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PlayStation Portable

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PlayStation Portable(プレイステーション・ポータブル、略称: PSP)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(略: SCE)が2004年12月12日に発売した携帯型ゲーム機。

PlayStation (PS) の発売10周年を記念して発売された。発表当初は「21世紀のウォークマン」と位置づけられていた。2009年11月1日には、姉妹機である「PSP go」が発売された。

歴史[編集]

2004年12月12日に、ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation Portable(PSP-1000)は、高解像度の大型液晶モニターを搭載し、PlayStation 2並みのグラフィックを楽しめるという特徴があり、記録媒体として光ディスクの一種であるUMDが採用された。本体には無線LANが標準装備されており、インターネットを介してゲームのコンテンツをダウンロードしたり、遠方に住むプレイヤーとオンライン対戦ができた。加えて、ワイヤレス通信機能の一つである“アドホックモード”では、最大16台まで同時接続ができた。また、ゲームシェアリング機能を利用した体験版配布サービス「PlayStation Spot」も展開された。一方で本体の初回出荷不足に陥り、同じく2004年に発売されたニンテンドーDSに先を越されてしまったとの指摘もある。また発売からしばらく後の2006年の時点においては、日本全国まんべんなく売れているニンテンドーDSに対し、PlayStation Portableでは大都市圏を中心に売れているという分析から、その背景には所得格差があるのではないかと指摘する声もあった。

初期型であるPSP-1000発売から3年後の2007年9月には、2代目モデルのPSP-2000シリーズが発売された。こちらは本体を薄型・軽量化したことに加え、テレビにつなげるためのビデオ出力端子が搭載された。その翌年の2008年10月に発売された3代目モデルのPSP-3000シリーズは、さらに高画質な液晶ディスプレイのほか、内蔵マイクが搭載された。

2009年4〜6月期はハードをけん引するような作品がなく、販売台数も前年同期の3分の1に当たる約130万台と苦戦していた。また同年発売されたディスクレスモデル・PSP goは、ダウンロード販売が一般的ではなかったうえ、パッケージタイトルとして購入済みのソフトを遊べないことなどからあまり売れず、ゲームタイトルの提供はパッケージタイトルが主流であった。

2010年には、PSP goを含む年間販売台数が290万7120台を記録し、わずかながらニンテンドーDSを初めて上回った。とはいえ、これはニンテンドーDSの市場が飽和しかけていたことや、日本国内におけるPlayStation Portableの総販売台数が少なかったがための伸びしろでもあり、当時品切れが頻発していた『モンスターハンター ポータブル 3rd』の供給がうまくいっていればより販売台数は伸びていたのではないかという分析もあった。

他方、欧米においては市場形成に失敗したとの指摘もある。

出荷台数[編集]

  • 2005年10月 - 世界1000万台
  • 2005年12月 - 世界1500万台
  • 2006年3月 - 世界1700万台
  • 2007年1月16日 - 世界2000万台
  • 2008年6月 - 世界4100万台
  • 2008年7月15日 - 日本1000万台
  • 2009年1月末 - 世界5000万台
  • 2009年10月25日 - 日本1280万台(エンターブレイン調べ)
  • 2011年1月 - 世界6400万台、うち日本は1600万台
  • 2011年6月 - 世界7000万台

年表[編集]

