コマーシャルメッセージ
コマーシャルメッセージ (英語:commercial message) とは、メディアを通じての商業用の情報全般および、その情報自体。この項目では特に放送における広告について記述する。
概要[編集]
もとはマスメディアに限った語ではなかったが、ラジオ・テレビ放送のうち、放送番組の前後や番組の途中に本編を中断して流される広告放送のことを、やがてはテレビ・映画・インターネットなどの動画広告全般を指すことが一般的になった。
日本語ではコマーシャル[1]、CM[1]、CF(commercial filmの略)[2]とも略される。その他、お知らせという言葉が使用されることもある。
英語圏ではCMを含む広告全般自体(看板・ダイレクトメール・出版・放送・インターネットなど)を総じてアドヴァタイジング (advertising)、略してアド (ad) と呼ぶのが一般的であり[3]、辞書によっては「commercial message」は和製英語であると指摘している[4]。
テレビで流される広告は、英語では主にテレビジョン・アドヴァタイズメント (television advertisement) といい、特にアメリカ英語ではテレビジョン・コマーシャル (television commercial)、略する場合はコマーシャル (commercial)。イギリス英語の略称ではアドヴァート (advert) ともいう。
CMは、一般的には民間放送局が広告料収入を得るための手段となっている。
内容と手法[編集]
制作者は、CMが聴取者・視聴者の印象に残るべく、音楽、ドラマ仕立てのシナリオ、ナレーション、突飛なキャッチフレーズなどを用いて、さまざまな工夫をこらす。インターネットの普及以降、ナレーションの最後に「○○(商品名や企業名など)で検索!」とインターネット検索をうながす一言を加えるものも出てきている。各手法は後述。
あらゆる創造性や芸能が不可欠となったCMの制作現場は、作詞家・作曲家、歌手、コピーライター、映像監督、俳優、放送タレントなど、あらゆるクリエイターの登竜門となった。
CMはスポンサー自身が制作する場合、放送局やその系列のプロダクションが制作する場合、専門のプロダクションが制作する場合がある。それらを広告代理店が仲介する。制作に関わる体制や技術は後述。
3B[編集]
広告宣伝業界では、限られた秒数内で企業や商品のイメージ、購買意欲などをそそる効果をはかるため、CMにおいてBeauty(=美女)、Beast(=動物)、Baby(=乳幼児)の「3B」と呼ばれるモチーフを用いることが伝統的な手法として定着している。これら「3B」は、人間の心理上、漠然と物を見ているときにも目に留まりやすい事物であり、CM以外にも広告宣伝全般で応用されている。
CMの種類[編集]
CMには様々な分類法がある。以下の事例は日本を例に取る。
- 契約別の分類[5]
- 放送タイミングによる分類[1]
-
- パーティシペーション(略称:PT 以下同じ) - パーティシペーシング・コマーシャルとも。ある番組の枠内で放送される、提供スポンサーでない事業者のCM
- カウキャッチャー(CC) - 番組開始クレジット直前に送出されるもの
- ヒッチハイク(HH) - 終了クレジット直後に送出されるもの
- 広告内容による分類
-
- 商品およびサービスの広告
- 社告
- お詫び広告 - 後述
- スポンサーの種類による分類
-
- 企業広告
- 公共広告
- 放送媒体による分類
-
- ラジオCM
- テレビCM
海外におけるCM[編集]
海外のCM事例[編集]
多くの欧米諸国では視聴料金を支払ってテレビを見ることが一般的である[8]ため、テレビCMを流さない放送局もある。多くの欧米諸国とは異なりイギリスでは有料放送を主体とする衛星放送やケーブルテレビに対して無料の地上波放送の存在感が大きいことが特徴となっている[8]。イギリスには主要なテレビ局として英国放送協会(BBC)やITV、Channel4、Channel5などのテレビ局がある[8]。このうち英国放送協会(BBC)は免許料(NHKの受信料に相当)収入を軸とする公共放送である[8]。また、Channel4は公共放送局であるがCM収入で運営されている[8]。アメリカの公共テレビ局PBSなど、地上波民間放送局であってもテレビCMを流さないもの、ケーブルテレビの一部のコミュニティチャンネルなど、広告収入も契約料収入もないものなどがある。
海外は、国営放送局などの公共放送局であってもテレビCMを流し、広告収入を得ている場合がある。
世界的に見て5 - 30秒の短いテレビCMが主流なのは、日本と一部の周辺国のみである。
アメリカやヨーロッパのCM1本あたりの時間は分単位が多い。ヨーロッパ各国の深夜番組でのアダルト電話音声の広告は5秒広告も決して少なくない。
日本は、1つのテレビCMが終わると、すぐ次のテレビCMが流れることがほとんどだが、欧米はテレビCMとテレビCMの間、テレビCMと番組の間に黒バックのフェード効果が挿入されている場合が多い。アジアでも大韓民国は日本と同様、CM同士の間にフェード効果は挿入されていないが、番組とCMの間にクロスフェードあるいは黒バックのフェード効果が挿入されることが多い。タイのテレビは、かつてはCMから次のCMに切り替わる際、フェード効果を挟まずに0.5秒程度黒バック画面が挿入されていたが、2015年時点でさらに短く0.1秒程度の黒バック画面が、挿入されたりされないこともある。
海外のCM規制[編集]
欧米では子供向け番組のテレビコマーシャルの規制が厳しく、同一番組中に同一CMを2度流すことやコマーシャルの本数に関する規制がある[9]。
フランスなど一部の国は、CM枠開始時と終了時にアイキャッチが入る。フランスは、法律で番組本編とCMの間にCMの告知を挟むことを義務づけている。香港、台湾などの中華圏の国でもフランス同様CM枠開始時、終了時にアイキャッチが挿入される。
韓国は番組本編中のテレビCMは、同国の放送法施行令により禁止されている。スポンサー名を出すのは構わないが、スポーツ中継を除き、会社ロゴも、宣伝となりうる看板や商品にあるロゴすらも、取り決めで規制しているので、放送中の広告に関わった企業に関しては、本編終了後に企業名をロゴタイプで表記する必要がある。テレビCMは番組の本編開始前と本編終了後にまとめて放送する。その代わり、30分以上の一部の番組で一定の時間になると画面右下に現在放送中の番組のタイトルロゴが数秒表示される。かつては全ての番組において一定の時間になると画面下に表示されていた。朝のニュース情報番組や選挙開票特番や映画など、番組が2時間を超える場合は、番組を第1部、第2部に区切って別番組扱いとし、30分 - 1時間ごとにCMを放送しており、KBS第1TVを除いた韓国ドラマの2018年4月以降の新作は、1話2部構成を採っており、1部あたり35分での編成となっている。テレビショッピングはそれ自体が宣伝なので例外である。
中国は、かつてはCM前後にアイキャッチが挿入されていたが2012年から韓国同様に本編中にテレビCMを流すことを禁止にした。番組のタイトルロゴは画面右下に常時表示される。ただし韓国とは違い、2時間を超える番組で第1部、第2部と区切って別番組扱いすることはなく、開始から終了までストレートに放送する。
日本におけるCM[編集]
日本のCM法制[編集]
CMは放送法において「広告放送」の語で呼ばれる。放送法83条・90条において、日本放送協会(NHK)および放送大学は通常の意味でのCMを行うことを禁止されている。ただし、83条の2・90条の2において「他人の営業に関する広告のためにするものでないと認められる場合において、著作者又は営業者の氏名又は名称等を放送することを妨げるものではない」との規定もあり、一部の公共広告や社会的なキャンペーンの告知が放送されることは禁じられていない。たとえばNHKではこの他にも、NHK出版のテキストやNHKの主催する美術展やコンサート、受信料支払いの啓発、NHKオンデマンドの紹介、番宣などが行われている。
日本におけるCMの契約体制[編集]
地上波放送局、地上民放系BSデジタル局、ラジオ放送局を含む日本の民間放送局は、CMを放送することを通じ、広告主(スポンサー)から広告料および番組の製作費を「提供」されることで利益を得ている。広告収入は、番組の制作・購入費の主要な財源でもある。インターネット普及以降、インターネットで番組コンテンツを配信(インターネットラジオ・インターネットテレビ)する事業者も、番組内でCMを流していることがある。
視聴に際して視聴者が料金を支払う必要があるケーブル放送や、衛星放送(スカパー!、WOWOWなど)の一部では、契約料収入で費用をまかなうため、テレビCMを放映しない場合もある。
日本におけるCMの放送方法[編集]
CMは、いくつかを連続させた「CM枠」単位で放送される。
日本民間放送連盟(民放連)では、放送基準148条において、週ごとの総放送時間中におけるテレビCMの放送量の基準を、比率にして「18%以内」に設定している[5]。この総量規制は「限度」として1975年10月1日の改正によって設けられた[10]が、2016年の放送基準改正で「限度」の表現は「標準」に改められている[11]。
通常、タイムCMは、番組の放送枠内において、番組本編を中断して放送することが慣例となっている[12]。これは番組を放送するための必要経費をスポンサーを通じて回収するという商業取引上の目的があるためである。
CMを挟まずに番組本編を放送することは極めてまれである。天皇崩御や東日本大震災発生時など、重大な出来事が発生する場合(報道特別番組。下記#CMが放送されなかった日参照)か、番組の制作経緯によってスポンサーの理解が得られた場合に限られる。
オープニングからエンディングまで通しで本編を放送し、本編放送中にCMを一切挟まなかった例として、1990年3月21日に日本テレビで放送された単発テレビアニメ『雲のように風のように』や2001年9月4日に同じく日本テレビで放送された単発ドラマ『夏休みのサンタさん』がある。いずれも大企業の創業の節目として制作される記念事業で、前者は三井不動産販売の創業20周年記念事業、後者は明治生命創業120周年記念事業として制作されたもの。
テレビCMにおいて、ニュース速報などの字幕スーパーや、放送局名を示すウォーターマーク[13]をCM中に表示することは基本的にない。ただし、朝の時間帯や00分のカウキャッチャーCMにおいて、時刻表示のスーパーが表示される場合がある。
テレビ放送において、災害時の関連情報(台風・土砂災害・地震など)に用いられるL字型画面や常時表示のスーパーを表示している時は、CM中は挿入を一旦停止する。ただし、警報レベルの災害情報のうち、
- 「緊急地震情報が出された場合」
- 「東海大地震の警戒宣言が発表された場合」
- 「おおむね震度5弱以上の地震が起きた場合」
- 「地震に伴う津波警報、大津波警報が発表された場合」
- 「その他、緊急を要する場合」
に該当する場合はCM中でもその情報を入れることがある。ただ、これらは該当する地域や各放送局によって運用基準に微妙な差があり、あくまで各放送局の基準にのっとって運用されている。
一部の地上波放送局系列のCS放送などでは、過去に放送された番組の再放送時に番組中のテレビCMの放送を一切行わない場合がある。ただしノンスクランブル放送(無料放送)時はその番組に関連したCMなどを流す場合もある[14]。
日本におけるCMの販売単位[編集]
CM1本あたりの放送時間の変遷について述べる。日本で民間放送が開始された当初は生コマーシャルが主流であり、その特性上記録が残っていないものの、すべて1分から2分の長尺であったと考えられている[15]。後述の黎明期の録音・録画CMは60秒ないし30秒で制作されており、やがてこの60秒枠・30秒枠(ラジオでは20秒枠も)がスポットCMの販売単位として定着する。30秒が基本であった販売単位がはじめて15秒に切り詰められたのは1961年秋[16]であった。さらに翌年の1962年、テレビにおいて、無音のテロップカード1枚送出に限られていた5秒CMで、音声・動画を伴わせることが認められ、限られた時間の中で突飛なキーワードを発するなどの、これまでになかった型のCMが次々制作され、流行語の源泉となった(後述)。しかし過激化が進んで視聴者が離れることで広告効果が薄れ、制作側の消耗も激しく、「低俗化」との批判も受け、1965年10月にTBSテレビがAタイム(午後7時から9時)での5秒枠の販売を停止した[16]のをきっかけに、5秒CMの制作数は急激に減少した。このような経緯を経て、15秒枠が日本のCM時間のスタンダードとなり[16]、長尺として30秒・60秒が用いられるにいたった。
