ハケンアニメ!
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ハケンアニメ! | |
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小説 | |
著者 | 辻村深月 |
イラスト | CLAMP |
出版社 | マガジンハウス |
掲載誌 | an・an |
レーベル | マガジンハウス文庫(文庫本) |
発売日 | 2014年8月22日(単行本) 2017年9月6日(文庫本) |
連載期間 | 2012年10月 - 2014年8月 |
小説:レジェンドアニメ | |
著者 | 辻村深月 |
イラスト | CLAMP |
出版社 | マガジンハウス |
掲載誌 | an・an、ダ・ヴィンチ |
発売日 | 2022年3月3日 |
映画 | |
原作 | 辻村深月 |
監督 | 吉野耕平 |
脚本 | 政池洋佑 |
音楽 | 池頼広 |
制作 | 東映東京撮影所 |
製作 | 映画「ハケンアニメ!」製作委員会 |
配給 | 東映 |
封切日 | 2022年5月20日 |
上映時間 | 128分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 映画 |
ポータル | 文学・映画 |
『ハケンアニメ!』は、辻村深月による日本の小説。同じクールで制作された多くのアニメの中で、一番成功したものに贈られる言葉「覇権」を取ろうと働く、アニメ制作現場を舞台とする[1]。連載時から挿絵はCLAMPが担当。2015年(平成27年)に第12回本屋大賞で3位受賞[2]。
2019年(令和元年)に舞台化[3]、2022年(令和4年)に実写映画化されている[4][5]。
概要[編集]
女性週刊誌『an・an』に2012年(令和4年)10月の1830号から[6][7]2014年(平成26年)8月の1917号に連載され[8]、同年8月に単行本が出版された[2]。2017年(平成26年)には文庫本も刊行された[9]。愛ゆえにアニメ業界に入るも、愛だけでは仕事ができないという現実に直面したときの登場人物の苦悩は、働いた経験がある者なら誰しも身につまされ、それゆえ仕事に誇りを持ち困難を克服するヒロインたちが輝いて見える内容となっている[10]。目標に向け必死に働き、たくましく成長する魅力的なキャラクターが多く登場し、読み終わるとポジティブな明るい気持ちになれる、働く若い女性を応援するような爽快な小説で、作品を生み出す監督、監督の理想を実現しようと奮闘するアニメーター、プロデューサー、声優のほか、様々な立場での仕事の内容とその難しさ、プライド、各々が持つこだわりが鮮やかに描かれ、辻村作品の中でもエンターテインメント性が高い[11]。
そのタイトルから、派遣社員としてアニメ業界に関わる人たちの物語だと勘違いする者もいる[12]。
辻村に『an・an』から小説の連載依頼があり、『an・an』の読者に合ったものをと考え仕事と恋愛のどちらか思案し、まだ本格的なお仕事小説を書いたことがなく、大好きなアニメ業界に着目した作品なら取材が楽しいと決断[13]。監督と声優以外の仕事を知るところから始め、当時の担当編集者が昔仕事で関わったことのあるプロダクション・アイジーのプロデューサーに、何をするのかを取材するうち、プロデューサーにも制作進行の担当者、映像メーカー、宣伝担当、放送局側のプロデューサーと、様々な役割があると知り、取材対象から次の取材対象を紹介してもらう形で次々と取材していく[13][14]。取材すると、自分がやりたいことを人にお願いしたり理解してもらわないと、次に進まない仕事だと複数の監督が口にしており、集団でのものづくりを大きな軸としつつ、作品ごとに別のチームになり、出会いと別れを繰り返すという関係性に着目した物語にしようと心に決める[13][15]。加えて、小説は1人で書くものだからこそ、集団作業であるアニメ作りの現場を書いてみたいという気持ちも辻村にあった[14]。アニメ好きでもある原作者の辻村は、小説を執筆するにあたりアニメ監督の幾原邦彦と松本理恵、アニメーター・長谷川ひとみ、東映アニメーションの関弘美と柴田宏明、プロダクション・アイジーの森下勝司と松下慶子[注釈 1]、アニプレックスの高橋祐馬と南成江と鈴木健太、東宝・川村元気、毎日放送・前田俊博、ADKホールディングス・高橋知子、湘南藤沢フィルム・コミッション・福島洋二郎、秩父アニメツーリズム実行委員会事務局・中島学、グッドスマイルカンパニー、月刊ニュータイプ編集部に取材を行う[16]。また、小説を執筆するにあたり、当時流行っていた覇権という言葉を誰が使い始めた言葉なのか、様々な者に取材をしていくうちに、おそらくアニプレックスの高橋だろうということで、仁義を切りに行ったところ、何が聞きたいのかを謙虚に対応してもらい感動したと、辻村は語っている[17]。本作について辻村は「アニメ制作現場における話を伺いながら、著者の想像を多分に混ぜ込んだフィクションで、現実のアニメ制作との相違点、誤りがある場合、それらは全て著者の不徳と不勉強のいたすところであり、その責任は著者にある」とコメントし[16]、本作の文庫版における、アニメ監督・新房昭之との対談では「アニメの制作現場をつぶさに書いていく作品ではないので、現場の方からすると至らないところもたくさんある」とコメントしている[17]。作中で王子監督が創作に苦み語る「辛くても、齧りつくようにやるしかないんだよ」という台詞は、ものづくりに対する辻村自身の心中が、かなり反映されている[18]。
『an・an』連載時のカラーでの挿絵、単行本化の際の描き下ろしカバーイラストは、辻村が10代の頃から好きだった漫画の『聖伝-RG VEDA-』や『東京BABYLON』の作者で、辻村が大きな影響を受けた創作集団・CLAMPが担当[11]。単行本のカバーイラストには、CLAMPが描いたメインの女性3人の絵がデザインされ、帯には俳優・神木隆之介と書評家・豊崎由美の推薦文を掲載。後に、表紙カバーと同じ丈の帯に、推薦文と雑誌連載時に掲載されたCLAMPによる挿絵がデザインされたうえ、帯裏には短編小説「九年前のクリスマス」が印刷されている、さながら2重カバー同様の単行本も2種類刊行され、サンタクロース風の衣装を着た斎藤瞳を中心に9年前のメイン3人が描かれ「6万部突破」と銘打たれたバージョンと、有科香屋子が「光のヨスガ」に登場する少女2人に挟まれた構図で描かれ「10万部突破」と銘打たれたバージョンが刊行された。後に刊行された文庫版には、派生作品「執事とかぐや姫」と、アニメ監督・新房昭之との対談を巻末に収録。単行本と同じカバーイラストで刊行され、帯には声優の花澤香菜[注釈 1]、小林ゆう[注釈 1]、雨宮天が応援コメントを寄せた。文庫版は映画化に伴い、主要人物4人の全身像を主体とした映画版メインビジュアルと、登場人物のバストアップを主体とした映画版メインビジュアルのカバーイラスト2種類で刊行され、TSUTAYAでは劇中アニメである「サウンドバック 奏の石」こと略称「サバク」のポスタービジュアル、「運命戦線リデルライト」こと略称「リデル」のポスタービジュアルのカバーイラスト2種類も発売[19]。未来屋書店では、原作本を購入した者に先着で、劇中アニメの「サバク」と「リデル」のポスタービジュアル入りポストカード2種類のいずれかをプレゼントする企画も実施[20]。
あらすじ[編集]
各章とも、プロデューサーの香屋子、新人監督の瞳、アニメーターの和奈と、仕事に誇りを持つ女性が主人公で、アニメ業界を舞台に男女1組ずつで三者三様の視点で話が展開し、2つのアニメ番組の覇権をめぐり苦悩しながら、プロデューサー、監督、アニメーター、声優など、さまざまな立場の業界人のみならず、物語の舞台まで巻き込み最終章に向かって事情が絡み合っていく、オムニバス形式の群像劇となっている。
第一章 王子と猛獣使い[編集]
王子こと王子千晴監督と、猛獣使いこと有科香屋子プロデューサーの章。「あなたと仕事がしたい」と王子を口説き落とした香屋子は、魔法少女ものを得意とする王子と組み、自らの魂の力で変形するバイク「リデルライト」を6歳の少女たちが駆り1年に1回のバトルレースに挑み、1話ごとに1歳ずつ歳を重ねる内容の魔法少女アニメ「運命戦線リデルライト」こと略称「リデル」をニコニコ動画の生放送で発表するが、声優にも主題歌にも徹底的にこだわる王子は、4話目からの脚本ができないと悩んだ挙句、ある事態を引き起こすが・・・
第二章 女王様と風見鶏[編集]
女王様こと斎藤瞳監督と、風見鶏こと行城理プロデューサーの章。「トウケイ動画」の瞳は、4月4日木曜日深夜0時55分から1クール放送[注釈 2]される深夜アニメの「リデル」に対し、4月6日から6月下旬まで土曜日夕方4時枠で子供たちの人気も獲得しようと、
第三章 軍隊アリと公務員[編集]
軍隊アリことアニメーター・並澤和奈と、公務員こと新潟県
最終章 この世はサーカス[編集]
3組の登場人物は縁により選永市に集うが、3組の登場人物たちによる選択の結果と、その後は・・・
登場人物[編集]
リデルライト関係者[編集]
有科香屋子 ()- 第1章「王子と猛獣使い」の主人公。大学卒業後、中堅アニメ制作会社「スタジオえっじ」に就職し、制作進行を経て現在はチーフプロデューサーを務める35歳の女性。容姿端麗で身長は170cm近くある。気遣いができ優しい雰囲気で、時にはスタッフらに手作りのおにぎりや唐揚げ等を振る舞う。「彼女が行くと確実に原画があがる」と、制作進行時代から評価されている。恋愛には、とことん疎い。27歳のとき、自分より3歳年下の王子千晴監督が手掛けた「光のヨスガ」を見て衝撃を受ける。毎週水曜日夕方6時半放送の「光のヨスガ」は、魔法少女ものでありつつその作風から大人の女性から支持され、日本における地上波アニメの歴史を10年進めたと言われた大ヒット作だった。「光のヨスガ」放映時、すでに業界で働いていた香屋子は、専門用語に通じ、技術にさえ詳しくなっていた。そのため、作品に対する感動は言語化できる頭でっかちなものとなっていたが、そんな折、無条件に良いと思える「ヨスガ」に出会えたことで、いつか王子千晴と仕事をしたいと決意を新たにする。そして、一緒に仕事をすることが目標だった王子を口説き落とし「運命戦線リデルライト」こと略称「リデル」を企画する。実際のバイクメーカー・HITANOのデザイナーがバイクのメカデザインを行う程の企画「リデル」において、時に発破をかけつつ王子を守るために尽力する。「リデル」の公式Twitterも担当。短編「次の現場へ」にも登場。
- 映画では36歳。
- 原作者の辻村は、アニメの制作進行には女性も多いことを取材中に聞き、「次は制作進行寄りのプロデューサーを」と頼み、取材の2回目に紹介してもらった松下慶子と会い、松下のようなプロデューサー目線で小説の第1章を執筆しようと決め誕生した[14]
王子千春 ()- 24歳で放ったのデビュー作「光のヨスガ[注釈 4]」が脚光を浴びた、天才アニメ監督。その後、スランプに陥り再浮上できずにいた。32歳、身長160cm弱の男。容姿端麗。天才故に奇抜な言動で周囲を振り回すことが多いが、人一倍熱いアニメへの想いを胸に秘めており、アニメが現実を生き抜く力の一部になれると信じている。香屋子に説得され、9年ぶりとなる新作「リデル」で復活を図る。美術系の専門学校生だった頃は、一人でいくつか制作したアニメが高いクオリティーだと話題になったため、トウケイ動画に演出とし入社した際には既に注目された存在だった。
