銀魂の登場人物一覧
銀魂の登場人物一覧(ぎんたまのとうじょうじんぶついちらん)では、空知英秋作の少年漫画『銀魂』に登場する架空のキャラクターについて解説する。原作以外の派生作品に登場するオリジナルキャラクターについては各作品の項目を参照。声はアニメ版での声優、演は実写映画版・Webドラマ版での俳優。
かぶき町[編集]
万事屋[編集]
- 坂田 銀時(さかた ぎんとき)
- 声 - 杉田智和、矢口アサミ(幼少期)、戸松遥(女性変身時)
- 演 - 小栗旬、田中悠太(幼少期)
- 本作の主人公。元攘夷志士であり江戸にあるかぶき町にて万事屋(何でも屋)を営む侍。
- 志村 新八(しむら しんぱち)
- 声 - 阪口大助、高森奈津美(幼少期)
- 演 - 菅田将暉
- 本作の準主人公。剣術道場の跡取りで、侍魂を学ぼうと銀時の下で働く少年。ツッコミ役だが、時々暴走する。戦闘力は銀時らに劣るものの、日々の鍛錬などによって腕を上げ、心技共に成長する。寺門通の親衛隊長も務める。
- 神楽(かぐら)
- 声 - 釘宮理恵、石井康嗣(男性変身時)
- 演 - 橋本環奈
- 本作のヒロイン。宇宙最強と言われている夜兎族の少女で、それに恥じない怪力を持つ。
- 定春(さだはる) / 神子(かみこ)<旧名>
- 声 - 高橋美佳子
- 神楽が飼育している大型犬。
万事屋の家族[編集]
- 志村 妙(しむら たえ)
- 声 - ゆきのさつき
- 演 - 長澤まさみ
- 新八の姉。美人だが気が強い性格であり、腕っぷしも強く怒ると暴力的だが、銀時や新八など周囲の人間の安否を気遣い不安がるなどの一面もある。
- 志村 剣(しむら けん)
- 声 - 坂口候一
- 新八と妙の父。故人。新八曰く、お人好しな性格につけこまれて友人に借金を背負わされたとのこと。侍として誇りを持っており、子供達にも遺言として語った。名前は単行本41巻の質問コーナーより判明。名前の由来は志村けん[要出典]。
- 星海坊主(うみぼうず)<通り名> / 神晃(かんこう)<本名>
- 声 - 速水奨
- 神威・神楽の実父で江華の夫。第一級危険生物の駆除を生業とする、宇宙最強のえいりあんばすたーと呼ばれる夜兎族の男性。巨大えいりあんとの交戦中に寝ぼけた娘・神楽に酢昆布と間違えられ髪をむしり取られてしまい完全にハゲてしまった。かつて「親殺し」という夜兎族の廃れた風習に従って自身に襲いかかった幼き息子・神威によって片方の腕を失い、彼を殺しかけた過去があり、それが原因で夜兎の本能が目覚めた時には家族さえも手にかけようとする自分の存在に気付き、家族と距離を置いていた。不器用ながらも娘・神楽の事を気にかけている。仕事としては結構な収入を得ているが、周囲ごと破壊してしまう為、一家までにまとまったお金が回らなかった。陸奥の父親とは古い知人同士であり、娘の陸奥とも面識がある。
- 烙陽決戦偏では春雨・元老院の知り合いの依頼で、第七師団団長を務める実の息子・神威を自身の手で葬るべく春雨側として参戦し、同法の夜兎族である神威の部下を殲滅する(ただし彼が戦場に来た時には既に第七師団は壊滅的状態であった)。そして宇宙船内にて神威と相見えるものの虚の仕組んだ罠により船が爆発し直接巻き込まれた神威は宇宙空間に放り出され、一時的に行方不明になる。その後は密かに見逃していた鬼兵隊や阿伏兎をはじめとする第七師団の生き残りが避難した星「烙陽」に向かい、虚に掌握された春雨の大艦隊を差し向けた事で阿伏兎らと共闘。その後、烙陽に現れた神威や自身と神威の親子喧嘩に介入した虚と激突。虚を倒すために妻・江華を救うために集めていた徨安のアルタナの結晶石を虚の体内に放つことで虚を一時的に絶命させたが、辛くも蘇生した虚に背後から胴体を右腕ごと両断される重傷を負うが、虚のアルタナ切れによる離脱と万事屋の到着により絶命には至らず、定春に運ばれて快援隊の艦内にて治療を受け一命を取り留める。その後は娘・神楽と共に亡き妻・江華の墓参りに赴いた。
- 江華(こうか)
- 声 - 釘宮理恵
- 星海坊主の妻で神威・神楽の実母。故人。かつて大戦によって滅ぼされた夜兎族の母星である惑星・徨安に永遠のような時間の中でたった一人で暮らしていた夜兎族の女性。無表情かつ冷淡で神威に受け継がれたアホ毛が特徴的な美女。口調は男性的だったが子を生んだ事で女性らしいものへと変わる。一人でいる時は大声で歌を歌う事もあったらしい。神晃に出会い徨安を離れるまでは煙管をふかしていた。彼女は大戦で破壊し尽くされた星に残り、苛酷な環境に適応していった奇特な一族の末裔の一人で、文字通り最後の生き残り。しかし長い間徨安で過ごしていた為、徨安のアルタナの加護がある限り死なない身体となり不死者であった。夜兎族らしく戦闘能力は高く三日間不眠で59体のオロチを鎮められる。神晃に一目惚れされ、自身を口説き落とそうとするも全く相手にせずにあしらい続けたが、神晃が名を名乗った事によって彼に興味を抱き名を告げた。交流を重ねる内に二人の距離はどんどん縮まっていき「寂しい」という感情を思い出し、惹かれていく。神晃はよく他の惑星の話をしていた為、他の星にも興味を抱き始めるが、自身特有の体質もあり、一度は接触を絶とうとするも、最終的に発見され、「お前がいないと寂しい」と告白を受ける。その後、神晃と共に徨安を去り、神威・神楽をもうけ、心から大切に想っていた。神楽を出産した頃から、アルタナ欠乏により身体を蝕まれ、他の住民に疎まれる存在になってしまう。病床の己や外出する事が多くなった神晃の代わりに神威に家事炊事や妹・神楽の世話などを強いてしまった事を苦にしていた。徨安のアルタナの加護を受けられなくなる事は神晃と一緒になる決断をした時から、こうなる事は覚悟の上で、家族と共に居ることを望んでいた。真実を聞いてしまった神威とは彼が神晃に襲いかかるも返り討ちにされた事で息子・神威は家を出ていき生き別れてしまう。その後、神晃に渡された徨安のアルタナの結晶石を手に夫・神晃と娘・神楽に看取られながら「やっぱり家族は一緒じゃなきゃ」「これでみんなで行けるね…地球…」と言い残して息を引き取る。
- 神威(かむい)
- 声 - 日野聡、安済知佳(幼少期)
- 神楽の兄。宇宙海賊・春雨の第七師団団長。
スナックお登勢[編集]
- お登勢(おとせ)<源氏名> / 寺田 綾乃(てらだ あやの)<本名>
- 声 - くじら(現在)、榎本温子(若い頃)
- 演 - キムラ緑子
- 万事屋の1階にあるスナックバー「スナックお登勢」のママであり、万事屋の大家。「お登勢」は言わば源氏名であり、本名は寺田綾乃。かぶき町四天王の一人でもあり、周囲からは「女帝お登勢」という異名で通っている。
- 一見怖そうな外見だが、人情に厚く面倒見の良い性格。時にはそのせいで騙されてしまうこともあるが、それすらも自分の性分として受け入れる懐の広い人物。時としてヤクザと住民の間に入ることもあるらしく、周囲に一目置かれている反面、新たな敵を作る機会も多い。従業員のキャサリンやたまを娘のように、万事屋一同の事も家族のように思っており、楽しく暮らして欲しいと願っている。その性格や銀時達の活躍から、かぶき町の顔役として名が通っている。
- 50年前の外見は今の姿からは想像できない程の和風美人であり、かぶき町のアイドルだったらしい。当時は町の団子屋で働いており、貧しい子供達に無料で団子をあげていたが、彼女に惚れていた少年が起こした騒ぎのためにそれが発覚してしまい団子屋を辞めさせられた。『銀魂 銀さんと一緒! ボクのかぶき町日記』によれば、その後ジリ貧の生活が続いていたが、たまたま道端に落ちていたパチンコ玉を拾ってパチンコ屋で挑戦した結果フィーバーとなったらしく、その後もパチンコ屋には出入りしているとのこと。
- 攘夷戦争終結後のある雪の日に、気まぐれで夫・辰五郎の墓参りに行った際、空腹で辰五郎の墓石に寄りかかっていた銀時にお供え物の饅頭をあげ、そのことに恩義を感じた銀時が「旦那の代わりに俺がアンタを護ってやる」と約束し、店の2階に住むようになった。
- 同じ四天王にして溝鼠組の組長である泥水次郎長とは幼なじみであり、小さい頃から彼のそばに居続け、彼の性格が曲がってしまはないように怒鳴り続けた唯一の人物でもある。かぶき町四天王篇では次郎長に斬られ重傷を負うも、怪我を押して戦場に現れ、華陀の軍勢に苦戦していた次郎長と西郷の軍勢や銀時の仲間達を鼓舞した。一連の騒動の終結後には次郎長に今までかぶき町を守ってきたことに礼を言い、かぶき町を守る世代がいることと残してきた約束があることを悟らせた。
- キャサリン
- 声 - 杉本ゆう
- スナックお登勢の従業員。出稼ぎが目的で地球にやってきた天人。故郷に家族がおり、仕送りをしている。かつては「鍵っ娘キャサリン」の異名を持ち、窃盗団「キャッツパンチ」の一員として活動していた。その頃の腕は衰えておらず、表向きは真面目な従業員のフリをしてスナックお登勢の金を強奪したことがあるが、銀時達の活躍で御用となる。釈放された後は「自分の性分を引きずって苦しむ暇があるなら、自分を変える事に苦しめ」とお登勢に諭されて改心し、再びスナックお登勢で働くこととなった。
- 普段はカタコト言葉で喋るが、実はキャラ作りの一環であったことが判明している[1]。猫耳と抜群のスタイルを持つが、肝心のルックスがそれに見合わず、萌え的要素が微塵も感じられない(しかし本人はそのギャップがいいのだと嘯いている)。恋をすると美少女に変貌する特異体質の持ち主。憎まれ口を叩いてもお登勢のことは親同然に思っており、お登勢が次郎長に斬られ入院した際には放心状態に陥り、その際に銀時の放った言葉に今まで見せたことのないほどの怒りの形相で掴みかかるなど、心の底から彼女のことを慕っている。かぶき町四天王篇では、西郷の息子・てる彦を救う活躍をした。銀ノ魂篇では、終戦の2年後には急速に老け込んでいた。
- たま / 芙蓉 伊-零號試作型(ふよう い-ゼロごうしさくがた)<正式名称>
- 声 - 南央美
- スナックお登勢の従業員。源外とも親交のあったからくり技師・林流山(はやし りゅうざん、声 - 堀之紀)が、病弱で孤独だった娘・芙蓉のために造ったプロトタイプの美少女型からくり人形。開発者である流山を殺害した濡れ衣を着せられて逃げている最中にボディを壊され、首だけになってゴミ捨て場に転がっているところを神楽が持ち帰ったことで、万事屋と関わるようになった。「たま」(漢字表示は卵)の名付け親も神楽。原動力はオイルと電気[注 1]。
- 芙蓉の人格をからくりとして再生するために、彼女の人格や記憶がインプットされた「種子」というデータを中枢電脳幹に持ち、その影響で未熟ながらも感情が芽生えつつあった。創造者の流山が自らの作ったからくりメイドを率いて江戸を占拠しようとした際に、暴走したターミナルを復旧するため自身の体を大破させるが、銀時達によってパーツが回収され多くのデータを失いながらも平賀源外の手によって復元され、その後はスナックお登勢で従業員として働いている。
- 外見の良さは元より、献身的な業務態度で客からの人気は上々であり、店の看板娘となっている。からくりであるため「人の役に立ちたい」という意識が強すぎて融通のきかない性格だが、金物屋の特売品であるネジを見て涎を垂らしたり、子供たちと遊んで楽しそうに笑ったりと、人間らしい(?)部分が垣間見えるようになった。お登勢から休暇をもらった時、銀時に買ってもらったネジをかんざしとして挿している。なお銀時の家賃回収のために、お登勢の依頼で源外によって改造され、戦闘能力が格段に上げられている。このこともあって、かぶき町四天王篇では四天王の軍勢との戦いにおいて大活躍した。
- 銀ノ魂編では江戸上空を覆うほどの戦艦に対し、源外のからくり『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング源外砲』を金時とともに起動、相手の戦艦を機能停止させた。その後涙を流し、万事屋達に感謝しながら停止した。流山が製作した機械であるため、源外でも修理できず、戦後も機能が停止した状態である。
- 山崎が壊したレジに優しく声をかけて修理したのを目の当たりにして以来、彼に一目惚れされている。彼女も「地味」と揶揄されながらも己の職務を忠実に全うして結果を出す山崎を悪くは思っていない様子。
- 『3年Z組銀八先生』では本邦初の技巧女優として登場し、その後3年Z組に編入する。
- たま子 / “芙蓉” 零號機小型(ふよう ぜろごうきこがた)<正式名称>
- 声 - 南央美
- 源外が、戦争で機能停止したたまのデータを複製して製作したからくり人形。たまが覚醒したときに備えデータを収集させ、それらを本体に返還させるため新八に預けられた。
- 寺田 辰五郎(てらだ たつごろう)
- 声 - 平田広明
- お登勢の夫で、物語が始まった時点で故人。生前は岡っ引きであり、銀時と土方を足したような容姿であった。極道である次郎長とは立場が違っていたが、お互いにかぶき町に対する想いは強く、親友として共にかぶき町を護っていた。かぶき町を守るため攘夷戦争に参加するも、敵の銃弾から次郎長を庇って致命傷を負い、最期に次郎長にお登勢とかぶき町のことを頼んで息を引き取った。
- 名前のモデルは新門辰五郎。
かまっ娘倶楽部[編集]
- 西郷 特盛(さいごう とくもり)
- 声 - 江川央生
- かぶき町四天王の一人であり、『かまっ娘倶楽部』のママ。周囲からは「鬼神マドマーゼル西郷」という異名で通っている[注 2]。
- 男よりも女よりも美しい魂(こころ)を持つオカマ。本人曰く「妻が亡くなり、自分が母親代わりにならなければならないという思いが行き過ぎてこうなってしまった」との事。
- 若い頃は「白褌の西郷」と呼ばれた攘夷戦争の初期に活躍した攘夷志士で、銀時や桂ら若い世代の攘夷志士の大先輩にあたる人物。天人襲来時に彼らの戦艦に白いふんどし一丁で乗り込み、ふんどしが彼らの血で染まるまで倒し続けたという。その頃の腕前は鈍っていないらしく、(不意打ちながらも)桂や銀時を一発で仕留める、巨大な宇宙生物を素手で倒す、更にはかぶき町四天王編で、ゆうに人の3倍はある巨大な槌を駆使して源外の戦闘ロボを幾体もまとめて破壊する程。かぶき町四天王篇では神楽に顎を拳で打たれ倒れるものの、戦線離脱の為の芝居であり、耐久の面においても衰えを見せていないようである。行き場を失った攘夷志士達を迎え入れていることから、オカマ帝国の建国を目論んでいるのではないかと、華陀に勘繰られた。
- 四天王の中ではお登勢に次ぐ貴重な良心的存在で、勝男襲撃はお登勢が銀時をけしかけたものであるということを四天王の中でただ一人否定し続けたが、息子のてる彦を人質に取られ、従業員共々銀時達の手助けをすることができなくなってしまう。しかし、新八・神楽・キャサリンの手により息子を救出されてからは、現役時代を思い起こさせる八面六臂の大暴れを見せ、華陀の部隊を潰すのに活躍、隠居した次郎長と失脚した華陀の代わりにお登勢と共にかぶき町を取り仕切ることになった。
- 銀ノ魂編ではかぶき町の鉄扉の前で茶吉尼族と対峙。門の内側の戦いを銀時達に託し、自分は門の前で壁となることを決め、戦い続けた。
- 『3年Z組銀八先生』ではフォーエバーで3Zの生徒として登場。男子生徒ではあるが、女子の制服を着ている。
- 名前のモデルは西郷隆盛。
- 西郷 てる彦(さいごう てるひこ)
- 声 - 青山桐子
- 西郷特盛の一人息子。オカマとなった父親に育てられたために、よっちゃんら悪ガキ二人にイジメを受けた。父・特盛が母を亡くした自分のためにオカマになったことを負い目に感じているが、一手で育ててくれた特盛を尊敬しており、彼を誇りに思っている。
- かぶき町四天王篇では華陀に人質に取られるが、新八・神楽・キャサリンの3人に救出される。
- 名前のモデルは西郷輝彦。
- あずみ
- 声 - 酒井敬幸
- 『かまっ娘倶楽部』の店員で、その大きい顎故に銀時達からは「アゴ美」と呼ばれる。アニメでは高天原の店員・十郎太に惚れていたが、恋は成就したようである。
- かぶき町四天王篇では、自分は百須斗神剣と対をなす「加魔仙流伝承者・拳王アゴウ」だと名乗っていた。その後西郷の隠居に伴い新かぶき町四天王となる。
溝鼠組[編集]
- 泥水 次郎長(どろみず じろちょう)
- 声 - 宮島史年(第55話)、菅生隆之(かぶき町四天王篇以降)、志村知幸(青年時代)
- かぶき町四天王の一人であり、町内でも恐れられている極道の組織である「溝鼠組(どぶねずみぐみ)」の組長。他勢力の台頭以前はかぶき町の王たる存在だった。周囲からは「大侠客の泥水次郎長」という異名で通っており、勝男達からは「オジキ」と呼ばれている。一人称は「オイラ」で肌の色は浅黒く、顔には斬り傷の痕がいくつかある。お登勢とその夫の辰五郎の寺田夫妻とは、幼馴染(お登勢)と友人同士(辰五郎)という間柄。
- 他の四天王とは非常に折り合いが悪く、特に天人による支配を望んでいる華陀との対立が激しい。町内会の会議といった公の場にも彼だけは2~3年は姿を見せていなかった。お登勢に惚れているが、次郎長本人は頑なに否定している上、回覧板の手回しが遅れたというつまらない理由で口論になり、10年以上も口を聞かなかった。
- 西郷と同様、攘夷戦争の初期には攘夷志士として戦争に参加しており、当時の豪傑ぶりは戦争が終結した今も有名である。現在は老いたこともあり戦うことはないが、仏像を一撃で粉砕し、並の真剣にすら勝る銀時の木刀・洞爺湖(星砕)の紛い物を一太刀でへし折り、抜刀の瞬間が視認できないほどの居合術を誇るなど、その強さは全くといっていい程衰えていない。
- 天人との戦争時に自分を庇って辰五郎が命を落としたことを気にかけ、ヤクザとしての活動の一方で陰ながらお登勢とかぶき町を守っていた。そのために未だに自分の中で戦が完結しておらずに妻と娘の平子を置き去りにすることになり、それを「戦が終わればいつか必ず帰ってくる」と理解していた妻とは逆に、父に振り向いて欲しい平子が華陀と組むきっかけになった。
- 華陀の企みにいち早く気づき、銀時と共に華陀の軍勢を撃破。その直後の銀時との再戦で敗れた際に、辰五郎の形見のキセルを銀時に破壊されたことと、病院でのお登勢の言葉で長年自分を縛っていた鎖から解放され、四天王からも溝鼠組からも隠居することを決意する。その後、万事屋の計らいで平子と和解し、共に旅に出ることになった。
- 銀ノ魂編では平子とともにかぶき町に帰還しお登勢たちの窮地を救い、その後銀時たちとともに辰羅族の軍勢と対峙する。家庭を顧みなかったことへの償いのため平子に対しては親バカと化していたが、戦闘では以前に辰羅族と戦った経験を生かして敵の首領蒼達を撃破、敵をかぶき町の外に追いやることに成功した。
- 名前のモデルは清水次郎長。
- 黒駒 勝男(くろごま かつお)
- 声 - 石塚堅
- 「かぶき町の暴君」の異名を持つ、溝鼠組の若頭。関西弁で話す。西郷や次郎長が一線を退いていることもあり、現役ではかぶき町最強と目され最も恐れられている。髪型は七三分けで、7対3を「黄金比」と称えるこだわりがある(モットーもそれになぞらえて、「三借りたら七返す」というもの)。ヤクザらしい非情さと情の厚さをもつ人物。愛犬のメスのダックスフント・メルちゃんにはメロメロの愛犬家でもある。
- 狂死郎に麻薬密売を持ちかけようとしたが、知り合いである銀時たちに成敗された。しかし本人は麻薬が嫌いで快く思っていなかったため、「密売失敗の口実が出来た」と銀時達に感謝している。アニメ版では麻薬取引の話は出てこず、メルちゃんの子供を救ってくれた八郎の母への恩義という形で引き下がっている。
- かぶき町四天王篇では平子の策略により銀時の仕業を装って刀で刺されて海に突き落とされるが、銀時に助けられる。その後かぶき町を守るため、華陀の軍勢に包囲されたかぶき町の面々の前に現れて皆を鼓舞した。その後は次郎長の隠居に伴い新かぶき町四天王となる。
- 『3年Z組銀八先生』では凄腕の映画監督となっている。作品は「となりのペドロ、ニューメキシコに行く」、「仁義なきジンギスカン鍋」がある。
- 名前の由来は黒駒勝蔵。
- 泥水 平子(どろみず ぴらこ) / 椿 平子(ちん ぴらこ)<偽名>
- 声 - 野中藍
- 次郎長一家と抗争を繰り広げていた植木蜂一家の特攻隊長。オレンジ色の髪の毛の前髪の一部を結わえた特徴的な髪型をしている。常にハイライトのない虚ろな目をしており、外見は可憐で笑顔を絶やさない美少女だが、一度抗争が勃発するや否や八面六臂の大暴れをすることから「人斬りピラコ」の異名を持つ。物心ついてから極道の世界にいたため、その世界しか知らず物騒な発言も多い。またその本性は残虐かつ狡猾だが、それと同時に他人の大切なものを奪ってでも壊してでも己の大切なものを取り戻そうとする、どこかしら哀しい程の純粋さも併せ持つ。
- かぶき町四天王篇にて溝鼠組の騙し討ちで壊滅させられた植木蜂一家の仇討ちのためと偽って[注 3]、銀時の元へ弟子入りという名目で近づいた。
- その正体は次郎長の一人娘であり、溝鼠組の組員達からは「お嬢」と呼ばれていた。父の次郎長をかぶき町の頂点に立たせ自らを振り向いてほしいという思いから、華佗と手を組んで四天王篇での抗争を引き起こした張本人であり、銀時に近づいたのはかぶき町屈指の強さを持つ彼を溝鼠組の傘下に取り入れるためであった。銀時が従わないと見るや彼の仕業に見せかけて勝男を刺して海に突き落とし、彼の息子を人質に取り従わせた西郷率いるかまっ娘倶楽部の店員達および溝鼠組組員達を率いてスナックお登勢の取り壊しに向かうが、万事屋を始めとするお登勢を護るために集った面々の前に劣勢になり、奮戦するもお登勢を傷つけたことに激怒した新八によって一撃で倒される。さらに手を貸していた華陀の裏切りによって辰羅の軍勢に不意を突かれるも西郷に助けられた。一連の騒動の後は自分の行いへの償いから、再び現れた華陀を道連れに死のうとするも銀時に制止され、万事屋の計らいで父と涙の和解を果たし、共に旅に出ることになった。
- 銀ノ魂編においてかぶき町に帰還。落下する新八たちを助け、ともに帰って来た次郎長とともに銀時達に加勢する。
- 平子の母
- 平子の母親で次郎長の元妻。現在は故人。
- かつて溝鼠組と敵対していた植木鉢一家の人間。生前は攘夷戦争で親友(寺田辰五郎)を亡くした次郎長の心境を理解しており、彼を良く思わなかった平子を諭した。
スナックすまいる[編集]
- 志村 妙(しむら たえ)
- 詳細は志村妙を参照。
- おりょう
- 声 - 佐藤ゆうこ
- お妙の同僚。坂本辰馬の(一方的な)お気に入り。
- お妙とは親しく、彼女のツッコミ役に回ることが多い。しかし、お妙の怪力で酷い目に遭うこともある。
- 『3年Z組銀八先生』では挿絵でのみ登場。スカジャンを着たスケ番風になっている。
- 名前のモデルは寺田屋のおりょう(後の坂本龍馬の妻)。
- 花子(はなこ)
- 声 - 植田佳奈
- ダンサーを志して、大阪から上京した新人ホステス[注 4]。
- 騙され易い性格でカルト宗教団体『夢幻教』にカモにされたが、お妙や銀時らと共に夢幻教に乗り込み夢幻教の教祖・斗夢(とむ)を成敗した。
- その後もすまいるで健気に働いているようである。
- 『3年Z組銀八先生』では大阪からの転校生という設定で登場。修学旅行での一件の発端でもある。
- 阿音(あね)
- 双子の巫女姉妹の姉。
- オーナー
- 声 - 樫井笙人→小室正幸
- 演 - 佐藤二朗
- 『スナックすまいる』の店主。
- オールバックの髪型にグラサンと髭、キセルがトレードマーク。お妙と阿音に対して期待する反面、彼女達の過激なやり方に頭を悩ませている。またお妙の暴力の被害に遭うこともしばしば。
高天原[編集]
- 本城 狂死郎(ほんじょう きょうしろう)<源氏名> / 黒板 八郎(くろいた はちろう)<本名>
- 声 - 私市淳
- ホストクラブ『高天原(たかまがはら)』のオーナー兼No.1ホスト。上京した後、幾度もの整形で顔を変えた青年(元の顔は濃い印象でタラコ唇が特徴)。親からもらった顔を捨ててまで女性からお金を頂戴する己を恥じ、「母に顔向けできない」と思い込み、自分を探しに上京してきた自身の母(声 - 鈴木れい子)の前でも他人のふりをした。しかし、箸の使い方の癖から母には正体を見破られており、それでも自分を気にかけている態度に涙を流した。ホストの仕事には誇りを持っているが、それだけにそのネガティブな側面も熟知しており、「ホストになる人間は親に顔向け出来ないことを必ずしている」と語ったほど。勘吉が迷惑を掛けた侘びとして男である銀時や新八なども店に招待するなど、気前の良い一面もある。かぶき町四天王編では高天原のホスト達を率いて銀時達の助っ人として戦線に加わった。