民放連では、放送基準151条においてテレビのスポットCMの標準時間目安を5秒・10秒・15秒・20秒・30秒・60秒と定めている[5]。ラジオのCMについては、民放連放送基準は標準時間の申し合わせ項目を設けていないが、5秒・20秒・40秒・60秒のいずれかであることがほとんどで、そのうち20秒のものが非常に多い。
テレビCMの場合、スポットCMでは15秒単位、タイムCMでは30秒単位での販売となっている(例外もある)。通常、ネットワークセールスのテレビ番組内において、タイムCMのみ、スポットCMのみをそれぞれ流すように枠を分けるが、TBS製作の一部全国ネット番組のように、CM枠の前半にタイムCM、後半にスポットCMを配置している例もある。
60秒で製作したCMは、全国ネット番組のタイムCMでよくみられる。1970年代までは関西ローカルCMのパルナス製菓などのようにスポットでの60秒CMも存在した。
かつて主流だった5秒CMは、2011年頃から地方のローカルCMに限って復活しており、15秒スポットCMが入るべき枠に3本を分散させて放送している。主に量販店の割引やポイントアップのキャンペーンCMが中心である。
日本におけるスポンサーの傾向[編集]
テレビCMは、市場シェアの大きな全国規模の大手消費者向け製造業(食品、医薬品、自動車、化粧品、家電製品、時計、衣料品など)、大手小売業(大手スーパーマーケット、大型家電量販店チェーンなど)の物が多い。ローカル局は、より地元の企業のコマーシャルも流れる。ラジオCMは、テレビの業種に加え、より狭い地域に展開する小売店、食品メーカー、大学など、知名度の低い企業の物もある。
商品や企業の宣伝広告ではなく、開催予定のイベントの実施あるいは中止などの情報を伝えるCMもある。
災害に際し、民間事業者が商品でなく、被災者に役立つ情報を緊急に流す例が見られる。東日本大震災に際し、電機メーカー各社が電力不足を受けて節電方法を紹介する内容の、トヨタ自動車など自動車メーカー各社が災害発生時の安全運転や省燃費のための運転方法を紹介する内容の、移動通信各社が災害伝言ダイヤルの利用法を伝える内容の、社告形式のCMをそれぞれ放映した。住宅メーカー各社や、生命保険・損害保険各社は、被災者へのお見舞いと顧客対応窓口のフリーダイヤルを案内するCMを放映した。
企業CMのほか、政府・官庁による政府広報、地方自治体のPR、ACジャパンなどの公共広告団体によるキャンペーンCMもある。
衆議院・参議院の選挙開催期間中に政党・政治団体のCMがスポットで頻繁に放送されるが、比例代表選出選挙の政見放送はNHKでしか行われないことが多い(地域によっては30分程度放送される民放テレビ局もある)ため、事実上その代わりとして行われていると見なせる。
CM枠において、放送局自身による番組プログラムのPR(番組宣伝。「番宣」と略)がある。広義的にはコマーシャルの一種だが、商取引が発生していないため、実態としてはフィラーである。
日本のCMの歴史[編集]
日本は、ラジオ放送の開始に際し、逓信省の省議決定「放送用私設無線電話ニ関スル議案」によって、あらかじめ広告放送を禁止された[17]ほか、1920年代の黎明期から1951年まで、民間企業でなく、公共事業体であるNHKによる運営のみ認可され、そのNHKが聴取料収入によって運営されていた事情もあり、ラジオCMが試みられたことはなかった。
第二次世界大戦終結まで日本の統治下にあり、別組織の台湾放送協会がラジオ放送を独占していた台湾では、1932年6月15日から試験的に台湾島内でのラジオCMを開始したが、直後、日本新聞協会が広告メディアとしての競合を危惧して放送広告反対を決議、ラジオCM自体を好ましく考えていなかった当時の日本政府と台湾総督府からも中止圧力が掛かり、7月に年内での中止が決定されて、12月2日を最後にラジオCMを中止している。
民間放送の開始日、1951年9月1日には、スポンサー・広告に関わるさまざまな日本(本土)初が続いた。広告主の名称を読み上げるアナウンスを広義のCMに含むなら、最初に放送されたスポンサーは中部日本放送が開局アナウンス25分後の午前6時55分から放送した「服飾講座」における、毛織物店「五金洋品」[18]である。音声記録は残っていない(CBCは、五金洋品は「提供のみで、コマーシャルは流さなかった」としている [19])が、当然、提供スポンサーを示すアナウンスを行ったはずであり、民間放送における公表スポンサー第一号ではある。CBCラジオは、同日の朝7時には精工舎によるスポンサー付き時報の第一号放送も行っている。時計のリズミカルな音による予報音に続き通知音とともに「精工舎の時計が、ただ今、7時をお知らせしました」と報ずるものである[20](CBCでは、この時報を「コマーシャル第1号[19]」としている)。同日正午には、開局アナウンスを行ったばかりの新日本放送でも精工舎の時報が放送された[20]。
最初に放送されたスポットCMは、同日の午後12時15分過ぎに新日本放送(CBC同様、開局日である)で60秒間放送された「スモカ歯磨」のラジオCMとされる[18][21]。このCMは、ほかのCMが単なる広告コピーの読み上げであったのに比べ、ドラマ仕立ての演出がされていて耳を引いたとされ[22]、まとまった作品としてのCMと認められることから第一号とみなされている。
日本最初の(放送における)コマーシャルソングは、同年9月7日にCBCラジオで初放送された小西六のCMにおける『ボクはアマチュア・カメラマン』である[22](異説もある。コマーシャルソング#歴史を参照)。
日本最初のテレビCMは日本テレビの開局日・1953年8月28日正午直前に放映された、精工舎の時報CMである[23][24][25]。これはあらかじめフィルムに録画したアニメーションと実写の組み合わせによるCMであったが、スタッフが放送機材の操作に慣れていなかったため、フィルムを裏返しにした状態で放送してしまった。このため時計の画像は左右逆、かつフィルムの場合、映像の左側に音を再生するためのサウンドトラックがあり、フィルムが逆向きになると音が再生されなかったので、音なしの状態で放送された(時報音はフィルムと関係なく挿入されたため正確に出た)[26]。3秒ほどで放送中止となった[24]という定説が長く信じられたが、当時の関係者の証言によりそのまま30秒間放送されたことが明らかになった[26]。同日午後7時の時報は無事に放映された。この7時の時報CMは現存する日本最古のテレビCM映像であり、インターネットで公開されている[27]。
以下、新技術が採用された記念碑的CMについては「技術」節で述べる。
日本のCM技術[編集]
形式[編集]
映像や音声の形式は放送波における規格に準じる。ステレオ放送が可能な放送では当然ステレオ音声によるCMが多くなっており、2000年代から5.1サラウンドステレオ音声収録のCMもわずかだが登場した。原則モノラル放送であるAMラジオ局においては、全局ステレオ放送を実施しているradikoやFM補完中継局の導入後、ステレオで制作されたCMを放送している。
テレビ放送が開始された当初は生コマーシャル、静止画、そしてフィルムが主流であり、やがてそれに加えてVTRが導入された(後述)。
アナログ放送から地上デジタル放送への過渡期である2000年代後半頃から、アスペクト比16:9のハイビジョンによる制作が多くなった。予算などの都合からハイビジョン画質の実現以降もそのまま4:3の標準画質の映像を継続して放送するため、地上デジタルテレビ放送の画面比にに合わせて左右に黒帯(サイドパネル)をつける場合がある。上下左右に黒帯が入る額縁放送となる場合もある。
日本で最初にカラーで放映されたテレビCMは、1962年の「トヨタ・トヨペットコロナ」が砂塵を上げながらドラム缶を蹴散らして走行する「スタント・ドライブシリーズ」である[28]。カラー放送を意識して、赤・青・黄色のドラム缶が登場する。
日本で最初にステレオ音声で放映されたテレビCMは、1978年11月の「住友スリーエム・スコッチ・メタルカセットテープ『METAFINE』」 で、開始からおよそ1秒間画面下中央に“(放映局のステレオ放送のロゴ)ステレオCM”と表示された。関東は当時日本テレビとTBSが音声多重放送を開始していた。
日本で最初に二ヶ国語で放映されたテレビCMは、1979年のNECの音声多重放送対応テレビ「語学友」である。このテレビは二ヶ国語放送受信に重点を置いてスピーカーを一つしか持たないモノラルテレビのスタイルで音声多重放送が受信できるというものだった。植木等をキャラクターに起用。主音声の日本語で「これで日本も安心だ!」などという節をつけたりしていたが、副音声の英語は純粋に男声での商品説明であり、完全な対訳でなかった。このCMは前述のステレオCMの時と違い特に二ヶ国語放送の旨は表示されなかった。しかし当時は音声多重放送を利用したCMはほとんどなかったので、このCMが組み込まれているゾーンは最初から二重音声放送に切り替わっていた(TBSの『兼高かおる世界の旅』は全篇二ヶ国語放送を実施し、スポンサークレジットも二ヶ国語だった)。
日本で2012年現在、3D立体映像で放送されたテレビCMは1988年に放送されたキリンのソフトドリンク「メッツ」が唯一である。全編CGで作られ、赤と青のセロハンメガネで見ると立体として浮き上がる手法が取られており、放送期間中に専用メガネのプレゼントもあった。放送された番組は『ザ・ベストテン』(TBS) などの人気番組内であり、それ以外の時間帯は同一映像で3D用でないCMが放送されていた。
2010年以降は、本編中のCMで「字幕放送」を行うことがある。
放送局におけるCMの編集と送出[編集]
放送局において、CM送出に際し、CM枠に合わせて、複数のCM素材をまとめるという作業が不可欠だった。素材が磁気テープないしフィルムだった時代は、当然手作業であった。
とりわけテレビCMは、初期から1990年代初頭まで、大半、やがて一部が35ミリメートルまたは16ミリメートルの映画フィルムを用いて撮影されていた。放送局は納品された素材をつなげ、枠分の素材を完成させ、テレビの映像信号(NTSC)に合わせてテレシネして送出していた。
1970年代後半は技術的にVTRとの過渡期であり、ビデオ編集機材・CM送出設備の進歩や充実に合わせ、フィルム撮影した素材をテレシネしたうえでVTRに録画し、それを放送局へ納品する流れになった。代理店やプロダクションによっては、在京キー局の分をテープ納品に切り替え、関東エリア内の独立UHF局や大阪・名古屋の準キー局を含むその他の地方局へは従来通りのフィルム納品を続けるという方式を取っていた。このような過渡期においても、環境によっては依然フィルム編集のほうが容易であったので、VTRで撮影された素材でもキネコによる複写を長く行っていた(35ミリ素材の16ミリへの縮小変換にも用いられた)。このため同じCMでも放送局や時間枠によっては、画質・音質が大きく異なる場合があった。フィルム納品は1990年代に終了し、すべてテープ納品に切り替わった。
その後CMバンクシステムと呼ばれるシステムが実用化され、現在はほとんどのテレビCMがCMバンクから送出されている。
日本のCM規制[編集]
民放連放送基準は、放送基準13章から17章にかけ、CMの内容、表現方法、入稿自体の取り扱い、事業者の責任について細かい規制を設けている[5]。
その基準をもとに、各放送局のCM担当部署が内容に関する「考査基準」を定めている(例→[29][30])。
CMを行えない業種[編集]
以下のスポンサーについては原則として扱わないことを取り決めている。
- スポンサーの名が伏せられているもの(民放連放送基準96条)
- 契約した以外のスポンサーの宣伝になっているもの(民放連放送基準99条)
- 迷信を肯定したり科学を否定したりする商品やサービス(民放連放送基準108条)
- 人権を侵害する目的で個人情報を調査・収集・利用する意図を持った商品やサービス(民放連放送基準109条)
- 風紀上好ましくなく、家庭内の話題として不適当な商品やサービス(民放連放送基準110・111条)
- 個人的な売名(民放連放送基準115条)
- 報道事実を否定する目的を持ったもの(民放連放送基準125条)
かつて行われていたCM[編集]
