玉正鳳萬平
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基礎情報 | ||||
四股名 |
高春日 望 → 種子島 万来 → 旭蒼天 万来 → 玉正鳳 萬平 | |||
本名 |
エルデンビィールグ・エンクマンライ Эрдэнэбилэгийн Энхманлай | |||
愛称 | マンちゃん、タマショー | |||
生年月日 | 1993年3月6日(31歳) | |||
出身 | テンプレート:MNG1949・ウランバートル市 | |||
身長 | 188.0cm | |||
体重 | 125.0kg | |||
BMI | 34.0 | |||
所属部屋 |
春日山部屋 → 追手風部屋 → 中川部屋 → 片男波部屋 | |||
得意技 | 右四つ、寄り、投げ[1] | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 西十両9枚目 | |||
最高位 | 西十両筆頭 | |||
生涯戦歴 | 300勝274敗(75場所) | |||
優勝 | 幕下優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 2011年9月場所 | |||
趣味 | アニメ鑑賞[2]、漫画[2]、手芸(ブレスレット作りなど)[2] | |||
備考 | ||||
2024年4月30日現在 |
玉正鳳 萬平(たましょうほう まんぺい、1993年3月6日 - )は、モンゴル国ウランバートル市出身で片男波部屋(入門時は春日山部屋、一時期は追手風部屋→中川部屋)所属の現役大相撲力士。本名はエルデンビィールグ・エンクマンライ(モンゴル語キリル文字表記:Эрдэнэбилэгийн Энхманлай)、愛称は「マンちゃん」[2]。身長188.0cm、体重120.0kg。最高位は西十両筆頭(2023年9月場所)。好物はモンゴル料理のボーズ。好きな漫画はONE PIECE[3][2]。いわゆる「花のヨン組」の1人。
来歴[編集]
父はモンゴル相撲と柔道の監督。父の教え子には朝青龍、日馬富士、朝赤龍、時天空、白馬、龍皇と、錚々たる関取衆がいる[2]。エンクマンライ本人は相撲には全く興味がなく、バスケットやアイススケートに夢中であった[2]。入門直前に相撲の良さを知り、2011年6月に来日し、当時の高島部屋に入門[2]。しかし新弟子検査を受ける前に高島部屋は所属力士0人となったため消滅に至り、同年7月場所に春日山部屋の力士として新弟子検査を受けた。このため、公式記録上は高島部屋の所属力士であったことはない。興行ビザの獲得のため初土俵は9月場所。当時の四股名は高春日望(たかかすが のぞみ)であり、これは見習いとしての自分の世話をしてくれた13代高島の現役時代の四股名「高望山」から「高」と「望」を取り、新しい師匠の20代春日山の現役時の四股名「春日富士」から「春日」を取って作られたものである。初土俵から2年余りの2013年11月場所に幕下に昇進するなどある程度の実力は持っていた。しかし所属していた春日山部屋は、21代春日山(元前頭・濱錦)の師匠辞任勧告により2016年10月19日に閉鎖され、高春日を含めた旧春日山勢は追手風部屋預かりとなった。その後、2017年2月3日日本相撲協会より1月26日付で15代中川が師匠として旧春日山部屋の再独立が認められたことが発表され、所属部屋が中川部屋となった。中川部屋力士となってからしばらくして、15代中川の勧めで高春日をかわいがっている後援者の種子島という人物から名前を貰い、さらに下の名前も本名のエンクマンライから取り、2017年5月場所から四股名を種子島万来(たねがしま まんらい)と名乗ることにした[2]。元々太れない体質だが、1日4食から5食を食べ、そのほかにもプロテインと夜食を口にしている。食事は稽古よりも厳しいが、体を大きくするために頑張っている。春日山部屋時代までは四つ相撲であったが、中川部屋所属となってからは相撲も押しに変えている[2]。