- 八郎(はちろう)
- 声 - 宇垣秀成
- ホストクラブ『高天原』のホストであり、狂死郎の相方的存在。一人称は「オラ」で、東北弁の訛りがある。怪力を誇り、それを活かして用心棒のような仕事もしている。
- 長髪を誤魔化すため爆発したようなアフロ頭に、鼻毛につながる程のヒゲが生えた顔だが、本名は「花子」という性転換手術および美容整形手術を受けた元女性[注 5]。源氏名として「八郎」と名乗っている[注 6](このせいで銀時達は「本物の八郎」だと勘違いした)。母親は亡くなっている。
- マダム夜神(マダムやがみ)
- 声 - 進藤尚美
- 水商売業界では有名なセレブ。その余りの財力故に、同じ店に2度訪れると周辺の同業者との経済バランスが崩れて抗争になり、ひいては町全体を壊滅に追いやるため、業界では「1度目は福を運ぶ天使、2度目は不幸を運ぶ死神」と呼ばれていた。そのため干渉や馴染みを作ることを嫌い、同じ街には2度と現れることがない。
- 『高天原』にて異例の再来店をしようとするが、その噂にビビって八郎以外のホストが全員店を休んでしまう。狂死郎はかぶき町への影響を恐れて廃業しようとするが、万事屋や真選組らの協力を得て精一杯のおもてなしをしようと試みた。その後、神楽と泥酔したお妙、あやめ、九兵衛、月詠、西郷から蛮行を受けても冷静にふるまい、時にはボケに一緒に乗るなどノリの良い一面を見せた。酒にはめっぽう強く、テキーラを一瞬で大量に飲んでもしらふでいられる。本当は自分の財力の多さから友人らが離れてしまい、近づくのは自分のお金目当てな人物のみという環境にウンザリしていたところで、『高天原』に行くと狂死郎の心からのもてなしに感動して好意を持ち、純粋な気持ちで再び来店したのだった。それを知り「3度目の来店では単なる友達」と語る狂死郎のリードで店に出戻り、万事屋や真選組らと友人としてパーティーを行った。
その他(かぶき町)[編集]
- 長谷川 泰三(はせがわ たいぞう)
- 声 - 立木文彦、内藤有海(幼少時代)
- 演 - 立木文彦[2]
- サングラスを掛けた中年の男性。初登場時は幕府の入国管理局局長だったが、銀時とのトラブルで警護対象者のハタ皇子を殴る不祥事を起こしクビにされた上、妻のハツにも逃げられ、自身は切腹を命じられたが怖気づいて逃亡。その後も様々な職を転々とするが、トラブルなどが原因で悉くクビになっている(大半は仕事先で銀時らのキャラクターがかかわってくるのが原因である)。今や住む家さえなく(家賃滞納の常習犯で歌舞伎町界のブラックリストに載っているため)路上生活をしており、周囲からは「まるでダメなオッさん」略して「マダオ」と呼ばれている。
- 当初の入国管理局局長の頃は民間人の命よりも自身の任務を優先にするなど、冷徹で非情な性格ではあったものの、自分の生き方を貫く銀時の姿に動かされ、「赤ん坊1人の命など知ったことではない」と吐き捨てたハタ皇子を再び殴り飛ばし、解雇を承知の上で妊婦を病院に送り届けるなど、人情に厚く気のいい人物として描かれるようになった。別居中の妻・ハツにはやや冷たい態度を取りつつも、結婚記念日にケーキを贈ったりもしている。周囲からは長谷川=グラサンという認識がされている。
- 最初は銀時といがみ合っていたが、現在は年の離れた友人でギャンブル(特にパチンコ)仲間といった関係になっており、様々な場所で意気投合している。かぶき町四天王編では銀時達の助っ人として参戦するものの、全く役に立たなかった。しかし、金魂篇では桂達と共に銀時の記憶を取り戻して戦力を見せたり、入れ替わり篇では土方に江戸の治安を守る組織と化した万事屋の四番隊隊長を任されるなど、状況やストーリーによっては優れた人物であることを仄めかす描写も多く、人気投票編ではメンバーの中でいち早く黒幕の正体を見抜くなど推理力を発揮している。劇場版である万事屋よ永遠なれでは、過去に誰よりも先回りしてすでに対策の先手を打っており、銀時の必殺の一撃も難なく回避するなど秀でた能力を発揮している。
- 銀ノ魂篇では江戸がアルタナ解放軍に侵略される中、希望を見失わず、侍の国を護るため万事屋への依頼金をかき集めていた。そして入国管理局時代の制服を身に纏い解放軍の前に立ちはだかるが、即座に袋叩きにされる。そこを通りかかったハタ皇子と再会し、かつての暴行に恨みを抱く彼に捕らわれ、「飼い殺しにする」ために央国星の巨艦に収容されてしまう。同じく捕縛された桂の反乱に同調し、紆余曲折の末解放軍を止めるため央国星と同盟を結ぶことになる。天鳥船が制御を失い地球へ落下する中、天鳥船と地球の両方を救う道を選び、央国星の全ての戦艦で天鳥船を受け止めようとする。その姿に感化した解放軍の盟主達の協力も得られ、敵味方の陣営を越えて天鳥船の落下を阻止する。戦後、天鳥船落下を防いだ英雄として一躍有名になるが、調子に乗って繁華街で無銭飲食を繰り返していることがお妙の調査で発覚する。
- 『3年Z組銀八先生』では生徒役で登場しており、いつもアルバイト探しをしている。こちらでも不運な身であることは変わらない。
- 当初は大人目線のポジションとして万事屋に加入させるつもりだったが勝手に落ちぶれていったとのこと[3]。
- 名前のモデルは長谷川平蔵。
- 長谷川 ハツ(はせがわ ハツ)
- 声 - 久保さゆり(第94・136話)、宮本茉奈(第204・289話)
- 長谷川泰三の妻。直参の恵まれた家に生まれ、泰三を婿養子として迎え入れ結婚するも、彼が入国管理局をクビになったのを知り夜逃げする。別居して以降はほとんど顔も合わせていないが、泰三の再就職が決まったことを知った時には誰よりも喜んでいるなど、彼への愛情は失われていない。なお、作中で彼女の顔は(後姿ばかりなので)はっきりと描かれていない。一時期検事の破牙と交際していたこともあるが、それでも泰三の身を誰よりも案じていた。
- ハタ皇子(ハタおうじ)
- 声 - 坂口候一、雨澤祐貴(少年期)
- 央国星の皇子。珍生物をこよなく愛する天人で、周囲から事あるごとに「バカ皇子」呼ばわりされている。一人称は「余(よ)」。生きているものなら怪獣だろうがゴキブリだろうが何でもペットにする。飼う生物が原因でよくトラブルを起こし、その度に「地球に来るのをやめよう」と考えるのだが、結局は懲りずに地球にやって来る。他の天人の例に漏れず地球人を見下しているようだが、その言動はコミカルに映る場合が多く、また地球人側からもかなり馬鹿にされている。生物関係の知識は深いため、生物関連の番組でゲストとして呼ばれる時がある。頭の触角は本人曰くチャームポイントで、無理に引っ張ると千切れてしまうが、しばらくすると再生する。
- 宇宙ゴキブリ大繁殖事件で『THE EDO』という番組に出演した際、司会者の草野仁義に何度か乱闘を仕掛けるが、その度に返り討ちにされていた。
- 若い頃は美青年であり、生きとし生ける生物を心から愛する優しい人物だったが、その性格故にあらゆる面に優れていた長兄・ドラゴニアにコンプレックスを抱いていた。また次兄・バルカスを王に据えようとする彼の従者達からは疎まれており、バルカスが下野したことで王位を継ぐも、いつか兄が帰ってくる日のために皇子のままでいることを誓った。そのような経緯から時折心優しい一面を見せることもあり、暴力や争い事に対して批判的な態度を見せたこともある。アニメでは天人嫌いの桂が、この精神に免じて助けたことも。また星海坊主編では、自分たちを守った神楽を助けようと怖気づきながらもネスと共に体を張ったこともある。
- 銀ノ魂篇ではアルタナ解放軍による戦乱に乗じ、地球上の生物保護を目的に来訪する。その際、解放軍にリンチされていた長谷川と偶然再会し、かつて殴られた恨みを晴らすため死よりも苦しい目に遭わせるという理由で捕獲した。しかし地球を発った後、央国星の巨艦が桂達を乗せたステルス艦と衝突し彼らを捕まえるが、桂の反乱とダンによるクーデターに巻き込まれたうえ、生きていたドラゴニア・バルカスの二皇子から戦争を止めて地球を救うべく、桂や坂本ら地球人と同盟を結ぶ羽目になる。地球へ落下していく天鳥船を破壊する決断をするが、長谷川に殴られ、地球と天鳥船を救おうとする彼を信じた。
- 連載の初期にはよく登場していたが、「銀魂五年生」によると作者が彼に飽きたらしく、表紙にはなっているものの、ネスと共に原作では星海坊主編以降、銀ノ魂篇まで全く登場しなかった。その分アニメには、オリジナルストーリーやOP、ED等に度々登場している。主に総集編などで登場することが多く、各キャラの名台詞や劇場版予告を彼がアテレコしたこともある。
- 『3年Z組銀八先生』では高校の校長として登場するが、自分より生徒の信頼を集めている教師の銀八に嫉妬し憎悪しており、校長としてもろくなことを行っていない。また銀八に触角を引き千切られている。
- ネス
- 声 - 平野俊隆
- 央国星出身で、ハタ皇子の従者を務める天人。皇子からは「じい」と呼ばれている。初期は皇子に忠誠を誓い、常に皇子のためを考えていたようだが、登場回数を重ねるたびに皇子の頼みよりも自分の趣味(ゲートボールなど)を優先させたり、怪物に捕まった時は自分より先に皇子を食べるよう懇願するなど、忠誠心はほぼゼロに近いところまで落ち込んでしまった。その割に彼の権力だけはやたら笠に着ており、周りの人間に対する態度は大きい。そのようないい加減極まりない性格のせいで、幾度と無く皇子に捨てられそうになるが、腐れ縁のためか未だにリストラされていない。3巻では免停になってしまったらしい。
- 『3年Z組銀八先生』では高校の教頭で、絶対に「週刊少年ジャンプ」は読まないというこだわりを持っていた。ここでも校長への忠誠心はほとんどない。
- 寺門 通(てらかど つう)
- 声 - 高橋美佳子、須藤絵里花(バーチャル時)
- 人気上昇中のアイドル歌手。通称「お通」。一見可愛いアイドルだが、途方もなくセンスが常人とズレており、下品で意味不明のつなげ言葉「お通語」をファンの前で堂々とパフォーマンスに使い、沖田に「本当にアイドルか」と疑われたほどだが、彼女の親衛隊隊長である新八をはじめファンは相当数いる模様。自ら作詞作曲したデビュー曲の「お前の母ちゃん何人だ!」を始め、過激なタイトルと歌詞の曲を歌うことが多い。また、真選組の一日局長を務めた際は「誠ちゃん」というマスコットキャラクターをデザインしたが、壊滅的なセンスが前面に出されていた。
- 母親の市(いち、声 - 勝生真沙子)がマネージャーで、父親(声 - 中村秀利)は殺人事件により13年前から現在服役中。父親はお通が子供の頃に歌手になった時に百万本のバラを渡す事と約束しており、銀時らの協力で約束を果たした(ただ実際はバラを渡すことは出来ず、別の花を一本渡した)。
- 近藤勲とは真選組1日局長を引き受けた際に会っており、その時はそれなりに親しく接していたが、何故かその後のOFC篇ではクイズ対決にて彼のことを『生理的に受け付けない』という理由で嫌っていることが判明した。なお、原型は初期設定の沖田総悟であった。
- 自身のスキャンダルを機に芸能界で干されてしまい、その後は女子プロレスに参戦するも、めげずに歌い続けて音楽プロデューサー・つんぽ(河上万斉)に見込まれ、歌手としての人気を取り戻した。
- 『3年Z組銀八先生』でもアイドルとして活躍している。小説第1巻では銀魂高校の学園祭にゲストとして招かれた。
- 名前の元ネタは寺門静軒と鶴の恩返しの主人公である鶴「お通」。
- 多毛(たも)さん
- 声 - 坂口候一
- 『歌っていいとも』の司会者。万事屋や桂が出場した「第1回(アニメでは第7回)宇宙で1匹!変てこペットグランプリ」の司会もしていた。ヅラではないかとの疑惑があり、お通が歌っていいともに出演した際、ヅラを取られていた。また、柳生九兵衛とも懇意らしく、彼女の誕生会にも出席している。
- アニメ版では髪の生え際が後退していたり薄っすらと髭が生えていたりと外見が大幅に変更されている。また以前は原作アニメ含めて名前はカタカナのタモサンであった。
- アニメ版157話から160話までは『多毛さんアワー 笑ってよきかな?』の司会者も行っている。
- 結野 クリステル(けつの クリステル)
- 声 - 成田紗矢香
- 演 - 古畑星夏[4]
- 銀時の大好きな美人お天気お姉さん。通称「結野アナ」。『お目覚めテレビ』という番組で『結野アナのお天気注意報』と『結野アナのブラック星座占い』というコーナーを持っているほか、ニュースのリポーターも務めている。天気予報は、全て占いで行われており、今まではずれたことはない。巳厘野道満とのスピード結婚(ただし政略結婚であった。また結婚相手も後で書かれている)が発覚するが、一年足らずでスピード離婚した(離婚の原因は結野晴明を参照)。愛犬家で、「ラストオブモヒカンリビングオブザデッドマクガフィン」という珍妙な名前の雄犬を飼っている。アニメでは原作で花野アナや無名のアナウンサーが登場する場面で、彼女の代わりに登場することが多い。アニメやゲームでは一度キレると見境なく暴れ回る性格に改変されている。また、銀時は彼女の主演番組をかじりつくように見ている他、フィギュアやボトルキャップを持っている程の大ファンで、結野アナの結婚報道を聞いた際にはショックで一時的に茫然自失状態となった。
- お天気お姉さんはの顔であり、裏の顔は江戸幕府開闢以来江戸を守り続けてきた幕府おかかえの陰陽師の大家「結野衆」の陰陽師で、その中でもエリート中のエリートである。天気予報の占いも彼女の天道を読む力であり、お天気お姉さんになった理由は「将軍やお上のためではなく、市井の人々の笑顔のために力を使いたい」という想いから。かつては兄であり結野衆頭目の晴明(声 - 緑川光、大原桃子(幼少時))により一度は結野衆と対立する同じく陰陽師集団「巳厘野衆」頭目の巳厘野 道満(しりの どうまん、声 - 成田剣、山口享佑子(幼少時代))と政略結婚させられるも、意に沿わぬ婚姻で減衰していた姿を見た晴明によりキャスターに復帰させられた。後に元夫の道満の術によって今まで百発百中を誇っていた予報が外され続け一時は降板の危機に陥り、さらには結野衆と巳厘野衆の全面戦争へと発展しかけるも、銀時達の活躍によってそれを免れた。
- 花野 咲(はなの さき)
- 声 - 田村ゆかり
- 『THE EDO』という番組のリポーターを務める美人アナウンサー。職業柄もあり、「花野アナ」と呼ばれている。リポート中に何かと不幸な目に遭うが[注 7]、重傷を負っても表情一つ変えずに再び立ち上がり、どんな状況でも的確にリポートを続けることのできるリポーター魂の持ち主。桂に密着取材をした時には、彼の過激な日常に巻き込まれ散々酷い目に遭うも、桂に命を助けられたことをきっかけとして彼に好感を持った。しかしそれも束の間、桂が真選組宛ての手紙に仕込んだ爆弾のせいで大怪我を負い、結局桂のことを嫌いになった。OWeeを巡る攻防の話では見事新八の代わりにツッコミを全うしていた。
- 『3年Z組銀八先生』には生徒と登場している。放送部に所属しており、校内放送のレポーターをしていた。
- 高屋 八兵衛(たかや はちべえ)
- 声 - 吉野裕行
- 新八の幼馴染で、あだ名は「タカチン」。金髪のリーゼントと出っ歯が特徴(本人はコンプレックスに思っている)。少年期はイジメられっ子で、新八やお妙によく助けてもらっていたが、授業中に脱糞してしまった事件を境に新八と仲違いしてしまい、その数年後に暴走族「舞流独愚(ブルドッグ)」に入隊する。舞流独愚では下っ端的扱いを受けていた。新八が八兵衛を舞流独愚から脱退させるために受けた勝負の後に2人は和解した。その後寺門通親衛隊の一員となり、実質親衛隊の2番目の権力をもっている。寺門通公式ファンクラブ決定戦では親衛隊の隊員が次々に脱退する中、彼のみ親衛隊に残り新八と共にいた。しかしファンクラブ決定戦の予選で沖田の乗ったタクシーに撥ねられリタイアするが、代理(銀時曰く「イメチェンしただけ」)のタカティン(声 - 喜山茂雄)が代わって出場した。アニメ227話の銀魂とSKET DANCEのコラボの回では、ボッスンと声優が同じだったため少しの間だけ等身大パネルで登場した。
- 『3年Z組銀八先生』では、リターンズで村田兄妹の知名度調査を受けている。
- 平賀 源外(ひらが げんがい)
- 声 - 青野武(16話 - 213話[注 8])→島田敏(224話 - )
- 演 - ムロツヨシ
- 江戸一番の発明家。自身と同じくからくり好きな息子がいたが、源外のからくりに対する姿勢に反発して家を出て行き、鬼兵隊に入るも幕府により粛清された。高杉に唆され息子の敵を討つためにからくり軍団を率いて将軍を暗殺しようとしたが、銀時らの活躍によって阻止され改心する。
- その後は指名手配中ながらも『からくり堂』を営んでいる。銀時が愛用する原付の修理やたまの改造は彼が行っている。他にも、銀時の木刀や神楽の番傘を改造している。猿飛あやめの壊れた忍眼鏡を修理・改造したことも(全蔵曰く「兵器」)。
- 銀時を「銀の字」、定春を「ポチ」と呼ぶ。からくりへのこだわりを持ち、「男のからくりは鎧・大砲・キャタピラ」が持論。
- 芙蓉篇では己のからくりを駆使してからくり家政婦集団と戦い、たまクエストでは電脳ウィルスに侵されたたまを救うために銀時達に協力した。また、かぶき町四天王篇でも大量のからくりと共に銀時達の助っ人として参戦し、戦車で大暴れした。金魂篇では坂田金時にかぶき町の面々が操られる中製作者でありながら洗脳波の影響を受けるも翻弄されることもなく、銀時を護ろうとしたたまを信じ協力する。ビームサーベ流篇では尾美一に時限起動型星間波動ビーム砲が組み込まれていることを突き止めた。銀ノ魂篇では地下で製作していたウイルス兵器「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング源外砲」でアルタナ解放軍の戦艦を無力化させた。戦後、機能停止した金時ら機械を修理するが、自分ではなく林流山の作った機械であるたまを修理できず、彼女が復活したときに備え、小型機のたま子を製作する。
- 『3年Z組銀八先生』では理科の教師をやっている。服装は白のYシャツに白衣を着た風貌である。
- 名前の由来は平賀源内から。
- 屁怒絽(ヘドロ)
- 声 - 玄田哲章
- 万事屋の隣に越してきた傭兵三大部族「荼吉尼族」[5]の天人。花屋「ヘドロの森」[注 9]を営む。
- 生き物や植物を大切にする心優しい性格で、礼儀も正しくルールやマナーを厳守する道徳家であるが、鬼の如く恐ろしい顔[注 10]をしているために周囲からは畏怖されており、自らの容姿にコンプレックスを抱いている。回覧板を渡すために恐れながらも訪ねて来た銀時達を「自分を怖がらずに接してくれた」と勘違いしており、何かと親身かつ協力的に接する。その一方で、ルールやマナーを守らない無礼な者に対しては、殴り飛ばす等情け容赦ない対応をしている。
- 巨大包丁や人間を軽々と投げるほどの怪力を有する。おまけに虫や花が踏み潰されそうになったりすると、その怪力を利用して無茶な止め方をする。風貌とは裏腹に臆病者で、お化けの類は苦手な様子。肌の色は緑(ゲーム『銀魂 銀時vs土方!? かぶき町銀玉大争奪戦!!』では赤)で、頭からは花が生えている。お湯に弱く、普段は極めて温度の低い水風呂(氷山1個を入れて「ちょうどいい」ぐらい)に入っている。
- 五人兄弟の長男であり、アニメで彼の家族が登場した際に、兄弟や父親・甥を含めて玄田が家族全員の声を担当した。
- 幼少期は周囲から孤立していたが、成長後は「神の角」「荼吉尼の神・イゴルの最高傑作」と呼ばれ、荼吉尼最強の男とされるまでの実力を身に着け、王蓋と共に「角の団」を率いて幾多の星を潰し回ってきた。性格も好戦的となっていたが、ある時惑星胡珀にて、宿主の脳に根を張ることでその思考を支配し、やがて頭の中を花畑に変えるという寄生植物「パラッパーヘヴン」に寄生されて以降性格が変わり、現在のような温厚な性格となった。その後自分に挑んできた王蓋を倒し、彼の角を片方折っている。銀ノ魂篇では花を守るためにかぶき町に現れ、王蓋や角の団時代の記憶を失っていたが、その圧倒的な力で王蓋を一撃で倒し、凄まじい威圧感で解放軍の兵士たちの戦意を喪失させた。
- 『3年Z組銀八先生』ではZ組の生徒。Z組の中では比較的真面目な生徒だが、銀八や他の生徒達からは恐れられている。野球部の代わりにZ組の生徒が参加した野球の試合では3番バッターで出場し(守備位置は二塁手)、その怪力から本塁打を連発していた。「フェニックス」では彼の兄弟も登場。アニメ第16期のEDの卒業式では涙を流していた。
- 辰巳(たつみ)
- 声 - 日比愛子
- 火消し「め組」の一員の少女。一人称は「俺」。幼少期に火事で両親を失い、め組の頭に引き取られた。放火魔と間違えて捕まえたのがきっかけで銀時と出会う。頭に認めてほしい一心で連続放火魔を追っていた。本物の放火魔による火事が起きた際、家具の下敷きになり動けなくなった頭を助けようとしたが、頭に諭され認知症の老人を優先に救助した。この後は火消しとして本格的に活動を始めたようで、大活躍したことを新聞に報じられた。銀時には股間の話題(間違って銀時の局部を目撃してしまった)ばかりされ当初は嫌悪を募らせていた。その後は長い間登場していなかったが、かぶき町四天王篇で銀時達の助っ人として久々に登場した。
- め組の頭
- 声 - 辻親八
- 辰巳を引き取り、娘として育てた男。自身と同じ火消しとしての運命(人の灰)を背負わせたくないという思いで、娘として育ててきた辰巳を火消しとして認めようとしなかった頑固親父。幼い辰巳を火事場から救い出した際に、辰巳の両親を救えなかったことをずっと悔やんでいる(その時に左目に傷を負った)。放火現場を目撃した際、辰巳を庇って家具の下敷きになり動けなくなってしまうが、辰巳に火消しの極意と宿命を諭した後、銀時に助けられた。原作第23訓にて再登場し、ギャンブルをして負けている。
- よっちゃん
- 声 - 雪野五月
- 「かぶき町の帝王」を自称するガキ大将。天敵は「かぶき町の女王」の神楽。相棒のけんちゃん(声 - 成田紗矢香)やしんちゃん(声 - 関山美沙紀)らとよくつるんでいる。
- 典型的な悪ガキで、襟足の長い小憎たらしい風貌と生意気な性格をしている。また初登場時はそよ姫にちょっかいを出していた。ボキャブラリーは豊富で、回を追うごとに神楽の遊び友達兼暴行の被害者としての描写が多くなっている。ペットとしてカブトムシの曙Xを飼っていたが、カブトムシ相撲に乱入してきた沖田に敗北し持っていかれた。粗暴だが、ハタ皇子が巨大えいりあんを放し飼いにしていた屋敷に入ったてる彦や銀時、桂を助けるために西郷に助けを求めたことがある他、フンコロガシを失って落ち込む神楽に同情するなど優しい一面を見せたこともある。
- 錦 幾松(にしき いくまつ)
- 声 - 浅野まゆみ
- 「北斗心軒」というラーメン屋を営む女店主。勝ち気な性格。共に江戸一番のラーメン屋になろうと約束した夫の大吾(だいご、声 - 杉山大)を攘夷志士によるテロで亡くしたことから、攘夷志士を嫌っていた。「目の前で倒れてる人をほっとける程器用じゃない」性格のため、真選組に追われ負傷した桂を匿い、バイトとして雇って一緒に過ごしていたことがある(アニメでは桂の傷の手当てもしている)。しかし、初対面の桂のストレートかつ自己中心的な会話にはやはりツッコミを入れている。桂の実直な性格を見抜き信頼するようになっていく。
- 自称「攘夷志士」である義理の弟から金をせびられるなど度々嫌がらせを受けたあげく遊郭に売り飛ばされそうになったが、桂の手によって救出され義弟も桂に成敗された。後日、店のメニューに蕎麦を追加している。桂はそれ以後も来店しており、よくセットで桂と登場する[6]。また、主要な登場人物に基づくヒロインが登場するEDでは、桂と共に登場している[7]。銀時も金が入れば立ち寄っており、彼とも顔なじみである。
- 実は大手反物屋「錦屋」の創業者・錦松五郎(武蔵っぽい人)の実娘である。夫の遺言で北斗心軒に大晦日になると現れる頭巾をかぶった男にラーメンをふるまうことを使命感としていたが、夫の死後現れなくなったその男のことを心配していたが、その人物が実父であることが発覚した際には万事屋と桂と共に彼にラーメンをふるまった。
