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ガンダムビルドダイバーズ

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ガンダムビルドダイバーズ
ジャンル SFホビーロボット
アニメ
原作 矢立肇富野由悠季
監督 綿田慎也
シリーズ構成 木村暢
キャラクターデザイン ハラカズヒロ(原案)
戸井田珠里
メカニックデザイン 大河原邦男海老川兼武
阿久津潤一、石垣純哉
形部一平、寺岡賢司
寺島慎也、柳瀬敬之
鷲尾直広
音楽 木村秀彬
アニメーション制作 サンライズ
製作 テレビ東京、サンライズ
創通
放送局 テレビ東京系列ほか
放送期間 2018年4月3日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

ガンダムビルドダイバーズ』(: Gundam Build Divers、略:GBD)は、2018年4月3日よりテレビ東京系列ほかにて放送中の日本テレビアニメ。「ガンダムシリーズ」に登場する兵器のプラモデルガンプラ」を用いた「ガンプラバトル」を題材としており、過去に放送された『ガンダムビルドファイターズ (GBF)』や『ガンダムビルドファイターズトライ (GBF-T)』と合わせて「ガンダムビルドシリーズ」と総称される[1]

製作[編集]

スタッフ[2][3]
企画 サンライズ
原作 矢立肇富野由悠季
監督 綿田慎也
シリーズ構成 木村暢
キャラクターデザイン原案 ハラカズヒロ
キャラクターデザイン 戸井田珠里
メカニックデザイン 大河原邦男海老川兼武
阿久津潤一、石垣純哉
形部一平、寺岡賢司
寺島慎也、柳瀬敬之
鷲尾直広
アクション監督 大張正己
チーフメカアニメーター 久壽米木信弥、宇田早輝子
美術デザイン・美術監督 益田健太
色彩設計 菊地和子
撮影監督 呉島春陽、杉山大樹
編集 野尻由紀子
音響監督 明田川仁
音楽 木村秀彬
音楽プロデューサー 木村憲一郎、山田智子
エグゼクティブプロデューサー 出原隆史、小形尚弘
プロデューサー 高林庸介、小川正和
制作協力 ADK
企画協力 BANDAI SPIRITS ホビー事業部
製作 テレビ東京創通、サンライズ

経緯・スタッフィング[編集]

本作は、『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』や『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』が一段落ついたことを受けて立ち上げられた作品であり、「登場人物が自分のガンプラを操縦して戦う」という基本要素以外は、前2作とはストーリーが連続しない別作品として制作されている。これには、『GBF』企画時の狙いであった「ガンプラに触れたことのない新規層に作品を見てもらう」ことを再び目的にしていることが背景にある[4]。また、スタッフ面では、監督や多くのメカニックデザイナーが『GBF-T』より続投する一方で、前2作の主要スタッフだった黒田洋介の意見に鑑みて、シリーズ構成に木村暢、メインの作画陣に若いアニメーターを起用するなど入れ替えも図られている[4]

作風・演出[編集]

前2作では現実世界で行われる対戦競技だったガンプラバトルが、本作では仮想世界で行われるオンラインゲームとして描かれることが決定的な違いとして挙げられる[5]。この設定は、スマートフォンソーシャルゲームが浸透した新規ユーザーの目にガンプラを未来的かつ魅力的に映す狙いがあり、漫画『プラモ狂四郎』のプラモシミュレーションのようなシステムの方が、前2作のプラフスキー粒子のようなファンタジー寄りの技術よりも現実的であるという考えにもとづいている[3]。これに伴い、ゲーム内ではガンプラの体感サイズが従来のガンダム作品と同じサイズで表現されるほか、キャラクターが多種多様なアバターとして登場するなど、演出面でも違いが生まれている[3]。一方、ネットゲームを舞台とする設定は、視聴者にガンプラの必要性を懐疑させ、ともすれば主要商品の展開に影響を与えかねないため、「作り込みの差がガンプラの性能を決定する」「ガンプラを自分の手で直接ケアしないとデータ上のダメージは修復されない」などの設定を登場させることで、劇中におけるガンプラの存在意義を生み出している[3]

プロモーション[編集]

2018年2月2日に行われた「ガンダムビルドシリーズ 新作発表会」にて制作が発表され、主要スタッフおよびキャストが公開された。これと同時に、インターネット上では本編第1話につながるスペシャルフィルム『「ガンダムビルドダイバーズ」プロローグ』が配信された[1]

