全日本空輸
全日本空輸株式会社(ぜんにっぽんくうゆ、英: ALL NIPPON AIRWAYS CO., LTD.)は、東京都港区に本社を置く日本の航空会社。ANAホールディングス株式会社の完全子会社。
1952年12月27日に前身の設立。2022年度の国内線、国際線旅客数は3年振りに第1位。2020年度、2021年度は国内線、国際線ともに旅客数第2位なのに対し、2023年4月から6月までは旅客数第1位。公式な略称はANA(エー・エヌ・エー)だが、報道等では通称の全日空(ぜんにっくう)と呼ばれることも多い(後述の『呼称変更』を参照)。
イギリス・スカイトラックスによる航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。コーポレートスローガンは「あんしん、あったか、あかるく元気!」、プロダクト・サービスブランドとタグラインは「Inspiration of JAPAN」である。
概説[編集]
古くから盤石な路線網を持つ国内線はもとより、国際線も世界各地をバランスよくカバーしている。世界最大の国際航空連合「スターアライアンス」のメンバーの1社でもある。東証プライム市場上場のANAホールディングス(ANAHD)傘下であり、ANAグループの中核事業たる航空事業を担っている。
日本では日本航空(JAL)と共に主要な航空会社であり、両社併せて「航空大手2社」などと呼称される場合もある。
コーポレートカラーは、青色。2レターコード"NH"は、全日本空輸の前身の社名「日本ヘリコプター輸送(Nippon Helicopter)」に由来する。識別信号は『ALL NIPPON』を使用している。
国内線[編集]
2022年10月30日現在、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー、アイベックスエアラインズ、オリエンタルエアブリッジ、日本エアコミューター、天草エアラインとコードシェア(共同運航)を実施している。
就航地[編集]
季節運航便及びコードシェア便含む。×印は貨物の取り扱いを行っていない。※はコードシェア便就航地。〇は季節運航便就航地。
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国際線[編集]
- ANAでは羽田空港を日本各地と海外とを結ぶ国内線と国際線の乗り継ぎ拠点、成田空港を日本を発着する需要に加え拡大する北米〜アジア間の国際線の乗り継ぎ拠点としてそれぞれ位置づけており、これを「首都圏デュアルハブモデル」と称している。
- 羽田空港発着国際線については発着枠拡大に伴い、2020年3月29日より行き先ごとに第2ターミナル発着と第3ターミナル発着に振り分けられる予定となっていたが、COVID-19に伴う国際線需要減退により当面の間、20年夏ダイヤから優遇配分された羽田発着枠を使い切らない“死に枠”として保有維持し、第2ターミナル発着における国際線運用は休止となっている(全便第3ターミナル発着に集約)が、2023年7月19日より運航を再開した。なお、将来的には同社の羽田空港発着国際線は第2ターミナル発着に集約される見込みとなっている。
- 2017年現在、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの各都市に自社運航機材(グループ会社含む)による運航を行っている。併せて同じスターアライアンスメンバーをはじめとした多くの海外航空会社とコードシェア(共同運航)を行っている。スターアライアンス内では主にユナイテッド航空やルフトハンザドイツ航空、シンガポール航空などと相互にコードシェアを行っている。スターアライアンス以外では、ガルーダ・インドネシア航空やマカオ航空、エティハド航空、ベトナム航空などとコードシェア便の運航や提携を行っている。更に同じスターアライアンスメンバーのユナイテッド航空やルフトハンザドイツ航空、オーストリア航空、スイス インターナショナル エアラインズとは共同事業も展開している。