- 名前のモデルは「幾松」こと木戸松子。
- 武蔵っぽい人(むさしっぽいひと) / 錦 松五郎(にしき まつごろう)
- 声 - 坂口候一
- 瓶底眼鏡を掛けたホームレス。今のところ無職であるが、なぜか手にはグラスと酒がある。マダオと同じくかぶき町のブラックリストに入っているため、家を借りれず、リヤカーを「マイ(スゥイート)ホーム」と呼んでいる。
- 実は幾松の父親であり、貧しい時代を乗り越えて大手反物屋の「錦屋」を創業するも、川で溺れていた子供(後の幾松の夫・大吾)を助けた直後から行方不明となっていた。その後妻の調査で別の女性と共に暮らしていたことが発覚し、周りには死んだこととなっていた。実際は記憶障害となっており、前の日の記憶も一日たてば忘れてしまうという状態だった。その後ホームレス生活を続けていた際に大吾から北斗心軒のラーメンを食べに来てほしいと涙ながらに懇願され、毎年大晦日にはラーメンを食べに来ていたが、やがて症状が進行しその約束も忘れてしまっていたが、銀時たちの協力で約束を再び思い出し、騒動解決後は北斗心軒を訪れる。その際は眼鏡を付けず、新しい着物で車椅子に乗っていたため、ホームレス生活はやめた模様。
- 小説版『3年Z組銀八先生』2巻では沖田が持ってきた選挙カー(リヤカー)の中に住んでいる住人として登場する。
- 村田 鉄子(むらた てつこ)
- 声 - 根本圭子
- 演 - 早見あかり
- 村田鉄矢の妹。自ら鬼兵隊に入った兄と共に刀鍛冶を営んでいた。兄とは逆に気が弱いためか、ぼそぼそとしゃべる。
- 鉄矢が「最強の剣」を作ることを目指しているのに対し、彼女は「人を護る剣」を作ることを目指している。兄が作り出した紅桜と闘うために自らの打った真剣を銀時に渡した。その時に兄を亡くしてしまうが、現在はその悲しみを克服したようである。土方が所持していた妖刀「村麻紗」の詳細を知っているなど、職業柄刀の知識は豊富な模様。かぶき町四天王篇でも、銀時達の助っ人として参戦した。
- 『3年Z組銀八先生』では銀魂高校の生徒としてリターンズにて登場。兄の鉄矢と一緒に万斉プロデュースで吉原商文化祭の音楽コンテストに出場していた。
- 阿音(あね)
- 声 - 岡本麻弥
- 巫女の双子姉妹の姉。スナック『すまいる』でのお妙の同僚であり、店長からはお妙と共に核弾頭呼ばわりされている。
- かつては狛神を讃え黄龍門を守ってきた神殿の巫女。神子(定春)の飼い主だったが、天人襲来により神殿(現在のターミナル付近)を取り壊され追い出されてしまい居場所を無くし、生活苦のために神子を万事屋に預けて『すまいる』で働くようになったが、稼ぎ方のあくどさから百音や銀時からは「アバズレ」呼ばわりされている。今でも巫女としての知識と実力は健在で、狛神として覚醒し暴走した定春を銀時達と共に鎮めた。
- 銀ノ魂篇では黄龍門の巫女として龍脈を鎮めるため、百音や狛子と江戸中を奔走する。定春と再会しともに龍脈を鎮めていたが、奈落の襲撃で負傷してしまう。最終決戦では江戸の住民達の生命を験力に変え、龍脈を抑えつける定春に力を与えた。
- 姉妹の名前の由来はアネモネから。
- 百音(もね)
- 声 - 城雅子
- 巫女の双子姉妹の妹。引きこもり・テレビっ子を自称しているが、実態は怠け者のニート。阿音にキャバクラ稼ぎなどの仕事を紹介され働かされそうになっても、すぐに辞めたり断ったりしている。運動神経は非常に鈍い。巫女としての実力は阿音と共に今でも健在。定春を見捨てたことに対し罪悪感を持っている。
- 『3年Z組銀八先生』では小説の挿絵やアニメの第4期エンディングに登場するが、後に小説版2巻本編にも登場。小説版では常にリコーダーを持ち、2巻ではリコーダーの音色で意見を言っていた(しかし銀八しか理解出来ない)。
- 姉妹の名前の由来はアネモネから。
- 定春(さだはる) / 神子(かみこ)<旧名>
- 詳細は定春を参照。
- 狛子(こまこ)
- 先代狛神の遺した子供で、定春の兄弟にあたる。定春が攻めの狛神であるのに対し、狛子は守りを司る狛神。まだ子犬程度の大きさだが、覚醒時には強力な結界を張ることができる(ただし定春とは違い覚醒しても大きさは変化しない)。定春との外見の違いは、体の大きさと眉が上下反対になっている点。アニメでは体毛が赤みを帯び、定春と対照的なイメージがより強くなっている。
- 華陀(かだ)
- 声 - 伊藤美紀
- 傭兵三大部族「辰羅族」の美女天人。かぶき町四天王の一人でもあり容姿は四天王の中では最も若々しい。原作では緑、アニメでは水色の髪である。周囲からは「孔雀姫華陀」という異名で通っている。一人称は「妾(わらわ)」(初登場時は「わし」)であり、常に古風な口調で話し、孔雀を模した刃物が仕込まれた羽扇子を携帯している。
- かぶき町のほとんどの賭場を仕切っており、自身も相当な博打好き。彼女の縄張りでトラブルを起こした者は生きて帰ることはないが、不正をやらかした銀時・長谷川・勘兵衛の三人は賭け勝負で勝利した事で生きて帰れた。次郎長率いる溝鼠組とは、自らの勢力が現れる以前は彼等がかぶき町の賭場を仕切っていたこともあって、古くから対立関係にある。
- 一見清楚な美女にも見えるが、その腹の内は腹黒そのものであり、目的達成のためならば澄ました顔で平然と卑劣な手段も使う。また、相手の腹の内を読むことにも長けており、平子や次郎長の本心についても見抜いていた。
- 賭場のオーナーは表向きの顔であり、その正体は「宇宙に咲く一輪の花」の異名を誇った宇宙海賊・春雨の元・第四師団団長であった。「四天王の勢力の一つが問題を起こした場合、残った勢力で完全に潰す」という協定を発案したが、その目的は四天王の力を使ってお登勢の勢力を潰すことにあり、次郎長の娘である平子とは裏で手を組んでいた。そしてさらにはかぶき町に抗争を起こすための起爆剤として平子を利用し、最終的には抗争で疲弊した四天王勢力を平子をもまとめて潰し、かぶき町を完全に天人の支配下に置く算段であった。次郎長さえいなければ自分はもっと早く吉原の鳳仙のようになれたとも語っており、元からかぶき町を支配する野心はあったらしいことが示唆されている。また、平和的解決を望んでいた西郷のかまっ娘倶楽部を屈服させるべく、彼の息子であるてる彦を人質に取っていたが、新八・神楽・キャサリンにより奪還され、さらに銀時・次郎長により辰羅族からなる精鋭部隊を全滅させられた上、その他の兵もかぶき町の面々によって壊滅状態となった。騒動が沈静化したところに残党を率いて入院中のお登勢・西郷・次郎長を葬ろうとするも平子と万事屋に返り討ちにされてしまい、四天王の座を失脚。結局、過ぎた野心を抱いてしまった結果、それまで築き上げてきた地位の全てを失うことになった。
- 次郎長の前では春雨第四師団団長を名乗ってはいたが、実はその肩書きは既に意味のなさない物になっていた。春雨所属時代に内部の派閥争いに敗れた後、組織の資金を横領し、更には名前や顔を変えて地球に逃走しており、その後、かぶき町四天王の一人にまで上り詰めるまでに至っている。つまり、春雨第四師団団長の名乗りは、ただのハッタリであったと言える。
- かぶき町四天王篇の後日談にて、江戸に潜伏していた高杉によって捕獲され春雨に連れ戻された後、資金横領の罪を問われる形で投獄される。全てを失ったショックにより精神が崩壊状態にある廃人と化し、かつての面影がなくなりつつある程見窄らしい姿となり、賭場を仕切っていた過去を追い求めるようなうわ言を繰り返すようになった。
- 阿伏兎の好みのタイプだったが恋愛感情を持っているわけではなかった。
- 名前の由来は三国志に登場する魏の伝説的外科医華陀。
- 尾美 一(おび はじめ)
- 声 - 小野坂昌也、杉本ゆう(少年期)
- 志村家が営む剣術道場・恒道館にかつて活気があった頃に塾頭を務めていた、新八達の兄弟子。通称「オビワン」。新八からは「一兄(に)ィ」、お妙からは「尾美一(オビワン)兄様」と呼ばれている。
- 江戸中に轟く程の剣才を見込まれ剣術留学を経験。修行の末にビームサーベ流を体得し、「銀河剣聖(ギャラクシーソードマスター)」の称号を得て再び江戸へと帰ってきた。江戸っ子だが、宇宙を飛び回っていたために様々な星の方言が混ざった話し方をする。
- 留学出発の際にターミナルの転送装置爆破事故に巻き込まれて一度死亡。しかし遺体が奇跡的に毘夷夢星へ転送され、そこでサイボーグ化手術を施されて「半分江戸っ子、半分ロボっ子」として蘇った。しかし実際はビーム砲禁止法案に反発する毘夷夢星の開発した時限起動型星間波動ビーム砲として生かされており、兵器としての名称は「ケノフィ」。尾美としての自我はほとんどなく、機械化した半身によって生命を維持しているだけに過ぎず、ケノフィが尾美の身分を「偽装する」形で志村姉弟に近付いた。
- 江戸へ帰ってきた目的は「地球から銀河惑星同盟星々に波動ビーム砲を発射し、戦争を勃発させる」こと。尾美の自我を取り戻そうとする銀時を追い詰めたが、対峙した新八とのお妙立ち会いの下での対決にてようやく自我を取り戻して志村姉弟の成長を実感し、毘夷夢星の母艦に向けてビーム砲を発射し自爆した。その後は志村姉弟の父・剣の墓の隣に仮の墓が立てられ、「永久名誉塾頭」として道場に名が遺されている。
- 生前は明朗かつ豪快な人物であり、常に鬱陶しいほど大声で話し笑顔でいた。お妙と新八には「泣きたい時ほど笑う強い侍になれ」と教えていた。お妙の初恋の相手でもある。
幕府関係者[編集]
将軍家[編集]
- 徳川 茂々(とくがわ しげしげ)[注 11]
- 声 - 小野友樹、松井恵理子(幼少期)
- 演 - 勝地涼
- 建前上この国でトップの地位にある十四代目の征夷大将軍。傀儡政権と化した江戸幕府の長である。本人曰くもっさりブリーフ派で男性器は小さいらしい。
- 将軍という身分の高い立場でありながら庶民思いの優しい人柄であり、作中では経営難の床屋を自ら立て直すなどかなり気前も良い。庶民の生活や状況を直の眼で把握するために、片栗虎に頼んでお忍びで出かけることが多いが、運が悪く、銀時達とは遭遇する度に災難にばかり遭っている[注 12]。。ムッツリスケベな面もあり、水着のポロリに鼻血を出す程期待していたり、雪山遭難で暖を取ろうとした際には女性陣が自分にくっつくことで鼻息を荒くしている。
- 幼少の頃、水戸派にさらわれた影武者の影丸を救出するべく全蔵とあやめら御庭番衆を率いるが、奪還の際に敵から影丸をかばって胸に深い傷を負ってしまう。この事実を当時将軍だった定々に隠すため、半年間御庭番衆に身を寄せていた。そのため、共に過ごしてきた全蔵らとは将軍と家臣という関係ではなく友人としての絆で結ばれている。
- 一国傾城編では育ての親同然の舞蔵の過去を知り、警察組織全軍を動員して伯父である定々に対抗、解決後は事後処理に動こうとした天導衆を制して定々と共に幕府の要職を辞職したが、傀儡を留めておきたい天導衆の意向で将軍職は続投となった。
- 将軍暗殺篇では殿中で一橋派に暗殺されそうになったことで京の帝の庇護を仰ぐために真選組や万事屋らと共に京へ向かうが、敵と内通していた全蔵に首を刎ねられて殺害される。しかし実は全蔵に殺害されたのは影武者の影丸であり、直後に伊賀忍達に襲われていた銀時たちの前に姿を現す。本物の茂々は殿中で暗殺されかかった直後に、全蔵や百地らの手引きで伊賀に身を寄せていた。その後藤林の部隊に襲われていた銀時達を救出し、第七師団との交戦では自らの立場を顧みず銀時達に加勢し、新八や全蔵、あやめらと共に伊賀からの脱出を試みるも、寸前で突如現れた喜々を引き連れた天導衆に遭遇し、定々との一件で提出するも保留とされていた辞表を突き付けられ、将軍の座を降りるように命じられる。しかし喜々を将軍にしてまで幕府の支配者であり続けようとする天導衆のやり方に疑問を持ち、天子の協力を得る事で、京に新政権を樹立する事を決意した。
- 騒動終結後はかつての忠臣達を京に招集するが、喜々の送り込んだ刺客である幼馴染の友之助に毒針を刺されて暗殺される。自身がもう助からないことを悟り、将軍から一人の人間に戻れることを心から喜び、何も知らないそよの入れたお茶を一口飲んだ後、全ての重圧から解放されたかのように、彼女の膝の上で眠るようにその生涯の幕を閉じた。
- 天導衆はその選び取った道や結末を「愚か」と評し、新政権樹立により起こり得る大混乱を未然に阻止した形となったが、同時に「あの男らしい最後であった」とも言われており、性根の腐った定々よりは良い評価を得ていた模様である。
- 名前の由来は徳川幕府第14代征夷大将軍・徳川家茂(家茂もまた若くして亡くなっている)。
- 徳川 そよ(とくがわ そよ) / そよ姫(そよひめ)<通り名>
- 声 - 広橋涼
- 将軍・徳川茂茂の妹君。純粋で心優しい少女だが、その優しさが無意識に仇になっていることもある(新八曰く「天然ドS」)。ただし意図してやっている訳ではなく、本質にはか弱い乙女である。
- 箱入り娘のように育てられたため、自由に憧れ城を抜け出した際に神楽と出会い、半日一緒に遊んでかぶき町の色んなことや酢昆布の味を教わる。捜索に来た真選組に追われた際に「ずっと友達でいる」ことを神楽と約束し、城に戻っていった。その後の酢昆布ブームの火付け役で、現在でも神楽とは交流があり、たびたび城に招いては遊んでいる。
- 一国傾城篇では神楽の友人である銀時達を江戸城に招き入れ、神楽が一国の姫様と友人関係になっている事実を初めて知った銀時や新八を唖然とさせていた。定々によって銀時達が牢に入れられた際には、一人では寝付けないという理由で彼らのいる牢獄に訪れ舞蔵の過去を銀時達に教える。
- 将軍暗殺篇では京への道中にて一橋派の刺客や春雨に命を狙われるが、沖田の活躍によって難を逃れる事になった。騒動終結後も茂々を支えるために京に同行するも、結果的に茂々の死を看取ることになってしまう。その場に不在だった真選組や全蔵も「将軍を守れなかった人殺し」として憎まれる覚悟を持っていたが、そよ姫自身は彼らの活躍により結果的に自身が助けられた事を自覚しており、それを聞いた神楽も沖田に対して彼女なりに感謝していた。
- 茂々の葬儀に参列して以降はしばらく登場せず、喜々による茂々に近かった者達の処刑が進められる中で生死についても触れられていなかったが、銀ノ魂篇において舞蔵と共に百地の元に匿われていた事が判明する。憎しみの対象でしかなかった喜々が決死の行動で解放軍との休戦協定を結んだ事で、彼に対する心情にも変化があった様子。戦後は女性が社会で活躍できるよう女性の社会的地位の向上を目指している。
- 徳川 定々(とくがわ さださだ)[注 13]
- 声 - 岐部公好(第179話)、土師孝也(一国傾城篇以降)
- 江戸幕府十三代目の先代将軍にして、現将軍茂茂の伯父。天人襲来の折に心労で倒れた先々代の十二代目将軍に代わり将軍職に就き、「売国奴」と軽蔑される一方で幕府を立て直した名君とも呼ばれる人物。現在でも相談役として絶大な権勢を振るっている。しかしその本性は人を人と思わない冷酷さと、苦しむ人間を平気で嘲笑う残忍さに満ちた「外道」と呼ぶに相応しい極悪人。自らの地位や権力も天導衆の後ろ楯とその直属の暗殺組織・奈落の力を借りて、幕府内の政敵を暗殺することで築き上げていったものである[注 14]。幕府を建て直す際に当たって後に「寛政の大獄」と呼ばれる攘夷志士の大規模な粛清を主導し、吉田松陽を捕えて斬首刑に処した張本人でもあり、松陽の愛弟子であった銀時、高杉、桂の三人(特に高杉にとっては、自らの手で殺さなければ気が済まない程)の怨敵である。同時期には開国や天導衆の後ろ楯を得る上で邪魔になったお庭番衆の主戦派を地雷亜に始末させ、残った穏健派の面々についても御庭番衆ごと廃している[注 15]。天導衆の傀儡ではあるが余りにも腐りきった本性のためか天導衆からも忌み嫌われており、さらに元々捨て駒として扱われていたにすぎなかったことも言及されている。
- 若い頃は派手な遊興で吉原にまで足を運び、数多の側室をも抱えていたとされる。鈴蘭太夫を道具として利用し、裏で鈴蘭を自身の政敵達を炙り出して始末するための道具として扱っていた。また、部下である六転舞蔵が鈴蘭太夫と恋仲になって駆け落ちを企んでいることを知ると、彼の左腕を斬り落とし「次に鈴蘭に会ったら二人まとめて殺す」と恫喝した。
- 将軍時代は独裁政権を握る一方で多くの政敵を抱えており、自分の後継者にあたる茂々が敵対派閥に暗殺されるのを防ぐ為、御庭番候補生の中から彼の影武者を立てて公事の行事を請け負わせていた。また、忍として並外れた実力を持っていた飛田段蔵こと地雷亜を、彼の唯一の肉親であった妹を人質にとる形で従わせ、攘夷志士の暗殺を始めとする様々な汚れ役をさせていたが、妹が兄を思うあまり身投げ自殺してしまった結果、地雷亜の激しい怨みを買って暗殺されそうになり、全蔵の父親が影武者になる事で難を逃れている。また、幕府内で俊英として慕われた一橋斉々の才能を妬み、彼を要職から遠ざけていたが、姉古原の戦いで幕府内の権威を失った一橋家が敵対勢力として再び台頭してきた事にも危機感を感じていた。
- 一国傾城篇では賊を侵入させた責任として舞蔵に切腹を命じるだけでは飽き足らず、彼の残った右腕まで切り落とす非道な仕打ちまで行い、さらには銀時に向かってかつて処刑した松陽を侮蔑する言葉を吐き続け、朧に守られる形で銀時らを追い詰めるが、茂茂が将軍職を辞する覚悟で全警察組織を動員したことで形成が逆転。さらに回復した銀時に朧を倒されてしまったことで、完全に四面楚歌の状態に陥ってしまい、反逆罪と数多くの要人暗殺の罪で投獄された。投獄後も諦めようとせず権力を取り戻す腹積もりだったが、佐々木の手引きで奈落の一般兵に変装して侵入してきた高杉に処刑され、暗殺で全てを築きながら最期は自らも暗殺に倒れるという皮肉な結末を迎えた。その死は、大騒動の後に暗殺された事実が世間に露呈するのを恐れた上層部の意向により、公には病死と発表された。
- 名前の由来は徳川幕府第13代征夷大将軍・徳川家定。
- 一橋 喜々(ひとつばし のぶのぶ)/ 徳川 喜々(とくがわ のぶのぶ)
- 声 - 浪川大輔
- 茂々や定々を追い落とし、新政権の樹立を目論む一橋家の現頭主である端正な顔立ちをした青年。後に十五代目征夷大将軍。普段は紳士的に振る舞っているものの、自分に従わない者や気に入らない者は容赦なく始末しようとするなど定々以上に横暴な一面もある。剣の腕も高く、立ったままの人間の首を一太刀で刎ね飛ばすほど。
- 高杉晋助や佐々木異三郎、池田夜右衛門らと密かに手を組み、天導衆の息の掛かった古い者を廃して新政権により「異国に頼るでない異国と渡り合える強国を創り上げる」という大志を謳っているが、異三郎からは「矮小な法螺」としか見られておらず、高杉からはうつけ呼ばわりされている。朧も定々と同じ傀儡に過ぎないと天導衆に語っているが、将軍就任後は自らの意思で政権を動かしているような描写がされている。
- 死神篇終盤で本格的に登場。密かに騒動を傍観しており、夜右衛門が銀時たちを逃がした後に姿を現し、用済みとなった夜右衛門の首を刎ねて粛清する。将軍暗殺篇では以前から茂々を暗殺する準備を重ねており、幕府の中枢に自らの配下を忍ばせていた。毒入りの茶を飲ませて茂々を毒殺する計画を独断で実行していたが、それが失敗した事で将軍側の警戒心を高める事になる。そして、京に向かおうとする茂々をその道中で始末するために高杉と神威を招集するも、独断行動により高杉からは見限られており、さらに「将軍を殺る」という言葉の意味を勘違いした神威に茂々と誤認される形で攻撃され重傷を負い病院に搬送される。そして茂々の暗殺作戦が進められる裏で天導衆と接触し、自分は高杉らに利用されているに過ぎなかった事を知って激怒し、将軍の座を引き換えに政敵であったはずの天導衆に鞍替えする。そして鬼兵隊と春雨の第七師団を賊軍として切り捨て、さらき茂々やその護衛である万事屋や近藤・土方・御庭番衆をも一掃しようとするが、天導衆の意向で一旦は引き上げる。一連の騒動終結後は正式に江戸幕府第十五代目征夷大将軍に就任するが、京へと逃げ延びた茂々の抹殺は諦めておらず、彼の幼馴染みである友之助を送り込み、毒針で暗殺させた。
- 茂々の死を利用して、幕府内に残る茂々派勢力の排除に動き、佐々木異三郎を警察庁長官に任命し、見廻組を幕府直属の警察組織とする。茂々の暗殺を防げなかった咎という名目で片栗虎と近藤に斬首の処罰を下す。真選組にも解散命令を下し、土方達を末端組織へ左遷させ、茂々や片栗虎と関わりの深い要人達を次々と処刑に追い込むが、処刑を免れて幕府に残っていた者の多くもその強引なやり方に疑問を抱いていた。その後、スナックすまいるに赴いて、自身を迎えたキャバ嬢二人を理不尽極まりない理由で見廻組に斬らせ瀕死の重傷を負わせ、それに反発したお妙も斬り殺そうとしたが、その行為に激怒して殴りかかろうとした土方を止めた銀時によって殴り飛ばされ、再び重傷を負った。黒縄島での戦いの後までには意識を取り戻しており、その報告により真選組が反旗を翻しただけでなく、佐々木が自らの傍若無人な行動を利用して倒幕計画を企てていた事実を知った際には激昂し、警察組織そのものの一新を強引に決定する。しかし、この行動が裏目に出て自身の強引な手段に疑問を感じていた者の多くが幕府から離反し、それを予め予測していた片栗虎の元へ合流する事になった。更に自身を殴り飛ばした銀時にも怒りの矛先を向けていき、桂が幕府に提供した写真を利用して銀時を指名手配犯に仕立て上げた。銀時達が神楽の捜索と烙陽に向かうために地上に出てきた事を察知すると、部下を刺客として送り込み、彼らが宇宙に上がると独断で軍を率いてそれを追跡。快援隊に奇襲を仕掛けるも、銀時たちの予想外に素早い反撃で瞬く間に旗艦を制圧されて家臣たちに見捨てられ、自身は万斉に殴り飛ばされて快援隊で捕虜として扱われることになる。
- その後、国を背負うことの重みを厳しく指摘しつつ、敵である自分を見捨てようとしない坂本の姿や快臨丸を襲撃した氾堺との戦いで自身の過去と向き合った事で心境が変化し、アルタナ解放軍が地球に攻め込んだと知ると、「傀儡であろうと最後に誰に利用されるかは己の意思で決める」として銀時らに協力することを決め、自らに残された将軍の地位を利用し、桂・坂本と共に解放軍の紫雀との交渉に臨んだ。だが交渉前、神楽が嫌がらせで調味料を大量にぶちまけたコロッケを食べたせいで腹を壊し、そのまま交渉に臨むが、厠へ行きたいが故の必死の表情に紫雀達が兵器を隠し持っていると勘違いされたことで交渉がまとまる。しかし、虚が解放軍の駐屯地を襲撃し停戦協定を破棄したとして、圓翔によって牢に閉じ込められてしまう。紫雀派の兵士の手引きで脱走し、自らも銃を手に取って坂本達とともに圓翔のいる本部へ向かう。高杉と圓翔の戦いの後、戦争を終結させるため和睦を申し出るが、反発する解放軍兵士の銃弾を受けてしまう。今際の際、桂達に国の未来を任せ、茂々ら歴代将軍の幻影から将軍の一人として迎えられ、息を引き取った。
- 名前の由来は徳川幕府第15代征夷大将軍・徳川慶喜。
真選組[編集]
- 近藤 勲(こんどう いさお)
- 声 - 千葉進歩、國立幸(幼少時代)、たかはし智秋(女性変身時)
- 演 - 中村勘九郎
- 28歳。局長であり、お妙に惚れ込みストーカーと化している。
- 名前のモデルは近藤勇(こんどう いさみ)。
- 土方 十四郎(ひじかた とうしろう)
- 声 - 中井和哉
- 演 - 柳楽優弥
- 27歳。「真選組の頭脳」「鬼の副長」などと呼ばれる切れ者の副長。極度のマヨラー。
- 名前のモデルは土方歳三(ひじかた としぞう)。
- 沖田 総悟(おきた そうご)
- 声 - 鈴村健一、岡本奈美(幼少期)、伊藤静(女性変身時)
- 演 - 吉沢亮
- 18歳。 常に副長の座を狙う、ドSの一番隊隊長。
- 名前のモデルは沖田総司(おきた そうじ)。
- 山崎 退(やまざき さがる)
- 声 - 太田哲治
- 演 - 戸塚純貴[8]
- 32歳。地味な監察方。
- 名前のモデルは山崎丞(やまざき すすむ)。
- 斉藤 終(さいとう しまる)
- 声 - 櫻井孝宏
- 三番隊隊長。その特徴的なアフロヘアーから「アフ狼(アフロ)」というあだ名がついている。
- 名前のモデルは斎藤一(さいとう はじめ)。
- 原田 右之助(はらだ うのすけ)