- 映画では28歳で、「光のヨスガ」を世に放ちデビューしたのは8年前になっている。アニメ文化そのものも伝統も愛するがゆえに、紙と鉛筆を用いたアナログな手法で作業し、自身の人柄が表れる生き生きした色使いが特徴的な人物として描かれている[21]。
- 小説では、具体的な容姿など細部はあえて描写しないことで、読者それぞれが考えるイケメン像や天才像に落とし込んでもらい、自分のイメージしたとおりの姿で読んでもらいたいと考え、王子をあえて「イケメン」「天才」と強い言葉で書くだけに留めている[14]。映画で「リデル」を監督した大塚隆史は「鮮烈にデビューした後、しばらく休んでいたというのは対外的な顔を気にしていたということ。天才を演じなきゃと思っていても、どこかで破綻する。他人は気にせず自分のやりたいようにやったほうがいいが、若さがそれを拒んでいるのか」と語り、原作者の辻村は「王子はいかに自分を天才と見せようかということに必死な人。本当は自分が天才ではなく秀才タイプだと分かっていて、だけど周囲の期待に応えないといけないと思い詰めてしまっている。天才肌では無く実は目茶苦茶考えている」と語っている[14]。短編「次の現場へ」にも登場。
江藤 ()- 30代で「スタジオえっじ」を立ち上げた社長。電子掲示板で白豚呼ばわりされる体系の45歳、男。香屋子や王子を親の様に見守る。映画には未登場。
大宮 ()- スタジオえっじの一員で、逢里らとのやりとり等を行う。
野島 ()- スタジオえっじの一員で、とある出来事が起こった際、王子が住むマンションの部屋に踏み込む。
川島加奈美 ()- スタジオえっじの制作進行。背は、香屋子より頭一つ分低い。真っ直ぐで直情的な性格。とある事情により大変な状態になった「リデル」の現場において影ながら奮闘し、機転を利かした。トウケイ動画でアニメーターをしていた過去を持つ。短編「次の現場へ」にも登場。
迫水孝昭 ()- フリーランスのアニメーター。ボサボサの髪、痩せ型の猫背、牛乳瓶の底のような厚さの眼鏡が特徴の男。ぼくとつとした喋り方をする。香屋子に好意を持ちプロポーズしたが断られたことで、香屋子とは距離を置きつつ仕事をしている。几帳面な一面もある。映画には未登場。短編「次の現場へ」にも登場。
五條正臣 ()- 「リデル」のベテラン音響監督。40代前半。トウケイ動画の音響部で「ミスター・ストーン・バタフライ」こと略称「バタフライ」の現場において新人だった頃の王子と一緒に仕事をするなど、録音やミキサーとして働き、その後独立。王子から信頼され慕われている。短編「声と音の冒険」にも登場。
桂井 ()- 短編「声と音の冒険」に登場。「リデル」で五條のミキサー助手を行う若者。去年、専門学校を卒業。五條に王子との過去を尋ねる。短編「声と音の冒険」に登場。
香木原ユカ ()- 「リデル」の主人公である充莉役の声優。オーディションで選ばれた。口元には八重歯が覗く。野々崎努が監督した「バタフライ」ではゲストキャラの少女であるコニカ役を務めた経験を持つ。短編「声と音の冒険」にも登場。
- 映画では、
吾妻陽子 ()という名前になっている。 田沼 ()- 「リデル」を放送するテレビ局のプロデューサー。アニメには疎い。
垣内 ()- アニメのパッケージ販売を行う業界王手の会社であるアニマーケットの一員。「リデル」に仕事として関与。
- チヨダ・コーキ
- ライトノベルの人気作家。ファンである王子の希望により「リデル」の脚本を引き受けるが、ある事態になる。後に、チヨダの著作「V.T.R.」は、ある人物らによってアニメ映画化される事となる。映画には未登場。
黒木 ()- 代々社の一員でチヨダの担当者。眼鏡をかけている。作家を守るためなら、時には相手を手厳しく批判する事もいとわない。映画には未登場。
山尾 ()- 代々社の従業員で、スタジオえっじと「リデル」のムックやノベルの打ち合わせを行う。映画には未登場。
田口正行 ()- 映画版に登場。「リデル」の演出。39歳の男。王子の姿が見えない際には「また降りたのかって思った」と口にする性格だが、編集中に次の話が気になって仕方なくなる程、「リデル」に惚れ込んでいる。
星洋二 ()- 映画版に登場。テレビ局「tv shiki」こと「四季テレビ」の重役で、眼鏡をかけた45歳の男。メディア開発事業局の人間で、テレビ局のアニメ担当プロデューサーであり、運命戦線リデルライト制作局長でもある。中央の席に座り、不都合な事が起こった際には冷たい態度で接するが、上手くいくと一転して調子の良い事を口にしてご機嫌になる性格。
サウンドバック関係者[編集]
映画版では、後述の理由によりトウケイ動画の名前がある劇中スタッフが増えている[22]。
斎藤瞳 ()- 第2章「女王様と風見鶏」の主人公。真面目を絵に描いたような新人アニメ監督。26歳、女。容姿端麗で眼鏡を掛けている。好物はミスタードーナツのポン・デ・リングとフレンチクルーラー。父が借金の保証人になり、子供時代はテレビを見ることも塾に通う余裕もなく金銭的に苦労して過ごし、公務員になろうとひたすら勉強してアルバイトをしながらの高校生活を経て奨学金で東京都内の有名私立大学に進学。野々崎勉監督が手掛けたロボットアニメ「ミスター・ストーン・バタフライ」劇場版を、大学2年生のときに友人から借り激しく衝撃を受け、母親を説得し業界最大手の「トウケイ動画」に就職。ライトノベルを原作とする学園もの「わたしが好きって言ってるのに、死にたいとかナイ」や「リデル」など人気作が放送される4月からの春のアニメにおいて「サウンドバック 奏の石」こと略称「サバク」で初監督を務める。過去には、トウケイ動画に入社してから30分アニメにおける各話での担当演出の仕事を経験した事で依頼された、トウケイ動画の子供向け正統派魔法少女ものテレビアニメである魔法少女シリーズ「太陽天使ピンクサーチ」の世界観をアクションゲーム化した「太陽天使ピンクサーチ in Game」において、オープニングとゲーム内アニメーションを制作し話題になった。子供の頃、両親と旅行した思い出の地である選永市をロケーション・ハンティングして「サバク」を制作。
- 映画では主役であり、年齢は28歳で、好物はエクレアとなっており、劇中では銀座コージーコーナーのイチゴ味エクレアも差し入れられた[23]。国立大学を卒業して県庁で働いていたとき王子監督の「光のヨスガ」と出会い、見ている人に魔法をかけるような作品を作りたいと22歳の時に「トウケイ動画」に転職。「サバク」で王子を超えることに人生を懸ける。異業種からアニメ業界に転職した瞳は、セルアニメと3次元コンピュータグラフィックスを融合させる手法で、ペンタブレットを活用し隙間の時間でも絵コンテを進めていく[21]
- 原作者の辻村は、「監督を肌感覚でやっており、本当の天才肌は瞳なんだろう」と語っている[14]。
行城理 ()- 「トウケイ動画」の敏腕チーフプロデューサー。丁寧語で喋る35歳、男。スポンサー、宣伝、制作現場などの間に立ち、アニメのプロジェクトを総合的にビジネス面から統括。アニメ業界の綺麗事ではない部分も裏方として対応し、アニメを視聴者に届けることは簡単ではなく100の方法で届けて1届けば良い方という考えを持ち、作品をヒットさせるためには手段を選ばずグイグイ攻め、自分が悪者になろうとも作品を世に届ける、その宣伝方法に反感を持つスタッフも多いが、その食えない性格でヒット作を今まで何本も世に出しており、瞳に無理難題を吹っ掛けつつ寄り添う。「サバク」のオープニング主題歌は瞳が好きなロックバンドの新曲だが、このバンドが行城の友人でもある事から決定した。愛車はBMW。元客室乗務員で容姿端麗な妻がいる。
- 映画ではスーツ姿で勤務しているが、原作ではブランド物のポロシャツにジーンズというラフな普段着で勤務している。行城の妻は映画には未登場。
根岸 ()- トウケイ動画所属で行城の上司にあたる先輩プロデューサー。男。瞳に社内で起きている人間関係を語る。
- 映画では
根岸一彦 ()であり、瞳を「瞳ちゃん」と呼び肩を叩く性格の39歳の男で、立場も制作デスクになっており、打ち合わせを仕切った際には、現状のまま変えず制作することを薦める性格になっている。 越谷 ()- 「サバク」の宣伝プロデューサー。調子の良い性格だが、分からない事やフォローしきれない仕事は周囲に報告しない。男。「サバク」のコラボレーション企画について選永市の宗森とやり取りする担当窓口にもなっている。
- 映画では
越谷徳治 ()という眼鏡をかけた48歳の男で、「サバク」の制作デスクであり、行城から頼まれ根岸と共に出版社での瞳のインタビューに立ち会ったり、越谷と行城や瞳の陰口を言う役となっており、共に行動する場面が多い。 大内 ()- 各話演出。行城には自分の名をうろ覚えにされた経験があり、行城のやり方に陰で悪態をつく。
結城 ()- 「サバク」のシリーズ構成を担当。事実上の脚本家。
後藤 ()- 「サバク」のキャラクターデザインを担当した作画監督。「サバク」のDVD1巻のパッケージも作画。
群野葵 ()- 「サバク」のヒロインであるトワコ役の声優。大学病院で働くナースが、勤務時間外にアイドル活動を行う内容のアニメ「マーメイドナース」で人気が出たことで、「サバク」の声優として起用された美末杏樹、
鍵原ユカ ()ら5人組アイドル声優の1人で、5人の中でも1人だけ声優の仕事が順調に来ている。27歳、女。サバサバした物言いをする。アイドルとして見られがちな彼女らだが、自らの演技に真剣に取り組む一面も。王子とは仲が良く、彼女らの扱いに困っていた瞳に王子は、SNSやラジオ番組をチェックすることや、葵を味方にすることの重要性をアドバイスするなど、一定の評価を得ている。原作では、ミニスカートに革ジャンといった服を人前では着る。短編「次の現場へ」にも登場。 - 映画では24歳で、瞳からアフレコで叱咤されるなど原作で杏樹が担っていた役柄も一緒になっている。
美末杏樹 ()- 「サバク」に登場する6年生・マユ役の声優。女。瞳からアフレコで叱咤される。5人組アイドル声優の1人。アニメ好きであり、仕事には誠実に向き合う一面もある。本名は、
加藤杏子 ()。後々、意外な人物と結婚する事となる。短編「次の現場へ」にも登場。 春山雄高 ()- 「サバク」の主人公でパイロットであるタカヤ役の声優。男。
御影 ()- 「サバク」のもう一人の主人公でパイロットであるリュウイチの声優。男。
道野 ()- 「サバク」と同時並行のアニメにおいて行城が掛け持ちでプロデューサーを担当する、トウケイ動画のベテラン監督。男。「ピンクサーチ」の総監督だった頃は、各話演出だった瞳と何度も喧嘩になった。
白井 ()- 映画版に登場。「サバク」の編集。髪が赤毛の45歳の女性。内容を変更したいと打ち合わせで口にした瞳が、反対意見に押し切られそうになった際には、瞳に助け舟を出す。
前山田修 ()- 映画版に登場。「サバク」の脚本を担当。眼鏡をかけた58歳の男。作品制作のために何ができるかを試行錯誤する。