- 1998年(平成10年)4月以降、タバコの銘柄(商品)についてのテレビCMは、民放連放送基準110条・111条・附則2の5などに基づき、取り扱いを禁止している(JTでは、それ以降は代わりに喫煙マナーの啓発CMを放映)。
CM内の注意表現など[編集]
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- CMは、健全な社会や生活習慣を否定する表現を用いてはいけない(民放連放送基準91条)。
- CMは、それがCMであることを何らかの方法で明らかにしなければならない(民放連放送基準92条)。
- ニュース映像など、テレビ番組のワンシーンを模して製作したCMは、必ず「これはCMです」や、「これは○○(スポンサー名)のCMです」との字幕が表示される。英文表記で「○○(スポンサー名)'s AD」などの場合もある。
- 全国ネットテレビ番組のタイムCMの枠内のみで放送されている対象番組の内容・演出をそのまま利用したCMの大半では、上記の注意書きもその演出方法に準じて制作される。『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系列)のタイムCM枠(同時ネット局のみ)では、本編出演者の弘中綾香が、本編中の演出同様の手書きフリップで対応している(一部の作品をのぞく)。
- 自由競争の侵害につながりかねない表現を用いてはいけない(民放連放送基準97条)。
- CMでは、事実を誇張して視聴者に過大評価させてはならない(民放連放送基準100条)。また、錯誤させてはならない(民放連放送基準122条)。
- 演出上、現実では有り得ない場面を表現する際は、「(これは)CMによる演出です」という注意喚起の文字が画面に表示される。
- 演出上、宣伝対象の商品以外のものを用いる場面を表現する際は、「実際には○○が必要です」という注意喚起の文字が画面に表示される。
- 上記のほか、聴取者・視聴者の安全に関わる表現に関して、注意喚起が行われる。
- 自動車等の安全装置に関する広告では、「本システムは安全運転を前提としたものです。すべての危機回避が可能なものではありません」という内容の注意文が表示される(例:SUBARU「EyeSight」、トヨタ自動車「Toyota Safety Sense」、ダイハツ「スマートアシスト」、スズキ・キャリイ[31]など)。
- 小型スクーター(いわゆる原付)のCMでも、1980年代半ばにヘルメット着用が義務化されるまでは「ヘルメットをかぶりましょう」という注意文が表示されていた。
- ラウンドワンのスポッチャのCMで、ゴールデンボンバーがヘルメットを被らずローラスケートを楽しんでいるシーンが登場するが、「実際はヘルメットの着用が義務付けられています」との注意文が表示されている。
- CMでは、商品に関する虚偽の証言や、出所が明らかでない証言を用いてはならない(民放連放送基準102条)。
- 民放連放送基準では、附則「児童向けコマーシャルに関する留意事項」を設け、児童向け番組におけるタイムCM=「児童向けコマーシャル」についての規制を定めている。
- 「児童向け商品・サービスのコマーシャル」=児童が自分で買い求めることのできる玩具、菓子類、文房具などのCMにおいては、「持たなければ仲間はずれにされる」というような、劣等感・優越感を利用する表現は避けなければならない。
- 模倣するおそれのあるような危険行為を表現してはならない。
- 「マネをしないでください」の文字表示。
- 番組の主人公に対する信頼感を不当に利用してはならない。
- 1980年代の女児向けアニメ番組で放映されたキャラクターグッズのCMの中で、モデルの少女がグッズを使用して変身する演出があったが、「へんしんはできません」という注意表現が加えられていた。
個々の業種ごとの規制など[編集]
民放連放送基準では、上記のような全業種共通の表現規制ルールを設けているほか、特に「医療・医薬品・化粧品(第16章)」「金融・不動産(第17章)」のCMについては厳格な条文を設けている。
医療・医薬品・化粧品[編集]
- 医師・薬剤師・美容師などが医薬品・医薬部外品・医療機器・化粧品を推薦するCMは放送することができない(民放連放送基準134条)。
- 医薬品を懸賞品に用いてはいけない(民放連放送基準135条)。
- 医薬品等のCM表現に関する規制は薬機法および医薬品等適正広告基準に準じている(民放連放送基準132条)。このうち医薬品等適正広告基準「効能効果等のしばりの表現について」において、すべての医薬品広告は「使用上の注意」に関する表示を行うことが義務付けられている[33]。なお、2009年6月1日の改正薬事法施行以降、一般用医薬品のCMでの「使用上の注意」の表示が以下のように変更された。
- 上記のほか、医薬品業界が自主規制ガイドラインを策定し、以下のような表現規制を設けている[34]。
- 目薬のテレビCMには必ず目薬をさすシーンが挿入されている。これは目薬の正しいさし方を示し、視聴者が誤ったさし方によって感染症を起こすことを防ぐためで、これも医薬品会社が自主的に行っているものである。
- コンタクトレンズやその関連商品のCMにも、使用上の注意に関する文字が挿入されている。
金融・不動産[編集]
かつて金利自由化される以前、銀行など個々の金融機関のCMは、業界により「広告による競争原理は馴染まない」という理由で自主規制され、テレビ・ラジオでの広告が行われなかった。代わりにボーナス支給時等に全国銀行協会等業界団体としてテレビ・ラジオで広告をしていた。1985年(昭和60年)からの金利自由化で、個々の金融機関の間でのサービス格差が生じ、1990年6月1日よりラジオのスポット広告から解禁が始まった後、1991年元日より、テレビのスポット広告が解禁された。
当初は、放映時間数に制限を設けたり、番組提供扱い=提供クレジット表示を行わずパーティシペーション扱いとするなどの自主規制が行われていたが、1993年3月に番組提供扱いが可能となり、放映時間数の制限も廃止された[35]。
ただし銀行であっても無担保カードローン商品のCMである場合は、消費者金融や信販会社、クレジットカード会社と同様の、放送時間等に関する厳しい規制がある(後述)。
時間帯や放送波によってCMを行えない業種[編集]
- 詳細は「スクリプトエラー: モジュール「See/core」はありません。」を参照1983年の民放連放送基準改正以降、消費者金融のCMが解禁された[11]。消費者金融のCMでは、CMは最後に、音声とともに「ご利用・ご返済は計画的に」と表示される。これは日本民間放送連盟の「消費者金融CMの取り扱いに関する放送基準審議会見解」(2003年3月7日決定)「啓発文言を一定以上の文字の大きさと秒数(1.5秒程度)で表示する」による。消費者金融のテレビCMを認める先進国は珍しく、クレサラ問題に見る自己破産の急増から、テレビCMを規制する動きがある。2003年10月から、17時 - 21時、2006年4月から加えて、7時 - 9時、21時 - 22時は、テレビCM放送を禁止しているほか、22時 - 24時の間についても各社のCMを月間100本に制限している。一時期はクレジットの中に「ストップ!借りすぎ」というアナウンスを入れていた。2006年6月から9月にかけては、「借りすぎ防止キャンペーン」として、金融会社の宣伝ではなく啓発を目的とした「ストップ!借りすぎ」というCMが、消費者金融連絡会=各社共同名義として放送されていた。また、CMの内容においても現在は「計画的な利用」を意識させる演出でなければ放送できないよう同様に規制されていることから、1990年代によく見られた自動契約機や武富士ダンサーズなどのCMは見られなくなっている。
- 結婚相談所のCMは、民放連放送基準の旧109条に基づき、2014年11月改正まで興信所などとともに禁止されていた[11]。宣伝機会を求める事業者だけでなく、少子化対策を掲げている政府からもCM解禁を求める要請があり[36]、具体的な業種名を条文から削除。この月から、業界ガイドラインに基づく認証を取得した結婚情報サービス事業者のCMに限り取り扱いを解禁した。これ以前に、2003年(平成15年)8月にフジテレビがオーエムエムジー(オーネットの前身)のコマーシャルを放送し批判を浴びたことがあるほか、民放連に加盟していないコミュニティFMで結婚相談所がスポンサーとなっている事例が存在した。
- パチンコ、パチスロ機種および施設のCMは、2009年4月より、5時から9時までと17時から21時までのCM自粛時間を設けている。規制時間帯はパチンコメーカーやホールの企業イメージCMが放送されていたが、2011年4月頃から東日本大震災(福島第一原子力発電所事故含む)による影響により、業界団体の日本遊技機工業組合(日工組)が毎年更新の取り決めとして終日パチンコ、パチスロマシン本体のCM放映が自粛(禁止ではなく自主規制である)され、終日にわたってメーカーやホールのイメージCMが放送されている[37]。
その他の業種[編集]
- 人の死に関連する葬儀業については、民放連放送基準112条で「取り扱いに注意する」と定められている。
- 大手ビールメーカー各社が加盟しているビール酒造組合は、未成年者の飲酒防止の取り組みを強化するため、ノンアルコール飲料を除く酒類のテレビ広告放映の自粛時間を2010年秋より拡大した。同組合の「自主基準」で、これまで「平日が午前5時から18時」・「土日祝(振替休日、1月2日・3日の両日を含む)は午前5時から12時」を自粛時間としていたが、2010年秋より「自主基準」の「テレビ広告を行わない時間帯」についての文言が、「年間を通し、5時00分-18時00分まで、酒類のテレビ広告を自粛する」に変更された。
- 飲酒運転による交通事故の多発により、2006年10月から、酒類のCMの最後に、これまで使っていた「未成年者の飲酒は法律で禁止されています」もしくは「飲酒は20歳になってから」とともに、「飲酒運転は法律で禁止されています」の文字が社名ロゴの下部などに表示された。
- 酒類以外のCMにおける飲酒運転禁止啓発の例として、2007年に放送された「エバラ焼肉のたれ・黄金の味」(エバラ食品)のCMに、最後に「飲酒運転はおやめください」という文字が挿入されていた。
日本のCMの手法[編集]
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番組本編中のCM[編集]
- テレビ放送開始当初から1970年代初頭まで、特に一社提供番組の本編中に画面下部に字幕スーパーでCMを入れること(テロップCM)が日常的に行われていた。1975年10月1日より日本民間放送連盟加盟局間でテレビCMの総量規制が申し合わせられ、この方式を原則自粛した[10]。民放連放送基準150条に「スーパーインポーズは、番組中においてコマーシャルとして使用しない」と定められるに至っている[5]。
- ただし上記の条文には「スポーツ番組および特別行事番組におけるコマーシャルとしての使用は、各放送局の定めるところによる」との例外規定があり、以下の事例でのスーパーによるCMが行われている。
- 朝日放送は毎年8月に開く全国高校野球選手権大会中継(地上波・関西ローカル)で試合中に挿入するスポンサーのCMを阪神甲子園球場のスタンド風景と絡ませて放送している。1961年のみ放送した湯浅電池(現ジーエス・ユアサコーポレーション)は試合中に商品や企業のロールテロップ、1962年 - 1994年までの住友グループは画面下にスポンサー企業の社名表示とアニメーション(1990年頃の2年間だけVTR素材による人形劇のパフォーマンス)、1995年以後の複数スポンサー提供扱いになってからも、一部スポンサーが大会専用のオリジナルCMを放映している。オリジナル版を制作していない企業の場合は通常バージョンのCMを画面右下に露出する。
- プロ野球中継でもさまざまな番組内CMが試みられている。2002年頃フジテレビは画面の得点表示とともにコカ・コーラのロゴが挿入されるなどしている。1990年代に日本テレビが東京ドームでの試合の際ピッチャーなめのバッターボックスの画像で、後部の壁の企業表示を時間と共にCGで変更させる手法を試している。2007年、テレビ朝日及びその系列局が製作する野球中継で、リプレイの部分にトヨタ自動車などのロゴを表示させている。「○○(協賛スポンサー名)ラッキー7」と銘打って7回の表裏に協賛スポンサーのロゴが画面右上に表示される。ジャパネットたかたはかつて、MBSテレビの阪神タイガース戦中継(週末のデーゲーム)において、イニングの合間の数分間で生CMにてテレビショッピングを行ったこともあった[39][40]。