2017年11月場所から15代中川の四股名の「旭」と故郷のモンゴルの空に因んだ旭蒼天万来(きょくそうてん まんらい)へ改名。2020年7月場所の直前、師匠の15代中川に不適切な指導があったとして中川部屋が閉鎖されたため、片男波部屋に移籍[4]。同年9月場所に四股名を14代片男波の「玉」と正しく生きてほしいという意味を込めた玉正鳳萬平(たましょうほう まんぺい)へ改名[5] [6]。2022年11月場所12日目の6番相撲で元大関の朝乃山と対戦することとなって話題となった[7]。この一番は前日に玉鷲と作戦会議した通り、廻しを取らせないように突き放してから叩き込みで勝利[8]。この場所は7戦全勝で幕下優勝を飾った[1]。自己最高位を更新する東幕下筆頭で迎えた2023年1月場所は、3勝3敗で迎えた千秋楽の7番相撲で西十両10枚目の照強を倒して4勝3敗と勝ち越し、日本相撲協会の内規に従って翌3月場所の十両昇進が確実となった[9]。場所後の1月25日に開かれた番付編成会議で、3月場所の新十両昇進が発表された[10]。片男波部屋としては、現師匠が部屋を継承後初、部屋としても2008年1月場所の玉鷲以来の新関取で、モンゴル出身力士としては2022年7月場所の欧勝馬以来37人目、日本国外出身力士としては狼雅(ロシア)以来戦後72人目の新関取、所要68場所での新十両は日本国外出身力士として鬼嵐の71場所に次ぐ2番目のスロー出世となった[11]。3月場所前には幕内最高優勝経験者の朝乃山、栃ノ心、逸ノ城、徳勝龍を打倒したいと抱負を語った。この時点では流石に若い衆の頃よりは仕事量は減っているが、部屋に所属力士が4人しかいないという関係上関取であるにもかかわらずちゃんこ番や掃除などの雑用も行っている。若い衆2人と同様に大部屋で生活し、玉鷲の付け人も務めている[12]。新十両として土俵に上がった3月場所は14日目に勝ち越しを決めた[13]。なお、場所6日目の友風戦で左太ももの裏を肉離れしてしまった[14]。西十両11枚目の地位で土俵に上がった5月場所は9勝6敗の勝ち越し。7月場所は東十両5枚目まで最高位を更新。その7月場所は10勝5敗と初の2桁白星となり、9月場所は西十両筆頭まで最高位を更新。勝ち越せば新入幕も狙える地位だったが初日から4連敗、5日目の水戸龍戦で同場所初白星を挙げた際に脇腹の肉離れを起こし、6日目から再び4連敗で9日目にして十両昇進後初の負け越しとなった。
取り口[編集]
幕下優勝を果たした2022年11月場所中の報道によると、得意手は右四つ、寄り、投げとある[1]。
上手からの芸に優れ、投げの中でも上手投げ、上手出し投げが得意。突き放してからの叩き込みも武器。本人は2023年3月場所前に「右前みつを取れば負けない」と語っていた[12]。
エピソード[編集]
- 入門からお家騒動などで部屋を5つ(高島部屋[15]→春日山部屋→追手風部屋→中川部屋→片男波部屋)、一門を3つ(伊勢ヶ濱一門→時津風一門→二所ノ関一門)回っており、師匠が合計6人(13代高島、20代春日山、21代春日山、11代追手風、15代中川、14代片男波)ついた[2]。
- 玉鷲(片男波部屋)は姉の夫(義兄)。東京ではたまに姉の自宅に呼んでもらい、姉に手作りのモンゴル料理を振る舞ってもらっている[2]。玉鷲とは別の部屋に所属していたが、2020年7月に先述の経緯により自身が玉鷲の所属する片男波部屋に移籍し、同部屋所属となった[4]。
- 2017年4月、同じ一門の力士となっていた勢にヘビの玩具を使った悪戯をされた。これは、玉正鳳(当時、高春日)がゴキブリの玩具を使った悪戯を行ったその仕返しである[16]。
- アニメ好きであり、コスプレイベントにも参加している。ただし、自身はコスプレをせず着物姿で参加している[17]。
- 食べ物はボーズの他にもチョコレートや肉が好きであり、Twitterでもそれらの写真をしばしばアップロードしている。
- 協会公式プロフィールによると好きな歌手は長渕剛、趣味は映画鑑賞、漫画。好物は寿司、焼肉。好きな漫画は『ONE PIECE』、好きな映画はマーベル・スタジオの作品[18]
主な成績[編集]