二宮 ()- 映画版に登場。「サバク」の撮影監督。眼鏡をかけた男。瞳からの相談には、何パーセントなのかと具体的な数字での指示を欲する。瞳からの修正には「勘弁してよ」と逃げる時もある。
河村 ()- 映画版に登場。「サバク」の作画監督。42歳の男。瞳からの相談には「演技はパッションだよ」と語り、数字など具体的な言葉よりも擬音やジェスチャーなどでの指示を欲する。
青嶋 ()- 映画版に登場。「サバク」の色彩設計。眼鏡をかけた女性。瞳からの色の相談をされた際は、コバルトブルーなのかセルリアンなのかイージアンなのかと、具体的な色の名称での指示を欲する。
仁木 ()- 映画版に登場。「サバク」の美術監督。気だるげな返事を返す、物静かな女性。
中島愛美 ()- 映画版に登場。「サバク」の制作進行。企画営業本部・テレビ企画部テレビ室の制作進行2年目。福岡県出身の女性。現場を動き回る。映画本編以外では、東映アニメーションを訪問するPR動画にも出演[24]。
増田 ()- 映画版に登場。「サバク」の制作進行を担当する、若者の男。中島と共に現場を動き回る。
横橋詠一 ()- 映画版に登場。「サバク」の音響スタッフとして、アフレコ現場を仕切る男。
ファインガーデン従業員[編集]
並澤和奈 ()- 第3章「軍隊アリと公務員」の主人公で、原画を描くアニメーター。新潟県選永市にある「ファインガーデン」という、原画と動画のみを行い「サバク」「リデル」「サマーラウンジ・セピアガール[注釈 5]」など同時期に放送されるアニメの仕事も同時進行で引き受ける、元中学校が社屋の小さな会社に所属している。酒蔵の寮だったため麹の甘い匂いが今も微かに残る社員寮で暮らし、自転車通勤。東京の下町生まれ。絵を描くのが好きな26歳の小柄な女性で、作中冒頭時点で彼氏はいない。普段は、ボサボサの髪はシュシュでまとめ、ジーパンとシャツとパーカーといったラフな服を着る。眼鏡をかけており、ボーダーシャツにピンクが入っているだけでちょっと抵抗があるというくらいの女子力の低さを誇る。自分に自信が無く、オタク気質だと自認している。人海戦術のアニメ業界において、自分は監督やプロデューサーらを支える軍隊アリだと自認しており、己の立場を踏み越えないことを信条としている。327年の歴史を持ち、地元の商工会や銀行など選永市にゆかりのある団体が、それぞれ笹舟を大きくしたような木製の舟を職人と1年かけて作り、独特の節回しで舟の成り立ちや、かけた思い等を読み上げる
舟謡 ()の後、岩場がある流れが急な選永川を無人の舟が一日何艘も下り、乗り上げたり壊れる事無くどこまで下れるか皆で見守りつつ、舟の破片には無病息災の御利益が壊れてから1年間あるお守りとして持ち帰る風習があり、毎年十万人の観客やテレビ局も来る新潟県選永市の全国的に有名な夏の祭り「河永 ()祭り」[注釈 6]すら全く知らない程、元々は外で何かする事に徹底的に興味が無い性格。自身の原画が「神原画」として騒がれており、「サバク」に関してもアニメ雑誌の表紙、ポスター、DVDのパッケージなどの重要な仕事を数多く依頼され、「リデル」の原画も多く手掛ける。「サバク」は選永市を舞台のモデルにしており、社命によりアニメの聖地化を目指す選永市観光課の公務員・宗森周平と交流するようになる。 - 映画では23歳で眼鏡をかけていない。
関 ()- 経営が危うくなったアニメ会社「スタジオみるきーきゃんでぃ」から原画部署を引き抜き独立し、王子と瞳、ライバル会社両方の仕事を手掛けるアニメ原画スタジオ「ファインガーデン」で働く原画担当の男。チーフ。
- 映画では
関義幸 ()であり、「ファインガーデン」の社長でもある45歳。 古泉 ()- ファインガーデンの社長。従業員には、状況に応じて
科 ()を作った声で語る。男。映画には未登場。
その他の人物[編集]
宗森周平 ()- 新潟県選永市観光課の職員。実年齢より年上に見られる30歳で、大柄な体の男。スポーツ刈りで肩幅が広く、作業着のズボンの上は、日焼けした腕のTシャツを捲り上げ働く。姿勢は正しく、挨拶の声も大きい。高齢者をはじめ地元の多くの人達に愛され信頼されつつ、地元の人が言うと「えるなが」に聞こえる選永市で、スタンプラリーやサイダーや聖地巡礼マップなど「サバク」とのコラボレーションに心血を注ぎ、市役所に届いた重いサイダーの箱を担ぎ真夏に何箇所も届けて回るなど、地元のためを思い地元に根差し働く。子供の頃、アニメはドラゴンボールや北斗の拳などを観たきりで全然観ず、外で遊ぶ事が好きだった。アニメも漫画も読まないため、アニメの絵は機械が描くものだと思っていた。私生活ではニコニコ動画で記者会見などを視聴する事もある。叔父は自転車屋。ファインガーデンのロビーで、和奈らアニメーター数人が「サバク」最終話を視聴する場にも参加する。原作では、実は観光課である困った立場に置かれている。
- 映画では、埼玉県秩父市観光課の職員で、髪型もスポーツ刈りでは無い27歳。
- アサミ
- 宗森の幼稚園時代の親友の元彼女で、選永市の駅前の商店街において焼き鳥の居酒屋を経営している。容姿端麗。店は宗森行きつけとなっており、カウンターに加え奥の座敷にテーブルが3つある。映画には未登場。
- 選永市商工会副理事長
- 自社以外の酒造メーカーにも声をかけ、独自のルートで日本酒を国外に輸出する事業に力を入れる、とある酒造会社の社長であるイケメンの中年男性で、選永市商工会の副理事長。愛車は赤いポルシェ。国外出張も多く多忙な生活だが、放送中のテレビアニメも複数視聴するなど、アニメにも理解を示す。酒造協会に所属する立場として、全国的に有名な地元の祭りに参加。ある人物と関係がある。映画には未登場。
明子 ()- 市街地から車で1時間かかり、すずらん鉄道の駅から近い観光名所である鍾乳洞において、観光協会のアルバイトとして小さな祠になっている入口の券売所でもぎりをやっている、おかめ顔で巫女装束のコスプレ[注釈 7]をした、おっとりとした声と話し方をする中年女性。ある人物と関係があり、地元の祭りのための浴衣を用意するなど、祭りに参加する女性人物たちの世話を焼く。息子が高校へ行きたくないと言った時期は、後輩である宗森が毎朝迎えに来ていた。映画には未登場。
長崎 ()- 「サバク」の劇中で登場した田園地帯において自らの水田で畑仕事をする、選永市のおじいさん。宗森のためにと、スタンプラリー実現のため協力する。
逢里哲哉 ()- 大手のフィギュア制作会社「ブルー・オープン・トイ」こと略称「ブルト」の企画部部長。ルックスも良い29歳、男。オシャレ好きで、眼鏡をかけている。フィギュアの原型師でもある。和奈が描く原画の大ファン。ブルトは「リデル」の製作委員会にも企画段階から参加して金を出している。アニメや特撮が好きな子供で、そのおもちゃのロボットやソフトビニール人形、3歳年上の姉が持つキャラクター人形やドールハウス、博物館に展示された街並みのジオラマに興味を持つ。中学生の頃にはアニメのフィギュアを購入したり自作したりメーカーや造形師を覚える。高校生の頃には、年に一度のフィギュア業界の大展示会「ドール・ソニック」へ作品を出品。専門学校を卒業後、20歳で今の会社に入社し広報担当を経て部長になった。原作では、ある人物のある作業に手を貸す。短編「執事とかぐや姫」にも登場。
- 映画では、名前が逢里哲也になっており、28歳で眼鏡をかけていない。
鞠野カエデ ()- 「ブルト」で一番人気の腕を持つの人気フィギュア原型師。和奈が、かぐや姫のようだという印象を持つほどのオシャレで容姿端麗な、長身で長い黒髪の女性。原作では、逢里と共にある人物のある作業に手を貸す。短編「執事とかぐや姫」にも登場。映画には未登場。
紅葉 ()- ある作業場に迷い込んだ、ボーダーシャツにフリルのスカートを着た4~5歳くらいの少女。ある人物の娘で、作業風景を見るのを好む。お絵かきボードに和奈から「リデル」の絵を描いて貰う。短編「執事とかぐや姫」にも登場。映画には未登場。
宮森 ()- 映画版に登場。アニメショップの店員で逢里と仲が良く、並澤の仕事が神原画と呼ばれている事を知っているなど、アニメに詳しい。眼鏡をかけた27歳の男。
安原 ()- アニメ雑誌「アニメゾン」の編集者。瞳の作品を追いかけてきたファンでもある。
野々崎努 ()- トウケイ動画に所属していた頃に総監督を行い[注釈 8]、瞳がアニメ業界を志したきっかけとなったアニメで、瞳の育った団地と似た街に住む小学生の少年たちがバタフライというロボット[注釈 9]に搭乗し、宇宙からの侵略者と闘う作品「ミスター・ストーン・バタフライ」こと略称「バタフライ」が代表作のアニメ監督。13年前から始まったこのアニメは、2クールの予定が4クール以上に伸びた程、トウケイ動画で当時一番の人気作だった。現在はアニメ制作会社「オフィス・ラグーン」代表。黒眼鏡で髭を生やし、クマのようにすんぐりした体型の男。短編では、ある人物と共に仕事をしており、「バタフライ」の流れに連なるアニメ映画「ピーコック」を監督している。短編「声と音の冒険」と「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。
遠藤 ()- 野々崎と組んで長いトウケイ動画のプロデューサー。短編「声と音の冒険」に登場。映画には未登場。
香取 ()- 「バタフライ」の若手の進行プロデューサー。短編「声と音の冒険」に登場。映画には未登場。
君嶋尚彦 ()- トウケイ動画時代に「ジェイロイド」という代表作で、「リデル」の音響監督である五條がミキサー助手として関わった監督。既に独立。短編「声と音の冒険」に登場。映画には未登場。
笹尾 ()- 「バタフライ」の主人公であるシノブ役の声優。短編「声と音の冒険」に登場。映画には未登場。
- ザクロ
- 団地の公園に捨てられていた黒猫。毛が少し赤く見えるため、塾のテキストに載っていた小説「柘榴の木」で登場した赤黒い実という表現が頭に浮かび、太陽らからザクロと名付けられる。飼い主を探していた同じ団地に住む小学生の太陽らから、瞳が引き取り、今は丸々と太っている。綺麗な鳴き声で、毛並みは濃い茶色。穏やかな性格だがシャワーは嫌う。
冨田太陽 ()- 猫のザクロの飼い主を探すため団地内を一軒一軒回り、同じ団地の瞳に託す、水色のランドセルを背負った小学5年生。男。母から隣りの学区にある塾に通わされているため、爽平と順太とは違う学校だが塾が同じ。漫画や小説など遊びの本は母から禁止され、図書館で借りるのも図鑑などでなければ怒られる。短編「夜の底の太陽」にも登場。
- 映画では9歳で、瞳の隣りの部屋に住んでいる。
爽平 ()- 太陽の友人で猫を一緒に拾った。順太とは学校も塾も同じ。盗賊ことシーフのシュンが主人公で、10年近く前から日曜日の朝にトウケイ動画製作のアニメも放送されている、週刊キックの大人気漫画「タイムマジック」が好きな小学5年生。「リデル」も毎週視聴している。大人に対しても礼儀正しい。短編「夜の底の太陽」にも登場。
順太 ()- 太陽の友人で猫を一緒に拾った。爽平とは学校も塾も同じ。「サバク」を毎週視聴しており、サバクのおもちゃやカードゲームも所持している小学5年生。親がアニメ、特撮、アメコミ好き。「タイムマジック」も好き。威勢のいい口調に反して人見知りで臆病な一面もある。短編「夜の底の太陽」にも登場。
