カリフォルニア工科大学
モットー | The truth shall make you free[1] |
---|---|
種別 | 私立 クォーター制 |
設立年 | 1891年 |
資金 | $2.09 billion (2014)[2] |
President | Thomas F. Rosenbaum |
教員数 |
294人 [3] |
学生総数 | スクリプトエラー: モジュール「Separated entries」はありません。 |
学部生 | 983人[4] |
大学院生 | 1,226人[4] |
所在地 | スクリプトエラー: モジュール「Separated entries」はありません。 |
キャンパス | 副都市型 124エーカー (50 ha) |
スクールカラー | オレンジ色 白 |
運動競技 | NCAA Division III – SCIAC |
ニックネーム | Beavers |
マスコット | ビーバー |
公式サイト | caltech.edu |
カリフォルニア工科大学(英語: California Institute of Technology)は、米国カリフォルニア州に本部を置く私立工科大学である。1891年に設置された。Caltech(カルテック、カルテク、キャルテク)の略称でも親しまれる。
カリフォルニア大学、カリフォルニア州立大学、南カリフォルニア大学とは別組織である。
全米屈指のエリート名門校の1つとされ, アメリカではマサチューセッツ工科大学(MIT)と並び称される工学及び科学研究の専門大学である。2011年10月の英国高等教育専門誌「Times Higher Education」においてはハーバード大学を抜き、世界第1位の高等教育機関として位置付けられた。以後、2015年まで、5年連続で同誌のランキングで第1位に選ばれている。 QS世界大学ランキングの2018年度向け世界ランキングでは4位、前後には3位にハーバード大学が、5位にケンブリッジ大学が名を連ねる。
学部生896人、大学院生1275人。(ノーベル賞受賞者は38名) 校訓は"The truth shall make you free"。ロスアラモス国立研究所の所長としてマンハッタン計画を主導したロバート・オッペンハイマー、量子電磁力学の発展に寄与して初等物理学の教科書やエッセイでも有名なリチャード・P・ファインマンや、クォーク仮説のマレー・ゲルマン、トランジスタの発明者の一人であるウィリアム・ショックレー等が教壇に立っていたこともある。NASAの技術開発に携わるジェット推進研究所 (JPL) があることでも有名。
歴史[編集]
1891年9月に、パサデナ市の慈善家エイモス・スロープは、スロープ大学(カリフォルニア工科大学の前身)を設立する目的で、パサデナ市にあるウスターブロックをカリフォルニア州から借り受けた。その年の11月に、スロープ大学は、開学し31人の学生を受け入れ6学科を設けた。その後、天文学者ジョージ・ヘールがパサデナへ着任した。ウィルソン山天文台で台長を務めたヘールは、1907年にスロープ大学の評議会のメンバーとなり、大学を工学と科学研究のための、全米で第一級施設と教育機関となるようにその情熱を傾けた。彼のリーダーシップの下で、スロープ大学の変化は始まった。
1921年までに、ヘールは化学者アーサーA.ノイズと物理学者ロバート・ミリカンの大学への協力を得ることができた。これらの3人の学者は、カリフォルニア工科大学(その時までにスロープ大学の名称は、カリフォルニア工科大学へと名称を改められた)の基盤作りを行い、大学を新しい道筋の上に置いた。
その後、長い年月を経てカリフォルニア工科大学は、工学及び科学研究の教育機関として、さらには研究機関として、優秀性を広く評価されるようになった。ミリカンと彼の後継者達である、リー・ドゥ・ブリッジ、ハロルド・ブラウン、マーヴィン・ゴールドバーグ、トーマス・エバーハート らが大学の研究をリードしていった。この間に、大学の教育及び研究プログラムには地質学、生物学、航空学、天文学、天体物理学、社会科学、コンピューターサイエンス、さらには計算機工学と神経システム工学など様々な領域が加えられていった。
今日では、カリフォルニア工科大学は世界の最先端で研究・教育をリードする大学の一つとなっている。
キャンパス[編集]
カリフォルニア工科大はパサデナ市の東側に124エーカーのキャンパスを構えている。パサデナ市は人口およそ136,000人で、カリフォルニア州のサンガブリエル山脈の南部、太平洋岸から約50km、ロサンゼルス市中心部から北東約15kmに位置している。同市はロサンゼルス郊外の高級住宅地で、ローズボウルでも知られる。
組織[編集]
カリフォルニア工科大学には、現在6つの学科がある。
さらに6つの学科からなる研究及び教育組織の下に、科学、数学、エンジニアリングと人文科学と人間科学に関する約40の研究及び教育プログラムが存在する。
学生の人種構成[編集]
MITやUCLAなどと同様、中国系・韓国系などの学生が多く、在校生の31%をアジア系が占めている。(College Board, fall 2005)
