ラジオ
ラジオ(英: radio)
- 電磁波による信号の、無線方式による送信や受信
- 電磁波を、音響を信号に変換して無線で伝えるのに使うこと。
- (上で説明した)電磁波による信号を受信するための装置。
概要[編集]
もともとの意味は冒頭で示した定義文のように「電磁波による無線方式の送受信」全般を意味する言葉である。だが日本では一般的には(つまり、一般の人は日常的には)、電波による音声放送(ラジオ放送)とその受信機(ラジオ放送受信機)を指して使っていることが多い。
当記事ではいずれも扱う。つまり音響(音声や音楽など)を電磁波の信号に変換し無線でつまり送信側と受信側を電線で繋いだりせずに信号を送信・受信する技術、その技術を用いた放送、その放送を受信するための装置、いずれも扱う。
- 電磁波による無線方式の送受信技術
「#無線電話の始まり」および「無線」も参照
- ラジオ放送
「ラジオ放送」も参照
いくつかの方式があり、最も歴史の長いのは振幅変調による中波放送(AM放送)で、基本的な方式は100年間ほど変わらなかったが、同じく振幅変調方式だが波長の短い短波放送(SW放送)も(国境を越えるような放送で)使われ、さらに1937年には周波数変調方式のFM放送も登場し、地域放送などで活用されるようになった。→#ラジオ放送の種類。
- ラジオ放送受信機
ラジオ放送の種類に応じて、AMラジオ(- 受信機)、SWラジオ(短波ラジオ受信機)、FMラジオ(- 受信機)などがあり、複数の方式を受信できるマルチバンド受信機もある。→#ラジオ放送受信機の種類
- 語源や表記
無線電信の英語表記であるradiotelegraphyの短縮語を語源とする。
カタカナでは「レディオ」「レイディオ」と表記される場合もあり、戦前はラヂオなどと表記した。
1950年(昭和25年)施行の日本の電波法では、当記事で扱っていること(無線で音声を送・受信すること)は「無線電話」と呼んでいる。古くは、現在のラジオ放送の前身にあたるものを「放送無線電話」などとも呼んだ。
ラジオ放送の種類[編集]
- アナログ変調
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- AM放送 - 振幅変調方式で、中波で放送されている。
- 短波ラジオ - 振幅変調を用いて、短波で放送されている。
- FM放送 - 周波数変調方式で、超短波で放送されている。遠くまでは伝わりづらいが、雑音の影響を受けにくいという特徴がある。
- 長波ラジオ - 振幅変調を用いて、長波で放送されている。日本では、放送されていないが、外国では放送されている。
- デジタル変調
- 衛星デジタル放送や地上デジタル放送ではテレビジョン放送のみでなく、ラジオ放送にも用いられる。
- アナログ音声放送
- BSアナログ放送(独立音声放送)
- デジタル音声放送
- 衛星デジタル音声放送
- BSデジタル音声放送
- CSデジタル音声放送
- CS-PCM音声放送
- 地上デジタル音声放送 - アメリカなどでは本放送が開始された。日本でも2003年10月10日に東京・大阪で試験放送を開始したが2011年3月末廃止。
- 衛星デジタル音声放送
- アナログ音声放送
極超短波以上を用いる地上波放送は、電波の性質上不適当であるために過去に実施されていたものも含めてどの国でも行われていない。
- ラジオ放送と日本の法規
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- 日本の電波法では「電話」という用語で変調方式なども含めて指している→電話 (電波型式)