田口 ()- 短編「九年前のクリスマス」に登場。和奈の高校時代のクラスメイトで、教科書をよく忘れるため和奈から物の貸し借りに伴い口を聞くくらいの間柄になる。和奈が教科書に書いていた肖像画を目にし、「漫画家になれる」と褒め讃える。映画には未登場。
和山和人 ()- 幼児向けアニメや境域アニメを多く手掛けるアニメ制作会社「パステルスターズ」で6年勤務するプロデューサー。斎藤瞳が手掛けたアニメの大ファンで、瞳とは同世代。男。「お江戸にニイ太」を主に担当。短編「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。
七神昇平 ()- パステルスターズの創業間もない頃から勤務しているベテランプロデューサー。60歳、男。にこやかな笑顔の人物で、部下相手にも偉ぶらず、意見を聞いて尊重する。ふくよかな腹をしている。「お江戸にニイ太」をアニメ立ち上げの頃から支える。アニメ化に乗り気でなかった原作者の左近寺のもとに足繫く通い実現させた過去を持ち、左近寺の信頼も篤い。短編「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。
岩井 ()- パステルスターズの古参の作画監督。「お江戸にニイ太」に関わる。短編「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。
左近寺誠 ()- 江戸時代を舞台に、両親がいないため寺子屋の先生で平賀源内をモデルにしたと思われる天才発明家の
大賀源頼 ()と暮す主人公の新吉 ()が、猫に見せかけた二頭身の精巧なカラクリロボット・ニイ太がロボットである事を隠しながら、悪代官に飼われたライバルの犬のキャン助、悪代官の娘である雪姫、将軍様の飼い猫でニイ太が恋するミイなどに囲まれながら、子供たちの友達であるニイ太と日常生活を送る漫画「お江戸にニイ太」を生み出した漫画家。貫禄のある風貌の男。80歳。藍色の着流しなど、普段から和装を好む。自宅は、中野にある左近寺プロダクションの真横にある。「お江戸にニイ太」は金曜日午後4時に放送され、ゴールデンウイーク前後に劇場版が毎年公開され、年末には放送枠を拡大して「おおみそかニイ太スペシャル」が毎年放送されるなど、子供が大人に成長する過程で誰もが一度は通ると言われる程の人気を誇る、30周年の長寿アニメとなっている。短編「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。 中里りん ()- ニイ太を演じるベテラン声優。短編「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。
奥井 ()- 3年前にパステルスターズを退社した、和山の五期上の先輩。和山を自社に引き抜こうと誘う。短編「ハケンじゃないアニメ」に登場。映画には未登場。
赤羽環 ()- チヨダ・コーキの著作「V.T.R.」のアニメ映画において、脚本を担当。どちらかと言うと実写の現場が中心の、国外の映画祭での受賞経験がある人気脚本家。チヨダの友人であり、チヨダや王子の大ファン。小柄で容姿端麗。女。気の強い勝気な性格。短編「次の現場へ」に登場。映画には未登場。
井上 ()- 後々、香屋子が関わる事になる、高校のソフトボール部を舞台にした人気少年漫画「ソフィア・バレット」の、スタジオえっじが手掛けるアニメにおいて監督を務める。短編「次の現場へ」に登場。映画には未登場。
澤田和己 ()- ベテランのフリーアニメーター。以前から知り合いだった王子からの強い推薦により、「リデル」の現場で原画を描く。周囲を戸惑わせる程、ネガティブな発言が多い。関西弁で話す関西人。頭にバンダナ、派手な柄のシャツ、派手な色彩のパンツといった出で立ちの、大柄な体躯の男。川島から師と慕われている。短編「次の現場へ」に登場。
愛 ()- 瞳の回想に登場する7歳の少女。同い年の瞳に魔法少女のスティックをあげようと声を掛ける。愛という名前は、映画版においての設定。
レジェンドアニメ![編集]
映画版の公開記念として発売されたスピンオフ小説集。書き下ろしを含む、短編6作品が収録されている。
辻村は執筆にあたり、AUDIO PLANNING U・田中章喜、ytv Nextryのエグゼクティブ・プロデューサー・諏訪道彦、G2及び舞台『ハケンアニメ!』のスタッフやキャストらに力添えしてもらったと感謝を述べ、アニメ監督・松本理恵と八鍬新之介にも、取材を超えて共に時間を過ごす中で教わったことがたくさんあったと感謝を述べている[25]。
九年前のクリスマス[編集]
『an・an』1885号に掲載[26]。 ハケンアニメ!単行本では、6万部突破・特別帯と10万部突破・特別帯の帯裏に、この短編が印刷された。
『ハケンアニメ!』から9年前のクリスマス時点での香屋子、瞳、和奈それぞれの悔しさ、嬉しさなど三者三様の様子が描かれている。
声と音の冒険[編集]
『an・an』2332号から2335号に連載[27][28]。
王子監督の「運命戦線リデルライト」が最終話を迎え、笑顔がこぼれる音響監督の五條は、王子と仕事で付き合い始めた12年前の、若く不器用だった王子とのことを振り返る。
夜の底の太陽[編集]
『an・an』1951号に掲載[29]。
厳しい母親によりアニメなど様々なものを制限されている小学5年生の冨田太陽は、塾の友達と公園で猫を拾い飼い主を探すも、なかなか見つからないが、とある人と出会う。
執事とかぐや姫[編集]
ダ・ヴィンチ2015年3月号や日本たばこ産業ウェブサイト「ちょっと一服ひろば」に掲載されていた内容を、加筆修正して収録[30]。ハケンアニメ!文庫版にも、この短編が収録されている。
4年前、フィギュア会社の広報・逢里哲哉は、会社の晴れ舞台でミスを犯し肩を落とすが、そのイベントで憧れの造形師である鞠野カエデを見つけ驚き、思わず声を掛ける。
ハケンじゃないアニメ[編集]
レジェンドアニメ!単行本用の書き下ろし短編。本当のハケンアニメとは何か?が分かる内容になっている[12]。
長寿アニメ「お江戸のニイ太」は、成長の過程で誰でも一度は観たことがあると言われるほどの人気作だが、今が旬のアニメではないため覇権争いとは無縁の存在。30周年を記念したオープニングを作成するにあたり、監督を引き受けたのはなんと瞳で・・・
次の現場へ[編集]
『an・an』2204号から2207号に連載された「次の現場、SPECIAL」を改題して収録[31][32]。
アニメーターの新郎と、人気声優の新婦による結婚式において、列席者として加わるアニメ業界関係者の中に、香屋子と王子の姿もあった。この日を迎えられて良かったと喜ぶ香屋子は、つい先日までのことを振り返る。
書誌情報[編集]
- 辻村深月『ハケンアニメ!』マガジンハウス、2014年8月22日第1刷発行(同日発売[33])、ISBN 978-4-8387-2690-5
- 辻村深月『ハケンアニメ!』マガジンハウス〈マガジンハウス文庫〉、2017年9月6日第1刷発行(同日発売[34])、ISBN 978-4-8387-7100-4
- 辻村深月『レジェンドアニメ!』マガジンハウス、2022年3月3日第1刷発行(同日発売[35])、ISBN 978-4-8387-3197-8
舞台[編集]
吉本興業が企画し、G2の脚本・演出により、2019年(令和元年)10月から11月にかけてクールジャパンパーク大阪、紀伊国屋ホールで上演された[3]。
あらすじ(舞台)[編集]
アニメ制作会社・スタジオえっじのプロデューサーである有科香屋子は、天才・王子千晴を次のクールに放送されるアニメ「運命戦線リデルライト」の監督に起用。制作進行としてスタジオえっじに入社したての川島加菜美や、原画アニメーターの澤田和己などのスタッフらは、強いこだわりを持ちストイックな仕事の王子監督の下、振り回されてトラブルが連続する日々。仕事と割り切り能率重視で進めようとするアニマーケットのプロデューサー・垣内政信と対立が増していく状況下で、アニメの完成を揺るがす事件が起こる。
出演者[編集]
- 川島加菜美(スタジオえっじ制作進行の新入社員、主役) - 大場美奈
- 王子千晴 - 小越勇輝
- 澤田和己(原画アニメーター) - 山内圭哉
- 江藤晋矢(スタジオえっじ社長) - 市川しんぺー
- 黒木智志(出版社編集) - 三上市朗
- 迫水孝昭(アニメーター・作画監督) - 菅原永二
- 有科香屋子 - 町田マリー
- 相模梢(インターネット局ディレクター) - 幸田尚子
- 垣内政信(アニマーケット・プロデューサー) - 小須田康人
映画[編集]
ハケンアニメ! | |
---|---|
監督 | 吉野耕平 |
脚本 | 政池洋佑 |
原作 | 辻村深月 |
製作 |
須藤泰司 高橋直也 木村麻紀 |
ナレーター | 朴璐美 |
出演者 |
吉岡里帆 中村倫也 柄本佑 尾野真千子 工藤阿須加 小野花梨 高野麻里佳 前野朋哉 矢柴俊博 新谷真弓 松角洋平 水間ロン 前原滉 みのすけ 古館寛治 徳井優 六角精児 |
音楽 | 池頼広 |
主題歌 | ジェニーハイ「エクレール」 |
撮影 | 清久素延(J.S.C.) |
編集 | 上野聡一 |
制作会社 | 東映東京撮影所 |
製作会社 | 映画「ハケンアニメ!」製作委員会 |
配給 | 東映 |
公開 |
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上映時間 | 128分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
2022年(令和4年)5月20日に公開。監督は吉野耕平、主演は吉岡里帆[4][5]。原作者の辻村も映画製作には企画段階から意見を提供するなど、積極的に携わっている[11]。
映画版では瞳を主人公にライバルである王子との対決要素を強調[11]し、脚本、絵コンテ、原画、背景、CG作成、撮影、アフレコ、編集といった、実際にアニメを作るアニメ制作のセクションと共に、企画誕生の背景、製作委員会の立ち位置、宣伝、放送、タイアップといった、アニメ制作以外の作品を世に届けるためのあらゆるセクションにも、焦点が当たった内容となっている[36]。また、億単位の制作費が無ければ作れないアニメ制作において、制作を実際に行う組織ではない製作委員会の重要性、作品ができても放送などで届けられなければ人々に見てもらえず、ほぼ毎クール50本以上ある新作の中で注目を集めるには、興味の入り口となる有名クリエーターや声優の起用といった話題性や、作品舞台地とのコラボレーションや食品等とのタイアップを通して、作品の存在自体を知ってもらう重要性、それらを含め作品を世に届けるための過程が、フィクションならではのデフォルメも混じえつつ、真摯に分かりやすく描かれており、そうした舞台裏のドラマが本作ならではの見どころとなっており[36]、好きを貫こうとする者たちの情熱、意思の強さ、作品に込めた想いが描かれている[37]。ちなみに、本編のエンドロール後には物語に関わる重要なおまけのシーンが用意されている[38]。
あらすじ(映画)[編集]