あらすじ[編集]

ネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン (GBN)」が人気を博す世界。主人公のミカミ・リクは、GBN王者のクジョウ・キョウヤのガンプラバトルを目の当たりにしたことでGBNに魅了される。親友のユッキーことヒダカ・ユキオや同級生のヤシロ・モモカとともにGBNのプレイヤー「ダイバー」となったリクは、愛機のガンダムダブルオーダイバーとともに多くの出会いや冒険を経験していく。

作中設定・用語[編集]

ガンプラバトル・ネクサスオンライン (GBN)
システム音声 - 高橋未奈美
電脳仮想空間「ディメンション」内でガンプラバトルを中心としたミッションを楽しむ、世界規模の最新ネットワークゲーム[5]。ダイバーギアさえあればガンプラなしでもログインできることから利用目的はさまざまで、ガンプラを用いたバトルやミッションだけでなく、チャットや情報収集に利用するプレイヤーも多く存在する[6]。歴代ガンダム作品に登場する世界や地形を忠実に再現しており、地上のみならず宇宙エリアも存在する。また、本作オリジナルのエリアも存在する。
エスタニア・エリア
アジアン・サーバーに存在する中華風エリア。リクたちがログインした総合受付からは距離があるため、専用のゲートを通ってアジアン・サーバーまで移動する必要がある。フォース「虎武龍」の拠点がある[7]
ペリシア・エリア
ガンプラビルダーの聖地とされる中立エリア。砂漠に存在しており、ランクによってガンプラの乗り入れが制限されている。エリア内は常に砂が飛び交っているため、ガンプラを使用するには可動部分への防塵処理が必須となる[8]
ダイバー
GBNにユーザー登録したプレイヤーたちの通称。ゲーム内では自身の分身となるアバターの姿で活動する。オンラインゲームゆえに性別や服装は自由で、容姿を動物など人間以外の姿に設定することもできる[9]。仮登録時は「ガンダムシリーズ」のマスコットロボット「ハロ」の姿で活動することになるが、その状態でもアクセサリーパーツによるアレンジは可能[10]。ダイブ中は現実世界のように触覚や痛覚を感じるものの、肉体的な負傷や疲労はなく、自身の精神を操作することで、生身でMSと戦えるほどの身体能力を発揮することも可能[7]
各ダイバーはバトルやミッションの成績に応じたダイバーポイントの獲得を基本目的とし、勝利したダイバーは対戦相手のポイントを徴収することができる。一定ポイントに応じたランクアップをすることで、さまざまな特典を受けられるようになる。
GBNが世界規模の人気ゆえにダイバーの数は非常に多く、運営側の目が行き届かないところで犯罪や不正行為に手を染める悪質なダイバーもいる[6]
マスダイバー
おもに連戦ミッションや初心者用の簡易ミッションにおいてプレイヤーキラーまがいの妨害行為を行うダイバー[1]。ランクの低い初心者や下位ランカーを中心に広がっており、彼らが使用するブレイクデカールの影響でディメンション内に深刻なバグが頻発しているため、運営は対策に迫られている[10]
ダイバーギア
GBNにログインするための小型端末。角を切り落とした三角形のプレート状で、所有するダイバーの情報が記録されているほか、中央部はガンプラのスキャニング装置を兼ねた台座となっている[11]
ブレイクデカール
マスダイバーたちが使用する非公式ツール。これを使用したガンプラは紫色のオーラのようなエフェクトをまとい、機体性能が大幅に向上する。ただし、ガンプラの完成度が低いと行動不能になるほどの負荷がかかり、バグの影響でバトル中のリタイアが不可能になるなどのリスクも生じる[6][10]
徹底した秘匿性の高さから使用するまではマスダイバーとの判別が困難であるため、一般ダイバーが遭遇したマスダイバーを直接排除するしか有効策がないのが実情である[12]
フォース
共通の目的をもつダイバーたちで結成される部隊システム[1]。フォースごとの人数制限はなく、たとえメンバーが一人だけでもフォースを名乗れる[9]。フォース専用のミッションに参加したり、それに応じたフォースポイントの獲得が可能となるが、結成には一定以上のダイバーポイントを必要とする[6]。個人活動のダイバーと同様にフォースの活動目的はさまざまだが、マスダイバーたちで構成される非合法活動のフォースも存在する。
ガンプラフォースバトルトーナメント
毎年開催される最強フォースの決定戦[1]。作中では第14回まで開催されている。10人編成のフォース2組による対戦で勝敗を争い、各フォースごとに1機設定されたフラッグ機を撃墜したフォースが勝利となる。フラッグ機はリーダー機以外でも自由に設定可能であるうえ、対戦するフォースは互いのフラッグ機がどれなのかは知らされず、いかにして敵のフラッグ機を捜し出すか、そして味方のフラッグ機を隠し守るかが重要な戦略となる[13]
トランザムシステム
機動戦士ガンダム00』に登場する、短時間のみ機体性能を飛躍的に高めるシステム。GBN内でも同様のシステムが再現可能であるが、使用できるかはガンプラの完成度に左右され、完成度の低いガンプラでは負荷に耐えられずに深刻な損傷を受ける[6]
必殺技
Cランク以上のダイバーが使用できる高威力の固有技。どのような技となるかは、各ダイバーの経験やガンプラの特性に委ねられる[7]