2024年3月場所終了現在
通算成績[編集]
- 通算成績:300勝274敗(75場所)
各段優勝[編集]
- 幕下優勝:1回(2022年11月場所)
場所別成績[編集]
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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2011年 (平成23年) |
x | x | x | x | (前相撲) | 西序ノ口16枚目 6–1 |
2012年 (平成24年) |
東序二段38枚目 5–2 |
東序二段2枚目 2–5 |
西序二段33枚目 2–5 |
西序二段66枚目 6–1 |
西三段目97枚目 4–3 |
東三段目78枚目 5–2 |
2013年 (平成25年) |
東三段目45枚目 2–5 |
東三段目68枚目 4–3 |
東三段目50枚目 4–3 |
西三段目34枚目 5–2 |
東三段目11枚目 4–3 |
東幕下60枚目 2–5 |
2014年 (平成26年) |
東三段目20枚目 2–5 |
西三段目42枚目 7–0[注 1] |
東幕下30枚目 2–5 |
東幕下45枚目 3–4 |
東幕下55枚目 1–6 |
東三段目24枚目 3–4 |
2015年 (平成27年) |
東三段目38枚目 5–2 |
西三段目9枚目 4–3 |
西幕下58枚目 3–4 |
東三段目11枚目 4–3 |
西幕下59枚目 4–3 |
東幕下50枚目 4–3 |
2016年 (平成28年) |
西幕下40枚目 3–4 |
東幕下48枚目 5–2 |
西幕下29枚目 4–3 |
東幕下23枚目 3–4 |
西幕下30枚目 3–4 |
東幕下40枚目 3–4 |
2017年 (平成29年) |
西幕下46枚目 4–3 |
西幕下36枚目 3–4 |
西幕下44枚目 4–3 |
西幕下33枚目 3–4 |
西幕下46枚目 4–3 |
東幕下38枚目 2–5 |
2018年 (平成30年) |
東幕下58枚目 5–2 |
西幕下39枚目 4–3 |
東幕下32枚目 3–4 |
東幕下39枚目 3–4 |
西幕下49枚目 4–3 |
東幕下40枚目 4–3 |
2019年 (平成31年 /令和元年) |
西幕下33枚目 4–3 |
東幕下25枚目 3–4 |
東幕下33枚目 5–2 |
西幕下22枚目 4–3 |
東幕下19枚目 5–2 |
西幕下11枚目 3–4 |
2020年 (令和2年) |
西幕下15枚目 3–4 |
西幕下22枚目 6–1 |
感染症拡大 により中止 |
西幕下6枚目 2–5 |
東幕下15枚目 4–3 |
西幕下10枚目 3–4 |
2021年 (令和3年) |
西幕下12枚目 4–3 |
西幕下9枚目 3–4 |
西幕下16枚目 3–4 |
西幕下23枚目 5–2 |
西幕下13枚目 4–3 |
東幕下8枚目 5–2 |
2022年 (令和4年) |
東幕下2枚目 2–5 |
東幕下13枚目 2–5 |
西幕下26枚目 5–2 |
東幕下17枚目 5–2[注 2] |
西幕下9枚目 2–5 |
東幕下23枚目 優勝 7–0 |
2023年 (令和5年) |
東幕下筆頭 4–3 |
東十両13枚目 8–7 |
西十両11枚目 9–6 |
東十両5枚目 10–5 |
西十両筆頭 4–11 |
西十両7枚目 9–6 |
2024年 (令和6年) |
東十両4枚目 4–11 |
西十両9枚目 6–9 |
西十両9枚目 – |
x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴[編集]
- 高春日 望(たかかすが のぞみ)2011年7月場所 - 2017年3月場所
- 種子島 万来(たねがしま まんらい)2017年5月場所 - 2017年9月場所
- 旭蒼天 万来(きょくそうてん まんらい)2017年11月場所 - 2020年7月場所
- 玉正鳳 萬平(たましょうほう まんぺい)2020年9月場所 -