- Jリーグ草創期の日本テレビとテレビ東京の中継では、基本的に試合中はテレビCMを流さず、代わりに試合の中継映像とともに、スポンサー企業の名あるいは商品画像を表示していた(日テレはスコアや経過時間の表示部分、テレ東は画面下)。
- 2006年11月19日にテレビ朝日系で放送の東京国際女子マラソンで、土佐礼子選手と高橋尚子選手が1位争いをしていた25km付近のところで、画面下を使ってNTT DoCoMoのアニメーション(ドコモダケ)と社名表示によるCMが放送された。
- ただし上記の条文には「スポーツ番組および特別行事番組におけるコマーシャルとしての使用は、各放送局の定めるところによる」との例外規定があり、以下の事例でのスーパーによるCMが行われている。
- 番組本編中に、スポンサーの社名・ロゴマーク・商品名や商品の実物を撮影する例。
- 日本テレビ・「全日本プロレス中継」で、試合の合間にスポンサーである三菱電機の「三菱掃除機風神」でリングを掃除するシーンがテレビで放映され、画面下方に「風神」のロゴタイプが現れて、実況担当のアナウンサーも実況の合間に「この放送は、皆様ご覧のテレビジョンを始め、数々の電化(家電)製品でおなじみの三菱電機が、全国の皆様にお送りしています」とアナウンスしていた。
- 1965年5月にフジテレビ系(発局:東海テレビ)で放映された『世界フライ級タイトルマッチ エデル・ジョフレ対ファイティング原田』の試合で、ラウンド間にニッカウヰスキーの当時のCMモデルだった沢本忠雄がその商品パネルとともに映し出された。
- 『クイズダービー』(ロート製薬)など、クイズ番組のセットやフリップ中にロゴマークを印刷・塗装する例。
- 1989年のNNN(日本テレビ系のニュースネットワーク)の参議院選挙の開票速報のうち、日立グループ提供の20時からおよそ2時間の枠では、各党派の獲得議席数をデジタル数字で表示させるスタジオ内の装置に「HITACHI」のロゴを取り付け(これ以外の時間帯は取り外し)、「この時間は日立の協力により、開票速報をノーCMでお送りしています」とアナウンスし、代わりにCMを流さなかった。同時間内で系列局飛び降り部分でもCMは流れず、PT等も存在しなかった、完全なCMなし時間帯となった。
- 番組の主題歌に、スポンサーの名を入れ込む例があった。
ラジオCM[編集]
ラジオは音声だけのため、通常はテレビCMとは別にラジオCM向けのものが製作される。ラジオCMではテレビCMとは異なり20秒・40秒・60秒と20秒単位のものがほとんどで、特にスポットCMでは20秒が基本である。ただ中には、5秒や、キリンビバレッジ「JIVE」ショートバージョンやイトキン(5秒バージョンもあった)など僅か数秒で終わるものも過去には存在した。
中には稀に、ラジオCMでもテレビCMと同一内容のものを音声だけ流すケースもある。川商ハウス(鹿児島県民の間で一番知られている方の標準CM)や太平建設工業、タケモトピアノなどは、最初の15秒間でテレビCMのものをそのまま音声で流したあと、更にそのあとの5秒間で問い合わせ先の電話番号か宣伝する企業の詳しい内容のナレーションを加えて、20秒間のCMに仕立て上げている。
著名タレントを起用したラジオCMの場合、冒頭でナレーターのタレントが自ら「○○(名前)です」などと自己紹介することが多い(最後に自己紹介するケースもある)。
特別編CM・単発CM[編集]
- CMの編成自体を利用し、懸賞つきクイズ企画として放映する例がある。
- 1992年にJR東日本が放映した小泉今日子出演のCMは、「答えは15秒後!」とアナウンスする出題編のCMのあと、JRとは関連のない他社CMを流し、正解編を放送する「サンドイッチ構造」だった。同社提供の全国ネット番組では、出題編のアナウンスは「答えは30秒後!」とした上で、同社の別の30秒CMが流れ、その後の15秒枠で正解編を流して終わる、という合計60秒枠のCMとして放映された。
- 日立 世界・ふしぎ発見!内で、同番組のようなクイズ形式を使用したCMを使用していた。前半のCMで出題が、後半のCMで解答がそれぞれ流れる構成。佐藤浩市出演。
- テレビ朝日で放送された「テスト・ザ・ネイション」は、あらかじめ「これから流れるCMが問題になります」と解説し、流れるCM自体を問題として出題した。
- 2006年からシャープが「世界一短いクイズショー・シャープに答えて」と題してクイズ番組形式の一分間のCMを放映していた。“鋭い”という意味のシャープと自社名を掛けた洒落。
- 2010年12月9日に放送されたソフトバンクモバイルのCMは、間違い探しを取り入れた視聴者参加型CMだった。まず18時59分から1分間出題映像を流し、続いて20時59分から1分間正解映像を流した。その後、インターネット上で回答を募集した。
- 2018年6月20日深夜放送の『名探偵コジン~突然コマーシャルドラマ~』は、番組冒頭でCMが入ることを提示し、CM中もドラマのストーリーが続き、CM商品が物語の重要な鍵となる、本編とCMを融合させた「アドフュージョン」という手法が試みられた[41]。
- 1990年代の全国高等学校ラグビーフットボール大会の生放送で、試合が行われている最中に、松下電器産業(現パナソニック)の家庭用デジタルビデオカメラで撮影した映像を編集、試合終了直後に放送するという、「撮って出しCM」が作られた。
- 2009年からテレビ朝日およびテレビ朝日系列局は、アーティストのプロモーション映像と合体した、「プロマーシャル」と呼ばれる形式の企業CMを放送している。
- 特定の番組枠内でしか放送しない、その番組のセットや演出を利用したCMを放送している局もみられる[42]。
- 2009年8月1日にソフトバンクモバイルが、SMAPを起用した60秒CMを、18時59分に全国124局で一斉に放送した。2016年12月26日放送の「SMAP×SMAP FINAL(フジテレビ)」では、かつてCMキャラクターを務めていたSMAPに対しての感謝を述べた特別CMを放送した。内容は、SMAPの楽曲「オリジナルスマイル」をBGMに、かつて5人が出演した同社のCM映像やオフショットをつなぎ合わせて60秒に編集したVTRに「あんなことやこんなこと いろいろしていただきました。本当に ありがとう。SoftBank→SMAP」とメッセージが添えられ、最後はお父さん(白戸次郎)(カイくん、声・北大路欣也)が映し出され「サヨナラじゃ、ないよな?」とコメントした[43]。SMAPは、この時点でソフトバンクとのCM契約期間は終了していたが、このCM1本の為だけに一夜限りで再契約。このため今後、今回のCMが再放送ならびに公式サイト等での公開はされることはないという[44]。
- 特別編のCMを事前告知して放送する手法は多数行われている。コカ・コーラが初公開の1分ものCMを全放送局同一時刻に同時に流した例[いつ?]や、東芝が当時発売する予定の携帯電話auW52TのCMを同時刻に全放送局に、シチズンが福山雅治出演・監督のCMを1日限定で流した例などがある。
- 通常、CMは繰り返し放送することを想定して制作されるが、ごく稀に1度だけの限定放送として制作される単発CMがある。近年制作されている単発CMの特徴としてほぼ共通しているのが、その放送時間の長さである[45]。例えば、2003年5月4日深夜に映画『あずみ』の宣伝CMとして放送された単発CMの放送時間は約10分に及んだ[46]。これは日本のメディアにおける史上最長のCMである。
- 2017年9月9日にフジテレビ系長時間番組『FNS27時間テレビ』内で放送された『ドラゴンクエストX』(スクウェア・エニックス)360秒(6分)CMは、一部で「史上最長のCM」と報道された[要出典]が、上述の通り誤りである。
「○○を検索」[編集]
テレビCMにおいて、ウェブサイトのURLを最後に表示するものに代わって、2006年ごろから、CM末尾に商品名などが書かれたインターネット検索エンジンを模した窓を表示して、検索用のキーワードを出すという手法が増えた[47]。
日本で最初の「続きはウェブで」CMは、電通広告統計の検索で確認できる範囲で2004年のネスレコンフェクショナリーのチョコレート菓子「エアロ」とされている[48]。
この手法は放送だけでなく、各種媒体に広がった。本方式はURLを覚えるより簡易であり、商品や内容などを詳しく知らせることができる反面、覚えやすさから一般的かつ無関係なキーワードを表示し、不適切な検索結果やサジェストが表示されるケースや、検索結果にフィッシングサイトが表示される可能性もあることから、産業技術総合研究所は特にフィッシングの対象となりやすい企業に対し、本方式による広告を控えることを呼びかけている[49]。
他国では、いち早くこの手法が行われていた韓国を除いて、ほとんど使われていないが、欧米ではハッシュタグを表示させる手法がある。
お詫びCM[編集]
大量のリコールなど、メーカーが製品に関する不祥事を起こした場合、通常はそのメーカーのCM自体が自粛され、公共広告などに差し替えられる。ただし、死亡事故が発生するなどの重大なケースは事故の発生を謝罪し、該当製品の修理・取り替えなどを視聴者にお願いするCMが流れることがある。テレビ局も、不祥事の謝罪や、視聴者に呼び掛ける警告でもしばしばCMが流れることもある。
- 最初のお詫びCMは、三洋電機が1985年に石油ファンヒーター事故を受けて制作したCMであるとされる。このCMは動画やBGMが一切流れず、字幕と事故を起こした製品の写真のテロップ収録素材のみが表示され、淡々と男性ナレーター(担当:津田英治)が事故の報告と謝罪、製品の修理のお願いを語るだけという、通常のCMの形式とは著しくかけ離れたものだった[50]。
- 2005年に松下電器産業(現・パナソニック)がFF式石油温風機事故を受けてお詫びCMを流した。このころ、自動車や家電などの欠陥が内部で隠蔽されていたことがセンセーショナルに報道されていたため、欠陥発覚後いち早くお詫びCMを流し松下電器産業はむしろ株を上げる結果となった。これを受け松下電器産業以降、各企業によるお詫びCMが相次いだ。
- 2011年3月11日に発生した東日本大震災による影響として、東京電力は福島第一原子力発電所事故、ならびにそれに伴う計画停電や節電への協力についてのお詫びCMを、ENEOS(JX日鉱日石エネルギー)や出光興産など石油元売各社は、地震による各製油所・油槽所の操業停止、ならびにそれに伴う石油製品の供給不足についてのお詫びCMを放送した。さらにJR西日本は、地震による鉄道車両の補修部品の供給不足を原因として、一部の在来線特急と地方路線における減便ダイヤ(間引き運転)、および列車の短編成化についてのお詫びCMを放映した。ユニチャームは震災の影響による商品仕様変更について、ヤマト運輸など運送業各社は震災による配送の遅延および被災地での集配送業務一部取り扱い停止について、NTTグループやKDDI、ソフトバンクなどの通信各社では、地震による災害伝言ダイヤルや被災地での営業所やサービスショップの営業停止、通信料金支払い猶予などのお詫びCMを放映した。
ビデオソフトにおけるCM[編集]
- 市販のビデオソフトにCMが入れられることがある。
- 販売価格を下げられる効果[51][52]のほか、テレビCMよりも長時間の広告を入れられるメリットもある[52]。
- 日本では1983年8月にポニーが発売した田原俊彦のコンサートビデオ『Toshi Forever』に田原が出演する江崎グリコのCMが入れられたのが初である[51][52]。当時、日本での60分ビデオソフトの標準的な定価は1万円以上であったが、CMを入れたことにより8500円の低価格を実現した[52]。
- 小学館が展開する応募者全員サービス用のOVAにおいて、本編開始前に収録作品に関連したCMを挟むことで、1000円台という低価格での提供となっているという事例も存在し、ピカチュウのふゆやすみシリーズや、名探偵コナンのOVAシリーズは、この事例に該当している。
アーカイブ[編集]
トーク番組やバラエティー番組などでゲスト出演する俳優やタレントらが出演するCMを「ACC CM情報センター提供」という形で流すことがある。
公共放送であるNHKでCMの映像を資料映像として流す例がある。
- 2013年3月22日に放送された『放送記念日特集「テレビ〜60年目の問いかけ〜」』で、「CMと連動したスマートフォン向けクイズ」を紹介時に「ミスタードーナツ」のCMが音声無しで流れた。
