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ヤマブキ

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ヤマブキ
ヤマブキ(一重)
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : サクラ亜科 Amygdaloideae
: ヤマブキ属 Kerria
: ヤマブキ K. japonica
学名
Kerria japonica (L.) DC.
和名
ヤマブキ(山吹)
英名
Japanese kerria

ヤマブキ(山吹、棣棠、学名:Kerria japonica)は、バラ科ヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木。黄金色に近い黄色の花をつける。季語

学名はスコットランドの植物学者のLua エラー package.lua 内、80 行目: module 'モジュール:仮リンク/link' not foundに由来する[1]

特徴[編集]

低山の明るい林の木陰などに群生する。樹木ではあるが、は細く、柔らかい。背丈は1mから、せいぜい2m、立ち上がるが、先端はやや傾き、往々にして山腹では麓側に垂れる。地下に茎を横に伸ばし、群生する。は鋸歯がはっきりしていて、薄い。

晩春に明るい黄色の花を多数つける。多数の雄蕊と5~8個の離生心皮がある。心皮は熟して分果になる。

北海道から九州まで分布し、国外では中国に産する。古くから親しまれた花で、庭に栽培される。花は一重のものと八重のものがあり、特に八重咲き品種(K. japonica f. plena)が好まれ、よく栽培される。一重のものは花弁は5枚。

似たもの[編集]

シロヤマブキ(Rhodotypos scandens (Thumb.) Makino)もあるが別属である。日本では岡山県にのみ自生しているが、花木として庭で栽培される事が珍しくない。こちらは花弁は4枚。

文化[編集]

古歌にも好んで詠まれた。平安時代に入ると蛙(かわず(旧かな表記では「かはづ」))とともに詠み合わせられることが多くなった[2]太田道灌と八重山吹の話はよく知られている。詳細は、太田道灌#逸話を参照。なお、件の歌については、普通は八重咲き山吹には実がつかないことを述べた歌とされるが、「七重八重」を山吹が積み重なる様に咲く様子を述べたと解し、ヤマブキの果実が堅くて食えないので、「山ほど花が咲くのに、食える実がつかないのは情けない」とする解釈もあるらしい。

山吹色といえば、オレンジ色黄色の中間色のことである。下のような色である。


往々にして小判の色をこれにたとえる[3]。初等・中等教育に使用される絵の具に用いられている色名であることから、色名自体は知られている[4]。学生を主な対象として行われた調査では、9割以上の回答者がこの色名を知っており、かつ色名からイメージが可能と回答した[5]。しかし、この色名がどのような色相彩度明度を持つ色を指しているかのイメージには個人差がある[4]。また色名は本来、植物のヤマブキの色の意であるが、誤って「やまぶ」+「黄色」と解している例もある。京都大学霊長類研究所の中村克樹も小学生の頃このように解釈しており、「やまぶ」とはどういう意味なのか悩んだという[6]

近似色[編集]

市区町村の花に指定されている自治体[編集]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. Cannon, Garland Hampton (1996). The Japanese contributions to the English language: an historical dictionary. Wiesbaden: Harrassowitz Verlag. p. 136. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 3-447-03764-4 
  2. 『日本うたことば表現辞典③―動物編』遊子館、1998年、132ページ。
  3. 戸井田道三『色とつやの日本文化』筑摩書房、1986年、79ページ。ISBN 4-480-84159-8。
  4. 4.0 4.1 岡本文子「慣用色名に関する認識度と認識色の分析」『筑紫女学園短期大学紀要』第40号、筑紫女学園短期大学、2005年、26ページ。
  5. 吉澤陽介・日比野治雄・小山真一「慣用色名の認識に関する基礎的研究(第1報:色選択法における色差・色名の知名度・イメージ可能度間の関係、および認識度評価の定量化の試み)」『日本色彩学会誌』第33巻第2号、2009年6月、100ページ。
  6. 「中村克樹のDo・you・脳? 71 「眼光紙背に徹す」」『毎日新聞』2015年2月6日付朝刊18面(岐阜)。

関連項目[編集]

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