改造町人シュビビンマン
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ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 |
PCエンジン (PCE) 対応機種一覧
|
開発元 |
NCS ウインズ |
発売元 | NCS(メサイヤ) |
プロデューサー | 土田俊郎 |
ディレクター | 白倉安昌 |
音楽 | ガブリンサウンド |
美術 | うらべすう |
シリーズ | 改造町人シュビビンマンシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 4メガビットHuCARD[1] |
発売日 |
1989年3月18日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 | 10万本 |
その他 | 型式:NCS89004 |
『改造町人シュビビンマン』(かいぞうちょうじんシュビビンマン)は、1989年3月18日に当時の日本コンピュータシステムが保有していたブランド、メサイヤから発売されたPCエンジン用横スクロールアクションゲーム。
『改造町人シュビビンマンシリーズ』第1作目。PCエンジン初の2人同時プレイが可能なアクションゲームとなった。後にバーチャルコンソールやPCエンジンアーカイブス、プロジェクトEGGなどで配信された。
続編として『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』(1991年)が発売された。
概要[編集]
同社による『改造町人シュビビンマンシリーズ』の第1作目。改造町人である主人公の太助およびキャピ子を操作し、悪の組織「亜空魔団」を倒して捕らえられた人々を助け出し、元の身体に戻ることが目的。PCエンジン用のアクションゲームとして初の2人同時プレイが可能となった作品であり、キャラクターが音声合成によって言葉を発することや2人同時プレイ時の協力攻撃などを特徴としている。
開発は日本コンピュータシステムおよびウインズが行い、プロデューサーは後にスーパーファミコン用ソフト『重装機兵ヴァルケン』(1992年)やPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト『超兄貴』(1992年)を手掛けた土田俊郎、ディレクターは後にメガドライブ用ソフト『重装機兵レイノス』(1990年)を手掛けた白倉安昌、キャラクター・デザインは漫画家のうらべすうが担当している。
後にバーチャルコンソール対応ソフトとして、2007年にWii、2015年にWii Uにて配信された。また、2011年にはPCエンジンアーカイブス対応ソフトとして、2014年にはプロジェクトEGG対応ソフトとして配信された。
本作は10万本を販売し、発売から1年以上経過しても毎月数十通の反響が寄せられる人気作となり、当初予定されていなかった続編が製作され[2]、以後シリーズ化された。
ゲーム内容[編集]
太助とキャピ子では攻撃方法、ビームの特徴が違っており太助と2人プレイだと少し難易度が上がる。(ただし、二人プレイでは裏技で二人を一体化させて攻撃力を二倍にすることもできる。)
連打か、一回押しで剣による通常攻撃を行う他、溜め撃ちによるシュビビームが存在する。2人同時プレイ時にシュビビームを他のプレイヤーに当て再発射することで、拡散シュビビームもしくは強化シュビビームを放つことが可能。
本作はステージ選択制になっておりゲーム開始から18日以内に敵の本拠地へ行きボスを倒せばクリアとなり、ステージクリアごとに体力回復の他、ビーム発射許可やアイテム購入により強化、選択によってビームの攻撃力、スピードを上げパワーアップさせていく。第2作以降は通常の面クリア型となっている。
パワーアップアイテムは豪徳寺博士から買い取るシステムとなっており、またコンティニュー時には博士によって所持金が減らされる[3]。
被弾や、敵に触れてエネルギーがなくなるとゲームオーバー。
ストーリー[編集]
登場人物[編集]
- 太助
- 声 - 河口博
- 本作の主人公。魚屋を営む青年。力を加減しないと魚を捌くときにまな板、机まで切ってしまう。
- キャピ子
- 声 - ふじえりこ
- 本作の主人公。女子高生、バレーボール部所属。彼女も力を加減しないとスパイクが体育館の床を突き抜ける。ちなみに改造手術前までの二人の関係は赤の他人で面識は無かった模様。
- 豪徳寺博士
- 二人を無許可で改造した張本人。改造除去手術のたびに機械が故障したり悪の組織に攫われたりして手術は伸び伸びになっている。
移植版[編集]
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 改造町人シュビビンマン | 2007年3月27日 |
Wii | ウインズ | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [4][5] | |
2 | 改造町人シュビビンマン | 2011年1月19日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
ウインズ | KDE | ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) |
- | [6][7] | |
3 | 改造町人シュビビンマン | 2012年 |
PlayStation Vita | ウインズ | KDE | ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) |
- | ||
4 | 改造町人シュビビンマン | 2014年11月18日 |
Windows | ウインズ | エクストリーム | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | [8] | |
5 | 改造町人シュビビンマン | 2015年12月16日 |
Wii U | ウインズ | エクストリーム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [9][10] | |
5 | 改造町人シュビビンマン | 2023年5月19日 |
Nintendo Switch | Shinyuden | ダウンロード | - | [11] | ||
6 | 改造町人シュビビンマン | 2023年5月19日 |
PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X|S |
Ratalaika Games | ダウンロード | - | [11] |
スタッフ[編集]
- エグゼクティブ・リーダー:高杉学
- ゲーム・デザイン:にちれんレベル40
- ゲーム・プロデュース:土田俊郎
- テクニカル・リーダー:大谷孝司
- キャラクター・デザイン:うらべすう
- ドットマン:大矢哲也
- サウンド:ガブリンサウンド
- プログラマー:だんなおおさま、ずどんぎゃーつちい、プリースト、たににゃん
- ディレクター:白倉安昌
評価[編集]
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- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)[12]、『マル勝PCエンジン』では5・6・6・5の合計22点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、21.16点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で236位(485本中、1993年時点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.01 | 3.66 | 3.31 | 3.48 | 3.28 | 3.42 | 21.16 |
- ゲーム本『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』では、博士からのアイテム購入やコンティニュー時に所持金が減らされるシステムに関して「ゲーム全体に妙なリアリティが漂っている」と指摘した他、ゲームシステムは及第点の出来であるとしながらも、音声合成によるキャラクターのボイスや切ないエンディングなどに関して「特撮好きにはグッとくるネタは一見の価値あり」とし、また2人同時プレイ時限定のアクションなどを取り上げた上で肯定的に評価した[3]。
続編[編集]
- 改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-(1991年) - PCエンジン用ソフト。
- 改造町人シュビビンマン3 -異界のプリンセス-(1992年) - PCエンジンCD-ROM²用ソフト。
- 改造町人シュビビンマン零(1997年) - スーパーファミコンサテラビュー用ソフト。主人公を新キャラクターである「らいた」と「あずき」に変更し、当初はスーパーファミコン用ソフトとして開発されていたが発売中止となり、後に同タイトルでサテラビュー対応ソフトとして配信された。2017年にメサイヤブランドの所有社であるエクストリームのライセンスを受けて、コロンバスサークルよりSFC/SFC互換機で動作するカセットとしてに発売されることが発表され[13][14][15]、同年6月30日に正式に発売された[16]。
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 PC Engine FAN 1993, p. 8.