登場人物[編集]

主要人物[編集]

リク(ミカミ・リク)
声 - 小林裕介
本作の主人公。臨海都市に住む14歳の中学生。ユッキーからは「リッくん」の愛称で呼ばれる[14]。使用ガンプラはガンダムダブルオーダイバー。何事もそつなくこなせる器用さゆえに心の底から熱中できるものがなかったが、キョウヤのバトルを観戦したことがきっかけでGBNの楽しさに目覚める[15]
ユッキー(ヒダカ・ユキオ)
声 - 藤原夏海
リクの同級生で、ともにGBNを始める親友。使用ガンプラはジムIIIビームマスター。大人を凌駕する「ガンダムシリーズ」への愛情と知識に加え、ビルダーとしても高い技術力をもつ[15]
モモ(ヤシロ・モモカ)
声 - 稗田寧々
リクの同級生で女子サッカー部員。使用ガンプラはモモカプル。とても積極的な性格だが、「可愛いものこそ正義」という女の子らしい感性もあわせもつ[15]。当初はリクをサッカー部に勧誘しようと近づくが、偶然目の当たりにしたキョウヤのバトルに魅了され、ダイバーとなる[10]
サラ
声 - 照井春佳
初めてGBNをプレイしていたリクとユキオが出会う少女。ビルダーしか知りえないはずのガンプラへの想いを読み取る不思議な感性をもつ[15]

GBNフォースと所属ダイバー[編集]

AVALON[編集]

(アヴァロン)

第14回ガンプラフォースバトルトーナメント優勝フォース。おもに紫系統に塗装されたガンプラが多い[13]

クジョウ・キョウヤ
声 - 笠間淳
AVALONのフォースリーダーで、昨年のワールドチャンピオンシップトーナメント個人戦を制した最強のチャンピオン[13]。使用ガンプラはガンダムAGEIIマグナム。普段は温和かつ紳士的だが、内に秘めたガンプラバトルへの情熱は誰よりも熱い[15]
マスダイバーの活動でGBN内にバグが頻発している現状を憂いており、仮面を着けた素性不明のダイバー「キョウヤ」として独自にバグの調査もおこなっている。バグによって暴走した敵ガンプラを協力して倒したことがきっかけで、リクたちと友人となる[10]
カルナ、エミリア
声 - 中島ヨシキ(カルナ)、森なな子(エミリア)
フォースメンバー。使用ガンプラはクランシェ

第七機甲師団[編集]

(だいななきこうしだん)

第14回ガンプラバトルフォーストーナメント準優勝フォース。GBN内では古参のフォースで、ミリタリー色の強い改造を施したガンプラが多い[13]

ロンメル
声 - 速水奨
第七機甲師団のフォースリーダーで、白いフェレットのような小動物姿のダイバー[2]。使用ガンプラはグリモアレッドベレー。容姿に似合わないハードな戦略家で、「智将」と称される。キョウヤとは互いを認め合ったライバル兼友人であり、操縦技術やガンプラへの情熱も負けていない[13]
クルト、ジャック
声 - 山本兼平(クルト)、田所陽向(ジャック)
フォースメンバー。使用ガンプラはクルトがギラ・ドーガ、ジャックがザクI・スナイパータイプ[16]

虎武龍[編集]

(とらぶりゅう)