- 番組内容によっては、過去に流れたCMを放送するケースもある[53]。
- NHKが放送するバラエティやトーク番組にNHKの放送するドラマの出演者が出演したり、ニュース番組で「静かなブーム」などと称して特定のメーカー・商品の紹介をするなど実質的にCMの機能を担うものもある。
CMが放送されなかった日[編集]
- 1989年(昭和64年・平成元年)1月7日、8日は昭和天皇崩御のため、各放送局の取り決め事項で、服喪期間中の派手な歌舞音曲を控えるという観点から全ての民間放送は通常放送・CMは一切自粛し、追悼特番やニュースなどを放送していた。関係のある映画を放映していた局もあった。1月9日から通常の編成に戻りCMも放送されたが、服喪期間に華美なCMを放送することは好ましくないという理由で草花の映像などといった「風景映像」に差し替えたスポンサーも多かった。大喪の礼が開かれた2月24日も儀式開催中はCMを一切中止していた。俗にテレビ東京が「昭和天皇崩御の日も通常放送をしていた」といわれるがこれは誤りで、開始時間こそ他局と比べ遅かったものの、他局にならい追悼特番を放送していた。
- 1995年1月17日の阪神・淡路大震災発生当時も、17日と18日の近畿地方の一部の民間放送局がCMを自粛していた。
全国ネット放送が行われていた時間帯、他地区がCMを放送する中、毎日放送(当時)は1月17日午前8時半にCM放送をすべて中止し、キー局である東京放送(当時 現在のTBSテレビ)がCMを放送している間は環境映像などを放送することで時間を繋いだ。準備の整った午前10時台以降、被災地の生活に関連した情報を中心として、大阪ガス、関西電力などからの震災発生時の対応指示の告知などに差し替えて伝えた。この毎日放送の試みは「全国ネットでは伝えられない、伝えきれないローカルの情報を差し挟めるタイミングはCM枠しかない。この枠を有効的に活用する」という考え方に基づいたものである。毎日放送の社内マニュアルにもその旨が明記されているという。
ライバル局の朝日放送(当時)も、その毎日放送の英断に刺激され、当初は「風景映像」をCM中のつなぎ映像として放送したが、正午以降のCM枠を急遽同じローカル情報枠として活用し始めた。しかし、その他の在阪3局はそういった態勢を組める状態になく、環境映像を流す局や、通常通りCMを流す局とに分かれた。
その後もしばらくは公共広告機構(現ACジャパン)の中野浩一と増田明美の「空き缶ポイ捨て禁止」CMが継続的に流され、企業が商品やサービスのプロモーションを目的として制作したCMはほぼ全面的に自粛となっていた。 - サンテレビは、1月17日 - 22日に全ての定時放送・CMを休止して震災関連の特別番組編成に差し替えた。
- 2011年3月11日の東日本大震災で、民放各局は11日午後の地震発生直後からCMを全面カットして、報道特別番組を中心とした特別編成態勢を取った。在京民放5局がCMをカットして放送した時間は、最短でもテレビ東京の33時間、最長でテレビ朝日の74時間に及んだ。そのほかの3局は、TBSが62時間、フジテレビと日本テレビが61時間だった[54]。昭和天皇崩御時の特別編成の最長時間でも日本テレビの、1989年1月7日午前5時半すぎから1月9日午前1時半頃の放送終了までの44時間であり、全国規模で民放がCMを全面カットして放送を継続した時間はテレビ東京を除き、それを上回っている。
CMに関連したイベント・特別番組[編集]
- 民放連は1968年に、毎年4月21日を「放送広告の日」(1993年から「民放の日」)と定めた。これは、日本で初めての商業放送局(いわゆる民放)のラジオ放送局16社に対し、1951年のこの日に放送予備免許を交付し、1952年に民放連が発足したことによるものにちなんで、日本でのテレビ放送開始15周年に当たる1968年のこの日から、民間放送の統一キャンペーン活動としてこの記念日が制定された。
- かつて「放送広告の日」は、テレビコマーシャルを主題とする民放全局共通の特別番組を放送していた。
- フジテレビ系列は毎年5月頃に、「フジサンケイグループ広告大賞」として、同賞の授賞式報告などを取り上げる特別番組を放送している。
CMの影響[編集]
この節ではいずれも日本の事例を挙げる。
CMと視聴者との関係[編集]
Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'Module:Message box/configuration' not found 番組中にCMへ切り替わる際、それを一区切りと捉え、視聴者によってはCMを見ずにトイレへ行くなど別の用事を済ましたり、またCM中に他のチャンネルに変える(ザッピング)事で視聴率が低下する傾向がある。またCMにより番組の流れが断ち切られることを不快に思う視聴者も見られる[55]。一方、民放テレビ・ラジオ局にとっては広告媒体費は高額で、スポンサーからの広告媒体費が収入の多くを占めるため、視聴者にCMを見てもらう様々な工夫の他、CMの否定に対し非常に過敏になっている。
1997年8月26日にテレビ朝日の深夜番組「トゥナイト2」で、出演したタレント、乱一世がCMの直前に視聴者に向け「トイレに行かれる方はトイレへ」と、CMやスポンサーを否定する発言をしたため、テレビ朝日は放送の翌日に懲罰委員会を開き、関係者4人を処分するような事例があった[55]。芸能人では徳光和夫(フリーアナウンサー)、井ノ原快彦(V6)たちが、過去に同様の発言を行った。放送業界は(たとえ冗談でも)CMを否定する発言はタブー視されている。これらの発言は一種のギャグのネタとして扱われる作品があり、例としてPlayStation 2専用コンピューターゲームソフトの『ラチェット&クランク4th ギリギリ銀河のギガバトル』内で「視聴者の皆さん、コマーシャルまで漏らさないで我慢してくださいね」といった発言が挙げられる。
バラエティ番組を中心に、話題の流れの最中にCMを持って行き、視聴者がザッピングで本編を見逃すと話題の流れを見失う可能性を高くしたり、CM後に1分程度の短い本編を放送し、視聴者の注目を集めてからすぐにCMに突入することによって、結果的にCMを見る機会を増やそうとする「CMまたぎ」「山場CM」と呼ばれる手法を用いる番組も見られる[55]。以前はCM突入前に「○秒後に衝撃の結末が!」とCMの放送時間を事前に告知することもある。これは、視聴者に都合のよいザッピングの機会を与えてしまうことや、遅れネットでCM本数の異なる別時間帯に放送する地域にも配慮してか、後にあまり用いられないようになり、「CMの後に衝撃の結末が!」とCMの秒数がわからない工夫が用いられる。
かつては、音声認識や映像認識などによりテレビCMを識別し、自動的にスキップやカットをして録画する機能を持つ録画機器が発売されていたことがある。たとえば、番組自体がモノラルまたは2ヶ国語放送でテレビCMはステレオ放送の場合、音声フォーマットの違いから番組とテレビCMの区切りがわかる。番組とテレビCM共にステレオなど、音声フォーマットが同じ場合は、映像や音声レベルの変化によってテレビCMを判別する。この機能を使ってCMだけを収集することも可能である。
CMが視聴されない状態はスポンサーを失い、放送業界の収入減に直結する。このことから、日本民間放送連盟元会長でフジテレビ前会長の日枝久は、「テレビ番組はCMも含めて著作物で、CMを飛ばして再生・録画することは著作権の侵害に当たる」と主張していたが、再生・録画は「個人として楽しむための複製」であり、法律上は合法である。2005年5月に野村総合研究所が約540億円の経済損失と試算したが、電通はこれらの機器の購買層はコマーシャルにも関心が高く、今のところ損失につながらないと分析している。
テレビCMは注目を集めるために番組本編よりも音量が大きく設定されることが多く、視聴者の苦情もある。アメリカは2009年12月に「テレビCMの音量を、番組と同程度に規制する」法案が下院で可決した[56]。法案は、米連邦通信委員会(FCC)に対し、「過度に大音量な広告を規制する」内容となっている。法案が成立した場合は、技術的に対応するため1年の猶予期間が設けられている。同様の法案はフランスでも可決され、違反した企業は売り上げの3%相当の罰金が課せられる。
日本は、2012年10月1日からラウドネス値を用いた『NAB技術規準T032 テレビ放送における音声レベルの運用規準』が行われる[57][58]。
CMから生まれた流行語[編集]
ここでは、実際に流行したことが資料で確認できる流行語、または新語・流行語大賞に選ばれた流行語のみ記述する。 一部の記述されている流行語は、現在も商品パッケージなどといった公式サイドにおいて使用されている場合もある。
1960年代の流行語[編集]
- トリスを飲んでHawaiiへ行こう!(1961年 寿屋:サントリートリス)[59][60][61]
- あたり前田のクラッカー(1962年 前田製菓:前田のクラッカー 藤田まこと)[62][63]
- かあちゃん、いっぱいやっか(1962年 山本本家:清酒神聖 伴淳三郎)[59][64][65]
- なんである、アイデアル(1963年 丸定商店:アイデアル傘 植木等)[59][64]
- クリープを入れないコーヒーなんて……(1966年 森永乳業:クリープ)[59][66]
- はっぱふみふみ(1969年 パイロット万年筆:エリートS 大橋巨泉)[59][67]
- オー・モーレツ(1969年 丸善石油:100ダッシュ 小川ローザ)[59][66]
- ハヤシもあるでよ(1969年 オリエンタル:スナックカレー 南利明)[59][68]
1970年代の流行語[編集]
- ウーン、マンダム(1970年 丹頂:マンダム チャールズ・ブロンソン)[68]
- 3分間待つのだぞ……じっと我慢の子であった(1973年 大塚化学[69]:ボンカレー 3代目笑福亭仁鶴)[59][70][71]
- ちかれたびー(1975年 中外製薬[72]:新グロモント)[59][73][74][75]
1980年代の流行語[編集]
- 美しい人は美しく、そうでない人はそれなりに(1980年 富士写真フイルム:フジカラー 樹木希林・岸本加世子)[59][76]
- 私はこれで会社をやめました。(1984年 アルマン:禁煙パイポ)[77][78][79] - 1985年新語・流行語大賞大衆賞受賞
- 投げたらアカン(1985年 公共広告機構 鈴木啓示) - 1985年新語・流行語大賞大衆賞受賞
- 亭主元気で留守がいい(1986年 大日本除虫菊:金鳥ゴン もたいまさこ・木野花)[59] - 1986年新語・流行語大賞流行語銅賞受賞
- 芸術は爆発だ!(1986年 日立マクセル:エピタキシャルビデオカセット 岡本太郎) - 1986年新語・流行語大賞流行語語録賞受賞
- ワンフィンガーでやるも良し、ツーフィンガーでやるも良し(1987年 サントリー:サントリーオールド 村松友視)[80] - 1987年新語・流行語大賞流行語大衆賞受賞
- ユンケルンバでガンバルンバ(1988年 佐藤製薬:ユンケル タモリ) - 1988年新語・流行語大賞特別賞人語一体傑作賞受賞
- 5時から男のグロンサン(1988年 中外製薬[72]:グロンサン 高田純次)[59] - 1988年新語・流行語大賞流行語大衆賞受賞
- 24時間戦えますか(1989年 三共:リゲイン 時任三郎)[59] - 1989年新語・流行語大賞流行語銅賞受賞
- 食べる前に飲む!(1989年 大正製薬:大正漢方胃腸薬 田中邦衛)[81][82][83]
1990年代の流行語[編集]
- ボヨヨン ボヨヨン ダッダーン(1991年 ピップフジモト:ダダン レジー・ベネット)[59] - 1991年新語・流行語大賞大衆賞銀賞受賞
- うまいんだなぁ、これが(1992年 サントリー:モルツ 萩原健一・和久井映見)[84]
- ねえ、チューして(1992年 コーセー:ルシェリ 唐沢寿明・瀬戸朝香)[59][84] - 1992年新語・流行語大賞流行語銀賞受賞
- すったもんだがありました(1994年 宝酒造:タカラCANチューハイ 宮沢りえ)[59] - 1994年新語・流行語大賞年間大賞受賞
- 見た目で選んで何が悪いの?(1995年 コダック:スナップキッズ 瀬戸朝香) - 1995年新語・流行語大賞トップテン選出
2000年代の流行語[編集]
- ジコ虫(2000年 公共広告機構) - 2000年新語・流行語大賞トップテン選出