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 優勝同点。
- ↑ 2019新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した可能性があるため7番相撲を休場(不戦敗)
出典[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 玉正鳳が7戦全勝で幕下V「関取を目指したい」片男波親方、玉鷲からの助言生かす 日刊スポーツ 2022年11月25日16時31分 (2022年11月26日閲覧)
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 『大相撲中継』2017年9月16日号 p108-109
- ↑ One piece 1100 luffy vs akainu 本人のTwitter 1:13 - 2017年9月11日
- ↑ 4.0 4.1 “不適切指導の中川親方は2階級降格、部屋閉鎖も発表”. 日刊スポーツ. (2020年7月13日) 2020年7月13日閲覧。
- ↑ “降下の勢は東十両筆頭、千代丸は西十両3/新番付”. 日刊スポーツ. (2020年8月31日) 2020年8月31日閲覧。
- ↑ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2023年3月号(春場所展望号) 21頁
- ↑ 朝乃山が12日目に登場、5戦全勝中の玉正鳳との一番 勝てば十両復帰確実となる全勝優勝に王手 日刊スポーツ 2022年11月22日17時53分 (2022年11月22日閲覧)
- ↑ 玉正鳳6連勝、朝乃山との全勝対決制す 玉鷲と“作戦会議”で「突き放すように」何度も練習 日刊スポーツ 2022年11月23日14時56分 (2022年11月24日閲覧)
- ↑ 玉鷲付け人の玉正鳳、来場所の新十両昇進確実 「感謝」モンゴル出身で部屋4つ渡り歩いた苦労人 日刊スポーツ 2023年1月22日15時11分 (2023年1月22日閲覧)
- ↑ “落合が新十両昇進!史上最速所要1場所で関取 28日に引退相撲の元横綱白鵬に朗報届く”. 日刊スポーツ. (2023年1月25日) 2023年1月25日閲覧。
- ↑ “【春場所新番付】朝乃山あと1歩で再入幕逃す…フレッシュな新入幕一挙3人も/平幕以下関取編”. 日刊スポーツ. (2023年2月27日) 2023年2月27日閲覧。
- ↑ 12.0 12.1 新十両の玉正鳳「全員倒したい」付け人、ちゃんこ番もやりながら幕内優勝経験者4人打倒に自信 日刊スポーツ 2023年3月4日14時6分 (2023年3月5日閲覧)
- ↑ 新十両玉正鳳、対馬洋を破り8勝6敗で勝ち越し「自分の相撲を見せることができた」 日刊スポーツ 2023年3月25日15時37分 (2023年3月25日閲覧)
- ↑ 玉正鳳、春場所で左太もも裏を肉離れしていた「痛すぎて」痛み止めは通常の3倍の1回3錠を服用 日刊スポーツ 2023年4月21日14時23分 (2023年4月21日閲覧)
- ↑ 新弟子検査前に消滅したため公式には所属してない。
- ↑ 勢関にやられた心臓止まるところでした ゴキブリのお返しか〜 本人のTwitter 23:24 - 2017年4月23日
- ↑ モンゴルのハワリンバヤルの日にこんなコスプレもあったね全部マンガとアニメがすきだよ! 本人のTwitter 0:36 - 2016年6月10日
- ↑ 玉正鳳 萬平 - 力士プロフィール 日本相撲協会 (2023年2月27日閲覧)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 玉正鳳 萬平 - 日本相撲協会スクリプトエラー: モジュール「WikidataCheck」はありません。
- 玉正鳳 萬平 - 相撲レファレンススクリプトエラー: モジュール「WikidataCheck」はありません。
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