アジアン・サーバーのエスタニア・エリアを拠点とするフォース。所属ダイバーはおもに修行僧のようなアバターを使用しており、近接格闘の追及をテーマとしている[7]

タイガーウルフ
声 - 諏訪部順一
虎武龍のフォースリーダーで、「トライファング」の異名をもつ人狼姿のダイバー。使用ガンプラはガンダムジーエンアルトロン。フォースの仲間たちとともに日々鍛錬に励んでいるが、そのせいで女性に対する免疫がほとんどなく、女性に近づかれると気弱になる。旧友であるマギーの依頼を受け、リクたちを指導する[7]

そのほかのダイバー[編集]

マギー
声 - 村田太志
世界ランク23位の強豪ダイバー[14]。男性型のアバターを使いながらオネエ言葉で話し、押しの強さで相手を自分のペースに引き込むのが得意[15]。初心者にもGBNを楽しくプレイしてもらいたいという思いから進んでナビゲーターを務めており、リクとユッキーにも親身に接する[14]
ドージ
声 - 松岡禎丞
リクとユッキーが初めて対戦するダイバー。使用ガンプラはゼダス[14]。兄のオーガに憧れてGBNを始めるも、卑怯な手段で初心者を陥れるなど努力の方向を間違えている[15][14]。リクとユッキーをだまして自身のダイバーポイントを稼ごうとするが、追い詰められて奮起したリクに返り討ちにされる[14]
オーガ
声 - 羽多野渉
ドージの兄で、「獄炎のオーガごくえんのオーガ」の通り名をもつ強豪ダイバー。使用ガンプラはオーガ刃-X。打倒キョウヤを目標に掲げており、自身の強さを高めるべく貪欲に強者との戦いを求めている[15]。荒々しいバトルスタイルながらもドージのような卑怯な手段は使わず、そのような手段を使う者には怒りをあらわにする[6]
ダニエル
声 - 伊丸岡篤
上位ダイバーを標的とする少数精鋭フォース「デスペラード」のエースダイバー。使用ガンプラはテキーラガンダムの改造機。カウボーイ風のアバターを使用し、片言の外国人のような口調で話す。高ポイント獲得を狙って虎武龍の拠点に攻め込み、そこで修行中だったリクとユッキーを圧倒するも、ジーエンアルトロンを投入したタイガーウルフに完敗する[7]
アヤメ
声 - 沼倉愛美
リクたちを監視するくノ一姿のダイバー。シバの部下としてGBN内で暗躍しているが、過去の経験からガンプラへの純粋な情熱をのぞかせることもある[8]
偶然を装ってペリシア・エリアに向かうリクたちに接触するが、リクたちのガンプラへの思いに触れ、シバの顧客である偽シャフリヤール(声 - 樫井笙人)の怒りを買い拉致されたところを救出されてからは、少し心境が変化する[8]
シバ・ツカサ
声 - 八代拓
赤いフードで顔を隠した謎のダイバー。ブレイクデカールをGBN内にばらまいている張本人で、ある理由からGBN世界の崩壊を望んでいる[8]。キョウヤら実力者たちに認められたリクたちに着目し、アヤメに監視を命じる[7]
シャフリヤール
声 - 逢坂良太
GBN内でも1、2を争う製作技術をもつ人孤姿のダイバー。愛称は「シャフリ」。使用ガンプラはセラヴィーガンダムシェヘラザード。バトルの性能よりもガンプラの造形美を重視する芸術家肌だが、バトル用の改造や操縦技術にも長けている。上品にふるまいながら他人を見下す毒舌家だが、すべては「愛」であると断言するほどにガンプラへの情熱は深い[15]。普段はほとんど表舞台に出ておらず、その姿を知る者は少ない。自身と対称的な価値観をもつ武闘派のタイガーウルフとは折り合いが悪い[8]
自身の偽者を追ってペリシア・エリアを訪れた際にリクたちと親しくなり、ザムドラーグの改造機を駆る偽者と対峙したリクたちに、シェヘラザードの支援メカ・プトレマイオスアームズを貸与して共闘する[8]

そのほかの人物[編集]

ナナセ・ナナミ
声 - 伊藤かな恵
模型店「THE GUNDAM BASE」の女性店員。旧知であるリクたちに面倒見よく接するが、ガンプラの知識には疎い[15]コスプレ趣味があり、初対面のモモカにさまざまなガンダムキャラクターの衣装を着せようとする[10]

