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鹿児島県

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鹿児島県(かごしまけん)は、日本の九州地方に位置する県。県庁所在地は鹿児島市。

九州島の南側には離島(薩南諸島)が点在する。九州島の部分は県本土と表現され、2つの半島(薩摩半島・大隅半島)を有する。

霧島山、桜島、種子島宇宙センター、世界自然遺産の屋久島、奄美大島や徳之島などがあり、自然・文化・観光・産業などの面において、豊富な資源を有している。

1,548,684

(推計人口、2023年10月1日)

名称[編集]

鹿児島神宮(霧島市隼人町)に由来する。「鹿児島」の語源は、天津日高彦穂々出見尊(山幸彦)が海神宮(わたつみ)に行く際に乗った舟が鹿児山で作られたという説や、「神籠もる島」という説、「カゴ」は崖という意味で、四方が崖に囲まれている桜島は「カゴ島」と謂われ、鹿児島は桜島の古い名であるという説、など諸説ある。

元々の令制国は、薩摩(さつま)国・大隅(おおすみ)国・多禰(たね)国の3カ国であった。

現在鹿児島市と鹿児島神宮は離れているが、鹿児島郡設置当初は天降川までが鹿児島郡内であった。

小惑星(4703) Kagoshimaは鹿児島に因んで命名された。

地理・地域[編集]

本土の九州島の部分(薩摩・大隅地方)と、離島の薩南諸島(種子島・屋久島地方と奄美地方)に分かれる。天気予報の予報区分では鹿児島地方気象台が薩摩・大隅・種子島・屋久島地方、名瀬測候所が奄美地方、に分かれている。

本土は、霧島山を除けば大部分はシラス台地の地質からなっており、水はけがよく非常に脆い。また、低地や平野が極端に少ないために、県内のほとんどの市町は周囲が山に囲まれている。それ故に各市町は本土の各地に点々と散らばっている。

島数は605個あり、薩南諸島は種子島、屋久島を含む大隅諸島、トカラ列島、奄美群島からなる。最北端は獅子島、最南端は与論島で、また有人島最大は奄美大島、有人島最小は新島である。

南北の距離は600km、海岸線は2,722kmに及ぶ。本土・島嶼部を合わせた県域全体の面積は 9,187 km2 であり、全国の都道府県中10位、西日本では最大。

古くから活火山として知られる桜島をはじめ、噴火活動の頻度の高い火山が多くある。温泉の数も多く、泉源数は約2,730で、大分県に次いで全国2位で、県内の入浴施設のほとんどが温泉である。

地形[編集]

  • 半島
    薩摩半島・大隅半島
  • 佐多岬・火崎(大隅半島)、長崎鼻・野間岬・唐岬・坊岬・開聞崎・高崎鼻 (薩摩半島)、門倉崎・喜志鹿崎(種子島)、笠利崎(奄美大島)
  • 山地
    国見山地・高隈山地・肝属山地・出水山地
  • 平野
    川内平野・肝属平野・出水平野・国分平野
  • 盆地
    大口盆地
  • 台地(シラス台地)
    笠野原・野井倉(大隅半島)
  • 鹿児島湾(錦江湾)、志布志湾、内之浦湾
  • 河川
    川内川・大淀川・肝属川・甲突川・万之瀬川・菱田川・天降川・雄川 他
  • 湖沼
    池田湖・藺牟田池・大浪池・鰻池
  • 有人島
    獅子島・伊唐島・諸浦島・長島・桂島
    上甑島・中甑島・下甑島
    新島
    黒島・硫黄島・竹島
    種子島・馬毛島(現在有人島扱い)・屋久島・口永良部島
    口之島・中之島・平島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島・宝島
    喜界島・奄美大島・加計呂麻島・与路島・請島・徳之島・沖永良部島・与論島
  • 無人島
    宇治群島・草垣群島・昭和硫黄島・デン島・臥蛇島・小臥蛇島・横当島・上ノ根島・七尾島
  • 火山
    霧島山・桜島・開聞岳・硫黄島・口永良部島・口之島・中之島・諏訪之瀬島
  • 隣接都道府県
    熊本県・宮崎県・沖縄県

気候[編集]

南北の距離が600kmに及ぶことから伊佐市などの積雪地域もあれば、奄美群島のような亜熱帯地域も存在する。

鹿児島県本土は冬は温暖で、夏は日照時間も多いが降水量は多い。真夏日は長い期間続くが、猛暑日はそれほど多くなく、県内の最高気温は薩摩川内市中甑の37.5℃で、沖縄県に次いで低い。南国のイメージが強いが、薩摩半島は東シナ海に面するため、大陸からの寒気の影響を受けやすく、冬は厳しい寒さとなることがある。冬節風の風向次第では多量の雪雲が供給されるため鹿児島市の中心部でも積雪に見舞われることがあり、2011年1月1日には鹿児島市内でも25cmの積雪を観測するなど、九州の県庁所在地の中で最も積雪する回数が多い。また、屋久島山岳部では毎年のように積雪があり、種子島屋久島地方の平野部でもごく稀に降雪するため、積雪観測地では日本最南端である。また、1901年2月12日及び2016年には奄美市名瀬で降雪が観測されたことがある。2005年3月に奄美大島の山地での積雪が写真家によって確認されるなど、標高の高いところでは近年でもまれに降雪や積雪が見られるが、気象台や測候所での観測ではないため、公式記録とはならない。

夏から秋にかけては台風の影響を受ける。



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