- ↑ 『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』の広告チラシに記載。
- ↑ 3.0 3.1 PCエンジン完全ガイド 2018, p. 40.
- ↑ 船津稔 (2007年3月26日). “任天堂、Wii「バーチャルコンソール」。「改造町人シュビビンマン」など3月27日から配信開始”. GAME Watch. インプレス. 2021年4月29日閲覧。
- ↑ “バーチャルコンソール配信ソフト5タイトル追加!(3/27)”. iNSIDE. イード (2007年3月27日). 2021年4月29日閲覧。
- ↑ cross (2011年1月12日). “2011年1月12日付けのPlayStation Store最新情報。「パタポン 3」「リトルビッグプラネット2」の体験版が配信中。各種新作タイトルも要チェックだ”. 4Gamer.net. Aetas. 2021年4月29日閲覧。
- ↑ 木原卓 (2011年1月19日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年1月第5週分”. GAME Watch. インプレス. 2021年4月29日閲覧。
- ↑ “『改造町人シュビビンマン』(PCエンジン版)、『重装機兵ヴァルケン』(コンシューマー版)がレトロゲーム配信サービス“プロジェクトEGG”にて配信開始!”. ファミ通.com. KADOKAWA (2014年11月18日). 2021年4月29日閲覧。
- ↑ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2015年12月9日). “Wii Uバーチャルコンソール12月16日・17日配信タイトル ― 『MOTHER3』『F-ZEROクライマックス』『スクリューブレイカー』『改造町人シュビビンマン』【修正】”. iNSIDE. イード. 2021年4月29日閲覧。
- ↑ そみん (2015年12月9日). “『MOTHER3』が12月17日、『F-ZERO(GBA版)』『轟振どりるれろ』『シュビビンマン』がWii U用VCで12月16日配信”. 電撃オンライン. KADOKAWA. 2021年4月29日閲覧。
- ↑ 11.0 11.1 “PCエンジン「改造町人シュビビンマン」が家庭用ゲーム機各種で5月19日にリリース。メサイヤから1989年に発売された横スクロールアクション”. 4Gamer.net. Aetas (2023年5月12日). 2023年5月19日閲覧。
- ↑ “改造町人シュビビンマン まとめ [PCエンジン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年4月29日閲覧。
- ↑ 今藤祐馬 (2017年5月11日). “「改造町人シュビビンマン零」SFC互換機用の「カセット」で登場”. GAME Watch. インプレス. 2021年5月3日閲覧。
- ↑ Gueed (2017年5月11日). “20年の時を経て再登場。サテラビューでの配信だけで遊べた「改造町人シュビビンマン零」が,SFC/SFC互換機用カセットとなって6月下旬に発売”. 4Gamer.net. Aetas. 2021年5月3日閲覧。
- ↑ すしし (2017年5月11日). “『改造町人シュビビンマン零』がカセットになって発売決定!衛星放送の配信でしか遊べなかったあのタイトルが復活”. iNSIDE. イード. 2021年5月3日閲覧。
- ↑ Gueed (2017年6月21日). “SFC/SFC互換機用カセット「改造町人シュビビンマン零」は6月30日発売”. 4Gamer.net. Aetas. 2021年5月3日閲覧。
参考文献[編集]
- 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、 8頁。
- 「PCエンジンソフト完全カタログ 1989年」『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』スタンダーズ、2018年6月15日、40頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784866362670。
外部リンク[編集]
- WiiVC版情報ページ(KONAMI) - ウェイバックマシン(2018年3月21日アーカイブ分)
- GA版情報ページ(KONAMI) - ウェイバックマシン(2018年3月21日アーカイブ分)
- WiiUVC版情報ページ(KONAMI) - ウェイバックマシン(2017年3月17日アーカイブ分)
- WiiUVC版情報ページ(任天堂)
- GA版情報ページ(SONY)
- 改造町人シュビビンマン零
- Kaizō Chōjin Shubibinman - MobyGames(英語)
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