登場ガンプラ[編集]

過去のガンプラバトル作品と同様に、現実に市販されているガンプラの改造作品が多く登場し、現実でもそれら改造ガンプラがバンダイから順次商品化される。さらに、『GBF-T』では版権の都合から登場できなかった『機動戦士ガンダムAGE』や『ガンダム Gのレコンギスタ[17]のガンプラも登場する。

各ガンプラのデザインにおいては、過去のガンダム作品を知らなくても格好良さや強さを感じ取れるようにすることが意識されている[18]

各ガンプラの諸元表のデータは、過去2作と同様に作中の人物たちが考えた数値となる[19]

主要人物のガンプラ[編集]

諸元
ガンダムダブルオーダイバー
GUNDAM 00 DIVER
型式番号 GN-0000DVR[19]
全高 18.3m[19]
重量 55.5t[19]
武装 GNソードII×2
GNビームサーベル×2
操縦者 リク(ミカミ・リク)
ガンダムダブルオーダイバーエース
GUNDAM 00 DIVER ACE
武装 スーパーGNソードII×2
GNビームサーベル×2
GNダイバーソード×2
操縦者 リク(ミカミ・リク)
GN-0000DVR ガンダムダブルオーダイバー
リクが使用する「HG ダブルオーガンダム」の改造機[20]
リクの自室にあるほかのガンプラのパーツを思うままに組み込んだミキシング作品で、両肩のコーン型スラスター基部に追加されたバーニアとウイングによって原典機の強化形態であるダブルオーライザーに近い機動性の向上を果たし、攻守ともにバランスの取れた機体となっている。頭部は外見の強さを重視してアンテナが増設されているが、センサー機能の強化といった実用的な改修も行われている。機体色は原典機と同じ青と白で、スポーツ選手のユニフォームを意識した配色となっている[19]。完成当初は機体がトランザムシステムに耐えられる強度ではなく、オーガとの戦いでトランザムを強行して行動不能に陥る[6]
武装は原典機と同じだが、GNソードIIは刀身を回転させずにライフルモードに変形できるよう調整されている[19]
ガンダムダブルオーダイバーエース
高機動型バックパックと追加武装一式で構成される「ダイバーエースユニット」を装着した姿[20]
追加武装は、内部のGNコンデンサーでエネルギー効率を高めた両肩の大型剣「GNダイバーソード」二振り、GNソードIIの刀身を一新した「スーパーGNソードII」二振り[21][20]


諸元
ジムIIIビームマスター
GM III BEAM MASTER
型式番号 RGM-86RBM[12]
全高 18.0m[12]
重量 43.4t[12]
武装 チェンジリングライフル×1
ビームライフル×1
ミサイルポッド×2
大型ミサイルランチャー×2
バスターバインダー×2
ビームサーベル×2
操縦者 ユッキー(ヒダカ・ユキオ)
RGM-86RBM ジムIIIビームマスター(ジムスリービームマスター)
ユッキーが使用する「HGUC ジムIII」の改造機[20]
ユッキーのコンテスト初入賞作品をベースに、後方支援に特化した改修が加えられている。「ビームマスター」とは、複数のビーム兵器が追加されたことに由来する。一方で原典機の実弾武装も残されており、センサーの強化や装備位置の変更が加えられている。頭部はメインカメラ周辺のセンサー性能を高めた独自の形状となり、脚部は精密射撃に適した構造および推力の強化がなされている[12]
武装は、遠距離用ライフルビームと近距離用バルカンビームの2門の銃口をもつ大型火器「チェンジリングライフル」、原典機純正のビームライフル、同じく原典機純正の肩部4連装中型ミサイルポッド2基、原典機の腰部から両脛に移設された大型ミサイルランチャー2基、弱威力のフラッシュビームを散弾状に発射する両腰のバスターバインダー2基、原典機のバックパックから両膝の新造ユニットに移設されたビームサーベル2基。チェンジリングライフルの銃尻にバスターバインダーを接続することで、最大威力のフュージョンビームを放つことができる[12]


モモカプル
モモカが使用する「カプル」の改造機。
可愛らしさを重視し、ペンギンを模した外観に改造されている。両手のアイアンネイルの先端を丸めたり、ミサイルランチャーを撤去したことによって攻撃力は低下しているが、機動性や強度は向上している[21]。機体内部には小型ガンプラ「ミニカプル」が搭載されている[20]