2010年代の流行語[編集]
- ポポポポ〜ン(2011年 ACジャパン: あいさつの魔法。) - 2011年ネット流行語大賞本家版年間大賞金賞・共同版年間大賞金賞
- いつやるか? 今でしょ!(2013年 東進ハイスクール、トヨタ自動車:ミニバン5万円キャッシュバックキャンペーン 林修) - 2013年ユーキャン新語・流行語大賞大賞受賞
問題になったCM[編集]
Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'Module:Message box/configuration' not found テレビのCMは、視聴者にインパクトを与えるべく、台詞(キャッチコピー)や映像作りに腐心しているが、時として表現について問題視される作品が出現することがある。問題視されたCMの中に問題なものもあるが、現在はクレームをつける側も聞く側もかえって過剰とも愚かとも言える配慮を求め、なされている。内容的に問題が無くても
- 東日本大震災発生時のACジャパンのCMなど、その放送回数の多さによって「しつこい」「くどい」と思わせてしまう。
- 昭和天皇崩御時のセフィーロ「お元気ですか」/カリーナ「生きる喜び」等、不運にも「このタイミングでこの表現は不適切」とされる出来事が発生。
と言った事情で問題となるCMの例もある。
背景にあるのは「コマーシャル(広告)は『好きでない人』はいても良いが、『嫌いな人』がいてはならない」という、広告業界全体の潮流であり、広告、放送、コンテンツなど、コマーシャルに関わる各業界が直面している現状を垣間見ることができる。
食事時や料理企画の放送時の雑菌や排泄の表現があるCMなど、時間帯や番組内容に配慮されていないCMなどが問題視されることがあり、しばしば放送倫理・番組向上機構(BPO)や日本広告審査機構(JARO)などに意見が寄せられている。
また2017年に放映されたトヨタ・ヴィッツのCMは「ヴィッツのCMを作っていたところCM発注元によるアピールポイントの強調、視聴者からのクレーム対策と言った要望を次々に出されてしまい、内容の修正によりそれらをすべて実現させたところ本来のストーリーがかき乱されるなど映像作品としてメチャクチャなものが出来上がってしまう」という、このような問題を露骨に皮肉った内容となっている。[85]
以下、特記を除き日本での事例を記述する。出演者や企業の不祥事による放送中止・打ち切りは含めない。
1960年代以前[編集]
- 1964年、興和の風邪薬「コルゲンコーワ」の5秒または15秒のCMで、子役の俳優が企業キャラクターのカエルの首振り人形(当時の薬局に設置されていた)に「おめえ、ヘソねえじゃねえか」と話しかけ、フェルトペンでヘソなどを書き加える、という場面が放送された。子役の言葉遣いや振る舞いが当時の社会通念から見てあまりに粗暴であったこと(「ヘソ」という語は放送すべきなのかという是非[16])や、薬品のCMにあるべきメッセージが一切なかったことが論争の的になり、各メディアで議論が交わされ[86]、4か月で放送中止となった[87]。皮肉にも「おめえ、ヘソねえじゃねえか」は流行語となり[59]、子役の保積ぺぺはスターとなった。
1970年代[編集]
- 1970年代[いつ?]に放送されたドイツ・リッター社(輸入販売:橘高)のチョコレート菓子「リッタースポーツ」のCMで、桂三枝(現・六代 桂文枝)がアドルフ・ヒトラーに扮して出演したため、ナチス・ドイツを想起するとのクレームが入り、打ち切られた。
- 1975年に放送されたハウス食品工業の「シャンメン」 のCMで「私作る人、僕食べる人」のキャッチフレーズが婦人団体「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」(後の行動する女たちの会[88])から「女性蔑視」とクレームがあった[89]。ハウス側は「差別的意図はない」と否定したが、2か月後に打ち切られた[90]。
1980年代[編集]
- 1980年代にかけてケンミン食品が制作した焼きビーフンのCMで、路地裏にしゃがみ込んでいる男児と女児の様相(目つきなど)が薄気味悪く演出され、アニメーションで演出されていることから子供を中心に嫌悪感を覚える視聴者が相次いだ。加えて、詳しい商品説明がなかったことも批判とクレームの対象となった。放送中止になることなく長きにわたって放送されたが、ケンミン食品はこのCM以降、CM制作自体は続けているが大々的な放送はしていない。
- 1982年に政府広報が制作・放送した覚醒剤防止キャンペーン『母と子[91]』のCMで、泣きじゃくる子供の横で母親が覚醒剤を打った直後に倒れ、その後画面が暗くなって子供だけが残り、母親を呼びながら泣き叫ぶという内容に対して「怖すぎる」、「やりすぎ」、「見ていて不快」といったクレームが多発し、その後打ち切りとなった。『母と子』のCMが打ち切りになった後も、政府広報や公共広告機構(現・ACジャパン)で覚醒剤防止をテーマにしたCMがいくつも制作・放送されたが、現在ではまず制作・放送はされていない。しかし、近年は芸能人による薬物犯罪が多発し、それによって一般人にも広く蔓延していることから、現在こそ放送するべき内容であると評価する意見も多い。ただ、復活させるとなれば覚醒剤を含めたすべての違法薬物の防止をテーマにしたり、『母と子』のCMのようにクレームが多発しないようにするなどの工夫が必要になると考えられる。
- 1983年に放送された、アサヒビールのビアカクテル(発泡酒)「Be」のCMで、赤や青などのスプレーで着色された3匹のネコが登場。動物愛護団体からクレームが付き、CMは中止となった。
- 1983年から1984年にかけて放送された、サントリー缶ビールのCM内のペンギンのキャラクター「パピプペンギンズ」。ビールのイメージキャラクターだったが小学生・中学生・高校生を中心に未成年者にも人気があった、クローズドキャンペーンでのグッズプレゼントが行われ、缶ビールに付いているシールを送る応募方式で、そのグッズ欲しさに多くの未成年者が同製品を購入する光景や、缶ビールを持ったペンギンと『SUNTORY CAN BEER』のロゴの付いた文具類を未成年者が持っている事に、学校やPTAや保護者などが「ビールにこのようなキャラクターを使用し続ければ、未成年の飲酒を助長しかねない」と問題視し、サントリーはパピプペンギンズのCMを取りやめた。パピプペンギンズのキャラクターはその後、北陸電力、キンカン「金冠のど飴」、auの「au My Page」のCMに起用されている。
- 1985年に発表された「金鳥マット」のCMで、「カッカッカッカ、掛布さん」というシーンがあったが、吃音症を連想させるという理由で苦情が来たためほどなくして「カコカケ、キコカケ、掛布さん」に変更された[92]。 掛布雅之のセリフ「キ、キ、金鳥マットです。」も、同じ理由で、「蚊には金鳥マットです。」に変更された。
- 1988年に放送された日産自動車「セフィーロ」のCMで井上陽水のセリフ「皆さん、お元気ですか〜」がオンエア途中で昭和天皇の病状が悪化したため、井上の声が消された。映像はそのままで、映像と音声が合わなかった[93][94]。トヨタ自動車「カリーナ」のCMでも「生きる歓び」のキャッチコピーが同様の理由で中止となった。
- 1988年に放送されたロッテ「V.I.Pチョコレート」のCMで工藤静香のセリフ「ついにその日が来ました」がXデー(昭和天皇崩御の日)を連想させるとして、放送が打ち切られた[94]。
- 1988年に放送された金鳥「タンスにゴン」のCMで、箪笥の中を物色しながら「『タンスにゴン』が切れている〜」と歌っていた嫁がそばにいた舅に一言「おじいちゃん、『タンスにゴン』買ってきてくださいな〜」と言った瞬間、舅が突然ちゃぶ台に倒れこんだのだが、それを見た孫が「おじいちゃん、また死んだふりしてる〜」と言ったことで苦情が殺到。その後、孫のセリフが「おじいちゃん、また寝たふりしてる〜」に差し替えられ、舅がいびきをかいている音声を加えたバージョンが放送された。
- 1989年に放送された渋谷ゼミナールのCMで、銭湯で体を洗いながら「おちた」と連呼して歌うという演出に、受験生からの抗議が殺到し、放送打ち切りとなった。
- 1988年に放送された味の素のみりんタイプ発酵調味料「まろみ」のCM(出演:石川さゆり)で「みりんの新しいおいしさ」というナレーションに対して本みりんを販売するメーカーから抗議があり、放送を打ち切ると共に「わが家のみりんはまろみに決めました」と印刷されたパンフレット20万枚も処分した。その後、1989年に「まろみ」のCMは古手川祐子を起用して再開したが、ナレーションで「みりん」の語は一切使用せず、字幕で「みりんタイプ発酵調味料」と表示するに留めている[95]。
1990年代[編集]
- 1990年に放送された「エバラ焼肉のタレ」のCMで浅茅陽子が出演していたが、浅茅が菜食主義者であることを公表したことにより、エバラ食品工業が「菜食主義者を焼き肉のCMに起用することは不適切」と判断し、浅茅はエバラのCMを降板させられた[96]。
- 1991年に放送されたエーザイ「チョコラBBドリンク」のCMで、桃井かおりのセリフ「世の中、バカが多くて疲れません?」にクレームが付いたため、別バージョンの「世の中、お利口が多くて疲れません?」にすべて差し替えられた[97]。これは後にビートたけしのトークのネタにもされた[98]。
- 1992年に放送された日本家庭教師センター学院のCMで、「君が代」をロック調にアレンジしたものが放送されたが、放送局関係者の自主規制により2回流されただけで放送中止になった[99]。
- 1992年秋から1993年始めにかけて放送された三洋電機のコードレス電話機「新テ・ブ・ラコードるす」のCMで、所ジョージが手足を縛られ、赤い袋に入れられ更に首付近を縛られたバージョンが障害者団体からクレームがあり、放送が中止された。
- 1993年ごろに、田嶋陽子らが閉店寸前の降りるシャッターにしゃがみ込みながら店内をのぞき込むニッセンのCMが放送された。しかし、福岡県の小学生がこのCMの真似をしていて、首をはさまれて怪我をする騒ぎが起こり、その後放送は続けられたが「お子様は真似をしないようにお願いします」という注意喚起の文字表示が挿入された。
- 1994年に放送されたチロルチョコのフレークチロルのCMで、小学生の女子がスカートをめくるシーンがPTAからクレームがあり、チロルチョコはCMの内容を差し替えた[100]。フレークチロルのCMにビキニ姿の外国人女性が出現するバージョンもあったが、こちらは同様の理由から放送自体が中止された。
- 1994年に放送されたダイハツ工業「ミラ」のCM(「森口エンジン搭載」篇)で森口博子が、ボンネットに直接入っていく(エンジンの取り外された撮影用特別仕様車)CMは、「子供が真似すると危ない」というクレームがあり、合成で吸い込まれる映像に差し替えられる処置が取られた。
- 1995年夏に放送されたサントリーBOSSのCMで矢沢永吉のセリフ「夏だからってどこか行くのやめません?」に「レジャー気分に水をさす」と旅館経営者からクレームがあり、放映を中止した[101]。
- 1996年に放送された日産自動車「スカイライン」のCMで牧瀬里穂のセリフ「男だったら、乗ってみな。」とキャッチコピーに対して男女差別というクレームが付いたため、「キメたかったら、乗ってみな。」に変更された[100]。
- 1996年に放送された椎名桔平が出演する日清ラ王のCMで、「裸族」と「ラ王を食べる人」を掛けた「ラ族」というキャッチコピーを掲げて椎名が全裸になる演出があったが、「全裸の男性が気持ち悪くて食欲が失せる」などといったクレームが殺到し、以降の「ラ族」をキャッチコピーとしたCMでは全裸シーンを使用しなくなった[102]。
- 1997年に放送された富士フイルム「写ルンです」のCMで沢口靖子が火星人の若者に「長男じゃないわよね」と言うものがあったが、「長男では結婚しにくいのか」などのクレームがつき、このバージョンは放送中止になった[103]。
- 1997年に放送されたNTTパーソナルのCMで「私のおじさん」のセリフが援助交際を思わせるという抗議があり、差し替えられた[104]。
- 1999年に放送されたハウス食品「ハウスシチュー」のCMで母親のセリフ「犬と一緒に遊んじゃダメよ」が動物愛好家から「ペットを捨てる事を推奨している」というクレームがあり、セリフが「暗くなるまで遊んじゃダメよ」に変更された。