- 声 - 三宅健太
- 演 - 一ノ瀬ワタル
- 十番隊隊長。
- 名前のモデルは原田左之助。
- 伊東 鴨太郎(いとう かもたろう)
- 声 - 真殿光昭、関山美沙紀(幼少期)
- 演 - 三浦春馬
- 参謀。
- 名前のモデルは伊東甲子太郎と芹沢鴨。
- 篠原 進之進(しのはら しんのしん)
- 声 - 桑原敬一
- 演 - 柾木玲弥
- 監察方。
- 名前のモデルは篠原泰之進。
- 稲山(いなやま)
- 声 - 平野俊隆
- 隈無 清蔵(くまなく せいぞう)
- 声 - 楠大典
- 一番隊隊士。
- 神山(かみやま)
- 声 - 関俊彦
- 一番隊隊士。
- 佐々木 鉄之助(ささき てつのすけ)
- 声 - 伊藤健太郎
- 見廻組局長の佐々木異三郎の異母弟。土方の小姓。
- 名前のモデルは市村鉄之助。
- 松平 片栗虎(まつだいら かたくりこ)
- 声 - 若本規夫
- 演 - 堤真一
- 幕府直轄の警察庁長官。
- 名前のモデルは松平容保。
お庭番衆[編集]
将軍家を警護する忍。作中では天人襲来時に徳川定々によって天照院奈落と結託するため一斉にリストラされるが、実際は警察庁長官の松平片栗虎によって彼の庇護下に置かれ、有事の際には再結集することになっていた。
- 服部 全蔵(はっとり ぜんぞう)
- 声 - 藤原啓治、くまいもとこ(幼少期)
- 大晦日に銀時とジャンプ合併号を争奪しあったジャンプマニア。大痔主の忍者で、それが原因で入院したこともあり、神楽からは「イボ痔忍者」と呼ばれている。
- 元御庭番衆筆頭で忍術に長けており、「摩利支天(まりしてん)の全蔵」の異名を持つ。前髪で目が隠れているため、素顔は不明。銀時とは出会った際の立場や状況の悪さから2度ほど対戦しているが、完全に「犬猫の仲」というわけではなく、腐れ縁的な存在で話も合い、紅蜘蛛篇では彼を助けたこともある。御庭番衆史上最も恐れられたと言われるだけあり、銀時とも互角に渡り合えるかなりの実力者である。
- 忍者としての師でもある父親に対しては普段から迷惑をかけられていたらしくかなり鬱陶しく思っていた(葬式を開くことさえ渋っていたほど)反面、彼が子供のように無邪気な点に関しては尊敬していたり父に重傷を負わせた地雷亜の捜索をしていたりなど、心底から嫌っていたわけではないようである。
- 御庭番衆をリストラされた後はフリーターとして職場を転々としている。
- 将軍暗殺篇では本物の茂々の護衛として近付くも、そのまま茂々の首をはねて殺害する。しかし実際は事前に暗殺計画を知り、茂々の友人として彼を社会的に抹殺することで普通の徳川茂々に戻すために、影武者である影丸を殺害し、汚名を着ていた事が判明する。第七師団、鬼兵隊が伊賀に攻め込んできた際には一人で鬼兵隊と交戦するも、追い詰められたところをあやめに助けられ、銀時や茂々達と合流する。当初は茂々と同じく同篇で死亡する予定だったが、作者が思っていた以上に猿飛あやめが頑張っていたので、そのまま生き残らせた[9]。
- 銀ノ魂篇ではあやめ及びお庭番衆のメンバーを引き連れ、解放軍と交戦する銀時逹、そして真選組に加勢し、戦いに加わる。
- 『3年Z組銀八先生』では日本史の教師で、痔持ちなのは変わらず。小説版2巻では原作同様忍者としての能力を発揮していた。
- 名前のモデルは「服部半蔵」の名で知られている石見守正成。
- 猿飛 あやめ(さるとび あやめ)
- 声 - 小林ゆう、興津和幸(男性変身時)
- 演 - 夏菜
- 元御庭番衆のくノ一で、現在は悪党を裁く始末屋として働いている。群青色の瞳に紫色のロングヘアーを持つグラマラスな美女。右目に泣きボクロがある。得意技は好物である納豆を使った攻撃。愛称は「さっちゃん」。初登場時は銀時を利用するつもりで丸め込もうとするが、危ういところを助けられて以来銀時に惚れてしまった。
- 自他共に認めるマゾヒストで、銀時にぞんざいに扱われることを快感としている。一応「メス豚モード」と「始末屋モード」(どちらも自身が命名)を使い分けているが、場の空気・感情・状況に流されやすく、すぐに切り替わってしまう。
- 忍者としても始末屋としても一流の実力があるがド近眼であり、伊賀製の特別な忍眼鏡をかけているがそれが無いと何も見えなくなってしまう上に聴力まで悪くなり、自身で気付かぬ内にとんでもないボケを繰り出す。また眼鏡をしていても「銀時の格好をした神楽」を銀時と思い込んでいた。
- 最初は銀時に淡い恋心を抱くだけであったが、登場回数を重ねるごとに銀時に「求愛」と称し悪質なストーカー行為を繰り返すようになった。何時も銀時を付け回しているので、大体の出来事は把握しているが、呼ばれなければ普段は出てくることはない。銀時本人はストーキングされていることを知っているらしく、彼女を呼び出す際には隠れている場所に正確に木刀を投げ当てている。
- 銀時に積極的かつ過剰なアプローチを繰り返しているが、銀時の想定外の反応や、正攻法でのアプローチをしようとすると緊張してしまう純情な一面も持っている。また、バレンタインに銀時にチョコを渡すために協力を要請しに来た神楽に、「さっちゃんみたいなデリカシーのない女の力が必要」と言われた時は傷付いていた。
- お妙を一方的に恋敵だと思い込んでいるため、事ある毎に対立している。また、銀時に好意を抱いている月詠も恋敵として認識している。
- 将軍暗殺編ではお庭番衆の一員として再終結し茂々の護衛計画に加わる。全蔵が茂々を暗殺したと聞かされた際は大きな衝撃を受けるも、後に百地から全蔵の本当の狙いを聞かされた際は必死に伊賀に再来した鬼兵隊の艦で単身奮戦する彼のもとへと走り、その窮地を救う。その後重傷を負った全蔵を介助しながら共に伊賀からの脱出を目指すが、高杉に背後から刀で貫かれ自身も重傷を負う。だがその後現れた銀時らや生き残りの御庭番衆の援護を受け、無事に伊賀を脱出することに成功する。
- 『3年Z組銀八先生』では保健委員を務めている。こちらでもクラスの担任である銀八への求愛行動を事あるごとに繰り出すが、当然ながら銀八には気味悪がられており、全く振り向いてもらえない。
- 『金魂』ではホストクラブ「新鮮組」のパトロンで、片栗虎の娘という設定。
- 苗字のモデルは真田幸村に仕えた真田十勇士の一人・猿飛佐助。名前の由来は髪の色が菖蒲の花に似ていることから[10]。
- フリーター戦隊 シノビ5
-
- 剛(ごう)
- 声 - 羽多野渉
- 忍としては人一倍の強い意志と誇りを持つが、報われない人物。異名は「韋駄天(いだてん)の剛」。
- ゴニンジャーとの激突の際、桂の下剤入りカレーを食べ、腹を壊しながらも対抗しようと忍法「分身の術」を使うが、本体がバレバレだったため、新八にあっさり倒された。全蔵の父の葬式や忍者の忘年会にも出席している。将軍暗殺篇では修輪や脇薫と共に第七師団と交戦する。
- 修輪(しゅわ)
- 声 - 江川央生
- 忍術より格闘術が得意な様子の男。異名は「毘沙門天(びしゃもんてん)の修輪」。
- 筋骨隆々でグラサンをかけている。忍法「怒品愚(ドーピング)」を使い、筋肉を強化して膨らませようとするが力の入れ具合を間違え違うところを膨らませてしまい、新八の突っ込みにより敗北した。将軍暗殺篇では剛や薫と共に第七師団と交戦する。
- 名前のモデルはアーノルド・シュワルツェネッガー[要出典]。
- 脇 薫(わき かおる)
- 声 - 新井里美
- 高飛車で傲慢な性格をしている美女。異名は「弁財天(べんざいてん)の薫」で、「ホーホホホ」と高笑いし、語尾に「よん」と付ける。
- 忍者学校時代は学園のマドンナで、あやめとはライバルのような関係。忍法「呪縛旋花」で銀時を苦しめるが、あやめの忍法「ねばーぎぶあっぷ」で忍法を破られた挙句、彼女に容赦なく納豆を顔面に叩き付けられ敗北。実家は花屋を経営しており、たまに営業を手伝うが売り上げは悪い。勤め先の「くノ一カフェ」の店長の結婚記念品の創作を手伝うなど、優しい一面も持っている。将軍暗殺篇では剛や修輪と共に第七師団と交戦する。あやめや全蔵とは少なからず交流がある様子。あやめ曰く親友の関からは嫌われていた。
- 松尾(まつお)
- 声 - 松尾まつお
- インテリらしく眼鏡をかけた男。データを分析するのが得意らしいが、何に対しても同じ確率(99.8%)しか出さない。
- 「広目天(こうもくてん)の松尾」の異名を持っているが、データ分析以外は全く戦力にならず、すぐに新八と桂に敗北した。将軍暗殺篇ではシノビ5で唯一登場していない。
- 全蔵の父
- 声 - 西村知道
- 登場するほとんどの元御庭番達の師匠で歴代の御庭番の中でも最強と称されるほどの忍。故人。高齢であるが、御庭番としての身体能力はかなりのものだった。20年以上前に地雷亜から先代将軍(徳川定々)を守るため影武者として入れ替わった際に地雷亜によって両足を負傷させられ、その傷が元で隠居することとなり後進の指導に回った。
- 稚気溢れる人物で、缶けりが大好きで忍者学校の生徒達にとても慕われていた。缶けりへの想いからか彼の葬式の当日、かぶき町の片隅で万事屋の前に幽霊として現れ、缶けりに興じた。成仏はしていないようであり、アニメの第7期OPにも登場している。生前、全蔵が集めていたジャンプを古本屋で売り飛ばし、売った金でアダルトDVDを買い込んだという(全蔵曰く「色々あったが、総合すると『駄目親父』」)。
- 鳶田段蔵(とびた だんぞう)
- 元御庭番衆。
- 詳細は地雷亜を参照。
- 影丸(かげまる)
- 御庭番衆の一人。幼少の頃に茂々の影武者として水戸派に攫われるが、全蔵や茂々に助けられる。その際に茂々は胸に傷を負うが、その事実を定々に隠すため、茂々の依頼で彼の傷が癒えるまでの半年間、影武者として過ごしていた。
- 現代では当時の恩を茂々に返すために再び影武者となり、全蔵に殺害される。
柳生家[編集]
- 柳生 九兵衛(やぎゅう きゅうべえ)
- 声 - 折笠富美子
- 先祖代々将軍家に仕えてきた名家・柳生家の次期当主。お妙の幼馴染みで、新八とも幼少期に面識があった。髪型はポニーテールで、左目にかかる前髪をかき上げており、逆に右目の方には前髪がかかっている。一人称は「僕」であるが、性別は女。常に剣豪として正装しており、周囲には女性だとは気づかせないようにしている。
- 隻眼で小柄な体格だが、初登場時は当時の土方と複数の隊士を圧倒する実力を持ち、「柳生家始まって以来の天才」と呼ばれるほどである。剣の速さは神速と謳われている。お妙に対し並々ならぬ愛情を抱いており、幼い頃に彼女を借金取りから守ろうとして戦った際に左目を失った。この事はお妙にとって大きな負い目となっている。
- 母親が九兵衛の出産後に死去し、現在の柳生家には他に家を継ぐ嫡男がおらず、「後妻を迎え先妻の娘として九兵衛の居場所が無くなるよりはマシ」として、父と祖父に男として育てられたことで、自分の性別についてのアイデンティティーが曖昧になっていた。
- 初登場である柳生篇では高い才能と実力を持ちながらも傲慢な性格をしたシリアスなキャラとして登場し。武者修行から戻って来た後、お妙に対する独善的な執着心から、彼女が自身を強く拒絶出来ないのを知っていながら、強引に柳生家に「嫁」として迎え入れようとする。お妙の弟である新八の事は彼女の足枷として完全に邪魔者扱いしており、自分の身勝手さを棚に上げて、新八の存在自体がお妙をずっと苦しめているかのような物言いをしていた。
- 柳生篇完結後は、性格がかなり丸くなり、現在お妙とは(とりあえずは)普通の女友達として付き合い、新八を邪険に扱う態度もとらなくなった。だが、剣一筋に生きて来たことや世間一般常識には疎いことが原因でボケに回ることが多くなり、特に神楽のいい加減な発言を真に受けてしまう事も少なくない。また、柳生篇以降も(ギャグシーンで)お妙を強く想うあまり暴走じみた行動を起こすことがたまにあり、彼女に近藤を始めとする他の男が絡むと殺意を剥き出しにする。
- 現在でも女性としての生き方に憧れや未練があり、実際にかなりの美少女で、キャバクラで着替えさせられた姿はすまいる店長とお妙に絶賛されたほど。また第6期OPでお妙によってゴスロリ着物に着替えさせられるシーンがある。女物の服を着る時は専らツインテールになり、眼帯も可愛いデザインのものに着け替えている。
- 柳生篇では女ということに気づいたため、動きが鈍くなった土方を倒し銀時と新八を追い詰め、最後は銀時の皿を割ろうとするも逆に返り討ちに遭い、彼に皿を割られ敗北。万事屋一行と和解後は近藤とバブルス王女との結婚式会場に訪れ、式を台無しにした詫びとして大量のご祝儀を置いていった。
- 男に触れられることに拒絶反応を起こし、自分に触れた男は誰であろうと容赦なく投げ飛ばす。度を超えた過保護な東城のことは基本的に嫌っているが、存在や剣の腕前は認めている。
- 銀ノ魂篇ではアルタナ解放軍の侵略に対し義勇兵を募り、柳生一門とともに応戦する。万事屋と百華とともに王蓋を倒し、残った兵士達の掃討にあたるが、王蓋に不意を突かれ意識不明の重傷となってしまう。虚との決戦時に戦線復帰し、柳生一門とともに奈落と戦った。二年後では、変わらず柳生家で剣術指南をしている一方で、柳生の剣を護るため、病に伏せる敏木斎にお見合いをすることを告げた。お妙とともにお見合い用の着物を買いに衣服店で試着していたところ下着を失くし、さっちゃんから逃げようとしていた銀時がその下着を被っていた。
- 『3年Z組銀八先生』には小説版2巻で初登場。こちらでは一家の規則がないため女子の制服を着ているが、スカートに慣れていない故、下にジャージを着用していた(ただ、小学生風の妄想シーンや第16期EDや小説版4巻の表紙ではスカート姿である)。「ちょっとワケあり美少女」として紹介されている。リターンズでは、セレブであることを鼻にかけるような言動をすることが多い。
- 策士な一面があり、ダイエットのために断食道場に通った時は他の修業者たちを陥れるために下剤入りのポテトチップスを用意していたが、全員同じ手を打っていたため、結果として共倒れになった。
- ゲームでは『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』から登場。柳生編よりも先に紅桜編で登場しており、本気を出した高杉に負けて捕まった新八らを救出する。なお、銀魂バトル中に彼女に銀時専用の技「これが俺の卍塊!」を使うと、「舞え!袖の白雪!」と斬魄刀を使おうとする。
- 名前のモデルは柳生十兵衛。
- 柳生 輿矩(やぎゅう こしのり)
- 声 - 黒田崇矢
- 九兵衛の父で、柳生家の現当主。九兵衛より遥かに背が低い。
- 柳生家の剣とセレブの血筋を守ることに心血を注いでいるため、九兵衛に自身を「父上」ではなく「パパ上」と呼ばせるなど言動に細心の注意を払ったり、猫アレルギーにもかかわらずセレブらしく見せるために無理してペルシャ猫を抱いたりしている。そのため敏木斎がゴミを拾ってくることや九兵衛の将来、柳生四天王が自分よりも九兵衛の命令を優先的に聞くことに頭を悩まされている。セレブであることに拘ることから、金持ちと付き合おうとする俗っぽい面も見受けられ、九兵衛の誕生日パーティに招かれてもないセレブ達が大勢押し掛けてくる遠因にもなっている。一方で亡き妻や九兵衛に対する愛情は深く、九兵衛の立場を守るために、後妻を持って男の跡継ぎを生むことを断固として固辞していたこともある。唯一の子となった九兵衛を、柳生家で生き延びさせるために男として育てているが、本当に男になる事を望んでいた訳ではなかった為に、彼女の精神や感性を不安定にしてしまった事を内心では後悔と責任を感じている。現在は敏木斎と共にことの成り行きを自然に任せ、九兵衛の望むようにする方が一番良いと考え、彼女を見守るというスタンスを取っているようである。
- その後はあまり登場しないが、万事屋に年賀状を出したりした他、ビームサーベ流篇では幕府に恩を売る為にビームを跳ね返すためのバリアを札束で作っていた(1ヶ所だけ敏木斎が高木ブーの写真を混ぜていた)。
- 『3年Z組銀八先生』には、アニメの16期EDにのみ登場。小説の挿絵や本編には登場していない。敏木斎と共に、銀魂高校の卒業式に来ている。
- 名前のモデルは柳生宗矩。
- 柳生 敏木斎(やぎゅう びんぼくさい)
- 声 - 龍田直樹
- 柳生家の前当主で九兵衛の祖父にして剣の師であり、彼女に神速の剣を叩き込んだ張本人。九兵衛や輿矩よりも背が低い。名前の通り性格や思考は極度に貧乏臭い。ゴミを「勿体無い」「まだ使える」などという理由で持ち帰り、敷地内にゴミ屋敷を作っている。他にも、お妙の黒コゲ料理すら勿体無さ故に食べたり(後に下痢で苦しむが)、トイレに紙が無かったため柳生家秘伝の巻物で尻を拭くという暴挙に走るなど(同じトイレにいた銀時は財布の中にあった千円札で尻を拭いている)、極度の貧乏臭さでとんでもない行動が目立つ。しかし柳生家歴代当主の中でも最強と謳われる実力者であり、小柄で俊敏な身体を生かして銀時と互角以上に渡り合い、九兵衛と共に銀時と新八を追い詰め、銀時の隙を突いて彼を倒すことには成功するも、直後に自分の隙を突いた新八による渾身の一撃で皿を割られ、敗北。その後は輿矩と共に九兵衛を見守っている。銀時とまともな勝負をして彼を倒した数少ない人物で、銀ノ魂篇では荼吉尼族の天人2人を一瞬で倒している。虚との決戦後、柳生家を九兵衛と輿矩に任せ、食中毒で寝込んでいたところを一年後に失踪し、現在はかぶき町でゴミ漁りをしている。
- 『3年Z組銀八先生』には、アニメの16期EDにのみ登場。小説の挿絵や本編には登場していない。輿矩と共に、銀魂高校の卒業式に来ている。
- 名前のモデルは柳生新陰流開祖・柳生石舟斎と「貧乏臭い」から。
- 柳生四天王
- 柳生家に仕える門下生の内、実力の高い4人。基本的には輿矩ではなく九兵衛に忠実で彼女のいうことを優先的に聞く。4人とも実力は相当高いが柳生家に乗り込んできた万事屋・真選組一行に4人全員敗北した。4人の名前の由来は『いちご100%』のヒロインの名前。
- 東城 歩(とうじょう あゆむ)
- 声 - 遊佐浩二
- 四天王一の実力を持つリーダー格。九兵衛の従者的存在にあたる長髪の青年。温厚そうな風貌をしているが性格は短気。特に生卵の鮮度にうるさい。普段は糸目だが、キレると大きく見開かれ、一度だけではあるがレーザービームを発射したことがある。ただし柳生篇でトイレットペーパーの無いトイレに閉じ込められた際には極限の状況故に目を見開くことが度々あった。柳生篇では近藤と対峙し互いに渾身の一撃で切り結ぶが倒される。
- 九兵衛の幼少の頃から彼女の護衛と世話係をしており、彼女が男として育てられる事への苦しみについても理解していた。九兵衛や自分の日常などが書かれた「若の成長日記」を日々記している[注 16]。彼女を守ることに命を懸けているが、ストーカー紛いの行為が多過ぎて、当の九兵衛からは鬱陶しがられている。登場を重ねる度に九兵衛への愛情は募る一方、九兵衛と「さるお方」の仲に狂気的なまでに嫉妬するなど、前述のように九兵衛に対して行き過ぎた行動ばかりが窺えるが、九兵衛の誕生日パーティーで招かれもしないのに勝手に来たセレブの面々から罵倒された新八達を庇いセレブ達を追い返す一面も見られる[注 17]が直後に九兵衛から「パパ上(輿矩)に怒られても知らんぞ」と言われた際にはかなりビビっていた。また個人的にソープランド通いをしていたため、それ以外の風俗店を知らずキャバクラをそれと誤解していた。
- 初登場の柳生篇では沖田に負けた南戸を「若の顔に泥を塗る」として制裁するなど冷酷な一面を見せていたが、その後は登場する度に変態的な行動がエスカレートしており、九兵衛の部屋から整形外科のパンフレット[注 18]を見つけた際には、勝手な早とちりをした上に、銀時達と情報収集をした際には彼らが真面目に情報を集めていたにも関わらず自身はソープランドに出入りしていた。高天原に来店した際には、九兵衛の勘違いとは言え他の柳生一門のメンバーが女装しているにも関わらず、自身はソープ嬢の格好をしていた。同店で百華、かまっ娘倶楽部と居合わせた際にはあずみ達と「クリニック自慢」なる大喧嘩していた。
- 『3年Z組銀八先生』でも3Zの生徒として登場。ここでも本編と同様に九兵衛の世話係として、彼女のそばに就いている。
- 北大路 斎(きたおおじ いつき)
- 声 - 浜田賢二
- 四天王でナンバー2の実力を持つ。黒髪オールバック、眼鏡に切れ目という風体だが、眼鏡を外すと目が「3」にディフォルメ化する。東城と同じく九兵衛が幼少の頃より柳生家に仕えており、男として育てられていた彼女の苦しみについても理解している。
- 性格的にはクールだが、洗練された道場剣術を尊び、粗野な実戦剣術を見下すなどやや斜に構えた面がある。相手の弱点を即座に見抜く洞察力の持ち主。オムライスに大量にケチャップをかける熱烈なケチャラー。その理由は自分のトマト嫌いを逆手に取り、何にでもトマトケチャップをかけて食べる一種のメンタルトレーニングの結果、今ではトマトにケチャップをかけて食べる程の大のトマト好きになったことによる(客観的にみればただの不摂生)。南戸のナルシストな言動に毒舌でツッコム事が多いが、仲間として彼なりに大事に思っている様である。
- 土方相手に余裕の表情で挑み、腹の内の読み合いで善戦し彼を追い詰めるが、最終的に喧嘩剣法の荒ぶる太刀筋を読み切れずに敗れる。
- 西野 掴(にしの つかむ)
- 声 - 園部好徳
- 剣術より格闘技を駆使する男。スキンヘッドの大男だが、お子様ランチが好物である。神楽と沖田が仲間割れを起こした際に気遣ったりと穏やかな一面も持つ。腕力は(片腕を負傷した)神楽とほぼ同レベル。神楽と沖田のコンビに有利に立ったが敗北。銀ノ魂篇では王蓋の攻撃で右腕を吹き飛ばされるも、辛うじて一命は取り留めた。
- 南戸粋(みなみと すい)
- 声 - 緑川光
- 四天王の一人。自称二枚目(要するにナルシスト)。なぜか存在を「男性器」と例えられる。西野曰く「顔面男性器」、東城曰く「全身男性器」。女好きのフェミニストでもあり、お滝にいびられた女性達を毎回慰めているらしい。柳生篇では鍛錬を怠っていたため剣の腕は四天王最弱とされる。空中戦が得意だが沖田に一蹴され、失望した東城に倒された。
見廻組[編集]
真選組と同類の職務体系を持つ警察組織。モデルは京都見廻組。
- 佐々木 異三郎(ささき いさぶろう)
- 声 - 森川智之
- 見廻組局長。名門佐々木家の長男で、文武両道であり「三天の怪物」と渾名される生粋のエリート。一橋派や高杉とも繋がりがある。日頃は目が半開きでつかみどころのない風体。妾の息子である異母兄弟の鉄之助のことはゴミ同然に扱っており、バラガキ篇で鉄之助が人質に取られた時にはテロリストグループを壊滅させる名目で、真選組もろとも鉄之助までまとめて始末しようとした。
- 拳銃と刀を同時に使いこなし、バラガキ篇ではその技で土方を圧倒したが、銀時の加勢と真選組の団結力の前に計画は断念。見下していた真選組を「悪ガキのエリート」と認めて退いた。一国傾城篇では定々の手先に重傷を負わされるが終盤で復帰し、真選組と協力して定々を退陣に追い込んだ。
- 極度の携帯依存症で、「友達が少ないから」という理由で他人の携帯電話に強引に自分のメールアドレスを登録する(その際の登録名は「さぶちゃん」)。銀時が潜入捜査している間でも引っ切り無しにメールを送り、そのメールもどこかの芸能人のブログで見たことがある語尾や顔文字をふんだんに盛り込んだもので、銀時曰く「ギザウザス」。
- 真選組のことは疎ましく思っており、嫌味からファンを公言し「(エリート揃いの見廻組と違い)貧しく無能な人間が江戸を護っている奇跡の集団」と評している。だがさらば真選組篇では、近藤の侍であらんとする生き方を羨み、「真選組に負けたくなかった」と土方に本心を吐露している。
- かつて攘夷志士との潰し合いを目的に松平とともに浪士組(後の真選組)の創設に関わっていた。その一方で奈落と結託し、当時の将軍定々と敵対していた一橋斉々、喜々親子の暗殺計画にも携わっていたが、暗殺は奈落の子供たちが行うことに心が揺らぎ、近藤の言葉を受け、一橋親子の乗るはずだった籠に松平を乗せ、さらに攘夷志士に一橋親子遠征の情報を流し、「予期せぬ攘夷志士の襲撃で遠征、暗殺共に失敗した」とすることで奈落の子供達や真選組を救うために計画を頓挫させる。しかしこのことが奈落に知られ、制裁として奈落の刺客に妻子を殺されてしまう。この一件で家族を護れなかった自分自身と国を憎み、倒幕を目的に一橋派へ取り入り、喜々の将軍就任後は各地で喜々と共に強権を示し、反勢力を弾圧・粛清し続ける事で自らが新政権の悪政を担い、反幕府勢力の決起を促すことを目論む。そしてその目的のために妻子殺害の張本人である骸(後の信女)を「復讐」の道具として奈落から引き抜き、そばに置いていた。だが一方で当時の現場状況から実際は骸が妻子を殺したのではないことも悟っており、そのためか自分の娘に付けるはずだった「信女」という名を与えるなど次第に彼女に情が移ってしまう。