GBNダイバーのガンプラ[編集]

諸元
ガンダムAGEIIマグナム
GUNDAM AGEII MAGNUM
型式番号 AGE-IIMG[5]
全高 18.5m[5]
重量 29.2t[5]
武装 ハイパードッズライフルマグナム×1
Fファンネル×4
ビームサーベル×2
シグルシールド×1
操縦者 クジョウ・キョウヤ
AGE-IIMG ガンダムAGEIIマグナム(ガンダムエイジツーマグナム)
クジョウ・キョウヤが使用する「HG ガンダムAGE-2」の改造機[20]
キョウヤの高度なバトルスタイルに合わせ、あらゆる状況からでも即座に攻撃できる超攻撃機として製作されている。原典機の飛行形態であるストライダーモードは「フェニックスモード」へと昇華され、GBN王者の機体にふさわしい完成度を示す[20]
武装は、原典機のライフルよりもエネルギー充填量を高めた機首兼用の「ハイパードッズライフルマグナム」、両肩のウイングにガンダムAGE-FXのCファンネルの機能を付与した刀剣型遠隔操作兵器「Fファンネル」4基、原典機純正のビームサーベル2基、大型剣を組み合わせた攻防一体の盾「シグルシールド」[5]。シグルシールドにすべてのFファンネルを装着することで、巨大な光剣を形成することができる[10]
AGE-2DH ガンダムAGE-2ダークハウンド(偽装)
マスダイバーの調査活動時に、偽装用のアウターパーツを装着した姿[10]
機体色やシルエットは原典機のダークハウンドに似せてあるが、頭部のヘルメット部分はマスターグレードのパーツを使用しているため一回り大きく、眼帯型バイザーも原典とは左右逆になっているなど、異なる部分もいくつかある[22]


諸元
グリモアレッドベレー
GRIMOIRE RED BERET
型式番号 GH-001RB[23]
全高 16.5m[23]
重量 46.8t[23]
武装 アサルトライフル×1
プラズマナイフ×3
シールド×1
シザークロウ×2
ミニモア×2
操縦者 ロンメル
GH-001RB グリモアレッドベレー
ロンメルが使用する「HG グリモア」の改造機[20]
原典機の実戦的な機能拡張をコンセプトとしており、「レッドベレー」の由来となった赤い頭部と左肩が特徴。出力や剛性、武装すべてにおいて安全性を無視した限界領域の改修が加えられており、並みのダイバーではあつかえない上級者用MSとなっている。脚部は特に大きな改修が加えられており、足裏の前後には高速滑走用の車輪「インラインダッシュ」が追加されている[23]
武装は銃身下部にグレネードランチャーを装着したアサルトライフル1挺、原典機と同型のプラズマナイフ3振り、同じく原典機と同型のシールド、左右の脛からつま先にかけて展開する捕獲用の爪「シザークロウ」、バックパック「ミニモアザック」に収納された小型支援メカ「ミニモア」2機。アサルトライフルはストック部分をピストル、レシーバーをサブマシンガンとして分離・使用することが可能。ミニモアはプラズマナイフを装備することで格闘戦にも対応し、本体の頭部が破損したときの代替パーツとしても利用できる。大気圏内飛行用のティルトローターパックをはじめ、オプション装備も充実している[23]


オーガ刃-X(オーガジンクス)
オーガが使用する「HG ジンクスIV」の改造機[20]
鬼のような外見が特徴の接近戦特化機で、トランザムの使用にも支障がないほど高い完成度をもつ[6]。トランザム中は頭部バイザーを下降させた一ツ目モードに変化する[21]。武装は連結ギミックを有するGNオーガソード二振り、肩のGNビームショルダータックル、手首周囲のGNニードルストレート[20]
ガンダムジーエンアルトロン
タイガーウルフが使用するアルトロンガンダムの改造機[21]
原典機の近接格闘能力を発展させた機体で、虎と狼をかたどった左右の肩アーマーが特徴[21]。武装は、肩アーマー付属式として両腕と別体化させた改良型ドラゴンハング「ツインジーエンハング」、バックパック中央に配置された盾「ジーエンシールド」。ツインジーエンハングは、肩アーマーをグローブのように両手に装着することもできる[20]。必殺技は、全身を金色に輝かせながら拳から龍のかたちをした衝撃波を放つ「龍虎ロード」[7]
セラヴィーガンダムシェヘラザード
シャフリヤールが使用する「HG セラヴィーガンダム」の改造機[20]
原典機の高火力を再現しつつ、『00』に登場する母艦「プトレマイオス」に似たユニット「プトレマイオスアームズ」を機体各所に装着することで、巨体に似合わない高機動性を実現している[21]。武装はGNフィジカルバズーカ1挺と、クローとしての機能も備えるGNコンテナビーム4基[20]
煌・ギラーガ(ギラ・ギラーガ)
「HG ギラーガ」の改造機[20]
原典機よりも出力が向上したことに伴い、全身にヒートブレード兼用のヒートシンクを装備している[21]