連続テレビアニメ「サウンドバック 奏の石」が初監督作品となる斎藤瞳は、憧れの天才監督である王子千晴を超えるアニメをつくることを目標とする20代の女性。プロデューサーの行城理は、瞳を抜擢したもののアニメを成功させるためと瞳がやりたくない余計な仕事を増やす、やっかいな存在。夕方5時台の同じ時間帯には、王子千晴の復帰作「運命戦線リデルライト」も放送される。そのプロデューサーは、気まぐれな王子に苦労しながらも、王子の才能に惚れ9年ぶりとなる王子作品に懸ける有科香屋子。瞳はスタッフや声優たちと時にぶつかりながら、瞳の想いが込められた作品が誰かの胸に刺さることを目標に、ライバル作品との熱い
キャスト[編集]
- 斎藤瞳 - 吉岡里帆、(幼少期役:心美[39])
- 王子千晴 - 中村倫也[4][5]
- 行城理 - 柄本佑[4][5]
- 有科香屋子 - 尾野真千子[4][5]
- 宗森周平 - 工藤阿須加[40]
- 並澤和奈 - 小野花梨[40]
- 群野葵 - 高野麻里佳[40]
- 越谷徳治 - 古館寛治[40]
- 根岸一彦 - 前野朋哉[40]
- 白井 - 新谷真弓
- 青嶋 - 森レイ子
- 河村 - 矢柴俊博
- 仁木 - 二木二葉
- 前山田修 - 徳井優[40]
- 二宮 - 尾倉ケント
- 増田 - 広田亮平
- 中島愛美 - 久遠明日美
- 横橋詠一[注釈 10] - 小玉丈貴
- 川島加菜美 - 大場美奈
- 田口正行 - 松角洋平
- 星洋二 - みのすけ
- 関義幸 - 六角精児[40]
- 逢里哲哉 - 水間ロン
- 宮森[注釈 11] - 前原滉
- 太陽 - 小林郁大
- 愛[注釈 12] - 宝辺花帆美[41]
- 第1話上映会の司会 - 伊藤さとり[42]
- ナレーション - 朴璐美[43]
この他、後述の劇中作品の出演声優も実写パートで出演する[43]。
スタッフ[編集]
- 原作 - 辻村深月『ハケンアニメ!』(マガジンハウス刊)
- 監督 - 吉野耕平
- 脚本 - 政池洋佑
- 音楽 - 池頼広
- 主題歌 - ジェニーハイ「エクレール」(unBORDE / WARNER MUSIC JAPAN)[44]
- 製作 - 木村光仁、高木勝裕、鷲見貴彦、與田尚志、中野伸二、鉄尾周一、岡徳康
- 企画プロデュース - 須藤泰司
- プロデューサー - 高橋直也、木村麻紀
- キャスティングプロデューサー - 福岡康裕
- 音楽プロデューサー - 津島玄一
- ラインプロデューサー - 石川貴博
- 宣伝プロデューサー - 笹田文代、吉田旅人
- 撮影 - 清久素延(J.S.C.)
- 美術 - 神田諭
- 照明 - 三善章誉
- 録音 - 赤澤靖大
- 装飾 - 神戸信次
- 衣裳 - 遠藤良樹
- ヘアーメイク - 細倉明日歌
- 編集 - 上野聡一
- 音響効果 - 勝亦さくら
- スクリプター - 渡邉あゆみ
- 俳優担当 - 林まゆみ
- 助監督 - 木ノ本豪
- 制作担当 - 曽根晋、関浩紀
- アニメーション制作 - Production I.G
- 実写本編監修 - 東映アニメーション
- アニメ監修 - 梅澤淳稔
- VFXプロデューサー - 井上浩正、山田彩友美
- アシスタントプロデューサー - 北岡睦己
- プロダクション統括 - 木次谷良助
- 配給 - 東映
- 製作プロダクション - 東映東京撮影所
- 製作 - 映画「ハケンアニメ!」製作委員会(東映、東映アニメーション、ベンチャーバンクエンターテインメント、東映ビデオ、毎日放送、マガジンハウス、西武鉄道)
劇中作品[編集]
劇中には略称「サバク」こと「サウンドバック 奏の石」、略称「リデル」こと「運命戦線リデルライト」というアニメ2作品が登場する。劇中ではどちらも、2022年(令和4年)4月9日から放送開始され、毎週土曜日の午後5時に放送されている設定。YouTubeの東映映画チャンネルで2021年(令和3年)11月5日から劇中アニメ「サバク」と「リデル」の特報がそれぞれ公開され、ハケンアニメ!公式サイト内にも「サバク」と「リデル」の本格的な作品紹介ページがそれぞれ開設されている。また、劇場等で劇中で使用していた「トウケイ動画」のカット袋[注釈 13]の中に、通常パンフレットに加え、「サバク」と「リデル」の各12話分のプロット[注釈 14]や絵コンテや設定資料などが半々ずつ掲載されており、劇中にも登場した62ページの総カラー雑誌「アニメゾン」が入った豪華版パンフレットも販売された。
『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の脚本も手掛けた実績を持つ原作者の辻村は、劇中アニメ「サバク」と「リデル」の制作チームが、それぞれの作品イメージをより具体的に構築できるよう、劇中では一部しか描かれないにも関わらず、12話2作品、計24話分のプロットを作成し東映のプロデューサー陣に渡したところ、「これを預かったからには必ず形にします」と返答された[14]。辻村のプロットから吉野監督がイメージボードを描き[14]、2人のアニメ監督[注釈 15]が、そのプロットを基に制作[14]。吉野監督との打ち合わせの中で、もう一作品のアニメ映像は観ないほうが、何かリアリティが生まれいいんじゃないかという狙いが生じ、両監督ともあえて互いのアニメをスタッフ試写まで観ず制作[14]。「サバク」の谷監督は、瞳を中心に物語が進むため、瞳の心情とリンクする形で「サバク」の映像も作られていくべきと考え、なるべく材料は多く出そうと、まだ映画の内容を組み立てている段階だった吉野監督に、コンテをたくさん描いて提出し、吉野監督とはかなり時間をかけ、どのカットをどこに挟むか話し合いつつ、「リデル」との違いを出そうと、いいレイアウトを探したり、背景や窪之内英策の絵の美しさを前面に出すことを心掛け制作[14]「リデル」の大塚監督は、どういう映像にすべきか吉野監督と議論しながら探っていく中で、アニメ制作現場の人間が驚くような突飛な映像ではなく、映画を観た人の目に天才的と映る映像を要望され、天才監督の作品なので、シンプルでカッコよくスタイリッシュという方向で、かなり異質な配色でありつつも血の色は赤という、不思議な色を使うだけでなく、ちょっと生々しい部分もある映像を目指し、アニメの誇張した表現でキャラクターを凄く動かし、あくまで知的だが少しクレイジーな部分もあるというバランスで制作[14]。その結果、レベルの高い劇中アニメが制作された[11]。
監督の谷と大塚は、「全力で作品に向き合っており、それでいていつもニコニコしている、芯が強くて優しい吉野監督を見ていると自然に、どうにかして自分の力を発揮して手伝い、この人の役に立ちたいという気持ちにさせられる」と語っている[14]。辻村は「手掛けるスタッフがこんなに贅沢でいいのかと思うくらいの豪華メンバーで、2本とも覇権を取れるようなアニメというクオリティを、とても大切にしてもらい、喜びと感謝を覚えた」と語り、劇中の2作品についても「瞳はこうしたいんじゃないか、王子だったらこうするんじゃないかという発想で執筆したので、各作品の結末は彼らが自分で見つけてくれたものと思っている」と語っている[21]。
サウンドバック 奏の石[編集]
斎藤瞳が監督として制作する、石が変形するロボット「サウンドバック」に乗って戦いに身を投じる少年少女達を描いたアニメ[43]。略して「サバク」。田舎町を襲った巨大ロボットから平和を守るため立ち上がった少年少女たち。彼らは「サウンドバック」というロボットを操って戦う。「
「サバク」は『エルドランシリーズ』、『勇者シリーズ』など、辻村が少女だった頃の憧れから制作されており[21]、「自分がまっさらな気持ちで小学生の頃に憧れたロボットものを、今の技術でつくったらどうなるか」という視点から膨らませつつ、「大人になってから幼い頃に観た作品を見返すと、実はこういうことを言っており、ここで何かを決断したかというストーリーが心に入ってくる瞬間があり、その出会い直す感覚」を心がけ全面に出して、辻村が考えた[13]。
登場人物(サウンドバック 奏の石)[編集]
- トワコ
- 声 - 高野麻里佳[注釈 17]
- タカヤ
- 声 - 潘めぐみ
- リュウイチ
- 声 - 梶裕貴
- マユ
- 声 - 木野日菜
- ミワ
- 声 - 近藤玲奈
- ユウト
- 声 - 兎丸七海
- ユウヤ
- 声 - 小林ゆう
- 奏の石
- 声 - 速水奨
スタッフ(サウンドバック 奏の石)[編集]
- プロデューサー - 原田拓朗、芦塚明子
- 監督 - 谷東
- 演出 - 森川さやか
- キャラクター原案 - 窪之内英策[注釈 18]
- メカニックデザイン - 柳瀬敬之
- キャラクターデザイン・作画監督 - 大橋勇吾
- アニメーション制作 - コヨーテ[注釈 19]
- アニメーション制作協力 - 白組
運命戦線リデルライト[編集]
王子千晴が監督として制作する、自らの魂の力で操作するバイクによってレースで競い合う魔法少女達の姿を描いたアニメ[43]。略して「リデル」。主人公・
「リデル」は、辻村が圧倒的な表現に痺れた『少女革命ウテナ』や『魔法少女まどか☆マギカ』の影響が詰まっており[21]、辻村が「第一印象から衝撃を受けたアニメ」の集大成で、多感な時期に観て、「こんな表現があるのか」「今自分はアニメの表現が変わる瞬間を見ている」と感じた、幾原邦彦監督の作品や、『魔法少女まどか☆マギカ』から感じた、「アニメ表現を刷新していく瞬間」に特化したプロットが書かれ[13]、最終回の台詞は、「8年前にみんなが熱狂するアニメをつくり、そこからブランクが空いた王子監督だったら、自分の作品を楽しんでほしいという気持ちと同時に、消費しないでほしいという葛藤も抱えているのでは」と思い、どういうことをキャラクターに託すのか、辻村が考えた上での台詞[13]。「『輪るピングドラム』の「生存戦略」をはじめ、『少女革命ウテナ』や『魔法少女まどか☆マギカ』にもそれぞれ心に迫る名セリフがあるが、それらの言葉には作り手のその時の思いが託されているのではと感じ、「リデル」でも言葉を大事にしたかったし、それが同時に映画本編でもクライマックスの台詞になっている」と辻村は語っている[13]。
登場人物(運命戦線リデルライト)[編集]
スタッフ(運命戦線リデルライト)[編集]
- アニメーションプロデューサー - 松下慶子
- 監督・絵コンテ・演出 - 大塚隆史
- キャラクター原案 - 岸田隆宏
- キャラクターデザイン・作画監督 - 高橋英樹
- アニメーション制作 - Production I.G
製作[編集]
企画[編集]