- 喜々政権樹立後は松平に代わり警察庁長官に昇進、見廻組局長の兼任になる。黒縄島からの脱獄を図る近藤、桂、松平と彼らの救出を目指す真選組と桂一派らを抹殺するため、部隊を率いて黒縄島に乗り込む。だが彼の真の計画を悟った奈落が参戦したことでなし崩し的に近藤らと共闘し、その際近藤の言葉から自分が信女と娘を重ねて見ていたことを自覚する。その後周りを取り囲んだ奈落から自らが殺した体を装って近藤をかばい、満身創痍になりながらも再会した信女、鉄之助の助けを得て脱出を図る。しかし、手負いで倒れていたはずの奈落の敵兵から身を挺して二人をかばった直後、敵の砲撃が立っていた船のタラップを直撃し落下。自身が「信女」という名前に込めた願いがちゃんと「娘」に届いていたことに満足気な表情を浮かべながら暗闇に消えていった。死後、ただ一人で権力に抗い続けていた者として、真選組、見廻組双方のメンバーや信女から「警察庁長官」として哀悼の敬礼を向けられた。
- 『3年Z組銀八先生』ではフォーエバーで3Zの生徒として登場。携帯依存症であるのは変わらず、図書室で新八に対してメールを頻繁に送っていた。
- モデルは佐々木只三郎。
- 今井 信女(いまい のぶめ) / 骸(むくろ)
- 声 - 平野綾
- 赤目で黒髪(アニメでは紺色)姫カットの見廻組女副長。刀の鞘が異様に長く見えるのは鞘の両側に長刀と短刀が収められているためであり[11]、二度沖田相手に二刀流を披露している。無表情で確実に相手の息の根を止めることに念頭を置いて攻撃を行う「殺しのエリート」であり、その腕前は近藤に「暗殺剣」と言わしめるほどのもの。好物はドーナツ。普段の際はめんどくさがりなところがある。
- 「今井信女」の名は異三郎と出会った時に付けられた名であり、かつては「骸」の呼び名で暗殺部隊『天照院奈落』に所属しており、幼くして奈落三羽烏の一人に数えられており「死神の落胤」とも称されていた。今でも首の後ろに八咫烏の入れ墨がある。異三郎の言う通り、実力では朧にも引けを取らなかったことが明かされている。また奈落にいた頃には投獄された松陽の牢番を務め彼から教えを受けており、後には自らを「松陽の弟子」と称した。
- 朧に命じられ異三郎の妻子殺害に携わった張本人。だが実際には松陽に影響を受けていた彼女は逆に妻子を守ろうとしていた。しかし現場に到着した時には既に先行した奈落の兵が妻子を殺害した後だったため、彼らに深手を負わせ一掃。その後現場に現れた異三郎に自分を切るよう頼むが、「本当の敵」を見据えた異三郎は敢えて彼女を切らず、自身の復讐の道具として使う事を決める。そして時が来れば異三郎自身をその剣で切るよう彼女に命じていた。
- バラガキ篇ではビルの中にて沖田と対峙して斬り合い、テロリストが逃げた際は一時休戦してテロリストを一網打尽にした後再戦、沖田のビルを切り崩す罠に嵌まってビルごと崩落した。一国傾城篇では重傷を負った異三郎に代わり、見廻組副長として定々を逮捕するために銀時達と共闘した。
- 黒縄島では異三郎の軍勢の先頭に立って沖田と交戦。真選組と佐々木の過去について語る。それまでは異三郎の言葉通り彼を斬る事が自分の役目としていたが、神楽の言葉や虚の参戦で変心し、見廻組を真選組と共に脱出させることを決意。沖田、神楽と共に虚を相手取り奮戦するが、その桁外れの力に圧倒され重傷を負う。その後沖田と神楽に肩を借りながら戦線を離脱し、再会した異三郎を介助しながら脱出用の船を目指すが、土壇場で異三郎は自分たちをかばい上昇中の船から落下してしまう。
- 黒縄島脱出後は江戸を脱出した真選組に近藤の恩に報いるため多くの見廻組メンバーが同行する中一人江戸に残り、佐々木異三郎の同志として、また吉田松陽の弟子のひとりとして虚を倒すべく、虚の正体、彼と春雨の関係について銀時らと生き残りの鬼兵隊に語り、宇宙に向かう銀時らの後押しをした。
- 最終章で銀時たちと合流し、奈落が襲撃したアルタナ解放軍の駐屯地にて虚と対峙するが、撤退時にアルタナ解放軍の砲撃から銀時を庇い、重傷を負ってしまう。江戸に帰還した真選組から治療を受けた後は、そよ姫の警護にあたる。虚による龍脈の暴走後はそよ姫から敵を引き離すため戦線に復帰し、地球へやってきた星海坊主を連れて銀時達と合流するが、負傷していた阿音・百音への手当てをするため彼らと別れる。龍脈を抑えつける定春に斬りかかる虚と対峙し、何度でも立ち上がる銀時達の姿に「恐れ」という感情を抱く彼に、かつて松陽から教わった言葉を告げた。戦後、そよ姫を旧幕府の政敵から護るため、佐々木の後任として女性初の警察庁長官に就任する。
- 制服は雑誌掲載時にはズボンだったが、単行本収録時にはホットパンツに変更されている。烙陽決戦篇では朝顔を刺繍した和装姿に変わっている。
- 『3年Z組銀八先生』ではフォーエバーで図書室にいた生徒として登場。ここでもドーナツ好きは変わらず、ドーナツ型人形に学ランを着せ、彼氏に見立ててカップルの芝居を行うというボケを披露した。
- モデルは坂本龍馬殺害の下手人とされている今井信郎。
天照院奈落[編集]
- 朧(おぼろ)
- 声 - 井上和彦、悠木碧(幼少期)
- 天照院奈落の首領格の男。天導衆からは「八咫烏」と呼ばれている。人体の経絡を熟知した戦闘の達人で、経絡を的確に毒針ないし気功で突くことで相手に致命傷を与え、また自身の経絡を移動させることで致命傷を避けることもできる。
- 攘夷戦争では天導衆の命により定々の下で銀時ら攘夷志士と戦い、吉田松陽を始めとした多数の志士達を殺害・捕縛した。松陽の死の直後には、彼を殺した銀時に飛び掛かった高杉の左目を潰している。
- 一国傾城編では定々の護衛として銀時と再び対峙し一時は銀時を圧倒したが、最後は銀時の怒りと底力によって落下して突き立っていた木刀に体を貫かれて敗北。死亡したかと思われていたが経絡を歪めて致命傷を避けていた。定々が高杉に殺された後は警備の命を解かれ、天導衆の下に戻っている。
- 将軍暗殺篇では終盤で喜々の将軍就任に伴い共通の敵となった高杉達を始末するために伊賀に現れ、満身創痍となっていた高杉に不意打ちを仕掛け重傷を負わせる。その場に居合わせた銀時も共に始末しようと目論むが、銀時と対峙したところを高杉に隙を突かれて左目を潰され、二人を取り逃した。
- さらば真選組篇では近藤と桂を救出しようとする万事屋や真選組らの前に立ち塞がり、真選組や裏切った見廻組の面々を次々と斬り捨てて一行を追い詰めるが、最後は仮死状態から復活した近藤と土方に前後から斬られて敗北した。
- 実は彼こそが吉田松陽の「一番弟子」として、松陽の過去に大きな影響を与えた人物である。幼少時に奉公先で虚率いる奈落の襲撃に巻き込まれ重傷を負っていたところを虚に救われた恩義から奈落に入り、後に共に奈落から脱走し松の木の下で二人の学び舎「松下村塾」を始め、彼は「吉田松陽」の一番弟子となる。だが奈落の追っ手から松陽を逃すために朧は松陽と別れ再び奈落に残り、その頭領として組織内で築いた自身の地位を用いて奈落の意識を松陽から逸らすことに尽力していた。しかし後にたまたま目にした松陽と銀時らその弟子達の姿に耐えられなくなり、松下村塾を襲撃し松陽を捕らえ殺害する。結果的に蘇ったのは自身が知る彼とは全く別の「虚」だったが、それでも二度と師を裏切るまいと、かつて与えられた不死の血を流し尽くすまで虚に仕えることを誓う。
- 烙陽決戦篇では度重なる戦闘で幾度も致命傷を負ったことで虚から分け与えられた不死の血はその肉体を蝕んでいき、これまでの戦いで何度も致命傷を負った事ですでに限界を迎えていた。にて弟弟子の一人である高杉の前に立ちはだかる。そこで初めて自身も松陽の一番弟子であった事を明かし、お互い譲れない信念を賭けた戦いの末に高杉の一太刀に敗れ、師に与えられた不老不死の血は枯れ果てた。不死から解放された後、高杉に松陽の一番弟子として虚の正体とその目的を伝え、最期は在り所を見失い師のために戦えなかったことを自嘲し、「虚を倒せ」と遺言を残し、松陽と銀時ら弟弟子たちとの一時を夢見て、息を引き取る。その遺体は高杉に引き取られ、松下村塾跡地で墓を建てられた。
- 骸(むくろ)
- 元メンバーであり奈落三羽烏の一人。現在は今井信女と名を変えて見廻組に所属する。
- 虚(うつろ)
- 天照院奈落の先代首領にして、現天導衆の一員にまで上り詰めた男。
- 柩(ひつぎ)
- 奈落三羽烏の一人に数えられる大男。両手の甲に装着した一対の短刀を武器とする。銀ノ魂篇で初めて登場し、虚と共に地球に降り立つ。他の奈落の兵士と同様に虚の血で仮初の不老不死を得ており、その力によって虚を目指す銀時の行く手を阻む。
- 二年後、奈落の残党を率いて天導衆の走狗として暗躍し、すでに不死の血は枯れ果て肉体も腐りかけているにも関わらず、虚への忠誠を尽くす。
- アニメ版では原作の台詞が全てカットされており、担当声優もいない。
池田家[編集]
公儀御試御用を勤める処刑人一族。
- 池田 朝右衛門(いけだ あさえもん)
- 声 - 井上麻里奈
- 銀時の前に自身の切腹の介錯を依頼してきた少女。元十七代目「夜右衛門」。髑髏の仮面をかぶっている。
- 公儀処刑人一族である池田家の「夜右衛門」の名を継ぐことを約束されていたが、先代夜右衛門を殺めてしまい、一族を裏切った謀反者と呼ばれていた。しかし、実際は先代の死の真相を闇に葬る為に謀反による主人殺しという汚名をかぶり、池田家を出奔していた。以前は数多くの罪人の首を斬り落としてきたが、先代夜右衛門の介錯を務めてからは自分の在り方に悩むようになる。
- 元々は孤児であり、実父は攘夷戦争で戦死していたと聞かされていたが、実際は生存していた。己の保身のためにかつての仲間の居場所を密告し、実娘(朝右衛門)さえも一橋派に引き渡そうとしていたが、銀時に粛清され、最終的には先代池田夜右衛門に処刑された。同時期に投獄されていた銀時とも面識があり、将来自分が処刑人となったら銀時の首を斬ると約束していた。その後は先代夜右衛門に引き取られ、先代の実子であった十八代目・夜右衛門と共に幼少の頃から技を競い合い、兄弟同然に育った。それ故に先代の事は実子である夜右衛門以上に慕っていた。
- 一橋派に取り入ることを目論んだ夜右衛門によって、先代夜右衛門が逃がした罪人たちに対する辻斬り事件の犯人に仕立て上げられ、処刑されそうになる。しかし銀時の言葉からかつての信念を取り戻し、銀時と共に夜右衛門を撃破する。事件後は一橋派に粛清された夜右衛門に代わり、十九代目「夜右衛門」を襲名する。
- 外見のモデルは剛力彩芽[12]。名前のモデルは山田浅右衛門。
- 池田 夜右衛門(いけだ やえもん)
- 声 - 千葉一伸、齋藤綾(少年時代)
- 公儀処刑人一族・池田家の現当主にして十八代目「夜右衛門」。先代夜右衛門の実子。
- かつて公儀に背き、罪人を逃がして処罰された先代に代わり池田家の当主となる。表向きはさわやかな性格を演じているが、実際は一橋派に取り入る為に先代夜右衛門が裏で逃がした罪人たちを辻斬りに見せかけて殺害していた。
- 朝右衛門を辻斬り事件の犯人に仕立て上げ、さらに銀時を先代が逃がした罪人の一人であると確信し、自身の謀略のために彼らを利用しようとする。かつて一族の奥義である「魂あらい」を習得するために処刑されるはずの囚人を練習台に使っていたが、実父から「お前の剣は人の罪など斬れはしない」と言われ、十七代目「夜右衛門」を朝右衛門が襲名したことで現在のような性格となる。朝右衛門と銀時に倒された後は彼らを無事に逃がすが、直後に現れた一橋喜々によって首を刎ねられ死亡する。
- 先代・池田夜右衛門
- 声 - 石田圭祐
- 池田家の元当主で十六代目「夜右衛門」。
- 10年前に粛清されるはずだった罪人達を秘密裏に逃がしており、公儀に背いたとして公になる前に秘密裏に朝右衛門に処罰されてしまっている。彼が逃がした罪人は姉古原の戦いに参加した者達であり、一族郎党末端に至るまで粛清されるはずの者達であった。しかし、女子供まで容赦なく粛清される惨状を嘆き、それらを救うために罪人を逃がしていたのが真相である。
- 生前は「己の法」だけは絶対に犯さず、罪人を人として敬う処刑人の信念だけは曲げなかったとされる。実父に売り渡されそうになった朝右衛門を引き取っている。同時期に銀時とも面識があり、彼に処刑人の信念を説き、脱走の手引きをした。
その他(幕府)[編集]
- 小銭形 平次(こぜにがた へいじ)
- 声 - 石塚運昇
- 自称ハードボイルド同心。怪盗狐火の長五郎を十年以上追い続けている。
- 頭が悪く誘惑に弱く、勤務中にもかかわらずイメクラに通ってしまう。おでん屋の屋台を「バー」、おでん屋の親父のことを「マスター」、焼酎のことを「カミュ」と呼ぶ。本物のバーには緊張して入れない。料金は多額であっても小銭で渡す。台詞を言う際は吹き出しではなく、四角い枠内でモノローグ調に語ることができるが、周囲からのツッコミの対象となっている。かなりの臆病者で、吐くほどに怖がったり、「一旦BARに引き返して態勢を立て直す」と言ってはおでん屋に行こうとしたりする。おでん屋の親父が唯一の理解者である。また、こう見えても妻がいる。
- 普段は冴えない面ばかりが目立つが、銭投げのコントロールは正確無比の凄腕。さらに次郎長一家のヤクザを十手で蹴散らしたり暗殺組織の天照院奈落の刺客を傷を負いながらも倒す等同心としての実力も高い。幼少の頃、強盗に両親を殺害された過去を持ち、その時に彼を助けた人物(狐火の長五郎)の教えを守っている。
- 芙蓉編では機械家政婦と戦いを挑んでいる(アニメでは未登場)。また、かぶき町四天王編では十手を武器に八面六臂の大暴れを見せ、同心としての実力を証明した。
- 喜々政権発足後は、閑職に追い込まれた土方の上司となり、彼の事をいろいろ気遣っていた。スナック『すまいる』での喜々の暴挙を目の当たりにした時は、内心で怯えながらも佐々木に疑問を呈していた。真選組と桂一派、万事屋が近藤と桂の救出のために黒縄島へ向かう際には、ハジと共に島に上陸するための手引きを行い、書類の偽造や移送船の乗組員(彼らは新政権に不満を持っており、一泡吹かせたいと考えていたため進んで協力した)の協力を取り付けた。奈落との戦いの中で、土方を庇って負傷するも、彼を叱咤して黒縄島へ上陸させた。傷を負いながらも何とか江戸に生還するが、幕府に反旗を翻した代償は重く、妻には逃げられてしまう羽目になった。真選組が旅立つ前までは、黒縄島から帰還したお妙を自宅に匿っていた。
- 『3年Z組銀八先生』では本庁警備部の爆弾処理班をやっている。本編と同様ハードボイルドを気取っており、セリフを言うときに「」ではなく『』を使うこともある。リターンズでは村田兄妹の知名度調査を受けている。
- 名前のモデルは銭形平次。
- ハジ
- 声 - 比嘉久美子
- 小銭形の相棒。岡っ引で、見た目は男の子っぽいが、実は美少女で、一人称は「あちき」。「アニキ」と呼んで慕う小銭形より真面目な性格をしており、彼のツッコミ役と同時に苦労人だが、それなりの理解者でもある。左目の下に傷痕がある。自身も以前は泥棒稼業をしていた。
- 『3年Z組銀八先生』では小銭形と同じく本庁警備部の爆弾処理班で、ここでも彼の部下である。
- モデルは『銭形平次』に出てくる「ハチ」こと、ガラッ八の八五郎。
- 六転 舞蔵(ろってん まいぞう)
- 声 - 千葉繁、徳本英一郎(若い頃)
- 元先代将軍定々の側衆で、現在はそよ姫の教育係。着物で見えづらいが、実は左腕の無い隻腕の身である。一見、生真面目で口煩い人物に見えるが、Mっ気の持ち主で、特に尻を攻撃される事に拘りがあるらしく、そよ姫が缶蹴りをしようとしたときに「姫君が缶を蹴るなどはしたないから」という理由で缶の代わりに自分の尻を差し出していた。また、茂茂にも牢に入れられた銀時達を処罰する代わりに自分の尻を斬れと差し出した。このためか、そよ姫からは「じいや(“G(グレートに)嫌”の意)」と呼ばれている[注 19]が、それでも幼い頃に両親を失っている茂茂やそよ姫にとっては、実の父親同然に慕われている。また茂茂と御庭番衆との繋がりを知る唯一の人物で、茂茂が幼少時に負傷した胸の傷跡のことも知っている。
- 実は彼こそが鈴蘭太夫の愛した男であり、若かりし頃から定々の部下として働いていたが、吉原の花魁・鈴蘭太夫が定々に利用されて泣き続けているのを見ておれず、彼女を慰めるうちに互いに恋心を抱くようになった。しかし、あまりにもの身分の違いから結ばれることが出来ず、諦められなかった舞蔵は密かに彼女と駆け落ちの約束をしていたが、その事実を知った定々により左腕を切り落とされてしまい、刀を振るえぬ身となっただけでなく、さらには定々に脅され鈴蘭と再会することができずにいた。が、それでも舞蔵は、歯を食いしばる想いで幕府に忠誠を誓い続け、現在にまで至っている。
- 定々が銀時達に罪を転嫁した際に「賊を城内に連れ込んだ」として責任を糾弾され、切腹を申しつけられる。その後彼の過去を知った銀時らが駆けつけた時には残った右腕も定々によって切り落とされてしまい、瀕死の重症を追うことになった。
- 事件解決後、見廻組が中心となって警備をしていた城を抜け出して鈴蘭に会いに行こうとして、異三郎に見つかるが、銀時や真選組らが缶蹴りをしようとメンバーを募り、茂茂が舞蔵を鬼に指名、缶を蹴る係となった信女によって吉原方面へ飛んで行った缶を探すように命じられたことで数十年ぶりに吉原へ向かい、月夜の下で鈴蘭と再会、桜が舞散る幻想の中、両腕で鈴蘭を看取った。
- 将軍篇では茂茂を京へ移送する際には全蔵と共に彼の護衛に就くが、全蔵が茂茂を殺害したことに愕然する。しかし遺体に胸の傷跡がないことから影武者と看破し、そよ姫と護衛を務めていた沖田に合流。その後沖田の手引きで脱出し、松平に保護される。
- 友之助(とものすけ)
- 声 - 山口恵
- 茂茂の幼馴染である元家臣。茂茂を幼少の頃から何度も助けてきた。
- しかし喜々の刺客として京に送り込まれ、再会した茂茂に毒針を刺して殺害した。その直後に取り押さえられるも茂茂の後を追うように毒を呷って自害した。家族を新政権に人質にとられた事が殺害の動機であると片栗虎は推測している。
攘夷党(桂一派)[編集]
桂小太郎を筆頭とした攘夷集団の一つ。「桂一派(の攘夷党)」と呼ばれることが多い(桂が自分たちのことを「我々攘夷党」と呼んでいる場面がある)。初登場時は過激派と呼ばれていたが、人材は無に等しく、集会でもテレビドラマの話をしているだけ等、攘夷活動らしきことはほとんどしていないが、桂の危機にはエリザベスらの指揮の下、鬼兵隊に劣らぬ戦闘力を発揮したり、桂が生きていると知って涙を流し喜んだりするなど、党首を慕っている。
- 桂 小太郎(かつら こたろう)
- 声 - 石田彰、甲斐田ゆき(幼少期)
- 演 - 岡田将生、萩原壮志(幼少期)
- 「狂乱の貴公子」等数々の異名を持つ指名手配中の攘夷志士・革命家で、ストレートの長い黒髪が特徴の中性的な容貌。周囲からは「ヅラ」のあだ名で呼ばれるが、そのたびに「ヅラじゃない桂だ」と返すのが口癖。市中では正体を隠し真選組ら幕府からの追っ手を避けるために頻繁に変装しており、遊行僧に扮することが多いが、女装など変装のバリエーションは豊富。攘夷戦争敗戦後もひたすら国を憂い、世を変えるために戦うという真摯な攘夷の志が多くの志士達を惹きつけ、指名手配犯でありながら民間人からの人気も高く、人々を魅了するカリスマ性の持ち主。
- 真面目な性格だがそれ故に天然ボケな部分が強い。学識の一端が垣間見えるような堅い口調で話すのが常だが、時折「バイビー」「ニャンニャン」等の極めて古臭い言動を発する。好物は蕎麦。動物好きで犬や猫を可愛がる描写がある他、坂本から贈られた謎の宇宙生物「エリザベス」をペット兼相棒として溺愛している。かぶき町でラーメン店を営む未亡人の幾松とは、偶然ピンチを助けられて彼女の店でアルバイトをするうちに、攘夷志士を嫌っていた彼女ながら心を通わせるようになった。
- 銀時や高杉とは吉田松陽の元でともに学んでいた幼馴染であり、彼らおよび坂本とは攘夷戦争時代の盟友。幼少期に両親や祖母(声 - 有川知江)を亡くし天涯孤独の身となったものの、その才覚を認められて名門塾「講武館」に特待生として招かれる。同塾に通っていた高杉とはこの頃からの知り合いであり、家族から飯抜きの罰を受けた彼の元へおにぎりを持っていくなど、度々揉め事を起こす高杉のことを何かと気に掛けていた。やがて松陽と出会い、高杉と共に講武館を抜け、松陽が開いている松下村塾で侍として成長していく。
- 万事屋の面々からはいつも馬鹿にされているが、攘夷志士や幕府にとっては最大級の大物であり、他の志士たちから畏怖され、過激派に対する抑止力となっていたり、幕府に警戒されたりしている。指名手配犯として真選組からは市中で見つかるたびに追い掛け回されているが、立場を超えた全体的な危機や互いの命の危険などの緊急事態には、一時休戦して協力することもある。真選組局長である近藤とは、場上最大の宿敵同士であるはずだが、記憶喪失状態に陥った場合やネット上など互いの素性を知らずに意気投合し、後に正体を知って仰天するというパターンが多い。その他将軍の徳川茂々や警察庁長官の松平片栗虎らとも成り行きで面識があり、茂々とは彼が記憶喪失になっていた際に互いの素性を知らずに協力した経緯からある種の友情を感じている。
- 登場当初は倒幕を成すべく過激なテロ行為にも手を染めていたが、銀時達との関わりを経て本人曰く「壊すには大事なものが増えすぎた」ため、武力に頼らない平和的な攘夷の道を探りながら同志を束ねている[注 20]。かつての仲間である攘夷志士の高杉の行動を「江戸ごと破壊しかねない」と懸念し、紅桜篇では高杉の心中を察しつつも彼を止めるために単身でその元へ乗り込み説得を試みる。しかし高杉が宇宙海賊・春雨と手を組んだことを知り、銀時と共に彼と決別した。
- 紅桜篇以降は攘夷活動らしいことは何一つしていなかったが、さらば真選組篇では茂々の友として彼との約束を守るべく喜々の圧政に抵抗するために行動を開始。妙のスナックで狼藉を働いた喜々を殴り飛ばした銀時の身代わりとしてわざと捕縛され、同じく捕縛されて斬首を待つ身であった近藤と接触して協力を求め、彼や同じく捕縛されていた松平と共に脱獄。途中で近藤をかばって重傷を負うも、銀時達と合流したことにより後方支援を行いながら脱出した。
- 脱出後は真撰組に江戸を出るよう勧めたほか、幕府から追われる身となった銀時らを地下都市アキバの自身のアジトに匿う。そこに現れた信女から虚の素性を聞かされた後、高杉を救うべく銀時、坂本と共に宇宙へ向かった。烙陽で春雨との戦いが始まると、第四師団団長の猩覚と対戦。1対1の戦いの中で「逃げの小太郎」を捨てて一人の侍として戦うことを決心し、最後は猩覚を頭突きで倒した。銀時、坂本らと合流すると、目覚めた高杉とも共に春雨や奈落の部隊と戦闘を繰り広げ、神楽の元に向かう銀時を後押しした。
- 銀ノ魂篇では坂本と共に喜々の従者としてアルタナ解放軍との停戦交渉に赴く。交渉後は不測の事態を想定して坂本達と別れ、搭乗していたステルス艦で待機していたが、ステルスの意味を勘違いしていた結果、央国星の巨艦に衝突し捕縛されてしまう。だが自分の正体を思い出したエリザベスの取り成しにより央国星と同盟を組み、央国星の艦隊が解放軍の注意を引きつけている隙に天鳥船に突入し、司令室にて高杉や坂本と共に圓翔と激突する。戦後は黒縄島で松平と交わした約束により「ドナルド・ヅランプ」の偽名で政府に登用され、二年後に日本国初代総理大臣に就任する。しかし、そよ姫の政敵になると考えた松平により、刺客を差し向けられ命を狙われている。
- 第1回人気投票では6位、以下、第3回5位、第3回6位、第4回5位。
- 『3年Z組銀八先生』では3年Z組の学級委員長として登場。ピアノが得意。名前をネタにされるのは本編と同じ。2巻の挿絵では、風紀委員長の近藤と、自らの長髪と近藤の髭をめぐって対立する描写が見られた。