そのほかのガンプラ[編集]

リーオーNPD
AIで制御される「リーオー」ベースのNPD(Non Player Diver)ガンプラ[21]。複数の頭部バリエーションがあり、バトルの仮想敵機などさまざまな局面で運用される[14]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「Diver's High」[24](第1話 - )
作詞・作曲・歌 - SKY-HI / 編曲 - 亀田誠治
エンディングテーマ「明日へ」[24](第1話 - )
作詞 - KAO / 作曲 - 平間亮之介 / 編曲 - 小田真 / 歌 - Iris

各話リスト[編集]

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出キャラクター作画監督メカニック作画監督
プロローグ 木村暢綿田慎也戸井田珠里テンプレート:Hlist/styles.cssページに内容がありません。
  • 久壽米木信弥
  • 宇田早輝子
ep01Welcome to GBN
ep02百鬼オーガ 初見浩一池野昭二テンプレート:Hlist/styles.cssページに内容がありません。
  • 小谷杏子
  • 中本尚
高瀬健一
ep03守る者 西澤晋うえだしげる千葉道徳有澤寛
ep04霊山の虎狼 黒田洋介久藤瞬しんぼたくろう阿部宗孝
ep05聖地・ペリシア 木村暢内藤明吾孫承希江上夏樹、斎藤香松田寛

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[25]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [26] 備考
2018年4月3日 - 火曜 17:55 - 18:25 テレビ東京 関東広域圏 製作局
テレビ北海道 北海道
テレビ愛知 愛知県
テレビ大阪 大阪府
テレビせとうち 岡山県・香川県
TVQ九州放送 福岡県
2018年4月7日 - 土曜 19:30 - 20:00 BS11 日本全域 BS放送 / 『アニメ+』枠
2018年4月9日 - 月曜 23:00 - 23:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり[27]
テレビ東京系列の地上波6局のみ字幕放送を実施。
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[28]
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年4月3日 - 火曜 19:00 更新
2018年4月4日 - 水曜 12:00 更新
2018年4月6日 - 金曜 12:00 更新
2018年4月7日 - 土曜 0:00 更新
未定 未定

BD / DVD[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 ガンダムシリーズTVアニメ最新作「ガンダムビルドダイバーズ」2018年春より放送スタート!”. GUNDAM.INFO (2018年2月2日). 2018年2月9日閲覧。
  2. 2.0 2.1 “TVアニメ最新作『ガンダムビルドダイバーズ』放送決定! ガンプラなどの新商品も発表された「ガンダムビルドシリーズ新作発表会」をレポート”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年2月2日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1517561377 2018年2月9日閲覧。 
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 GMG2018S 2018, p. 58.
  4. 4.0 4.1 GMG2018S 2018, pp. 58–59.
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 プラモデル「ガンダムAGEIIマグナム」解説書, 1/144スケールモデル HGBD, No.001, バンダイ 
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 ストーリー 第2話「百鬼オーガ」”. ガンダムビルドダイバーズ 公式サイト. 創通・サンライズ・テレビ東京. 2018年4月10日閲覧。
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参考文献[編集]

外部リンク[編集]

映像外部リンク
『ガンダムビルドダイバーズ』プロローグ - YouTubeBandaiChannelが2018年2月2日にアップロード)
テレビ東京系列 火曜17:55 - 18:25枠
前番組 番組名 次番組
アイドルタイムプリパラ
(2017年4月4日 - 2018年3月27日)
ガンダムビルドダイバーズ
(2018年4月3日 - )
-

テンプレート:ガンダムビルドシリーズ スクリプトエラー: モジュール「navbox/former」はありません。

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