辻村の下には、『ハケンアニメ!』は刊行されてすぐの頃から、想像以上に様々なところから映像化したいという依頼があり、時期まで決まった具体的なものから、まだ卵のような段階のものまであったが、その中に「これは!」という映画化のオファーが1つあり、実際に会うと初回から凄くわかりあえ熱い話ができた[18]。原作でプロデューサーが大事な局面で監督や作品を守る話の流れを、自分事のように受け止め、様々な場面が今までの映画づくりとリンクしたということで「この物語は、決して他人事とは思えないし、自分たち映画業界が映画化しないと駄目だと思って来た」とプロデューサー陣から熱量を持って言われ、この人たちにお願いしたいという確たる気持ちになった[13][18]。その後も、キャストはこの人に引き受けてもらえたとか、吉野監督にお願いしたいとか逐一報告があり、脚本も原作から削って欲しくないと辻村が思っていた部分は、ほとんど残っていた[13]。映画化の際は一般的に、原作者は制作陣に作品内容を任せることが多いが、この映画化では「こんなに引き込まれるのか」と思うほど、辻村は身内のようにスタッフの一人として扱われ、一緒に映画作りに携わる[13][45]。2017年(平成29年)、もともと原作を単行本で読んでおり映画化したいと考えていた吉野に、映画監督の依頼があり、その時点から瞳が主人公なこと、同時間帯での放送で2チームの対決になること、序盤の後半あたりに瞳と王子の対談があることは決定していた[46]。辻村は、小説を書いた当時と映画化の時点とは自分の考えも少し違っているし、別のクリエーターの考えや手が入り更新されていくのは楽しく、さらに更新してより良くして欲しいという気持ちがあり、自分の小説を頭が痛くなるほど考え再構築した人たちが出す正解が必ずあると思うので、自分の思う一言一句と同じじゃないと嫌とは思わないという意思を持っており[14]、監督とプロデューサーは、小説を書く際に辻村が取材に行った者たちに再取材を行い[注釈 24]、辻村とは違う影響を受け脚本がブラッシュアップされて、小説の「トウケイ動画」や「ファインガーデン」といった制作会社の雰囲気が、さらに可視化された[13]。
製作準備[編集]
本作では2本のアニメがトップを目指してぶつかり合う作品なため、劇中アニメも重要な要素の1つで、本当に覇権を取れるようなクオリティーでアニメを作らねばならず、2本の劇中アニメはトータルでそれぞれ5分から10分ずつくらいだが、その5分を作るにもキャラクターデザインや世界観が必要なことから、企画の立ち上げに人や時間といったエネルギーも、アニメ12話分を作るのと同じ労力が等しく掛かるが、アニメ業界は人が足りず人気のあるスタジオは数年先までスケジュールがいっぱいなため、実写以上に人材確保が難しいことを製作開始後に気付いたが、お願いしていた会社に逃げられたことで、まず製作が1年遅れ、アニメスタッフを集めるのに時間がかかると、制作が一度止まりかけた[13][18][47]。その期間中、辻村はアニメ『映画ドラえもん のび太の月面探査記』で脚本を担当し、その作品の八鍬新之介監督に劇中アニメのことを話したところ、「もし僕が引き受けるのなら、初回と最終回のプロット、何が起こるのかわかる全12話分の構成案は欲しい」と言われ、ならばと自ら申し出て「サバク」「リデル」ともに全話分のプロットを書き、プロデューサーたちに預けたことで辻村の本気度が伝わり、制作スタジオや監督たちの反応も、やれるかもという方向に変わっていったことで、その甲斐あり素晴らしいクオリティのアニメが出来上がった[13]。
吉野監督は、脚本の段階で原作者の辻村から、キャラクターのニュアンスや大事にしたい言葉などの相談を受け、信頼関係を築き内容を任される[46]。取材を通して知識が増えていくも、アニメ制作の現場を本来のままリアルに描写すると、全く動きの無い世界観の映像になってしまうため、アニメ業界が舞台の物語ではあるが、別の業界で働く者にとっても自分の身に置き換えられるようにと考え、あくまで現場の人々の間に流れている、目に見えない情熱、事件、想いというドラマをいかに分かりやすく映像で見せていくかを重視し、アニメ好きが観ても楽しめることは前提としつつ、既にアニメ業界やアニメ作品に詳しい層より、そこまで深く知らない「ライト層」にどう伝わるかという目線を忘れぬよう心掛け制作[46]。同時間帯での放送という設定だけでは対決構造にならないため、テレビ局の上層部が地上波アニメを盛り上げるためのプロモーションとして、2局合同のアニメ対決イベントを仕掛けた世界観と吉野監督は解釈し、そのまま描いても、アニメを楽しむ視聴者の気分や熱気は伝わらないことを踏まえ、アニメ『ポケットモンスター』の世界大会のように、スタジアムで戦いそれを観客たちが応援するような飛躍したイメージで、あえて過剰に演出した戦いのような見え方の映画にした[46]。視聴率以外だと、どうしても対決ものの指標としては表現し辛いため、映画ではテレビ番組だけでなく、スマートフォンで観る者も全て含んだ「総合視聴率」形式という設定にして、それに加え世間の評判を象徴化した言葉をSNSの言葉として映し、勢いを視覚化して見せるようにしているが、吉野監督は「映像的に分かりやすくする方向で考え、ファンタジーとして割り切ったため、そこはある意味フィクションのエンターテインメントとして観てもらえれば」「アニメ業界の仕事やアニメ監督の仕事を見せる上で、多くの人が関わっていることも見せるため、作画監督や音響監督などの仕事にももう少し踏み込みたかったが、上映時間の関係で省いた」と語っている[46]。
脚本担当の政池洋佑は、このコンテンツが世間でなぜ流行っているのか?何故この作品が多くの人の心を打つのか?ということを考えねばならない構成作家をやっている影響から、原作を脚本にするときは、読んだ時に「おぉっ!」と心が動いた部分の、素晴らしいと思った展開、台詞、シーンを一番大切にしており、その部分には読みながら印を付け、脚本にする際に確実に組み入れることを大事にしており、辻村が書いた原作は、台詞が上手く胸に刺さり、これは一文字も変えてはいけないと思わせる台詞が多いため、それは変えず原作のまま脚本にしている[48]。
2時間映画なため、描き切れないキャラクターがどうしても出てきてしまうが、そのキャラクターの魅力的な台詞は短くても最大限活きるよう、例えワンシーンだけでもなんとか残したいと思い死守し、映画化する上で、女性3人がそれぞれ戦いつつも支え合う描写は絶対に必要だと思い、原作では別の章で描かれている3人をきちんと絡めるため、原作の世界観を大切にしつつ、原作ではそこまで深く絡む描写の無い者同士のシーンもきちんと加え、群像劇として成立するよう凄く考え工夫[48]。辻村は「アニメ業界の再現度も、原作を読んだ上で、それぞれの登場人物がどういう生活感の中で暮らしているのかというところまで、スタッフが丁寧に読み取ってくれたと思った」と高く評価している[49]。
製作[編集]
辻村は、映画化の話が来た時点で、「王子役は中村倫也が演じたら嬉しい」と伝えており、中村が王子役に決まった時には「やったー!」と部屋で叫んだほどで、完全に王子そのものだったと演技も絶賛している[13][45]。吉岡里帆についても、「開始2分で「あ、瞳だ!」と、自分が書いた瞳監督そのものと思えた」と語り、「コミュニケーションが不器用な瞳を、怒り慣れていない者が精いっぱい声を上げたらどうなるか、吉岡の中にある怒りのパターンから、これぞ瞳の感情の出し方というものを出してもらい、このチームにやってもらって嬉しかった」と語っている[13][49]。高橋直也プロデューサーは、吉岡の起用理由について「『ホットギミック ガールミーツボーイ』、『見えない目撃者』、『泣く子はいねぇが』での佇まいの切実さ、行動の根本に好きなモノや作品に対する熱さがある感じが瞳だと感じことや、瞳は綺麗ごとだけではない現実に対し、ときに怒り、諦めつつ、それでも前に進んでいく人物だが、その時々に出る表情に説得力が欲しいと思っていた」と語っている[50]。加えて、吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子のキャスティングについて「この役者たち以外では考えられないぐらいのハマリ役」と評価[50]。吉岡自身も、「年齢的に責任を持たなければならないが大御所でもない状態なのが、自分自身の感覚とも凄く重なるため、かなり前のオファーを受けた頃にすぐ撮影に入っていたら、この作品にここまで等身大の自分を投影できなかっただろうと」語っている。
劇中では、アニメ制作の現場で実際に採用されているトレース台を使用しており[51]、辻村も美術やセットについて「ああ、これは私の描いた瞳の部屋だ。『トウケイ動画』ってこういうところだよな」としっくりきたと評価している[49]。
映画化に7年かかったが、原作から約8年経過して、タイトルの由来でもある「覇権アニメ」という言葉が使われなくなっていったことついて辻村は、10年前はそのクールで一番話題になった作品や一番売れた作品が必ずあったが、その覇権とは異なり誰かの心に一番突き刺さる作品をつくりたいという意味での覇権が、今回の映画には重なると語り、ラストシーンについても、アニメのみならず自分にとって好きという象徴的な存在との出会いが大事ということを、この映画は終始描いており、クライマックスを経たラストにあのシーンを置いてたのは、瞳を瞳たらしめる上で必要だったと評価[13]。「作家としての映像化に関する運の良さは、覇権を取れると思う。この映画は完成までの道のりが長かったが、最高の形で見られるのが嬉しい。他の作家さんにも羨ましがられると思う」と語っている[45]。吉野監督は「初めてものを作るときは、世界を変えてやる、この世になかったものを作ると思ったりして意気込みはあるが、経験豊かな人たちとやって行くときに、その思いが伝わるのかというと、実際はなかなか伝わりづらかったり、向こうのほうが正解だったりとか、水の中でもがいて、どう力を伝えていいかわからないようなあのしんどさが、ハケンアニメ!で出ればいいと思った」「仕事のヒリヒリ感、それを越えたところにある集団でしか到達できない達成感、仕事の楽しさ的なものを感じてもらえたら」と語っている[52]。
封切り[編集]
宣伝[編集]
公開に先駆け、2022年(令和4年)4月14日には丸の内TOEIで完成披露上映会が行われ、吉岡、中村、尾野、柄本、吉野監督に加え、原作者の辻村も登壇[38]。
4月14日からは、映画ハケンアニメ!感想投稿キャンペーンが、4月28日からは、あたなの心に残るベストアニメ投稿キャンペーンが6月30日まで実施され、電子メールかTwitterでの投稿でB1サイズの豪華キャストサイン入りポスター、非売品のオリジナル絵コンテマスキングテープ、非売品のプレスブックのいずれかが当選するキャンペーンも実施[53][54]。5月11日からは、原作者の辻村、「サバク」の谷監督、「リデル」の大塚監督の3名を審査員に据え、最強のロボットをテーマに「サバク」の公式提供の背景画にして、オリジナルロボットとメインキャラクター1人以上、もしくは、最速のバイクをテーマに「リデル」の公式提供の背景画にして、オリジナルバイクとメインキャラクター1人以上を描きTwitterに投稿する「好きをつらぬくクリエイター応援コンクール」が6月19日まで行われ、賞品にワコム、アドビ、セルシスの製品が用意された[55]。
予告とエンドロールで流れる主題歌は、ジェニーハイと、この映画に「サバク」の主人公・トワコの声や、アイドル声優・群野葵として出演する声優・高野麻里佳が歌う「エクレール」で川谷絵音の作だが、川谷が映画を観て感じた通りに書いた最初のデモ曲が、製作サイドの思いとは違うと言われボツになり、映画を観たときに感じた別の印象を記憶の中から引っ張り出して作り直すも、やはり違うかもとフィードバックが返ってくる前にサビのメロディを作り直したうえで、コード進行も後から変えたところ、コード進行は前の曲のほうがいいと言われ、そこだけを元に戻したバージョンがリリースされることになった[56]。また、川谷は本作について「仕事を頑張りたくなる映画」と前置きしたうえで「映画を観た人が曲を聴き、もう一度感動できるようにしたかった。歌詞にはこだわり何度も書き直した。いままで作った中でも、最長期間で曲を作った気がする。思い入れも強い。エンドロールで流れた時は、泣きそうになるくらいだった」と思い入れを語っている[57]。映画の公開日には、映画の主人公・瞳の好物であるエクレアを追いかけるミュージック・ビデオも公開された[58]。