- 名前のモデルは桂小五郎。
- エリザベス / ドラゴニア<本名>
- 声 - 高松信司[注 21]、栗山千明(よりぬき銀魂さん第27話)、神谷明(劇場版2作目、銀ノ魂篇)、山田孝之(実写映画版)、福田雄一(WEB配信ドラマ版)
- 坂本辰馬が桂へ贈った正体不明の宇宙生物。白いペンギンのような風貌をしている。文字の読み書きなどを桂に教わっていることもあって、桂にはほぼ忠実。最初はペットとして登場していたが、現在では桂の相棒として攘夷志士からも一目置かれている。普段はプラカードに書かれた文章で意思を伝えるが、桂のいない時は普通に喋っているらしい(2回目の登場のときに桂の前でしゃべったこともある)。時々見える足からは脛毛が生えている。些細なことで桂と喧嘩してしまうこともあるが、すぐに仲直りする。
- 普段は桂と過ごしている。長屋に自宅があり、人間の妻と宇宙生物の(被り物をしている)子供がいる。子供の躾にはかなり厳しい。また、ナースの「内野さん」という人間の女友達がいる。
- 見かけによらず高い戦闘力の持ち主で手にしたプラカードは武器としても利用する。このほか刀を持ったり、口からキャノン砲を出して攻撃したり、ドリルを出して地中を掘り進むことができる。また、器用で刀研ぎが出来たりもする。神楽からは「エリー」と呼ばれている。特にさらば真選組編ではほとんど大した傷も負わずに負傷した桂を背負いながら奈落の敵兵を一掃するなど、その力を十二分に発揮している。烙陽決戦篇でも桂達と共に行動し、春雨や奈落の兵と戦う。
- 実は中身の人はシフト制で、月曜日のみ幻の傭兵部族・蓮蓬の地球調査部隊の隊長・江蓮という人物であった(桂曰くヘルプエリザベスで、火〜日曜日出場のレギュラーエリザベスは蓮蓬編時、長期休暇中で不在だった)。また桂によれば、紅桜篇にはヘルプエリザベスは出場していないらしい。なお、レギュラーエリザベスと蓮蓬の関係は不明である。
- さらば真選組編では桂の指示を受け、「ただの侍として」共に国を救うべく、散り散りになった元真選組メンバーに接触、近藤救出計画に引き込んだ。だが無口・プラカードによる意思表示というキャラ設定が斎藤と被っていることでよく彼と喧嘩する。
- 本当の正体は央国星三皇子の長兄・ドラゴニア。央国星の次期の王を約束されながら転落事故で亡くなったとされていたが、崖底でかろうじて生き延びたところ現在のエリザベスに似た謎の生物達に遭遇し、その内の一人に致命傷を負わせるも自爆に巻き込まれてしまう。その後の経緯は不明で、過去の記憶をなくし、現在のエリザベスに至る。銀ノ魂篇で桂とともに央国星の巨艦に収容された際、ダンのクーデターで頭を強打した衝撃で自分の正体を思い出し、アルタナ解放軍を止めて地球を救うため、央国星の協力を求める。以降は目つきが鋭くなり、桂とともに解放軍本部に乗り込む。司令室で圓翔と戦うが、圓翔の繰り出す光弾から桂を庇い、瀕死の重傷となってしまう。喜々の指示で治療を受けた後、天鳥船が落下していく中、紫雀とともに末弟ハタの決断を見守った。戦後は央国星に戻らず、総理大臣に就任した桂に付き従っている。
- 『3年Z組銀八先生』にも桂のペット兼相棒として登場している。初期では単なる桂のペット扱いだったが、ついには“3Zの生徒”として生徒会長選挙に立候補までしてしまっている。2巻ではこれが元で桂と喧嘩してしまうが、桂の「親友」という言葉に感動して、仲直りした。定春をライバル視している。
- 作品のマスコットとしての人気は高く、アニメでは2期、8期EDにメインで登場したほか、キャラクターグッズも多い。
- 高松信司が監督を務めたアニメ『宙のまにまに』第8話に一瞬だが登場している。
- また、173話Aパートにアニメオリジナルキャラとして、偽のエリザベスが登場したが、本物との関係は不明。
- 江蓮(えれん)
- 声 - 古谷徹
- 幻の傭兵部族「蓮蓬族」の諜報部隊隊長であり、桂曰く「ヘルプエリザベス」の正体。蓮蓬篇にて登場。地球潜伏調査の功績が認められ帰還後は昇格し、将軍として対侍用機動兵器「頑侍」を用いた先鋒部隊を率いて地球侵略のカギを握る。しかし、地球で桂を始めとする多くの者達と過ごした経験から、地球を愛する気持ちを抱くようになり、同じく地球を愛していた蓮蓬の同胞達と地球の二つを守るために、双方を裏切った者の汚名を被ることを決意。蓮蓬が地球に向けて放った種に細工を施し、「桂の友」として死ぬべくたった一人で米堕に戦いを挑む。事態の終結後は地球の桂の元を去った。
- 地球ではよく桂のUNO(アニメでは「宇野」)の相手をしてやり、弱い桂に気遣ってわざと負けてやっていたりした。
- なお、声優の古谷は過去に『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイを演じており、本エピソードはアニメ化の際にそのオマージュが強調されている。
鬼兵隊[編集]
- 高杉 晋助(たかすぎ しんすけ)
- 声 - 子安武人、桑島法子(幼少期)
- 演 - 堂本剛、大西統眞(幼少期[13])
- 鬼兵隊を率いる宇宙で最も腐った幕府を倒すことに執着する侍。
- 河上 万斉(かわかみ ばんさい)
- 声 - 山崎たくみ
- 演 - 窪田正孝
- 鬼兵隊の一員。表の顔は音楽プロデューサー。
- 来島 また子(きじま またこ)
- 声 - 早水リサ
- 演 - 菜々緒
- 二丁拳銃を使う鬼兵隊の紅一点。
- 武市 変平太(たけち へんぺいた)
- 声 - 茶風林
- 演 - 佐藤二朗
- 鬼兵隊の参謀で、自称「子供好きのフェミニスト」。ロリコンではない。
- 岡田 似蔵(おかだ にぞう)
- 声 - 青山穣
- 演 - 新井浩文
- 盲目の暗殺者。嗅覚を頼りに人斬りを行う。
吉原[編集]
- 日輪(ひのわ)
- 声 - 櫻井智(吉原炎上篇 - 愛染香篇OVA)→井上喜久子(銀ノ魂篇)、仁後真耶子(幼少時)
- 吉原桃源郷最高の花魁であり、客を選べるほどの地位と人気を持つ。
- 気丈な性格の美女でどんな絶望的な状況でも決して諦めを見せず、その姿が吉原の来客のみならず遊女達にも希望を与えてきた。その姿から「吉原の太陽」として周囲から敬慕され、親しまれている。晴太の母親と思われていたが実は養母で、実母は遊女達に匿われ晴太を生んだ後すぐに息を引き取っていた。
- 幼い頃から鳳仙が太陽に焦がれていたことに気付いていたため、鳳仙を気にかけ太陽の絵を描くなどして太陽を見せようとしていた。8年前、まだ赤子だった晴太を連れて一度は吉原を脱走するも、鳳仙の手から彼の命を救うために死ぬまで吉原で生きることを決意し、鳳仙により逃げられないように足の筋を切られ自力で立ち上がることすらできない身体にされ、客寄せで顔を見せる以外は軟禁同然の生活を強いられていた。
- 自身に会うために吉原を度々訪れていた晴太(と付き添いで来た万事屋)を鳳仙の手から逃すために月詠に脱出の手引きを頼んだ。神威によって自身の許に来た晴太を一度は拒絶するも、真実を知っても自分を母と呼ぶ晴太の思いと銀時の後押しにより晴太を受け入れ涙した。鳳仙の心の渇きを最も理解する女性でもあり、他者への愛情表現が解らなかった孤独な独裁者の死に、ただ一人彼のために涙を流しながら、その死を看取った。
- 鳳仙の支配から解放された後は地上での生き方を知らない遊女達のために吉原に残り、自身は車椅子を利用しながらも「ひのや」という屋号の茶屋を経営している。鳳仙との決着後は、銀時の要望通り彼に笑顔でお酌してやった。再登場時は、堅苦しさが抜けかなり気さくな人物となったが、人の話を聞かず当人の意思を無視して頼みごとをしたり、唖然とする新八や神楽を尻目に酔って銀時に暴行を加え続ける月詠を「楽しそう」などと言って微笑ましく見守る、寺子屋に通い始めた晴太に毎日重箱入りの弁当を作るなど割と強引かつ天然な面が目立っている。月詠とは長い付き合いだけあって彼女のことに関しては熟知しているが、月詠が酒に極端に弱いということだけは知らなかった。月詠の銀時に対する密かな想いについても勘付いており、さり気なく後押しをすることもある。
- キャラクターのモデルは日本神話に登場するアマテラスオオミカミ。
- 晴太(せいた)
- 声 - 三瓶由布子
- 孤児の8歳の少年。自分を育ててくれた老人が亡くなってからはスリを繰り返し、貯めた金で吉原桃源郷にいる母親の日輪を買おうとしていた。銀時の財布をスった際に彼に捕まり、事情を聞いたお登勢に諭されたのを機に彼女の店で働いて稼ぐことになった。
- その後、鳳仙によって日輪が実の母親でないことを明かされるが、それでもなお日輪を母親として救おうとし、後から来た銀時の手助けによって遂に日輪と母子として再会を果たした。鳳仙が倒された後吉原に移り住み、現在は日輪や月詠と三人で暮らしており、プールやお年玉、バレンタインのチョコレートにはしゃぐ子供らしい素直な一面も見せるようになった。寺子屋にも通うようになったが、通い始めたばかりの頃は日輪が毎日重箱入りの弁当を作っていたためそれを周囲に知られないようにいつも一人で昼食を食べていたが、現在は友人もでき、一緒に昆虫採集や花火に行ったりしている。
- 月詠(つくよ)
- 声 - 甲斐田裕子、星野貴紀(男性変身時)
- 吉原自警団「百華」の二代目頭領で、「死神太夫」と恐れられる吉原最強の番人。薄い金色の髪と紫の瞳を持つ美女。網タイツにスリットの入った片腕の着物を纏っており、前髪を上げ クナイの形をした簪で留めている。「百華」先代頭領・地雷亜の弟子として戦闘術を徹底的に叩き込まれており、クナイや小刀を自在に使いこなし、手練れの忍びが束になって襲ってきても軽く一蹴してしまう。
- 廓詞を使い、一人称は「わっち」で、二人称は「ぬし」。愛煙家で、キセルを愛用している。幼くして禿として吉原に身売りされ、生きることに絶望していた所を日輪に救われ、それ以降彼女を守るために顔に縦横2本の傷を刻み「女」を捨てて吉原の番人となった。
- 吉原炎上篇以降は何かと日輪と晴太の母子の世話を見ており、自力で歩けない日輪の代わりに晴太をプールに連れて行ったりなどしている。百華の面々に技を仕込むのが上手だったという理由で日輪から晴太の家庭教師を頼まれたりもしたが、教え方が小難しい上に大量に投げたクナイを目隠しをしたまま避けるような危険な勉強法を行ったりしたため、晴太からの評判は散々であった。
- 吉原炎上篇にて神威達に捕らわれた晴太を救うため、万事屋と協力して鳳仙及び吉原と戦うことを決意する。鳳仙が倒された後、日輪達と共に吉原に残った。再登場した時には、吉原で行われている麻薬密売のシンジゲートを潰すため銀時と組んで潜入捜査を行うが、その密売の元締めが死んだはずの師・地雷亜であることを知り、圧倒的実力差と動揺も相まってか歯が立たず、月詠自身は地雷亜に捕らえられてしまう。しかし、すんでのところで駆け付けた銀時に救出され、全蔵から地雷亜の過去を聞かされた後は、彼を担ぎ、共に吉原の月を仰ぎ見て、師匠との最後の時間を過ごした。
- クールな性格ながらも根っからの苦労人であるため、相手のフリに合わせ的確なフォローをしたり必要以上に相手に気を使う場面が多く、晴太いわく「吉原一空気の読める女」だが、感覚が一般人のそれとは若干ズレており、気配りが裏目に出てしまうこともある。神楽に“ツッキー”と呼ばれて以来それが彼女の愛称として定着しており、あやめやチョコレート屋の店員からも“ツッキー”と呼ばれている。顔に傷があるものの、「上玉」と評されるほどの美人であり、かつ銀時や長谷川が認めるほどスタイルも良い。吉原の女らしく性知識も豊富であるが、実際に座敷に上がったことはない。一般常識に疎い面が垣間見られ、準レギュラー化して以降は、長編ではあまり見られなかったボケた面も見せるようになっている。ツッコミをする際はクナイを投げることが多い。非常に酒に弱い上に酒癖も悪く、飲み始めると口調が変わり、銀時の頭部を酒瓶で殴り付けるなどの暴行を加えている。また、バレンタインデーにはウイスキーボンボン1個で酔っ払ってチョコを銀時の顔面に叩きつけてしまい、正気に戻ってから凹んでいた。
- 『3年Z組銀八先生』においては、『フェニックス』で、吉原商業高校から転任してきた保健体育の教師として登場。服装はミニスカートに白衣を着た風貌である。それ以前にもアニメの16期EDに登場している。
- 名前のモデルは日本の神話に登場するツクヨミ。
- 鳳仙(ほうせん)
- 声 - 銀河万丈
- 本作最強クラスの実力を誇る夜兎族の男。吉原桃源郷の利権に古くから関わる、銀河系最大規模を誇る犯罪シンジケート・宇宙海賊「春雨」の元幹部であり、現在は吉原を治める楼主として事実上の隠居生活を送っている。夜兎族の体質から太陽を必要以上に憎み忌み恐れ、それと同時に強い憧れを抱いているため、日の当たらない吉原に隠れ住んでいる。それ故に吉原の太陽である日輪の気高い魂に対して愛憎が入り混じった感情を抱き、今まで戦場で生きてきたが故に戦いでしか感情を表現出来ないため、彼女のその魂を屈服させるという歪んだ願望を持つ。幼い頃の神威の師匠で、彼が団長を務める第七師団の創設者でもある。
- 最強の戦闘部族と謳われた夜兎族の中で一大勢力を築き上げた強者で、吉原を支配する常夜の王にして夜兎族の王とされる「夜王(やおう)」の異名をもつ。その強さは星海坊主と互角とされるほど。だが長年地上に出なかったために他の夜兎でも多少は持つ太陽への耐性を失い、日の光を浴びれば皮膚が焼け落ちる程に弱るという弱点を持つ。以前ni星海坊主と三日三晩に渡って戦い続けたことがあるが、この時は星海坊主の都合(便意を催した)により決着は付いていない。使用する傘は他の夜兎族のものより大きく、鳳仙の身長以上の大きさである[注 22]。
- 銀時や百華との交戦では単独で彼らを圧倒するが、晴太達によって吉原に開放された太陽の光を浴び、急激に弱った所を倒された。そして日の光の中で力尽きていく中、日輪に見取られ静かに眠りに着いた。後に「あの世では日の光を浴びさせてやりたい」という遊女達によって、日当たりの良い孤島に傘を墓標として立てられ埋葬された。生前は日輪以外の遊女には関心を示さなかったため、本来は隠居しているはずの鈴蘭が現役である事実には気付いていなかった模様。ただし、日輪達が晴太の実母を匿い、出産に協力していた事実は知っていた。
- 神威(かむい)
- 声 - 日野聡
- 春雨第七師団団長で鳳仙の元弟子。現在の吉原の統治者であるが、全く干渉せず実質的に手放し状態にしてある。
- 鈴蘭(すずらん)
- 声 - 一龍斎貞友、内山夕実(若い頃)
- 吉原に名を馳せる伝説の花魁。天女にも勝る美しさで見る者を魅了し、諸大名が彼女に大枚を叩くので「傾城」と二つ名が付くほど。諸芸において秀でていた日輪達の大先輩であったが、実際は先代将軍定々が行ってきた幕臣暗殺の道具にされていた。しかし今では立っているのもやっとのとんでもない老女となってしまっており、点滴を打ってまでも座敷に上がろうとしている現役バリバリである[注 23]。吉原が地上にあった頃からある男を待ち続けていたが、その男・六転舞蔵に看取られ約束の地で息を引き取った。
- 地雷亜(じらいあ) / 鳶田段蔵(とびた だんぞう)<本名>
- 声 - 屋良有作
- 初代百華頭領で月詠の師匠。日輪や鳳仙とも面識がある模様。異名は「蜘蛛手の地雷亜」。「滅私奉公(私を滅し公に奉じて)」に生きる時に人は最も美しくなると考えている。元御庭番衆でもあり、御庭番衆歴代最強と言われていた全蔵の父に匹敵する力を持っていた(全蔵の一世代上との事)が、当時の主君である先代将軍(徳川定々)の殺害計画を全蔵の父に看破され阻止されたため御庭番衆から逃亡した。クナイとワイヤーを連携させた戦法を得意とし、特にクナイの命中率は正確無比を誇る。
- 鼻を削ぎ皮膚を焼いて自分の顔を捨てたことで、さまざまな顔に変装することができる。幼少の月詠に自身の技を叩き込み、彼女を一人の修羅として育て上げた。四年前に吉原で起こった大火で月詠を守るために死んだと思われていたが、実は月詠を自分の作品として完成させるために姿を消していただけだった。自分が姿を消したことで月詠が作品として完成したことを確信し、そのまま消えるはずだったが、万事屋が介入したことで月詠が変わってしまったことに怒り、再度月詠の前に現れて銀時を消そうとする。月詠に対して歪んだ欲望を持っていたが己には無い強さを持つ彼女に惹かれてもおり、過去の自分と同じ目に遭わせたくないという純粋な想いも抱いていた。
- 元は伊賀の大家出身の「神童」と謳われた天才忍者だったが、嫡男として生まれ優れた才能を持つゆえに周囲の勢力に警戒されてしまい、結託した他勢力との覇権争いに負け、一族を皆殺しにされた挙句、唯一の肉親の妹を人質に取られてしまった。妹を守るために仕方なく一族を殺した仇の言いなりになっていたが、そんな地雷亜の姿を見かねた妹が兄を自由にせんと自らの命を絶ってしまう。それ以来妹を守れなかった自分を憎み、最高傑作となった弟子の月詠に最終的には自分を殺させるつもりでいた。
- 一度は銀時を圧倒し海に落とした後に月詠を捕らえ、仕舞いには吉原を月詠の守るべき者達ごと焼き払うことで彼女を再び修羅に戻そうと画策するが、激怒した銀時に倒されて最後は月詠によって致命傷を負わされ、事切れる寸前にこれまでの非道な行いを月詠に詫び、彼女に亡き妹の面影を重ねながら共に吉原の月を仰いだ。
- 名前のモデルは江戸時代後期の読本に登場する架空の忍者・自来也と「飛び(鳶)加藤」の異名をもつ戦国時代の忍者・加藤段蔵。
快援隊[編集]
- 坂本 辰馬(さかもと たつま)
- 声 - 三木眞一郎
- 星間貿易会社「快援隊」のリーダー。一人称は「わし」。土佐弁で話す。攘夷志士であった頃は和服に兜という格好であったが、現在は下半身はズボン、上半身は小袖のような和服の上から黒ラインと赤地のロングコートを羽織り、サングラスに襟巻、足元は下駄という出で立ちである。現在は商船「快臨丸」に乗り快援隊を営みながら、気ままに大宇宙を渡り歩いている。
- かなりの天然ボケかつ能天気な性格で、どんな状況にあっても「アッハッハッハッハ」と呑気に笑う楽天家。しかし攘夷戦争後は国の将来を考え宇宙に出るなど、目先のものに捉われない独自の先見性を持っている。利益をもたらし天人と地球人の調和を図ることで国を守ることを目指し、争いよりも商いで人を豊かにしようとする考えを持っている。
- 無類の船好きにも拘らず船に弱く船酔いしやすい体質。作中ではしばしば船酔いで嘔吐しており、それが災いしてか、蓮蓬篇でも「ゲロザベス」と呼ばれた。たまに小型船で地球まで女遊びに来ている。スナック「すまいる」でのお妙の同僚・おりょうに一方的に恋をしており、それが地球に度々来る理由であるが、彼女からは迷惑がられている。
- かつては「桂浜の龍」と呼ばれた攘夷志士であり、銀時・桂・高杉の3人とは共に参加した攘夷戦争の際に親友となり、銀時と高杉の喧嘩を止める役を度々していた。土佐の大商家の息子で平和主義者だったが仲間に担がれる形で参戦し、その交渉力で後援の引き込みや資金の工面、武器の調達などを行っており、銀時からは「剣ではなく商という武器で戦っていた」と評されている。
- 戦闘時には拳銃を武器としているが、攘夷戦争時代に敵である幕軍の負傷兵を撤退させようとしたところ、背後から後の春雨第二師団団長となる馬董の攻撃を受けて背負っていた負傷兵ごと斬られ、利き手の負傷で剣を握れなくなったことが明かされており、右腕には掌から前腕にかけて大きな傷跡が残っている。この怪我により戦争終結の際には戦線を離脱していたが、その後は散々になった仲間を探す過程で唯一再会できた銀時を宇宙行きに誘っていたが、銀時からは「ここ(地球)が好きだから」という理由で断られている。
- 宇宙に進出した直後に悪い商売に引っ掛かり簀巻きにされて海を漂流していた際に宇宙海賊・千鳥の奴隷船に拾われ、そこで当時第二師団副団長だった陸奥と出会っている。そして次期総督の座を狙う第二師団団長に処刑されかかった陸奥を奴隷達と共に救い、奴隷船と奴隷達を丸ごと買い取って快援隊を立ち上げる。快援隊のメンバー達からはとても慕われており、坂本自身も非常に仲間想いな性格であり、仲間が傷付けられた際には激しい怒りを露わにする。
- 桂とはエリザベスを彼の元に置いていったり、陸奥と共にサポートしていることから、攘夷戦争後も交流がある模様。蓮蓬篇で久々の再会を果たしている。高杉とは戦争を離脱してから烙陽で再会するまで交流を絶っていたが、過激なテロ行為を繰り返す彼を今でも友達と思っている。
- 烙陽決戦篇では陸奥の伝手で星海坊主からもたらされた鬼兵隊と第七師団の掃討作戦についての情報を受け、裏で密かに万斉ら一部の鬼兵隊の団員を救出している。その後一度地球に帰還し、銀時や桂らを乗せ、虚に立ち向かうべく行方不明になった高杉らの救出に向かう。春雨第三師団団長の范堺との戦闘では陸奥や捕虜としていた喜々などの周囲の者達の手助けを受けて范界を撃破し、その後は銀時や桂と共に意識を取り戻した高杉と合流し、春雨や奈落の兵達を相手に銀時らに引けを取らぬ活躍を見せている。
- 銀ノ魂篇では喜々らと共にアルタナ解放軍の侵攻を止めるために停戦交渉に赴くが、圓翔の暴走により協定が破棄された上に牢獄に閉じ込められる。紫雀派の兵士の手引きで脱走した後、圓翔のもとへ向かい、桂や高杉と共に激闘を繰り広げた。戦後、天鳥船の落下で大破した船の損害を取り戻すため全財産を仮想通貨に投資するが、巨額の損失を出してしまい、快援隊を倒産させてしまう。
- 『3年Z組銀八先生』には数学教師という形で登場しており、大富豪の息子で、天然ボケかつ能天気な性格と極度の船酔いという体質[注 24]は、本編と同様である。服装はピンクのYシャツにサスペンダーを付けた風貌である。
- モデルは幕末の日本において政治家・実業家を務めた、坂本龍馬。ただし船酔いがひどいという設定や咸臨丸という部分は勝海舟からである。
- 陸奥(むつ)
- 声 - 渡辺明乃
- 快援隊の副官的な位置付けにある美人女性隊士で傭兵三大部族・夜兎族の天人。常にポーカーフェイスで冷静沈着。千鳥に所属していた頃は標準語だったが、坂本の影響で現在は彼と同じく一人称は「わし」で土佐弁を話す。同じ夜兎族である星海坊主とは、自身の父が友人であったことから親交がある。
- 坂本の放浪癖や女遊びを含む自分勝手な行動に手を焼いている。しかし「大義を見失うな」という信条を持つ坂本に共感しており、彼の言葉を忠実に実践できる強い意思を持つ。陽光に弱い夜兎族だが神楽や星海坊主と違って番傘は所有しておらず、道中合羽に三度笠という侠客風の衣装を身に着けている。
- 坂本には「カミソリ副官」と称され、彼や隊士からは坂本と同等あるいはそれ以上の信頼を寄せられている。遊び歩いてばかりの船長である坂本のことはあまり頼っていないが、信頼はしている。
- 14歳の頃は火〜金のシフトで宇宙海賊・千鳥の第二師団副団長をしており、「金剛石姫」の異名を持っていた。本当は普通の女子らしく過ごしたかったが、千鳥の総督であった父親に無理やり副団長をやらされていた模様。当初は坂本の考えに共感できずにいたが、自分が奴隷だった老婆に物を渡したところその老婆に感謝され、坂本に商の良さを教えられた事で徐々に考えを改めるようになる。父親の死後は次期総督の座を狙う第二師団団長に坂本と共に殺されそうになるが、奴隷船と奴隷を丸ごと買い取った坂本に救われ、彼と共に行動するようになり、現在に至る。
- 烙陽決戦篇では星海坊主から虚と春雨に関する情報提供を受けていたため、地球にはいなかったにもかかわらず一連の状況は把握していた。彼からもたらされた鬼兵隊・第7師団掃討作戦の情報に基づき、坂本の指示で春雨内に潜入し、鬼兵隊の一部のメンバーを救出した。銀ノ魂篇では坂本らと共に天鳥船船内に乗り込み、圓翔と対峙するが坂本を庇って重傷を負うも、治療により一命を取り止めた。戦後は仮装通貨の失敗で快援隊を倒産させた坂本を売り飛ばし、快援隊の有志とともにグレーな商売を始めていた。松平の依頼で地球に訪れ、新八にある人物を送り届けた。
- モデルは武士・紀州藩士、政治家、外交官を務めた陸奥宗光。
- オババ
- 声 - 上田ゆう子