- 1990年代末期から2000年代初期にかけ、特にアース製薬や白元(現:白元アース)などの殺虫剤のCMで、3DCGでリアルに作られた害虫の映像が頻繁に流され、強調されたものも制作された。この傾向に、視聴者からスポンサーなどへ「食事中に突然出てきたり、テレビを見ている時に突然害虫が出されることで企業への嫌悪感が増す」という抗議が増え、害虫のリアルな3DCG映像や実物を画面に出すことを控えた。ミューズのCMでも、手を洗う時に3DCGの細菌が死滅する映像からキャラクターに変更した(P&G時代)。
- 1999年に放送された日清「カップヌードル ポーク」のCMでカップヌードルに入れられた豚が夕日の中どこかへ連れていかれるCMを放映した所、「子供がショックを受けた」旨のクレームが多数よせられ中止になった。
- 公共広告機構(現:ACジャパン)は1990年代初頭から後半にかけて、一般的な社会問題よりも環境問題を最優先に掲げ必要以上に取り上げてきた。その中で、イッセー尾形が大きい透明なビニール袋に閉じ込められたCMや、当時現役選手だった中野浩一(競輪)・増田明美(マラソン・NEC-HE)らが出演した「捨てないで」のフレーズが印象的なCMは話題にも問題にもなった。1995年の震災以降はしばらく上記のCMが流れていたが、順次別のCMに差し替えられた。社会問題(社会情勢)関係で1995年以降に流れていた通称「あよね」のポリオワクチン募金の支援CMも、「見た目が怖い」「痛々しい作風」などと問題になった[105]。
2000年代[編集]
- 2001年に放映されたトヨタ自動車「ガイア」のCMで「パパはいらないわ」のセリフが既婚男性から不評を買い、最終的に放映が中止された。また、同社「WiLL Vi」のCMでも列車に追われながら線路を走るシーンに「危険だ」というクレームがあった。その後踏切事故が発生したため、放映を中止した。
- 2001年に放送されたBOSSジャン・キャンペーンCMで、会社の会議室で1人スーツの男性以外全員BOSSジャンを着用していたが、翌日男性はBOSSジャンを着て会議室へ行くが男性以外皆スーツ、そして上司が「君は会社をバカにしているのか?」との内容に視聴者から「内容からしていじめを助長している」等のクレームがサントリーやJAROに寄せられた、これを受け1999年以降から続けて来た「ブラックユーモア」内容のキャンペーンシリーズCMは製作されなくなった。
- 2001年に放送されたNOVAのCM・散歩編で、NOVAうさぎが散歩していて、背後から2階建てトラックが近づき、トラックに乗っていた男性がNOVAうさぎの耳を引き抜き、「ムキーッ!」というと耳が再生するという演出に、「これは動物虐待です」という苦情が殺到し、打ち切った[106]。
- 2001年に放送された、育児放棄を題材にした公共広告機構(現:ACジャパン)のCM「チャイルドマザー」・「チャイルドファザー」は、母親・父親がおしゃぶりをくわえた姿で出演しているという演出が批判され、「子育てをしている親に対する温かい激励よりも厳しい批判に感じられ、見るのがつらい」という意見が多かったため、打ち切られた[107]。
- 2003年に放送されたアサヒビール「アサヒ本生アクアブルー」のCMで、潜水直後の飲酒を連想させるシーンがあったため、別のCMに差し替えられた。潜水直後に飲酒すると減圧症になるおそれがあることからであり、健康上の問題となるため[108]。
- 2004年7月7日から放送予定だった岩手県の選挙管理委員会の選挙啓発CMで、セイン・カミュのセリフ「不満があるのに何も言わないの?」を、自民党の岩手県連が「与党批判の印象を与えかねない」と反発したため、6月23日に放送中止が決定された。
- 2005年1月1日から放映されたダイハツ工業「ムーヴカスタム」のCMで、風がトレーラーやバイクを吹き飛ばしている描写に「自然災害を思い起こさせる」との苦情があったため、「vs風の魔神」という字幕を追加したものに差し替えられた。
- 日清食品 カップヌードルの2005年上半期CMで、少年兵が銃を携えて海を見張っていて、妹がやってくるとあどけない笑顔に戻る、というバージョンがあった。日清は「少年兵がいる現実を考えてほしい」という社会道徳的意図に基づいて製作したが、“少年兵の肯定”という誤解に基づく苦情があり、短期間で終了してしまった。映像の最後に「世界には、30万人以上の少年兵が存在している。」という字幕が表記されていた。
- 2005年3月28日から放送されたマンダムの男性用洗顔製品「ペーパー洗顔モゲハ編」のCMで、黒人差別と受け取られかねない場面があり、6月9日から放送が打ち切りになった。
- 2005年5月25日から放送されたアサヒビール「チューハイDew(デュー)」のCMで、及川光博が長々と「デュー」と叫ぶ部分に「うるさい」などの苦情があり、5月30日よりナレーションが差し替えられた[109]。
- 2005年5月31日から放送された日産自動車「セレナ」のCMで、「あなたなら、だれ、誘う?」のコピーと共に、オーケストラやサーカス団などを見て、最後に「あいつらだ」と板前三人を車に乗せ海に連れて行った場面があり、「誘拐を想起させる」との苦情があった。
- 2006年12月11日から放送されたソフトバンクモバイルのゴールドプランで、女子学生たちが他社携帯ユーザーに電話をかけづらい状況を説明した。これがいじめを助長しているとされ(励まし方があまりにも残酷なこと)、JAROに対し苦情が1日250件以上来た。その後、「友達は大切に」という字幕を追加したが、苦情はおさまらず結局放送中止になった。
- 2007年5月21日より放送されたセコムのCMは、歩行者や電柱の工事人を装った犯罪者が猛獣に変身するという形で身の回りに潜む危険を表現したものであったが、「電気工事人を侮辱している」とのクレームや「動物を悪として描いている」という意見があった。このためいったんCMを打ち切りの上一部の表現を差し替えて放送することとなった[110]。
- 同じく2007年頃に放送されたセコムのCMで、番犬の立場になった男性が、家の近隣で話し声や物音がすると「誰!?誰!?」と連呼する演出が「うるさい」「くどい」とクレームが付き、放送が打ち切られた。
- 2007年秋から放送された高橋酒造のCMでくりぃむしちゅーが熊本県知事選へ出馬するか否か悩むという内容が、2008年3月に熊本県知事選が行われる際「誤解を招く」との理由から、2008年1月をもって関東以外での放映が一時自粛された[111]。その後、2008年3月16日から選挙と無関係な新バージョンのCMが放送開始された。
- 2008年1月15日から中京広域圏で放送されたおやつカンパニーの「地元伊勢の国うす焼えびせん」のCMで、出張した夫が土産に買ってきた地元伊勢の国うす焼えびせんを妻が別の男性と食べるという内容に「不倫を題材としていて不快だ」という苦情が入ったため、1月18日に打ち切りが決定した[112]。実際は1月20日まで放送する予定だった。
- 2008年6月より放送されたイー・モバイルのCMで、サルが演説を行い「CHANGE!」を掲げていたりと、バラク・オバマのパロディーCMに対し、在日米国人から「人種差別だ」と抗議され、打ち切りとなった。
- 2008年12月末から放送された「トヨタ・パッソセッテ」(同期に開発・発売された「ダイハツ・ブーンルミナス」のOEM)のCMで、同車のメインターゲットとなる30代以下のヤングミセス(若年の主婦)層と乖離した現実離れしている経済的に余裕のあるヤングミセス像を描いた内容が大顰蹙を買ってしまい、翌年2月末までに放送打ち切りとなった。皮肉なことに、発売開始からおよそ6か月後に始まったエコカー減税に同車は生産終了・販売終了まで対象外であったことや、CM戦略の早期打ち切りなどが影響し、売れ筋となるコンパクトカー派生の小型ミニバンというカテゴリーでありながら販売的には大苦戦を強いられた結果となった。
2010年代[編集]
- 2010年に放送予定だった、日清食品「ラ王」のCMで、槍ヶ岳を一時閉鎖して撮影を行ったことが問題視されたため、開始直前で放送を中止し、お蔵入りとなった。このため、「ラ王」CMの予定分をACジャパンのCMに差し替えた。その後、槍ヶ岳を当時建設中の東京スカイツリーに変更したものが放送された[113][114]。
- 2011年1月下旬に放送された日本マクドナルド「ハッピーセット スポンジ・ボブ」ハチャメチャびっくり篇のCMで、子供が楽しく大声で興奮している演出にクレームが殺到し、放送打ち切りとなった。
- 2011年3月11日に東日本大震災が発生。未曾有の大災害であることから、小林製薬などの一部企業が放送を続けた以外はほとんどの民間企業がCMの放送を自粛し、それらの穴埋めとしてACジャパンのCMが放送された。当初は「被災者に対する配慮」として視聴者からも理解を得られていたが、あまりにもその放送回数が多いことで、一部の視聴者から遂に「しつこい」などの苦情が寄せられ、ACジャパンが公式サイトで謝罪文を掲載する事態に発展した。4作から5作程度のバージョンしか用意されておらず、前年度以前の作品を流す余裕がなかったこともあって、必然的に同じCMが回数多く放送されるため、心理的に「しつこい」と感じる遠因となった。終わりの際に流れる「エーシー (AC)」という音声を削除したバージョンも放送され、臨時CMも制作・放送された[115]。こうした事態を受けてACジャパンは一部のCMの放送中止をテレビ局に依頼した。現在は、「エーシー(AC)」という高い声のサウンドロゴを取りやめ、「エーシージャパン(ACジャパン)」という、高くない声が一部のCMで流れている。一部の支援キャンペーンのCMで「ACジャパンはこの活動を支援しています」というナレーションが流れている。「スクリプトエラー: モジュール「See/core」はありません。」も参照
- この副次的影響として、オール電化のCMが「節電の情勢にふさわしくない」という理由で、自主判断で打ち切った。メーカーの自主判断によりパチンコ・パチスロ機種のCM放送が激減した。
- 2012年2月下旬から3月初旬まで放送されたソフトバンクモバイルのCMで、出演者のトリンドル玲奈が「鳥取はまだ糸電話」と発言した上で、鳥取砂丘で糸電話で会話をするイメージ映像が流れるという内容に対し、鳥取県民などから「鳥取を小馬鹿にしている」などの批判的な意見があったため放送を打ち切り、別のCMに切り替えた[116]。
- 2012年3月に放送されたAKB48出演のUHA味覚糖「ぷっちょ」リレー編に「品位の欠けるCMはやめてほしい。」「食べ物を口移しでリレーするのは不衛生で気持ち悪い。」などの苦情がBPOに寄せられた[117]。一時放送を休止し、2012年6月にAKBメンバー本人の実写ではなく、AKB48ちょのアニメーションが口わたしをするものに差し替えた。
- サントリー黒烏龍茶のCMで、消費者庁から「偏食を助長する」というクレームがあった。当該CMはすでに放送を終了していたが、2012年秋以降のCMの内容を見直すこととなり、放送再開後は、最後に「くれぐれも食事はバランスよく」の字幕が追加された[118]。
- 2013年4月に発売したパナソニック「スマートビエラ」のCMで、民放連のガイドラインに抵触した問題があり、民放での放送ができなかった[119]。
- 2013年4月6日から4月18日まで放送されていたアサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ モーニングショット」の「ICカード編」のCMで、新人OL役のAKB48の島崎遥香が駆け足で会社の入館ゲートに向かうもICカードが反応せず、困惑していると後ろから先輩の男性社員がICカードをかざしゲートを開けるという内容にネット上で「セキュリティー上に問題がある」「他人のICカードで入館するのはセキュリティーに違反している」などの非難が浴びられ、アサヒ飲料にも抗議が寄せられた。実際「CM上の演出です」と注意書きがされていたものの、アサヒ飲料は「CMの演出上の表現と考えているが、不快な思いをさせてしまい申しわけない」と謝罪。同CMは4月18日限りで放送打ち切りを決定した。
- 2013年4月24日から5月7日まで放送された日本コカ・コーラの炭酸飲料「カナダドライジンジャーエールFIBER8000」のCMで、「トクホウ(特報)!」などと表現していた。消費者庁は、CMを見た視聴者が「トクホ(特保)」と聞き間違える恐れがあるとして、4月下旬に改善指導。CM放映は5月7日に終了した。同社は、CMは期間限定だったため終了は予定通りと説明。「商品の特徴を効果的に伝えようと企画したCMだったが、一部で誤解した方がいたことは誠実に受け止めたい」とコメントした。CMは「トクホではありません」と字幕が記された[120]。CMの放送終了後、この商品は販売自体終了している。