公開[編集]
2022年(令和4年)5月20日から、国内338スクリーンでロードショー公開された。映画はスマートフォンやスマートグラスで映画の字幕や音声ガイドを楽しめる無料アプリ「HELLO! MOVIE」にも対応。公式サイトでは、本作に登場するキャラクター6人の中から、自分に似たタイプのキャラクターを導き出し、周りから見た印象を診断したうえで、好印象を持ってもらえるテクニックを紹介する「映画ハケンアニメ診断」も実施[59]。公開初週の5月20日からは、「サバク」のキャラクター原案も担当している漫画家・窪之内英策が描き下ろした、吉岡演じる斎藤瞳のイラストポストカードを先着20万枚配布され、そのビジュアルは、一部の上映劇場にも掲出された[60]。公開2週目となる5月27日からは、吉岡、中村、柄本、尾野ら実写キャストと、原作小説のイラストを手掛けた「CLAMP」による原作小説の主要登場人物と劇中アニメのキャラクターたちのイラストとのコラボビジュアルがデザインされたポストカードが、先着20万枚配布された[61]。専門学校デジタルアーツ仙台では、公開日から映画版とのタイアップポスターを学校各所に掲示し、タイアップCMも5月20日から宮城テレビ放送で放送[62]。
公開翌日の5月21日には、丸の内TOEIで公開記念舞台挨拶が開催され、吉岡、中村、柄本、尾野、高野、ジェニーハイ、吉野監督が登壇。壇上で柄本が「風呂上がりの王子監督を演じた中村倫也の、ずるボディ、あのボディはいい。あれでバキバキの身体だったら、こもらずジムに行っているだろうという印象になるから、缶詰状態でこもって、ものづくりに向き合い『うわーっ』となっている説得力があった」と中村のアニメ監督らしい身体を絶賛して、イジる一幕もあった[57]。
公開日の5月20日からは、全国の上映劇場と東映オンラインストアにて、キャスト、監督、原作者インタビュー等が掲載された44ページの通常版パンフレット、劇中で使用していた「トウケイ動画」のカット袋[注釈 13]の中に、通常パンフレットに加え、「サバク」と「リデル」が半々ずつ掲載されており劇中にも登場した62ページの総カラー雑誌「アニメゾン」が入った豪華版パンフレット、瞳監督の社員証が付いた劇中でも使用しているネックストラップ付きパスケース、行城プロデューサーの名刺が1枚入った名刺ケース、ディザービジュアルのクリアファイル、「サバク」と「リデル」のクリアファイルセット、「サバク」缶バッジセット、「リデル」缶バッジセット、「サバク」マルチアクリルスタンド、「リデル」マルチアクリルスタンド、アニメ制作用カット袋をイメージしたミニクリアファイルとフィルム風のクリアしおり2枚セットを販売。ナタリーストアでも5月20日から6月2日までと再販売開始の6月17日以降、劇中でも瞳が使用していた「光のヨスガ」のロゴがデザインされたマグカップ、「サバク」と「リデル」のロゴがデザインされたTシャツやクリアボトル、「サバク」と「リデル」のステッカーシートが販売された[63][64]。
劇中で王子が香屋子に殴られ「親父にもぶたれたことないのに」と語るシーン[注釈 25]にちなみ、公式Twitterでは中村がアムロ・レイのような声で自己紹介し、それを尾野が真似るPR動画や[65]、劇中で制作進行をしている中島愛美が、東映アニメーションを訪問するPR動画なども公開された[24]。
6月2日には、共感シアターとYouTubeの東映映画チャンネルにおいて、吉野監督、「サバク」の谷監督、声優の高野、制作デスク・根岸役の前野朋哉、編集・白井役の新谷真弓に、MCの映画感想TikToker・しんのすけを加え、キャスト・監督が熱い裏側を語るオンライントークイベントが生配信され、アーカイブ動画も公開された[66]。
6月23日には、渋谷TOEIにて「ハケンアニメ!ティーチイン付き特別上映会」が行われ、上映後に吉野監督、制作デスク・根岸役の前野、作画監督・河村役の矢柴が登壇し、編集・白井役の新谷や原作者の辻村も会場に駆け付け、トークショーや質疑応答などが行われた[67]。同会場では6月30日にも、ティーチイン付き特別上映会の第2回が行われ、編集・白井役の新谷をMCに、吉野監督と『映画大好きポンポさん』監督の平尾隆之が登壇[68]。7月7日には同会場で、ティーチイン付き特別上映会の第3回が行われ、原作者の辻村、吉野監督、谷監督、声優の高野が登壇し座談会が行われ、「好きをつらぬくクリエイター応援コンクール」の優秀賞4作、サバク賞1作、リデル賞1作も発表された[69][70]。
原作との違い[編集]
瞳は、映画では新人監督だが、原作ではアクションゲーム「太陽天使ピンクパンサー」のゲーム内アニメを手掛け、その出来が話題になるなど、実績を残してから「サウンドバック 奏の石」の監督になっている。王子の「光のヨスガ」から「運命戦線リデルライト」までの期間は、原作では9年だが、映画では8年。制作発表記者会見も、映画では合同記者会見だが、原作では別々に記者会見を開いている。原作では「サバク」はトウケイ動画系列の劇場であるトウケイシネマにおいて、監督や声優が舞台挨拶をしファンと共に初回放送を観る特別上映会を行うが、映画では行わない。トウケイ動画の制作スタッフについても、劇中のクライマックスに至る後半のシーンにおいて、主演の吉岡里帆からの「アニメスタジオのスタッフ一人一人の名前を呼びたい」という提案を監督が採用したため、監督が名前を新たに考えた各現場の登場人物が何人も登場する[22]。「リデル」の放送時間は、原作では木曜深夜0時55分からだが、映画では土曜夕方5時で「サバク」と同じ時間帯。群野葵の人物設定も、映画では美末杏樹が登場しないため、原作に登場した杏樹の設定が受け継がれている。王子が香屋子と会った時に渡した「リデル」の脚本は、原作では最終話まであるが、映画では最終話がまだ出来ていなかった。フィットネスクラブのボクササイズや銭湯でのシーンが追加されている。
作品の評価[編集]
国内上映館数338館で公開スタートを切ったが、特撮やアニメの映画に限っても『シン・ウルトラマン』や『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』などの話題作に挟まれる時期で[71]、興行通信社調べの動員数などを集計した国内映画ランキングでは、公開初週からトップ10入りを逃し[72][22]、東映という大企業が配給する作品の場合、公開から3日間の成績で後のスクリーン数がほぼ決定してしまうこともあり[73]、6月10日からは上映終了する映画館も現れ上映館も減少傾向を辿るが[46][74]、SNSでは熱いコメントが数多く投稿され続け、映画公式Twitterによる「#残れハケンアニメ」というハッシュタグを使った宣伝活動に賛同する者による投稿も行われ、高い評判が口コミで徐々に広がり、公開4週目からは上映回数は少ないながらも客席が埋まる劇場が続出し、上映を延長する映画館や新たに上映を決める劇場も現れ始めた[46][73][74][75][76][77]。
ポップで軽快な主題歌が流れ、アニメの名台詞が飛び交う予告編からは、おどけた感じの印象を受け、ポスターや公式ウェブサイトなどもポップな印象のため、この映画を若い監督と人気俳優たちによる割と軽めなコメディタッチの恋愛系映画だろうと想像する者も多い[22][78][79]。だが実は、アニメ業界の泥臭さや人間ドラマが繊細に描かれたシリアスなお仕事ドラマで、特に前半は制作の裏側にある厳しさを描いているため、人によっては感情移入して苦しくなる鑑賞者もいるほどの内容であり[78][80][81][82][83]、吉野監督は「吉岡里帆はすでに有名で、世間では明るく綺麗な人というイメージがあるので、それが瞳を演じる上で邪魔になるかもしれないと思い、いろいろあるけど結局楽しい世界なんだよね?と思って、観客が安心して観てしまったら映画としてまずいと、映画の前半では、時間がなくて、ヒリヒリして、胃が痛くて、空気が淀んでいるような雰囲気のアニメ制作現場であることを伝えるため、吉岡には笑顔を封印してもらった」と、物語の前半で瞳の成長する前の姿を、どこまでリアルに表現できるかという部分に注力するほどである[50]。吉岡に対しては、瞳がスタッフに「頑張ってるね」と肩をポンと叩かれた時のなんとも言えない空気など、言葉にするのが難しい人間関係を出してほしいと考え演出し、逆に映画の後半で成長していく瞳については、特に細かい演出は吉野監督から出さず、監督として瞳が成長していく部分、スタッフの個性に合わせて指示を出していくようになるくだりは、吉岡自身が考えて演技しており、吉野監督は「当初、自分が思っていたより、映画の後半で成長する瞳が凄く生き生き映っていたので良かった」と評価する内容になっている[50]。そのため、後半は主人公の成長物語になっていき、それ故にもたらせられる感情の開放感により感動する内容となっており、ユーモラスなシーンも入りつつ分かりやすく面白い構成になっている[82][83]。加えて、アニメ作りのプロセスが端的に知れる脚本で、劇中アニメのレベルも高い[78]。
苦しい興行が続く観客動員数に比べ、著名人を始めとしてSNSでは映画を観た観客の賛辞があふれ、Yahoo!映画、映画.com、Filmarksいずれも、5点満点中4点以上を獲得し、映画レヴューサイト「coco」においても、満足度91パーセントを獲得するなど、映画サイトの評価は邦画として極めて高い得点と、熱いレヴューが投稿されており[22][75][84][85][86]、映画を実際に観たものからは高い評価を得ている[87][88]。