- 快援隊の一員の老婆であり食事係を担当している。元々は宇宙海賊・千鳥に売られた奴隷だったが、坂本と陸奥が処刑されそうになった時に他の奴隷達と反乱を起こして2人を救った。牢に閉じ込められていた時にマッサージ用の石ころをくれた陸奥に礼を述べた事が彼女が坂本の考えに共感する切っ掛けになる。坂本と陸奥が出会った時点でかなりの高齢だが、現在でも現役で快援隊に所属している。
伊賀[編集]
- 服部 全蔵(はっとり ぜんぞう)
- 伊賀三大上忍の一角・服部家の頭首。現在は江戸でお庭番衆の頭領を務める。
- 藤林 鎧門(ふじばやし がいもん)
- 声 - 白熊寛嗣
- 伊賀三大上忍の一角・藤林家の頭首。夜兎族の神楽を圧倒する怪力を誇る巨体の老人。将軍暗殺篇では茂茂の暗殺に手を貸せば新政権樹立後に新たな御庭番として幕府に雇用するという取引に応じ、春雨に手を貸していた。百地と共に銀時達を強襲するが土方に左足を切断され、さらに実は茂茂の側に付いていた百地の部下達の一斉攻撃を受ける。重傷を負いながらも百地を殺害しようとするも彼女のからくり人形による攻撃を受け、その後の消息は不明。
- 名前のモデルは藤林長門守。
- 百地 乱破(ももち らっぱ)
- 声 - 佐藤利奈
- 伊賀三大上忍の一角・百地家の頭首。全身を包帯で覆われた女性で常に車椅子に乗っており、メイド姿の女性が着き従っているが、実は包帯姿の女性はカラクリ人形で、メイド姿の女性が本体である。マーガレットを愛読している。傀儡術を極めており、カラクリ人形を使用した攻撃以外にも糸を使って死体を自在に操ることが出来る。藤林と共に銀時たちを強襲するが実は将軍茂茂の側に付いており、春雨が伊賀の里を襲撃した際に里内が藤林率いる恭順派に対抗するために全蔵に協力を求め、彼と共に茂々を匿っていた。鬼兵隊と第七師団が伊賀を襲撃した際には死亡した藤林の部下たちの死体を操り、近藤と土方とともに阿伏兎達と交戦する。
- 名前のモデルは百地丹波。
松下村塾[編集]
- 吉田 松陽(よしだ しょうよう)
- 声 - 山寺宏一、喜多村英梨(謎の少年)
- 幼少期の銀時・高杉・桂らの師であり、彼らの人生に大きな影響を与えた人物。既に故人ではあるが、この作品のキーパーソン的な存在。
- 中性的な整った顔立ちをしており、長髪で髪の色は薄く灰色がかっている。性別は男性で、一人称は「私」。口調はとても丁寧。
- 松下村塾を開き、貧しい子供たちに手習いを教えていた。だが攘夷戦争の折に幕府軍によって捕縛され、最後は桂と高杉の2人か松陽のどちらを殺すか選べと迫られた銀時によって、仲間の命を守るために首を斬られた。この時、銀時に対して「ありがとう」と感謝の言葉を伝えた。
- 紅桜篇では高杉や桂は当時の教本をまだ持っていたが、銀時は「ラーメンをこぼして捨てた」と言っている。
- 「屍を食う鬼が出る」という噂を聞き戦場跡へ出向いたところ死体の中で物剥ぎをしていた戦災孤児だった幼少時の銀時を見付け、自分の剣を渡して彼を引き取った。
- 寛政の大獄で幕府に捕縛されていた頃、牢獄で牢番を務めていた骸(今井信女)に手習いを教えていた。
- 公式キャラブック「銀魂五年生」では学舎は炎上し、それが銀時達が攘夷戦争に参加する直接のきっかけとなったと記載されている。これはジャンプスーパーアニメツアー用作品「白夜叉降誕」での設定であるが、第8期OPで実際に炎上前・炎上後の学舎入口(「白夜叉降誕」内で描かれた建物と同一の建築物)に佇む銀時が描かれている。
- 劇場版では原作にはない回想シーンが追加されており、銀時・高杉・桂らに対して意味深な発言を残している。担当声優の山寺も劇場版への登場を前提としてキャスティングされた。
- その正体は天照院奈落の先代首領虚。朧との出会いをきっかけに共に奈落を抜け、身分を隠して片田舎で子供たちを相手に手習いを教えることを選んだ。生前、朧には囚われていた牢獄で「奪うことしかしてこなかった自分でも何か与えられるのではと考え、自身に抗ったため」と語っており、また自身の一番弟子でありながら、自分とその教え子達を守るために一人奈落に残った朧に対してもすまないと思っていた。銀時が彼の首を撥ねた時点で松陽としての人格は失われているため、信女は彼を「松陽であって松陽でない者」と評した。
- 銀時と虚との最終決戦時では、虚の中に残っていた松陽の存在が呼応したことで、虚は銀時に敗れる。龍脈に飲み込まれた虚は二年後、肉片としてとある龍穴へ流れ着き、瞬く間に赤子へ変化し、銀時に引き取られる。言葉を話せずに黙って銀時の後をついていくが、ある日突然松陽としての人格を取り戻す。しかしその直後に奈落の残党の襲撃に遭い、アルタナの結晶石と化した己の心臓を銀時に託した後、奈落に拘束され、天導衆が教祖を務める星芒教の御神体とされる。そして星芒教が奪い取った龍脈の力で復活を遂げるも、それは一時的なものに過ぎず、その命が尽きる前に自らのために起こった騒乱を沈めようとするが、高杉の中に潜んでいた虚の一撃を受け重傷を負うも、新八や神楽らに助けられる。そしてターミナルの暴走を止めるために自身の肉体を利用して敵の奪ったアルタナを逆流させ、銀時の成長と万事屋を見届けてこの世を去った。
- 名前の由来は、維新の元勲を多数育て上げた長州藩の教育者・思想家の吉田松陰。
天導衆[編集]
- 虚(うつろ)
- 声 - 山寺宏一、喜多村英梨(謎の少年)
- さらば真選組篇の後半にて突如姿を現した謎の男。天照院奈落の先代首領にして天導衆の一角であり、常に烏の仮面を被っている。その実力は桁外れであり、作中屈指の実力者である神楽・信女・沖田の3人を同時に相手取り圧倒するほど。しかし後述の理由から彼の剣技を知っていた銀時だけは辛うじて互角の戦いを繰り広げる。
- その素顔、剣技は松陽と瓜二つ。故に銀時の一撃で仮面がはがれ、素顔が露わになった際は少なからず彼の動揺を誘った。その隙を突き銀時の首を撥ねようとするも、神楽が素手で刀を受け止めて銀時をかばい、叱咤したことで我に返った銀時の渾身の一太刀を受ける。しかしその傷を瞬時に回復させるなど、あらゆる面で人の域を超えた力を持つ。
- 人格は別ではあるが、その肉体は吉田松陽と同一。地球の龍脈(アルタナ)の力により生まれた存在であり、龍脈のエネルギーが供給され続ける限りいかなる手段でも死ぬことのできない不老不死の身となっており、500年に渡り殺戮の日々を生きている。はるか昔、何度殺しても蘇る不死性から「鬼」と呼ばれ恐れられて周囲の人間に迫害され続け、不老不死という永遠の苦しみから逃れるため無数の別人格を形成した。その後幽閉されていた牢獄が朽ちて解放された後、かつて人間達にされた行いをなぞるように殺戮を繰り返した末、朝廷に捕縛されるが、その力と不死性を見込まれ、天照院奈落の頭領となる。それから500年にも渡り殺戮を繰り返す己の宿命に抗うため、生み出されたのが「吉田松陽」の人格である。
- しかし攘夷戦争で銀時に斬首されたことで松陽の人格が消滅し、主人格である本来の「虚」が目覚めてしまう。その後、天導衆に捕縛された虚は自らの終焉を望み、永遠の命を欲する天導衆と取引を行い、彼らの一員となるが、その目的は不老不死を餌に天導衆の持つアルタナを操る「鍵」を手に入れ、各星のアルタナを暴走させ滅ぼすことで宇宙中の敵意を天導衆のいる地球に向け、地球ごと自らを滅ぼすことだった。
- 黒縄島での戦いの後は春雨の元老院を全滅させ、代わって新たな指導者の座に就き春雨を掌握する。そして鬼兵隊と第七師団の残党、それを救いに来た松陽の弟子達を掃討するため春雨の半数の軍を率いて烙陽を制圧し、自身は星海坊主の前に現れ宇宙最強と称される彼と激闘を繰り広げるが、彼が集めていた徨安のアルタナの結晶石ごと心臓を握り潰され、他星のアルタナとの拒絶反応により一度は絶命する。しかし直後に星海坊主の攻撃で千切れていた右腕から蘇生し、星海坊主の右腕を切断し戦闘不能に追い込むも、急激な再生により彼自身のアルタナも一旦尽きたため、止めは刺さずに撤退する。しかしこの戦いは天導衆の注意を引き付けるための囮であり、その裏では春雨の残り半数の軍を用いて各地のアルタナを襲撃し、地球を滅ぼすべく宇宙戦争を引き起こすための準備を着々と進めていた。
- 銀ノ魂篇で江戸に帰還した後は自身の血を与えた奈落を率いてアルタナ解放軍の江戸の駐屯地を襲撃し、桂たちがアルタナ解放軍との交渉で取り付けた停戦協定を破棄させ、江戸に戦火を広める。そして解放軍の傭兵部隊の王蓋・蒼達・孫老師らが倒されたのを機に再び銀時たちの前に姿を現す。ターミナル地下のアルタナの噴出口を制御し、地球各地のアルタナをターミナルに集中させ、天鳥船の火之迦具土神のエネルギーへぶつけ、地球のみならず宇宙全てを終わらせようとする。
- 最終決戦では、地球のアルタナの恩恵を受ける圧倒的優位の中、銀時の繰り出したアルタナの結晶刀をものともせず破壊し、戦場に駆けつけた真選組と第七師団、神威・星海坊主の親子をも圧倒する。だが定春が暴走する龍脈を抑え、体内に入った結晶刀の破片により一時的に再生能力が低下したことで形勢が揺らぐ。消失したはずの定春を自分達の生命を験力に変えて繋ぎとめる江戸の住民と、何度打ちのめしても立ち上がる銀時達の姿を見て、初めて「恐れ」という感情を抱く。最後まで銀時達に追い詰められ、自身の内にまだ松陽が生きていたことを悟り、敗北する。しかし銀時に「君は松陽を救えなかった」と言い残し、自らアルタナの奔流に飛び込み焼失した。
- 2年後にアルタナの奔流から蘇ったのは虚ではなく吉田松陽だったが、虚はその血を取り込んだ者達の中で復活の時を待っており、そしてターミナル上空での決戦にて高杉の肉体を乗っ取り松陽の血を奪うことで復活を遂げる。しかしその血も肉体も既に不死身ではなくなっており、銀時との一騎討ちの末に倒され消滅する。
- 幹部
- 声 - 小室正幸、太田哲治、高岡瓶々、烏丸祐一、杉田智和、鈴村健一、千葉進歩、小野友樹、伊原正明、他
- 天導衆ことアルタナ保全協会の最高幹部達。天人との戦で降伏した幕府を操る影の支配者。自分達の手足として天照院奈落を動かしている。
- 高杉にとっては定々同様に松陽の死のきっかけとなった張本人として倒すべき敵とされており、喜々からも将軍就任後の改革の妨げとして見られていた。実は一国傾城編で茂々から受け取った「解官詔書」を密かに保管しており、幕府を支配下に置き続けるための傀儡として、次期将軍にふさわしい人物を探していた。そして将軍暗殺篇の裏で高杉一派から切り捨てられた喜々と接触し、将軍の地位と徳川の姓を与え、鬼兵隊と第七師団を掃討するための戦力を提供した。当初は茂々の身柄の保護も考えていたが、彼が天導衆のやり方に疑問を感じ、新政府の樹立を宣言するとその挑戦を受けるかのように一旦は引き上げる。しかし、2つの政府の存在で起こり得る大きな混乱を危惧した事で茂々の排除に動き、友と信じた者を決して疑わない性格を突き、旧友の友之助を家族を人質に取って毒殺させた。
- 特権として各星のアルタナの噴出口(龍脈)を制御する「鍵」であるコードを持ち、天導衆の総意を得ることでそのコードが手のひらに刻まれる。虚も鍵を求めて天導衆の一員となったが、幹部達は虚の存在を危険視していたため、鍵を与えていなかった。しかし烙陽決戦篇の終盤にて複数の構成員が虚と通じ、不老不死の血を得る代わりに手を切断する形で鍵を虚に与えていたことが発覚、アルタナ解放軍による地球へ向けた戦争の引き金となってしまう。
- その後は虚によって始末されるが、不老不死の血を得たために生きた肉片と化し、喜々と解放軍の交渉の1か月前に圓翔が発見し、秘密裏に回収されていた。しかし戦争終盤で不死を求める解放軍の一部兵士によって持ち出され、不死の血を操る術を得て復活した数名の幹部達は星芒教の教祖に君臨する。そして地球にて虚の意思に操られるままに銀時や高杉と交戦するが、最後は銀時と高杉、そして復活した松陽の手によって全滅した。
春雨[編集]
天人で結成された宇宙海賊団であり、銀河系最大の犯罪シンジケート。非合法薬物を主な収入源としており、地球でも密売を行っている。組織系統は、各星の組織犯罪集団の首領である元老が春雨のトップに立ち、その下に提督である阿呆と神威たち幹部(春雨屈指の戦闘部隊である第一師団〜第十二師団の団長)、団長を補佐する副団長。さらにその下に陀絡が率いるような末端組織の5つで構成されている。さらば真選組編の後に銀時らを殲滅すべく虚が裏から手を回し、事実上天導衆の傀儡となる。
元老院[編集]
- 元老(げんろう)
- 声 - さかき孝輔、仗桐安
- 春雨のトップに位置する天人達。現時点では名前のみの登場で、その詳細は不明。内一人は星海坊主の古い友人らしい。
- 実は天導衆と繋がっており、第七師団が鬼兵隊と組んだ後、天導衆を相手に戦うようになった事で、彼らを危険分子として切り捨てる機会を窺っていた。将軍暗殺篇終盤、喜々の将軍就任を機にそれを実行に移し、宇宙に待機していた第七師団の艦隊に多数の刺客を送り込んだ。
- しかしこの頃になると十二師団の間では元老院と神威の間で振り回され続ける状況に不満が溜まっており、さらば真選組編の黒縄島での戦闘の後、裏で虚に掌握された十二師団の裏切りによって全員死亡した。
十二師団[編集]
- 阿呆(あぼう)提督
- 声 - 星野充昭
- 春雨の艦隊を率いる提督。影で組織の構成員からは「アホ提督」と呼ばれている[注 25]が、実際は見識が狭いことを除いて、バカではない。
- 神威をはじめとする第七師団の台頭で己の地位が脅かされかねないと懸念し、春雨との盟約を結んでいた高杉と勾狼を使って神威を捕らえ公開処刑を企てていたが、本心では神威諸共高杉も始末しようと考えていた。しかし高杉が神威を救うと同時に手を組んだ事で形勢が逆転し、騒動の一部始終を元老に報告しようと小型船で脱出しようとするも、操縦の仕方が分からず勾狼と揉めている間に神威によって船ごと大破されてしまう。
- 第一師団
-
- 獅嶺(しれい)
- 声 - 野川雅史
- 第一師団団長。十二師団で最も古株の猛将。獅子のような容貌をしている。春雨の部隊を次々と撃破する星海坊主の前に現れたが、部下に紛れ込んでいた神威に、背後から真っ二つに斬られてしまい絶命した。
- 第二師団
-
- 馬董(ばとう)
- 声 - 関智一
- 第二師団団長。「三凶星」の一人。「星芒剣王(せいぼうけんおう)」「冥王星・馬董」の異名を持つ。額に人の心を読む目「覚眼(サトリ)」を持ち、両目は塞がれている。范堺同様、相手のボケに付き合うノリのいい性格。彼の種族は太古の昔は目も耳も持たず、覚眼のみで意志疎通を行う種族であったが、彼は太古の昔に退化した覚眼を呼び覚ますために目と耳も塞いでいる。攘夷戦争に参加していた頃、坂本の右手に剣士として再起不能に陥るほどの重傷を負わせたことから銀時と高杉に報復の対象として見られており、攘夷戦争時代に一人だけ斬れなかった相手が銀時と思われていたが、実は白夜叉(パクヤサ)という銀時に姿は似ている太っちょの別人だった。
- 洛陽決戦篇にて再会した銀時と交戦、覚眼を駆使して銀時の動きを先読みするも、心理すらも読み取る覚眼だけで相手を捉え視覚を封じていることを逆手に取られ、強烈な殺意のみを本体とは別にぶつけるという疑似的な分身によって幻惑され、覚眼への一撃を受けて倒された。
- 虚の撤退後、猩覚とともに春雨の残党を率いて満身創痍の万事屋と神威らの前に現れ、銀時たちとの戦いを通じて海賊本来の戦いを求め、虚の下を離反する。銀ノ魂篇では地球側の援軍として参戦し、鬼兵隊らと協力して天鳥船に突入するが、圓翔の施設放棄による爆破攻撃に巻き込まれて落命した。
- 第三師団
-
- 范堺(はんかい)
- 声 - 山路和弘
- 第三師団団長。「三凶星」の一人。「機巧導師」「天王星・范堺」の異名を持つ。全身機械の容貌をしており、「ナノマシンウイルス」で機械も人間も自らの支配下に置くことができる。本体は小型の球形をした機械であり、人型の姿は仮の姿に過ぎない。
- 坂本らが振ったガンダムのザクをネタにしたボケに付き合うなど、ノリのいい性格を併せ持つ。
- ナノマシンウイルスを使って快援隊の艦船のシステムと乗組員の意識を乗っ取り、快臨丸を攻撃させて混乱を巻き起こす。同時に自ら快臨丸内部に潜入して喜々の体内に寄生し、彼が坂本と行動を共にしたことに乗じて襲撃するも、陸奥が坂本を庇ったことと自我を取り戻した喜々の抵抗により本体の機械を引きずり出され、坂本に撃ち抜かれ倒された。銀ノ魂篇では本体を失った後、武市によって十三ものデータを複製され、火之迦具土神の機能停止に利用される。
- 猩覚(しょうかく)
- 声 - 小山力也
- 現在の第四師団団長。「三凶星」の一人。「海王星・猩覚」の異名を持つ。金色の体毛を持つゴリラのような容貌をしており、武器として赤い棍を携えている。集団行動や束縛を嫌う生粋の喧嘩好きであり、「戦は頭突きでするもの」と豪語する単純かつ豪快な性格。春雨を裏切った華陀の後釜として第四師団団長となるも、その性格故に私闘で組織の兵力を潰したために幽閉されていたが、春雨を掌握した虚によって解放された。
- 桂たちの前に立ち塞がるが、桂との一騎討ちで左腕を失い、お互い渾身の頭突きを繰り出した末、敗北する。しかし桂の戦いぶりに潔く敗北を認め、桂を追撃しようとした部下を制した。
- 虚の撤退後、馬董と春雨の残党とともに組織を離反し、銀ノ魂篇では鬼兵隊と組んで天鳥船を襲撃する。圓翔の施設放棄による爆破に巻き込まれるも生き延びており、武市の通信を傍受して彼よりも先に火之迦具土神のエネルギー回路を破壊し、特攻を仕掛けた彼らの命を救った。
- 華陀
- 元第四師団団長。かつては「宇宙に咲く一輪の華」の異名を誇ったが、組織内の派閥争いに敗れ失脚し、逃亡先の地球で再起を期すも再び敗れた後に連れ戻され、投獄されて廃人と化した。
- 第七師団
- 団員は全て夜兎族で構成された、「春雨の雷槍」と呼ばれる春雨最強の戦闘力を誇る師団。
- 神威(かむい)
- 声 - 日野聡、安済知佳(幼少期)
- 第七師団の団長を務める夜兎族の生き残りの一人。神楽の兄であり星海坊主と江華の息子。神楽と同様に青い目にサーモンピンクの髪[注 26]を後ろで三つ編みにしている。神楽同様、ただでさえ大食漢な夜兎族の中でもかなりの食欲の持ち主。一人称は「俺」。常に笑顔を絶やさないが、その本性は極めて凶暴かつ冷酷な戦闘狂で、
- かつては家族想いの性格だったが、父の星海坊主の「強くなれ」という言葉に対する葛藤や母の江華の病に纏わる苦悩の末に、江華を救うために星海坊主を越えるべく夜兎族の古の風習である「親殺し」の遂行を試み、星海坊主に不意討ちを掛け片腕を奪うも返り討ちに遭い殺されかける。この一件で家を出ていき、当時地元の洛陽に来ていた後に彼の師匠となる鳳仙率いる春雨の第七師団に入り、現在の地位にまで登りつめた。
- 吉原炎上篇にて部下と共に視察の名目で鳳仙が統治する吉原を訪れていたが、実際は鳳仙と戦う事が目的であり、鳳仙と拳を交えるも阿伏兎と云業の制止により中断され、日輪に固執し続けるかつての師を見限る。そしてそこで出会った銀時ら「侍」という生き物に興味を抱き、いずれ倒すことを宣言し神楽のことを頼んで吉原を去った。
- かぶき町四天王篇の後日談では阿呆提督の策略に嵌められ重傷を負い収監され処刑されそうになるが、三日後の処刑場で高杉によって救い出される。それなりの義理人情は持ち合わせているらしく、この時の高杉への恩義に報いるために以降は鬼兵隊と行動を共にする。
- 将軍暗殺篇で久々に登場。事前に第七師団の艦隊を率いて伊賀の里を襲撃し、自分達に協力するよう脅しをかけていた。暗殺の対象と勘違いした喜々を出会って早々にその場で殴り飛ばし瀕死の重傷を負わせてしまうが、高杉の判断で喜々も何者かに命を狙われた被害者の一人であると取り繕う事はできた。その後第七師団を率いて将軍の一行を襲撃し沖田と交戦するが、船の誘爆に巻き込まれ決着は持ち越される。その後阿伏兎に遅れて伊賀に到着しあやめと全蔵を追い詰め、乱入した神楽と拳を交える。終始優位に立ち回っていたが、突如奈落に取り囲まれたことでひとまず神楽と休戦し、一時共闘する形で瀕死の重傷を負った高杉を連れて撤退した。そして宇宙船内にて第七師団が春雨から切り捨てられた事実を知るが、神楽の兄であり続けるために戦い続ける決意を固める。
- その後は宇宙にて鬼兵隊と共に春雨と交戦するが、裏で春雨を掌握した虚の罠にかかり多数の団員を失い、さらに春雨に協力していた父の星海坊主が同族の夜兎を殲滅する現場を目撃し激突しようとするも、艦の爆発により行方不明となる。その後何らかの手段で烙陽に辿り着き、岩場から落下した高杉を救った後、星海坊主の前に現れ親子喧嘩を開始するが、止めにきた神楽の制止やさらに虚が姿を見せたことで中断される。そして虚との戦闘で重傷を負った星海坊主に怒りをぶつけ、神楽や阿伏兎の制止を振り切って止めを刺そうとするも、銀時に止めに入られ戦闘に突入するが、互いに限界を迎えた中で銀時を庇った神楽に一瞬攻撃を躊躇った隙を突かれて戦闘不能に陥る。だがその直後に夜兎の本能に意識を呑まれてしまい暴走するが、それでも万事屋や阿伏兎のお陰で自我を取り戻し、兄として妹である神楽と拳を交えようと相対するが、力尽きて倒れ込み神楽の膝の上で抱き留められた。その後は再び海賊として最強を求め戦い続ける道を選び、馬董ら春雨の残党とともに去っていった。
- 銀ノ魂篇では源外を助けるため苦戦する神楽の前に再び姿を現し、孫老師を相手に共闘するも当初は息が合わず兄妹喧嘩を始めてしまい孫老師に圧倒される。しかし夜兎の力の暴走を恐れる神楽に対して助言し、その内に戦闘そっちのけで兄妹喧嘩を再開させてしまい、巻き込まれた孫老師を倒してしまった。その後は虚の元に現れて万事屋や真撰組、星海坊主らと共に虚に挑むも圧倒されるが、最終的に他の面々と共に虚に止めを刺すことに成功した。
- 『3年Z組銀八先生』では、夜兎工業高校の生徒で春雨高校から転校してきた。「喧嘩上等 天上天下唯我独尊」の文字が入った学ランを着用している。強い力と戦いを好む性格は本編と同じで、妹である神楽曰く「兄貴に喧嘩をやめさせるのは、林家ペーに誕生日を憶えるなと言うくらい無理」。阿伏兎、云業の3人で「夜兎工三羽烏」と呼ばれている。
- アニメオリジナルのショートアニメ『BE-BOP カムイくん』では、春雨高校から銀魂高校と同学区の不良校都立夜兎工業高校の3年Ω組に転入してくる。
- 第2回人気投票では、新参ではあったが7位を獲得。第3回人気投票では更に3位にまで登り詰めたが、第4回では7位に戻っている。
- 名前の由来は北海道の地名・神威岳[14]。
- 阿伏兎(あぶと)
- 声 - 大塚芳忠
- 夜兎族の1人であり、第七師団副団長。夜兎族の中でも歴戦を勝ち抜いてきた猛者であり高い実力を持つ。神威より年上であるということと副団長という立場上、師団内での役割は神威の補佐であり、特に交渉事に関しては神威自身が交渉事を苦手としている事もあり神威から一任されている。夜兎の血を誇り重んずるが故に、夜兎族同士の争いを嫌っている。
- まだ春雨の雑兵だった時商売で烙陽を訪れ、その際神楽を蹴られて喧嘩を始めようとした神威と出会った。彼の幼い時分からの長い付き合い。ゲームは任天堂の方を好んでおり、セガには興味がない模様。女性への好みは華陀がタイプらしい(本人曰く「女は手に持て余すぐらいが丁度いい」とのこと)。
- 吉原炎上篇にて神威と共に吉原へ来たが、鳳仙と神威の交戦を止めた際に、鳳仙に左腕を落とされてしまう。その後鳳仙の元へ向かう新八と神楽を圧倒的な力の差で追い詰めるが、新八の危機に瀕して夜兎の闘争本能を覚醒させた神楽に敗北。彼女に止めを刺されかけるも、神楽の手を汚させまいとする新八によって阻止され、結果的に命を救われる(もっとも、阿伏兎自身は夜兎の宿命に従い、神楽に潔く殺されることを選んでいた)。その礼もあってか屋根から落下する新八と神楽を助け自分はそのまま落ちていった。それでも何とか生きていたものの重傷で立てる状態ではなく、手加減したまま敗北したことを神威に咎められて殺められることを覚悟していたが、その考えとは裏腹に自分の補佐をしてくれる者がいないと困るとの理由で神威に助けられ、彼と共に帰還した。以降は義手を装着している[15]。
- 将軍暗殺篇では神威と共に茂々の一行を襲撃する。その中で全蔵が斬首した茂々の首に疑念を抱き、伊賀への侵攻の際に本物の茂々を発見し抹殺を図るが万事屋と近藤・土方・百地により阻止され、交戦の最中に春雨の元老院に呼応した天照院奈落の介入により、第七師団共々春雨から追われる身となる。春雨に特攻を仕掛けた神威が行方不明となった後は、第七師団や意識不明の高杉を含む鬼兵隊の残党と烙陽に潜伏する。そこでも春雨の襲撃を受けるが、星海坊主の助けを借りつつ逃走。神威と星海坊主の親子喧嘩、虚と星海坊主、銀時と神威の死闘など一連の戦いを見届けるが、神威が夜兎の本能に飲まれた後は彼の暴走を止めるために万事屋の面々と共闘するなど、(特に同族に対しては)かなり情に厚い一面を持つ。