  • 2003年
    • 5月14日 - 新携帯プラットホーム“PSP”発表。
  • 2004年
    • 5月12日 - 携帯型ゲーム機 「プレイステーション・ポータブル」 (PSP) 商品発表。
    • 12月12日 - プレイステーション・ポータブル、プレイステーション・ポータブル バリュー・パック(ブラック)発売。
  • 2005年
    • 1月5日 - 北米向け発売イベントを開催し、SCEA社長兼CEOの平井一夫は「PSPは“ニンテンドーDSキラー”ではない。われわれの製品は“iPodキラー”だ」と発言。
    • 2月3日 - 北米での発売日が3月24日に決定。
    • 6月9日 - PSP向け周辺機器「カーアダプター」・「アクセサリーポーチ&クロス」発売。
    • 9月15日 - プレイステーション・ポータブル バリュー・パック(セラミック・ホワイト)発売。
    • 10月27日 - PSP向け周辺機器「大容量バッテリーパック」・「メモリースティック PRO デュオ」 (1GB) 発売。
    • 11月17日 - プレイステーション・ポータブル ギガパック(ブラック、セラミック・ホワイト)発売。
  • 2006年
    • 3月15日 - PS Business Briefing 2006 Marchで公開されたロードマップおよびホームページで、アップデートによる今後の新機能や新サービスを発表。
    • 10月1日 - 東北新幹線「はやて」のグリーン車利用のJR東日本パック旅行「びゅう」の購入者にPSP本体とソフト貸出サービス開始(2007年3月31日まで)。
    • 10月19日 - 「プレイステーション・ポータブル ボーナスパック」発売。
    • 11月22日 - PSP本体カラーバリエーション「ピンク」PSP-1000 PK 発売。PS3を通じてPS1ソフトのダウンロード販売開始。
    • 12月14日 - PSP本体カラーバリエーション「シルバー」PSP-1000 SV 発売。
    • 12月21日 - PSP本体カラーバリエーション「メタリックブルー」PSP-1000 MB 発売。
  • 2007年
    • 2月22日 - PSP本体カラーバリエーション「シャンパンゴールド」PSP-1000 CG 発売。
    • 4月3日 - SCEAがPSP本体基本パックの価格を199ドルから169ドルへ値下げ(日本での値下げは無し)。
    • 7月12日 - PSP-2000発表。
    • 9月20日 - PSP-2000日本発売。PSP用パソコン向けPlayStation Storeが開設。
    • 12月13日 - 新色「ディープ・レッド」2種類のパックで限定発売。
  • 2008年
    • 2月28日 - 新色「ミント・グリーン」発売。
    • 4月24日 - 「マット・ブロンズ」バリューパック (PSPJ-20002) を限定発売。
    • 7月17日 - 新色「メタリック・ブルー」を2種類のパックで限定発売。
    • 8月20日 - PSP-3000の発売を発表。
    • 10月16日 - PSP-3000日本発売。PSP用PlayStation Store開設。
  • 2009年
    • 2月24日 - SCEA、若い女性をターゲットにしたライラックカラーを発表。
    • 3月5日 - 新色「バイブラント・ブルー」、「ラディアント・レッド」発売。
    • 3月19日 - 新色「ブライト・イエロー」、「スピリティッド・グリーン」発売。
    • 6月3日 - 開発ツール「DTP-T2000/DTP-T2000 A」の値下げを発表。
    • 10月1日 - PSP-3000値下げ。
    • 12月2日 - PlayStation Storeよりビデオ・ミュージックの配信開始。
    • 12月10日 - PlayStation Storeよりコミックの配信開始。
    • 10月-12月 - 対応ソフトのパッケージデザインが変更され、上部の黒枠が黒と灰色のグラデーションになり、PSシリーズのロゴが左に移動、PSPの文字も若干大きくなった。この時期に発売されたソフトは新デザインと旧デザインのものが混在している。
  • 2010年
    • 4月15日 - R∞M for PlayStation®Portableの開発中止。
    • 10-11月ごろ - 「スピリテッド・グリーン」、「ブライド・イエロー」出荷完了(生産中止)。
    • 11月18日 - 新色「ブロッサム・ピンク」「ブラック/レッド」「ホワイト/ブルー」発売(後者2つはPSP初のツートンカラー)。
  • 2011年
    • 1月 - 「スピリテッド・グリーン」販売終了。
    • 2月17日 - バリューパック for Girlsを数量限定で発売。
    • 2月27日 - 北米にてPSP-3000の値下げが発表 $169.99から$129.99に。
    • 11月17日 - 新色「レッド/ブラック」を数量限定で発売。
  • 2012年
    • 4月26日 - 新色「スカイブルー/マリンブルー」を数量限定で発売。
    • 9月19日 - カンファレンスイベントで価格改定の発表。翌日の9月20日から通常版が13,800円・バリューパックが14,800円へ引き下げられる。
    • 10月3日 -「レッド/ブラック」のバリューセットを11月22日に数量限定で再発売することを発表。
  • 2014年
    • 3月31日 - PSP-1000シリーズ/PSP-2000シリーズのアフターサービス受付終了。
    • 6月3日 - 6月での日本国内向け出荷の完了を発表し、後継機であるPS Vitaへの乗り換えサポートも始まった。
  • 2016年3月31日 - PlayStation StoreでのPSP向けサービスを終了。
  • 2019年9月30日 - PSP-3000シリーズのアフターサービス受付終了。


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