- 2013年5月17日から6月6日まで放送された、アサヒビールの発泡酒「アサヒ スタイルフリー」のCMで、スリランカ中部にある世界遺産・シーギリヤの岩山「シーギリヤ・ロック」の頂上で出演者の長瀬智也と貫地谷しほりが発泡酒を手にパーティーを楽しんでいるという内容(実際はスタジオでの撮影と現地の空撮映像が合成されたもの)に対し、スリランカ国内で「文化遺産への冒涜だ」との批判が出てCMは中止された[121]。
- 2013年10月から放送された塩野義製薬と日本イーライリリーが共同で展開したうつ病啓発キャンペーンのCMで、体の痛みをうつ病の主症状として伝えたが、「うつ病が体の痛みを生むという科学的証拠はない」「薬を売るための過剰啓発だ」と医師や患者などから抗議を受け、2014年1月初めにナレーションを「痛みといった体の症状も表れます」から「表れることもあります」に変更した[122]。
- 2013年10月下旬から放送されたホクトのCMで、要潤が扮する「ホクトのきのこの精」が鈴木砂羽の演じる人妻の耳元で囁くなどしながらきのこについての話を口こむ、要が鈴木の手を下半身に導いた先にブナシメジのパックを握っているなどの演出が「不快」「子供に見せられない」「ストレートで下品」と問題になり、同月31日からこの2人のCMではなく、4種類のきのこの写真が入れ替わり表示されるだけのCMに差し替えられた[123]。
- 2014年頃に放送されたレッドブルのCMで、アニメ形式で演出された男性が歩いている途中、カラスに糞を落とされたあと、レッドブルを飲んだ男性が羽が生えたのち、ベルトを外して小便をかけようとしてレッドブルのロゴが出る演出が、「子供が真似する」と問題になった[124]。
- 2014年1月18日から放送されたANAのCMで、国際線の航空会社としてのイメージアップについて西島秀俊とバカリズムが英語で会話を交わし、最後にバカリズムが金髪のかつらとおもちゃの高い鼻を付けた姿になるという内容に対し、「外国人をステレオタイプ化していて人種差別的だ」との苦情があったため、1月20日に放送を中止し、内容を修正することになった[125]。
- 2014年1月17日から放送されたキリンビールの缶チューハイ「本搾り」のCMで、カエルのキャラクターが登場する表現に「未成年者の関心を誘い、飲酒を誘発しかねない」とアルコール問題を扱う団体からの指摘があり、当初の放送予定より早い1月25日から放送を取りやめることとなった。放送中止後、キャラクターを外国人に変えてCMを再開した。
- 2014年2月1日から放送された東京ガスのCM『家族の絆・母からのエール』編で、就職活動に忙しく動き回る女子学生の演出がとても現実的で「リアルにできていて心が痛む」などのクレームが寄せられ、1か月足らずで打ち切りになった。一応1か月近くは放送されたためか、当初はさほど問題とされていなかったが、数か月ほどしてからTwitterなどで当CMが話題となり、逆に「感動的。観て泣いてしまった」と称賛する意見もある。
- 2015年1月に放送されたtoto BIGのCMで、当時起きていたISILによる日本人拘束事件に関連し、CM内の「五島」が後藤健二を、「締切迫る」が殺害時刻が迫っている事を連想させるとして日本スポーツ振興センターが予定より早く打ち切ることを決めた。
- 2015年2月20日、消費者庁が空間用虫よけ剤について「表示根拠が不十分」だとして、アース製薬・興和・大日本除虫菊・フマキラーの4社に措置命令が出された[126]。これを受けて、空間用虫よけ剤のCM放送を一時的に中止した。
- 2015年3月に放送されたルミネのCMで「明らかにセクハラだ」と物議を醸して、YouTubeでの公開を1日で取りやめた[127]。
- 2015年3月30日から放送された日本マクドナルドの「てりたま『スマイル』」編の登場人物が鼻などについたタレを拭いながら食べるという内容に「汚い」「これを見て食べたくなる人がいるのか」という批判が集まり、放映を予定より早く終了。「ドナルド・マクドナルド・ハウス『スマイルソックス』」編に差し替えられた。
- 2015年5月までに放送されていたライザップのCMに「30日間全額返金保証」の表記が消費者の誤解を招く恐れがあるとして、神戸市の適格消費者団体が抗議した[128]。この影響で、5月18日を以ってCMの放送が一時的に休止され、再開時は字幕が修正された。
- 2015年6月12日より放送された映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』のテレビCMに対して、視聴者から「怖すぎる」という苦情が殺到した。これにより同CMを一時中断、17日から恐怖シーンの無いバージョンに差し替えられた[129]。
- 2015年5月25日に静岡県道127号線(通称:西伊豆スカイライン)で撮影された静岡マツダのCMが、8月に入ってから「公道での撮影にも拘らず、道路封鎖なし」「大手が公道でこんなことして良いのか」など、一般走行車の通行を妨げる方法で撮影をしていたことが、撮影当時に見物していた人物らからの指摘を受け、発覚した。このCMは静岡マツダが発注した広告代理店が行ったもので、当初、マツダ本社はマツダ本社による撮影を否定していた。静岡マツダは放送を中止し、行政処分等について「警察の指示に従う」としている。
- 2014年11月26日にWeb限定で公開された味の素ゼネラルフーヅ「ブレンディ」のCM「Blendy 特濃ムービーシアター「旅立ち」篇」が、2015年9月になってスパイクスアジアによる英語字幕付き動画が公開されたところ、牛の擬人化の表現などが世界中で物議を醸した。該当動画は2015年8月に削除されている[130]。
- 2015年10月から放送がされた日産自動車の電気自動車「リーフ」のCMは、同社が過去に製造したスポーツカー「180SX(ただし車種名は明示されておらず、「SPORTS CAR」のみ表示)」とリーフでドラッグレースを行う」という内容であった。180SXの外観がいかにもチューニングカーであることや「加速の常識を覆す」というキャッチコピーから、「電気自動車は遅い」というイメージを覆す意図が読み取れるものであったが、一部の車好きから、「過去の車をバカにするな」などの批判が寄せられたため、放映が中止された。
- 2016年3月30日から放送が開始された日清カップヌードルのCMで、演出内容に不適切なシーンがあるとの批判を受け、日清食品がCMの放送中止を決めた。内容は、ビートたけしが学長を務める大学で、矢口真里・小林幸子・新垣隆といった自身の不祥事で世間を騒がせた人物が自虐ネタを披露し、失敗から這い上がる力を与えたいという内容の物であったが、矢口の自虐ネタが不倫を題材としているため、批判の対象となった[131]。
- 2016年8月2日にキリン・キリンビールがアニメ制作会社・Trigger(トリガー)と組み、動画投稿サイト・YouTubeで缶チューハイ「キリン氷結」のプロモーション動画を公開、テレビCMも放映されたが市民団体の苦言や反発もあり中止された。
- 2016年10月7日、資生堂の化粧品ブランド『インテグレート』のCMで「25歳からは女の子じゃない」という表現に「女性差別」「セクハラ」と批判が出たため、資生堂がテレビCMの放送を取りやめることを発表した。CMは10月1日から放送され、2つのバージョンが製作されていたが、2つとも放送中止となる[132]。
- 2016年10月に放送された三菱自動車の企業CM「秋 再出発篇」で、天体望遠鏡の鏡筒の向きが上下逆になっていたことが多数指摘され、渡部潤一国立天文台副台長もTwitterで「まずいなぁ、天体望遠鏡が逆じゃないかなぁ」とツイートし、放送を一時中断。天体望遠鏡の鏡筒の向きを修正することとなった[133]。
- 2016年11月から放送されたP&Gの『ファブリーズ』のCMで、世界一臭い食べ物としてしられる「くさや」を使用した実験の演出にてくさやを臭がる過剰なリアクションにくさやの生産メーカー側が300年以上続く伝統食を侮辱するCMであるとしてクレームを付けた。これをうけてP&G側はCMを打ち切った[134]。CMは当初、YouTube上で公開されていたが、視聴者から「解かり易い演出」として好評だったため、テレビ放送する形になったものである。
- 2017年に放送されたアサヒ飲料・三ツ矢サイダーのCMで、芳根京子がトランペットを吹いている最中にいきなり背中を押されるシーンで、トランペット奏者の徳田知希がTwitterで「歯を折ったり、口唇裂傷につながる」と指摘[135]。これを重く見たアサヒ飲料は、このCMの放送打ち切りを決定、動画を削除した[136]。
- 2008年から放送されていたアディーレ法律事務所のCMについて「過払い金返還請求の着手金を今だけ無料」という宣伝でありながら、実際には約5年近くも同じ文句でCMを継続していた。これにより、2017年10月11日に東京弁護士会は同事務所を2か月、及び元代表弁護士を3か月の業務停止命令とする懲戒処分を下した[137]。これにより、お笑いコンビ・ブラックマヨネーズを起用したCMは打ち切られ、さらにスポンサーとなっていたテレビ番組は全てACジャパンのCMに差し替えられた。
- 2019年5月に行われていた資生堂「アネッサ」のCMだったが、女性差別のクレームが相次ぎプロモーションを中止した[138]。
- 2019年6月から7月に放送されていたセブン-イレブンの『7pay』のCMで、第三者による不正使用問題発覚のためCMを取り下げた[139]。
- 2019年11月~12月に放送されていたNTTドコモの『星プロ』の「コンビニ」篇のd払い10%ポイント還元キャンペーンのCMでは浜辺美波と長谷川博己の2人が星野源の買おうとしている商品の入った買い物かごの中にわざと商品を入れて、d払いで支払おうとさせながら買わせようとするシーンがあったとき、子供が真似をすると悪影響を及ぼすため、即、ACジャパンのCMに差し替えられた。
2020年代[編集]
- 2020年2月以降、2019新型コロナウイルス感染拡大によるCMへの影響は非常に大きく、各テーマパークや施設の休園、イベントの中止・延期、また除菌関連商品の完売及び生産が追い付かないことにより通常のCMを自粛し、多くがACジャパン及び政府広報などのCMへ差し替えとなった[140]。
- 2020年4月1日から放送開始を予定していたSnow Manを起用したラウンドワンのCMだったが、岩本照の飲酒問題を受けてお蔵入りに。追い討ちをかけるかのように新型コロナウイルス感染症が拡大したため、ラウンドワンのCMの放送が1年間(2021年3月31日まで)休止となった。
- 2020年6月24日、東京ミネルヴァ法律事務所が東京地方裁判所から破産開始決定を受け倒産[141]。これにより、大量放映されていたCMが打ち切りとなった。
脚注・出典[編集]
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- ↑ 例外として、FMラジオ局のBayFMは本編放送中にCMを放送しないことが多いとされている。
- ↑ 「囲碁将棋チャンネル」で放送される「霧島酒造杯 女流王将戦」内で流れる霧島酒造のCMのみ、ウォーターマークが表示される。
- ↑ 日テレジータス の「ジャイアンツプレ&ポストゲームショー」の様に、スクランブル放送でも、実質スポンサーが付く番組もある。
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関連項目[編集]
- CMディレクター
- 杉山登志 - 日本のCMディレクターの草分け。
- 視聴率・聴取率
- 提供クレジット
- メディア・リテラシー
- 手法
- プロダクトプレイスメント
- 山場CM
- バイラルCM(バイラルマーケティング)
- ネガティブ・キャンペーン
- 団体
- CMのCMキャンペーン、コマーさる君
- ふるさとCM大賞
- CM NOW
外部リンク[編集]
- テレビCM好感度ランキング一覧 - オリコンスタイル
- 世界のCMフェスティバル - ウェイバックマシン(2016年10月31日アーカイブ分)
- AD STUDIES Vol.41 2012 テレビ・コマーシャルの60年 (PDF, 2.5 MiB) 岡田芳郎