- 『3年Z組銀八先生』では、神威同様、夜兎工業高校の生徒。何度か留年している。
- アニメ版のショートアニメ『BE-BOP カムイくん』では夜兎工業高校の3年Ω組の生徒として登場。8回留年を繰り返し、EDでもまた留年をしている。
- なお最初は吉原炎上篇で死亡する予定だったが、作者が描いていくうちに気に入ったためそのまま生き残らせたとのこと[16]。
- 云業(うんぎょう)
- 声 - 喜山茂雄
- 夜兎族の1人であり、第七師団団員。吉原炎上篇で阿伏兎同様神威と共に吉原を訪れたが、鳳仙と神威の交戦を止めた際に神威に胸を貫かれて命を落とした。
- 『3年Z組銀八先生』では、神威、阿伏兎同様夜兎工業高校の生徒。
- ショートアニメ『BE-BOP カムイくん』では夜兎工業高校の3年Ω組の生徒として登場。銀魂高校の新八と同じようなポジションで最後は彼の「転校しよう」という言葉でだいたい終わる。
- 鳳仙(ほうせん)
- 声 - 銀河万丈
- 第七師団の創設者であり春雨の元幹部。神威のかつての師匠でもある。
- 第八師団
末端組織[編集]
- 陀絡(だらく)
- 声 - 中尾隆聖
- 宇宙海賊「春雨」の末端組織の頭目。
- 地球で麻薬「転生郷」を売りさばいていた。細かい服のゴミが気になったり、服に少しでも血が付くことを異様に嫌悪するなど、病的なほど潔癖症。嫌いなタイプは「仕事の邪魔する奴」・「トイレに入っても手を洗わない奴」・「天然パーマの奴」。新八と神楽を拉致し、銀時に重傷を負わせるが、銀時の再戦により倒される。その結果銀時と、それに協力した桂の両名が春雨から命を狙われることとなり、さらに高杉と春雨を繋ぐきっかけとなった。
- 後の消息は原作では不明だが、ニンテンドーDS『銀魂 銀時vs土方!? かぶき町銀玉大争奪戦!!』では春雨の本部に帰還するも上層部に見捨てられ、放浪していたところを別の宇宙海賊「棒棒鳥」に拾われて「メカ陀絡」として復活するが、棒棒鳥の開発した侵略兵器ボテクリコカスと共に、銀時と土方に倒される。『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』では一般人となんら変わりなく、キャラクター図鑑では「ザコキャラ扱い」とのこと。
アルタナ解放軍[編集]
- 紫雀(しじゃく) / バルカス<本名>
- 声 - 津田健次郎、浜添伸也(少年期)
- アルタナ解放軍の旗上げの一人。ある星の王族だったが故郷と身分を捨て、戦場に身を捧げている。地球を狙う盟主たちの中では穏健派で知られる。艦隊戦の名手。仲間からは「提督」と呼ばれている。
- 実はハタ皇子の兄である央国星第二皇子。有能で美貌にも恵まれ、王としての器も兼ね備える申し分ない人物だったが、先天的に頭部の触角「チダンネクスコ」が小さかったため王位継承権を得られなかった。末弟のハタは優しい心を持っていたが気が弱く、亡き長兄ドラゴニアへのコンプレックスもあり、家臣団が彼を王位に担ぎ上げることには一抹の不安を抱えていた。それを知っていた為に自分が残れば王位を巡って戦乱が起こると危惧し、ハタに全てを託して自ら下野を決意した。
- 国を離れてからは戦場を渡り歩き、その過程で圓翔とも因縁が生まれた。そして天導衆による支配を脱し自由を取り戻す圓翔たちに戦う意義を感じ、ともに解放軍を結成したが、喜々たち地球人との停戦交渉を通じて戦争を裏で操る存在に気づき、天導衆を倒さんとする彼らを信じて停戦を決断する。しかし虚率いる奈落の襲撃と重なり、圓翔の暴走により牢に閉じ込められてしまう。坂本の通信を通じて、偶然にもハタや死亡したと思われていたドラゴニアと再会し、桂や坂本、ハタと協力して圓翔を止めるために奔走する。
- 圓翔(えんしょう)
- 声 - 梅原裕一郎(第344話 - 第353話)→前野智昭(第356話 - 第358話)
- アルタナ解放軍の旗上げの一人。軍事大国「武嶺」の皇子で「硝煙の皇子」の異名を持つ。二振りのビームサーベルを武器に、サーベルを旋回させて銃弾を防ぐ、刀身を光弾に変えて飛ばすなど巧みに使いこなす。紫雀とは婚礼や祖父の葬儀を邪魔されてきた宿敵。兄(声 - 藤井隼)がいたが、彼の妻(声:柚木涼香)を奪うために他国との同盟と偽り謀殺した。
- 天導衆によってアルタナの暴走により故郷と妻を失い、紫雀や同じく故郷を滅ぼされた兵士たちとともに解放軍を結成する。
- 虚の不老不死の血によって生きた肉片と化した天導衆を発見したことで復讐すべき相手を失い、自分と兵士たちに残された憎しみをぶつけるため停戦協定を破棄し、地球制圧に乗り出してしまう。
- 抵抗を続ける地球人に苛立ちを隠せず、火之迦具土神を起動させ、地球消滅を目論む。天鳥船に侵入した高杉達によって火之迦具土神の中枢部を破壊されるが、なおも諦めず、ついには天鳥船ごと地球へ落とす暴挙に出る。
- 司令室に突入した坂本に撃たれるが、妻のペンダントのおかげで致命傷を免れ地球側の面々と対峙する。エリザベスと陸奥に重傷を負わせるなど圧倒的な実力を見せるが、死闘の末最後は桂・坂本・高杉の3人の連携攻撃の前に敗れる。そして自らの過ちを悟ったことで喜々からの和睦を受け入れるが、それに反発する解放軍の兵士に撃ち抜かれ、命を落とした。
- 王蓋(おうがい)
- 声 - 岩崎征実
- 解放軍の傭兵部隊を率いる1人。傭兵三大部族・荼吉尼族の天人で、屈強な体格と片方折れた角が特徴。かつては「破壊戦車」と恐れられ、その怪力を生かした力押しの戦法を得意とする。
- かつては屁怒絽と共に「角の団」を率いて幾多の星を潰していたが、寄生種に寄生されて以降人格が変わった屁怒路を始末しようとした所圧倒的な実力差で敗北し、角を折られた過去がある。銀ノ魂篇ではその怪力で万事屋や柳生一門、かぶき町の住民達を悉く圧倒するも、花を守るために戻ってきた屁怒路と再会、過去の因縁から攻撃を仕掛けるも、パンチ一発で右腕と残った角を残した状態で吹き飛ばされて敗北した。
- 蒼達(そうたつ)
- 声 - 加藤将之
- 解放軍の傭兵部隊を率いる1人。傭兵三大部族・辰羅族の天人で、辰羅特有の集団戦法を得意とする。華陀とは旧知の間柄。また解放軍の目的には興味はなく、傭兵らしく報酬を第一に考えている。
- 地球での戦闘では集団戦法で銀時たちを追い込むも、過去に華陀との戦闘で辰羅の戦い方を熟知していた銀時と次郎長の前に敗北する。
- 孫老師(そんろうし)
- 声 - 横島亘
- 解放軍の傭兵部隊を率いる1人。傭兵三大部族・夜兎族の天人で、顔を布で隠し、傘を被った小柄な老人。
- 気功術の達人であり、気功を駆使することで自らの身体を仮死/活性化させることで筋肉を自在に肥大・収縮させて超人的な力を発揮したり、自らの寿命すらも操ることができる。純血の夜兎の血を守るためにその能力を駆使して既に200年近い時を生きており、現在の夜兎を遥かに凌ぐ強さを持ち[注 27]、戦場では「長老」と呼ばれ恐れられている。第七師団と交戦するが、最後は神楽と神威の兄妹喧嘩に巻き込まれて倒される。
その他の主な登場人物[編集]
- 喫茶店店長(きっさてんてんちょう)
- 声 - 下山吉光
- 演 - やべきょうすけ
- 新八や金丸が働いていた喫茶店「でにいず」の店長。物覚えの悪い新八や金丸によく当たっていた。銀時とは二度会っており、二度ともボコボコにされている。銀ノ魂篇では働き始めた引きこもりの息子を厳しく接し、それを店員と勘違いした新八や茶斗蘭星大使を叩き出した。
- 実写映画版では、原作やアニメほど新八に対するパワハラは悪質ではなくなっているため、銀時にボコボコにされておらず、チョコレートパフェの要点[注 28]に関して注意される程度で済んでいる。
- 茶斗蘭星(ちゃとらんせい)大使
- 声 - 千葉進歩、鈴村健一、中井和哉(ジャンプフェスタ版)
- 豹のような外見をした、中 - 上位にあたる天人。姿はジャガー似。地球人を見下しており、真面目に働いていた新八を苛めた。直後、それに巻き込まれてパフェを台無しにされた銀時の一方的な怒りにより、新八をしごいて働かせていた店長ごと倒される。銀ノ魂篇でも同様に店員を苛め、新八に成敗されるが、その店員が店長の息子であったために店から追い出される。
- 金貸しの社長
- 声 - チョー
- マッシュルームカットと関西弁に似た口調が特徴的な天人。地球では金貸しなどの商売をしており、部下も全員マッシュルームカット。
- 志村姉弟の父に金を貸し、部下を連れて執拗に志村家に取り立てに来ていた。また九兵衛の左目を失明させた張本人であり、幼少時代の妙を売りさばこうとした際に九兵衛によって阻止されるが、戦いの末に九兵衛は左目を失い、彼女の人生にも影響を与えることになった。飛空艇で『ノーパンしゃぶしゃぶ天国』(アニメでは『ハイレグしゃぶしゃぶ天国』に変わっており、ハイレグが好きという一面を見せている)を経営していたが、銀時に遊覧船を破壊され、違法として逮捕された。
- 『3年Z組銀八先生』では大阪の不良グループのリーダーだった。
- 道信(どうしん)
- 声 - 中田譲治
- 多くの孤児を育てている廃寺の和尚で、元人斬り。礼儀正しく心優しい人物で、子供達から「先生」と慕われているが、裏では違法賭博が行われる地下闘技場・煉獄関で最強を誇る闘士「鬼道丸(きどうまる)」として賭け試合に出場している(この時は鬼の面を着用し、試合に挑む)。牢獄に繋がれていたところを天導衆に腕を見込まれ、煉獄関で戦うようになった。そうする内に芽生えた罪悪感を拭おうと捨て子らを引き取るようになり、彼の心は徐々に子供達への深い愛情を抱いていく。
- 沖田の依頼を切っ掛けに煉獄関を探る銀時と心が触れ合ったことを機に、「子供達に胸を張って父親といえる男になりたい」と思い、養っていた孤児達と共に天導衆から逃れようとするが、鬼獅子によって致命傷を負わされてしまう。最期は子供たちへの愛情を胸に息を引き取った。彼の死後、鬼の面は、子供達の依頼を引き受けた銀時が使用し、鬼獅子を倒した後に銀時によって「(道信には)似合わない」と砕かれた。
- 鬼獅子(おにじし)
- 声 - 松本大
- 傭兵三大部族・荼吉尼族の天人。巨大な棍棒を駆使し、並の侍では歯が立たない戦闘力を持っている。天導衆の命で脱走を企てた道信を殺害し煉獄関の頂点に立つが、煉獄関に殴り込んできた銀時に倒される。
- 小説版『3年Z組銀八先生』では、銀魂高校の修学旅行先の奈良公園で10分500円の観光ガイドをしていた。
- 幾松の義弟
- 声 - 石野竜三
- 幾松の義理の弟で大吾の実弟。攘夷志士を自称しているが、実際は幾松から取り立てた金で博打をしており、金目当てで商店の金蔵を襲撃するなど強盗まがいの行為をしていた。攘夷活動の資金と称して幾松の元へ金を無心しに来ていたため、幾松と口論になり、彼女を遊郭に売り飛ばそうとしたことで桂の怒りに触れ、彼に成敗されて刑務所送りにされる。その後再登場した際には、刑務所から出てかぶき町一帯の武闘派ホームレス達を取り仕切る立場となっている。自分の人生を狂わせられたと幾松と桂を逆恨みしており、かつて兄の大吾が探していた幾松の父親(武蔵っぽい人)を殺すことで幾松と桂に復讐しようとしていた。しかし、真相を知った桂に父親を先に見つけられ、幾松の元へ向かわせていた手下達も神楽と新八に倒され、自身も銀時に一撃で倒される。
- 橋田 賀兵衛(はしだ かへえ)
- 声 - 矢田耕司
- 『橋田屋』を営む大財閥の当主。橋田屋を守るためならば手段を選ばない卑劣な老人。テロリスト寄りの攘夷浪士達のパトロンをしており、用心棒として岡田似蔵を雇っていた。囲い込んだ攘夷浪士達を使って唯一の血縁者である孫の勘七郎を無理やり母親のお房から奪おうとしたが、銀時らによる騒動を通じてお房と和解する。根は非常に家族想いな人物であり、亡き妻や病弱で早逝した息子の勘太郎(声 - 菅沼久義)、勘七郎への愛情は深く、妻を亡くした時は「勘太郎と橋田屋は私が守る」と誓っており、勘太郎の死を悲しんでいた。
- 橋田 勘七郎(はしだ かんしちろう)
- 声 - 木川絵理子
賀兵衛の孫。父親似。賀兵衛の追っ手から逃れるため、母のお房(声 - 寺田はるひ)が万事屋の元に隠そうとした乳飲み子。銀髪の天然パーマにふてぶてしい風貌で、あまりに銀時と酷似している容姿を持つため、万事屋メンバーらに本当に銀時の隠し子だと勘違いされた。拾われた縁からか銀時とは意思が通じ合いそれなりに懐いており、騒動が収まった後はミルクを飲み交わして「大きくなっても俺の事を覚えてたらまた会いに来い」と告げられた。
- バブルス王女
- 声 - 千葉進歩
- 地球と関係が悪化している猩猩星の第三王女。近藤のお見合い相手で、外見は巨大なゴリラの雌(平均的な猩猩星の天人と比べても、3倍ほど大きい)。近藤に惚れ結婚式を挙げ婚礼を行う際、殴り込みに来たお妙に式を台無しにされた。気が長く、銀時と神楽に折檻されても怒らなかったが、近藤に池に落とされたことでついに逆上した。
- 銀ノ魂篇では2年後では猩猩星の母艦「馬那那」にて再び近藤と結婚式を挙げていたが、その後近藤に対してかつての出会いからこれまでの経緯を伝え、近藤に別れを告げた。
- ゲーム『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』では、第九訓のボスとして登場。事実上、ストーリーモードのラスボスである。
- 蔵場 当馬(くらば とうま)
- 声 - 中田譲治
- 演 - 津田英佑
- 『転海屋』を経営する商人。沖田の姉・ミツバの婚約者。礼儀正しく誠実な性格を装い、ミツバのことも実の妻のように大事に遇していた。しかし裏では攘夷志士との間に黒い繋がりがあり、実際には真選組と手を結ぶために隊長格の縁者であるミツバと婚約したに過ぎず、彼女のことも金儲けのための道具としてしか見ていなかった。
- 攘夷志士との裏取引をしている現場に単身乗り込んできた土方の前に本性を現し部下達に攻撃を命じるが、真選組が加勢に現れると車でその場を去りミツバを人質に取って逃走しようと目論むも、追ってきた土方に深手を負わされ、最期は沖田に乗っていた車ごと一刀両断され、爆発炎上する車と共に燃え尽きた。
- 六角 霧江(ろっかく きりえ)
- 声 - 木村亜希子
- 旅籠・六角屋の主人である六角宗春(声 - 岩田安宣)の娘。父親を六角事件で亡くした上に、六角屋も事件の影響で潰れてしまい、さらに母も事件後に亡くし、孤児となる。やがて、沖田を自分の不幸の元凶だと考えるようになり、沖田の命を狙う。復讐心を過激攘夷派「創界党」に利用され、自らも創界党によって囚われの身となるが、沖田と神楽によって救出される。創界党が六角事件の真相を話そうとした際には、神楽により気絶させられるも、逃亡の際にはすでに意識は回復しており、沖田が一人で真実を背負っていたことを知り、謝罪の言葉もかけられないまま別れざるを得なくなり、後悔の涙を流した。事件終結後は、沖田に謝罪の手紙を渡し、親類の家に引き取られていった。
- 天堂 蒼達(てんどう そうたつ)
- 声 - 小西克幸
- 過激攘夷派「創界党」の首魁・天堂紅達の弟。女言葉を使う。六角事件の際に密かに逃げ延び、創界党を再興。霧江を利用して、沖田を抹殺しようと計画する。しかし、霧江を傷つけまいとする沖田の言動の不自然さに疑問を持った銀時・山崎らの捜査によって蒼達の悪事は露見し、万事屋・真選組によって創界党は壊滅させられ、蒼達自身も沖田に成敗されたが生存はしている。
- 名前の由来は絵師の俵屋宗達。
- 厭魅 眠蔵(えんみ ねむぞう)
- 声 - 園部好徳
- 攘夷派「知恵空党(チェケラとう)」のヘッド。元はラップで幕府をディスるだけの不良グループだったが、日に日にその行為はエスカレートし、過激な倒幕集団となった。ノリが常にラッパーである。
- 元メンバーの鉄之助が真選組の小姓をしていると知り彼を拉致、人質にとり真選組と見廻組を相手取ろうとしたが潜入していた銀時の活躍もあり捕縛された。
- 漢字にはとても弱く、「拝啓」が読めなかった。
- 名前の由来はアメリカのラッパー・エミネム[要出典]。
- 黒子野 太助(くろこの たすけ)
- 声 - 小野賢章
- 銀時・桂・坂本・高杉らの攘夷戦争時代の同士。桂曰く「徹底的に黒子に徹し、自分は表に出ることなくバックアップを主に行った」人物。徹底した黒子ぶりから影が薄く、黒子野の名前で主催された同窓会が開かれるまで、銀時たちはその存在を完全に忘れていた。その同窓会は、実は武市とまた子による銀時たちをおびきだして殺害するための謀略であったが、黒子野は武市らの謀略を見抜いており、また子に「僕が本物の鬼になる前にさっさと立ち去った方がいい」と忠告して、謀略に参加した鬼兵隊のメンバーを撤退させた。銀時だけは睡眠ガスを吸わされて眠らされた時に、黒子野が銀時たちの部隊から立ち去る時に会話をしたことを思い出し、その顔を思い出した様子。黒子野本人もかつて銀時達と戦ってきただけあり、鬼兵隊の隊士数人をあっさりと倒すなど高い実力を持つ。顔は不明である。
- 名前のモデルは『黒子のバスケ』で、キャラクターのモデルは同作品の黒子テツヤである。『週刊少年ジャンプ』2013年35号の巻末コメントで藤巻忠俊から空知へ謝辞が寄せられた。アニメ版では、元ネタとなった黒子テツヤを演じる声優が起用されている。
- 猿吉小僧
- 声 - 石住昭彦
- 悪徳高利貸の悪事を白日の下に晒し、奪った金品をバナナに変えて貧しい民衆にバラまく手口で知られている盗人。民衆の一部からは義賊や英雄だともてはやされている。猿神を信仰しており、自身も猿並みの身体能力を誇る。実は20年前に実家を勘当された幼少期の近藤が転がり込んでいた神社の宮司であり、近藤や当時開いていた寺子屋の子供たちからは「先生」と呼ばれていた。優しい性格で子供達からも慕われていたが、その性格に付け込まれて悪徳高利貸しに神社の土地や子供達を連れ去られてしまい、それを近藤が奪い返したことで報復を受け、神社は燃やされてしまったらしい。それ以降は猿吉小僧として盗みを行う傍ら、自身が開いていた寺子屋に寄付を行っていた。現在では年の影響で体力も衰え、視力も失いつつあり、志村邸で偶然再会した近藤を自身の後継者にしようとする。その後、彼に復讐する為に結託した悪徳高利貸達に拉致されるが、近藤に救出される。そして近藤に感謝を述べて息を引き取る。
- 白夜叉(パクヤサ)
- 声 - 檜山修之
- 本名は不明。銀時に弟子入り志願した太っちょの志士。顔立ちは銀時にそこそこ似ているが剣の腕は彼からも「戦に出れば即死する」と言われるほど低く、おまけに格好ばかりだったため、周囲から「白夜叉のパクリ」という意味合いでパクヤサと呼ばれるようになった。銀時から補給係に任命され、彼に弟子入りするために焼きそばパンを買って帰る途中に後の春雨第二師団団長・馬董と対峙しているが、彼からは銀時と思われていた。その後すぐに戦線から離脱して「白い鬼人」なる菓子屋を始めるもどこからか訴えられ、その後はパンストショップを経営するも公然わいせつ罪で捕まり、現在はグレーな仕事をしているという。[注 29]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 就寝時に充電。リセットを押しながら電源を切っている。
- ↑ 特盛はクラブを経営しているがモデルとなった隆盛は下戸で酒は飲まなかった。
- ↑ 実際には植木蜂一家の組員達は全員生存しており、平子の話では現在は看板を畳んで紅花農園を営んでいる。
- ↑ それで神楽からは「オーカサ」と呼ばれている。
- ↑ 整形前の姿・元顔は不明。
- ↑ アニメ第241話のEDには“黒板八郎”が表示で、この源氏名は狂死郎の本名からもらった可能性がある。
- ↑ 定春が巨大化の話には銀時にバイクで撥ねられる、神楽に司会者と不倫していると言われる、『THE EDO』に桂を一日密着の特別撮影の話に桂の爆弾で大怪我を負う、竜宮篇では玉手箱Gで老化する、蓮蓬篇では車から蓮蓬の種雨にはねかけてエリザベス化するなど。
- ↑ 生前の出演は第170話まで。第213話はライブラリ出演。
- ↑ 『となりのトトロ』の「トトロの森」のパロディ。
- ↑ 荼吉尼族の中でも恐ろしげな風貌らしく、幼少の頃は荼吉尼の中でも孤立していた。
- ↑ 巻頭の人物紹介などでは「茂茂」となっているが、作中では「茂々」と表記されていることもある。
- ↑ 全裸で街の中を走らされる、髷を切り落とされた上に無理矢理髪を引っ張られて顔がパッツンパッツンになった挙句髷の代わりに犬の糞を乗せられる、新八・近藤・東城・晴太の4人にブリーフを4人がかりで引っ張られる、沖田と神楽の喧嘩に巻き込まれてパンツ一丁になる、ブリーフ一丁の姿で銀時にスノーボード代わりにされる等々。
- ↑ アニメ版では「定定」とクレジットされている。
- ↑ それ以前の汚れ仕事は全て地雷亜にさせていた。
- ↑ 解散は形だけであり、松平片栗虎が密かに庇護下に置いていた。
- ↑ 新八曰く「九兵衛への嫌がらせとLOFTの「カーテンのシャー」の話しか書いていない」。
- ↑ 当人は「柳生家にしつこく付き纏う雑草刈り」の理由作りのために、新八達を利用したと嘯いていた。
- ↑ 九兵衛が見ていたのは紙面の端に掲載されていたゴスロリの広告だった。
- ↑ 神楽達からは「爺嫌」と呼ばれている。
- ↑ 例え相手が真選組や天人であろうとも、窮地に陥った場合は立場を越え協力の意思を見せる
- ↑ 表記は「そのへんにいたオッさん」(第15話・第58話・第156話・劇場版)、「アニメをつくってるオッさん」(第50話)、「監修やってるオッさん」(ジャンプアニメツアー2008、第150話、第209話)、「そのへんにいた主婦」(第230話)。
- ↑ 星海坊主との戦闘時に使っていたものは普通の大きさだった。
- ↑ 本来遊女は30を過ぎたら引退し若い遊女の指導に当たる為、彼女が現役であることは鳳仙には隠していた。
- ↑ 「ふね」という単語だけでも船酔いする。
- ↑ 高杉からもアホ提督といわれかけたり、河上万斉からはウツケ提督と言われている。
- ↑ しかし、漫画でのモノローグシーンやアニメの42話および9期EDでは(後姿であるものの)黒髪だった(銀八先生いわく、これは視聴者の気のせいではない)。
- ↑ 老師曰く、200年前は現在最強の夜兎と言われていた鳳仙と同等の実力者たちが大勢いたとされる。
- ↑ 銀時曰く、「味はいいが、コーンフレークの割合が高過ぎる」らしい。
- ↑ アニメ第322話ではかぶき町に住んでいることが銀時の書いたメモで判明する。
出典[編集]
- ↑ アニメ第43話にて露見
- ↑ “dTVドラマ「銀魂2」の詳細解禁!立木文彦が実写版マダオ役で登場、堤真一も出演”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年7月9日). 2018年7月9日閲覧。
- ↑ 44巻の質問コーナーより。
- ↑ “古畑星夏、映画「銀魂」出演決定「イントネーションにはご注意を」”. モデルプレス (2017年4月21日). 2017年4月22日閲覧。
- ↑ 単行本18巻の質問コーナーより。
- ↑ アニメ64話やコミック26巻の挿絵より。
- ↑ 14期エンディングテーマ、ウォーアイニー
- ↑ “ドラマ「銀魂」山崎退役は戸塚純貴、NG20回出し「ひと思いに殺して欲しかった」”. 映画ナタリー (2017年6月20日). 2017年6月20日閲覧。
- ↑ 第六十六巻の質問コーナーより
- ↑ 56巻質問コーナーより。
- ↑ 52巻質問コーナーより
- ↑ 「銀魂くんのあゆみ」180ページより
- ↑ “映画出演情報 『銀魂』”. 大西統眞 とうまんもすな日々 (2017年6月20日). 2017年7月18日閲覧。
- ↑ コミックス41巻68P『読者とふれ合う質問コーナー(111)』回答より。
- ↑ 第四十巻の質問コーナーより。
- ↑ 第四十三巻の質問コーナーより
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