芸能人では、稲垣吾郎が「すっごく良かった」「イベントで憧れの人が現れ震えている感じが伝わる」と吉岡をべた誉めしたうえ他の役者もべた誉めし「監督のセンスがいい」「ラストシーンは特に痺れた」「人間の描き方がいい」と高く評価し[89][90]、ダイノジ大谷ノブ彦は「今までの人生でもベストに入る好きな映画」「超傑作」「何度も見返すと思う」と絶賛し[82][83]、パンサー向井慧は「様々な人から、この人のために頑張ろう思われる人柄じゃないと、全体的な仕事の熱量は上がらないことを、この映画を観て気付かされ刺さった」と感動を語っているほか[91]、戸田恵子[92]、ライムスター宇多丸[78]、犬山紙子[93]、フルーツポンチ村上健志[94]、泉澤祐希[95]、入江甚儀[96]、市橋浩治[97]、小沢まゆ[98]、森脇健児[99]、明和電機[100]、関根ささら[101]、十束おとは[102]、中﨑絵梨奈[103]、生島勇輝[104]、志武明日香[105]、和田聰宏[106]、真柴あずき[107]、瀬戸口俊介[108]、寺田御子[109]、BAN BAN BAN鮫島一六三[110]、南かおり[111]なども高く評価。漫画家では奥浩哉が「本当そう、と頷く台詞」「観た後もずっと心に残り続ける映画」と褒め称え[112]、末次由紀は「アニメを見る目が替わる」「もっと沢山の人に見てもらいたい」と称賛し[113]、とよ田みのるは「想像していた10倍、ストイックな内容のお仕事映画で大変良かった」と高評価なほか[114]、曽山一寿[115]、一色登希彦[116]、星里もちる[117]なども高く評価。映画監督では梶野竜太郎が「全員ハマり役」「構成、演出、展開の見事さに4回泣いた」「映像制作を知る人も知らない人も物凄く楽しめる」と賞賛し[118]、豊島圭介は吉岡と柄本を絶賛したうえ「劇中アニメも完成度が高く、脚本も良かった」と褒め称え[119]、上田慎一郎は「分かると胃がキリキリしっぱなし」「熱く品のある演出」「俳優陣のハマり具合と芝居が素晴らしい」「劇中アニメがマジで面白そうなのも凄い」と誉め称えているほか[120]、山崎貴[121]、佐藤佐吉[122]、林海象[123]、瀬々敬久[124]、本広克行[125]なども高く評価。それ以外の著名人では鈴木おさむが「噂通り、めちゃくちゃおもしろい」「演出で、よりワクワクする物語になっている」「見なきゃもったいない」と賛辞を贈り[126]、清川あさみは「最高でした」と映画を誉め[126]、笠井信輔は「今年上半期に見た中で最高の仕上がりの映画」と誉めちぎったほか[125]、矢野了平[127]、佐久間宣行[128]、石井玄[129]、やきそばかおる[130]、齊藤進之介[131][132]、氷川竜介[133]、八谷和彦[79]、イシイジロウ[134]、小野義徳[135]、鮫肌文殊[136]、楠野一郎[137]、森谷雄[138]、冨田大介[139]、芦辺拓[140]、舟橋政宏[141]、中川大地[142]、東畑幸多[143]、石戸諭[144]など、多数の者から高い評価を得ている。
アニメ業界を知る者では、アニメ制作会社ガイナックス創業者・岡田斗司夫は、「アニメ業界的に見たら、ファンタジーなそれは無いという突っ込みどころの部分もあるが、映像業界を舞台にした作品ならあるあるだし、そういうことすら関係なしに面白い」と付け加えたうえで、100点満点中95点と感動できるから是非見ることを強くお薦めする評価を下しているほか[145][146]、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』監督の古川知宏も「本当は丁寧に描きたいけれど、そこにこだわることでキャラクターのおもしろさ、スピード感が削がれてしまうため、どうやってスピード感を出すか、観客にどのように届けるのかを優先して、ディテールにこだわらず、実際のアニメの制作過程とは違う部分もあるのを承知で、アニメ業界の本当の姿、正しさをあえて選ばないという選択をしている」と付け加えたうえで高く評価しており[147]、アニメ評論家・藤津亮太も「現在、アニメビジネスの中で視聴率の果たす役割は低下しているが、映画スタッフはそれを承知の上で、テレビ局が鳴り物入りでアニメ枠を夕方に設けたという設定を用意し、視聴率に意味がある状況を作り出し、両作品の競争を盛り上げた」と現実とは違うフィクションの部分を取り上げつつも、高く評価している[148]。他にもボンズの大薮芳広、声優の洲崎綾[149]、和多田美咲[150]、赤星真衣子[151]などからも、高い評価を得ている。
受賞歴[編集]
- 第45回山路ふみ子映画賞
- 山路ふみ子映画賞:吉岡里帆[152]
- 第14回TAMA映画賞
- 最優秀作品賞[153]
- 第44回ヨコハマ映画祭[154]
- 審査員特別賞
- 主演女優賞:吉岡里帆
- 助演男優賞:柄本佑
- 第35回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞[155]
- 作品賞
- 助演男優賞:柄本佑
- 第46回日本アカデミー賞[156]
- 優秀作品賞
- 優秀監督賞:吉野耕平
- 優秀主演女優賞:吉岡里帆
- 優秀助演男優賞:柄本佑
- 優秀助演女優賞:尾野真千子
- 優秀脚本賞:政池洋佑
- 優秀音楽賞:池頼広
- 優秀美術賞:神田輸
- 優秀編集賞:上野聡一
- 新人俳優賞:小野花梨
映像ソフト化[編集]
2022年(令和4年)9月28日、Blu-ray Discの通常版と初回限定版、DVDが発売。
- Blu-ray映像特典
- 合計約100分の特典映像として、撮影現場で密着したメイキング映像、舞台挨拶、予告集、PR集、TVスポット集に加え、「サバク」と「リデル」それぞれにおける、特報、音声無しのコンテ撮り映像、音声無しの劇中用アニメーションが収録。
- Blu-ray初回特典
- パッケージはティザービジュアル仕様。劇中アニメ「サウンドバック 奏の石」「運命戦線リデルライト」の番組宣伝ポスターのデザイン計6種類、及び吉岡里帆が演じる瞳、中村倫也が演じる王子、柄本佑が演じる行城、尾野真千子が演じる香屋子のポスターのデザイン計4種類、合わせて10種類のデザインが印刷されたポストカードのセットが封入。
- 店舗別限定オリジナル予約特典
- 予約特典として、5店舗のオンラインショップが「サウンドバック 奏の石」の劇中アニメ台本に、吉岡の瞳と、柄本の行城のブロマイドがセットになった商品を取り扱い、7店舗のオンラインショップが「運命戦線リデルライト」の劇中アニメ台本に、中村の王子と、尾野の香屋子のブロマイドがセットになった商品を取り扱った。中村倫也の所属事務所トップコートのオンラインショップでは、中村の王子のブロマイドが、東映の東映円盤堂では、非売品プレスシートに加え、吉岡の瞳、柄本の行城、中村の王子、尾野の香屋子のブロマイドが付属した。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 映画版では、「運命戦線リデルライト」に参加。
- ↑ 番組編成の関係で、最終話の放送は「サバク」の1週遅れだった。
- ↑ 選永市は、架空の都市。
- ↑ 午後6時台に全24話で放送されたテレビアニメ。
- ↑ 女子高校ヨット部の璃子や明奈たちが、ヨットレースで情熱と友情の青春を生きる美少女アニメ。略称「夏サビ」
- ↑ 映画版では、絵を描いたスカイランタンを飛ばす祭り。
- ↑ 「サバク」のレナが神社の巫女なため、それを意識したゆえ。
- ↑ まだ演出部の監督として所属していた12年前は40代だった。
- ↑ 主人公のシノブがバタフライ一号機を、親友のソウマが二号機を操縦。
- ↑ 音響スタッフ
- ↑ アニメショップ店員。
- ↑ 幼少期の瞳の友人。
- ↑ 13.0 13.1 素材を詰めた封筒。
- ↑ 各々の監督が手を加え変更した決定稿ではなく、原作者の辻村が最初に書いたプロット[14]。
- ↑ 『魔女見習いをさがして』で谷東がコンテをやったパートを、大塚隆史が演出したことがある関係性。
- ↑ 原作では「HBT」。
- ↑ 劇中での声優の名前は群野葵。
- ↑ アニメ月刊誌「アニメゾン」6月号の表紙になっている、マユをトワコが抱きかかえる絵も作画。
- ↑ クレジットタイトルに記載はあるが、2021年(令和3年)7月に会社が解散しているため、公開時には現存しない。
- ↑ 演じる俳優は、みのすけ。
- ↑ 演じる俳優は、松角洋平。
- ↑ 実際に声を当てている声優は、高橋李依。
- ↑ 実際に声を当てている声優は、花澤香菜。
- ↑ 吉野監督は、松本理恵や個人的に別方面から取材した『劇場版ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』監督の伊藤智彦などに話を聞けたと語っている[46]。
- ↑ 「サバク」の谷監督が、吉野監督に提案して採用された台詞[14]。
出典[編集]
- ↑ 北上次郎「ハケンアニメ! 辻村深月著 業界の空気、鮮やかに描く」『日本経済新聞』、2014年9月11日。2019年10月13日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 “ハケンアニメ!”. コトバンク. 2019年10月13日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 「SKE48・大場美奈が「ハケンアニメ!」通し稽古「舞台を見た後に好きなアニメ作品をもう一度見て」」『スポーツ報知』、2019年10月12日。2019年10月13日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 「辻村深月原作『ハケンアニメ!』映画化 吉岡里帆、中村倫也、柄本佑ら集結の特報解禁」『クランクイン!』ブロードメディア、2021年11月25日。2021年12月21日閲覧。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 「吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子の共演で小説「ハケンアニメ!」映画化」『ナタリー』ナターシャ、2021年11月25日。2021年12月21日閲覧。
- ↑ 「辻村深月のanan連載小説「ハケンアニメ!」挿絵はCLAMP」『ナタリー』、2012年10月31日。2022年6月18日閲覧。
- ↑ 辻村深月「連載小説ハケンアニメ!」『an・an』第1830号、マガジンハウス、2012年10月31日、 56-60頁、2022年6月18日閲覧。
- ↑ 辻村深月「辻村深月「ハケンアニメ!」最終回」『an・an』第1917号、マガジンハウス、2014年8月7日、 140-143頁、2022年6月18日閲覧。
- ↑ 立花もも (2017年11月11日). “『まどかマギカ』の新房監督も絶賛!辻村深月著『ハケンアニメ!』が文庫化”. ダ・ヴィンチWeb. KADOKAWA. 2019年10月13日閲覧。
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- ↑ 「「LOVE LIFE」「ハケンアニメ!」第14回TAMA映画賞の最優秀作品賞を受賞」映画ナタリー、2022年10月6日。
- ↑ 「第44回ヨコハマ映画祭 日本映画個人賞」
- ↑ 「【日刊スポーツ映画大賞】石原裕次郎賞は山崎賢人「キングダム2」裕次郎新人賞に道枝駿佑/一覧」『日刊スポーツ』、2022年12月27日。
- ↑ 「「ある男」が最多13賞受賞…妻夫木聡は優秀主演男優賞/日本アカデミー賞優秀賞」『スポーツニッポン』、2023年1月23日。
外部リンク[編集]
- ハケンアニメ!(原作本) - Facebook
- 舞台「ハケンアニメ!」
- 映画『ハケンアニメ!』公式サイト
- Lua エラー モジュール:Twitter 内、8 行目: attempt to index field 'wikibase' (a nil value)
- 映画『#ハケンアニメ!』公式 (hakenanime2022) - Instagram
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