教員[編集]
- H. デビッド・ポリツァー - 2004年 ノーベル物理学賞受賞
- アハメッド・ズウェイル - 1999年 ノーベル化学賞受賞
- カール・デイヴィッド・アンダーソン - 1936年 ノーベル物理学賞(陽電子の発見)
- キップ・ソーン - 宇宙物理学者
- Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'モジュール:仮リンク/link' not found - Ph.D.学生のときにHarold Kroto、Richard Smalleyらと共にフラーレンを発見、Nanosys社技術顧問
- ジョージ・ウェルズ・ビードル - 1958年 ノーベル生理学・医学賞受賞
- デヴィッド・ボルティモア - 1975年 H・M・テミン、R・ダルベッコとノーベル生理学・医学賞受賞
- トーマス・ハント・モーガン- 1933年 「遺伝における染色体の役割に関する研究」でノーベル生理学・医学賞受賞
- ハリー・グレイ - 2004年 ウルフ賞化学部門受賞
- マックス・デルブリュック - 1969年 ノーベル生理学・医学賞受賞
- マレー・ゲルマン - 1969年 ノーベル物理学賞受賞。クォークの父
- ライナス・ポーリング - 1954年 ノーベル化学賞受賞
- リチャード・P・ファインマン - 1965年 朝永振一郎、 ジュリアン・シュウィンガー とノーベル物理学賞受賞
- ルドルフ・マーカス - 1992年 ノーベル化学賞受賞
- ルドルフ・メスバウアー- 1961年 ノーベル物理学賞受賞
- レナート・ドゥルベッコ - 1975年 ハワード・M・テミン、D・ボルティモアとノーベル生理学・医学賞受賞
- ロジャー・スペリー - 1981年 ノーベル生理学・医学賞受賞
- ロバート・A・ミリカン - 1923年 「電気素量、光電効果に関する研究」でノーベル物理学賞受賞
- ロバート・オッペンハイマー - 物理学者。「原爆の父」と呼ばれる
- ロバート・グラブス - オレフィンメタセシスの触媒開発など。2005年、ノーベル化学賞受賞。
- 大栗博司 - 理論物理学者
- 金森博雄 - 地震学者
- 下條信輔 - 実験心理学者
主な出身者[編集]
- ジョン・マッカーシー, LISPの開発者、 「人工知能の父」と呼ばれる
- 銭学森, 航空力学者、ジェット推進研究所の共同設立者、「中国宇宙開発の父」と呼ばれる
- カール・デイヴィッド・アンダーソン, 1936年 陽電子の発見でノーベル物理学賞受賞
- ロバート・バロー, マクロ経済学者、ハーバード大学教授
- デイヴィッド・ブリン,SF作家
- フランク・キャプラ, 映画監督 代表作『素晴らしき哉、人生!』
- チェスター・カールソン, 乾式複写機の発明
- ウィリアム・ファウラー, 1983年 ノーベル物理学賞受賞
- ドナルド・グレーザー, 1960年 泡箱の発明でノーベル物理学賞受賞
- リーランド・ハートウェル, 2001年 ノーベル生理学・医学賞受賞
- エドワード・ルイス, 1995年 ノーベル生理学・医学賞受賞
- ウィリアム・リプスコム, 1976年 ノーベル化学賞受賞
- ブノワ・マンデルブロ, フラクタル幾何学の創始者
- エドウィン・マクミラン, 1951年 グレン・シーボーグとともに超ウラン元素の発見でノーベル化学賞受賞
- ロバート・マートン, 1997年 マイロン・ショールズとともに、「金融派生商品(デリバティブ)価格決定の新手法(ブラック-ショールズ方程式の開発と証明)」でノーベル経済学賞受賞
- ゴードン・E・ムーア,インテルの創立者、 ムーアの法則の提唱者
- ダグラス・D・オシェロフ, 1996年 超流動の発見でノーベル物理学賞受賞
- ライナス・ポーリング, 1954年 X線による物質の結晶構造の研究でノーベル化学賞を、 1962年 原水爆反対運動によりノーベル平和賞を受賞
- レオ・J・レインウォーター, 1975年 ノーベル物理賞受賞、コロンビア大学教授
- Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'モジュール:仮リンク/link' not found, コンパック協同設立者
- ハリソン・シュミット 宇宙飛行士・米国上院議員
- ウィリアム・ショックレー, 1956年 「半導体の研究およびトランジスタ効果の発見」でノーベル物理学賞受賞。トランジスタの父。シリコンバレーの創始者
- バーノン・スミス, 2002年 ノーベル経済学賞受賞
- ハワード・テミン, 1975年 「癌ウイルスと細胞遺伝質との相互作用に関する発見」でノーベル生理学・医学賞受賞
- チャールズ・H・タウンズ, 1964年 「メーザー、レーザーの発明および量子エレクトロニクス分野の基礎研究」でノーベル物理学賞受賞、コロンビア大学教授
- ケネス・ウィルソン, 1982年 「相転移に関連した臨界現象に関する研究」でノーベル物理学賞受賞
- ロバート・W・ウィルソン, 1978年 「宇宙マイクロ波背景放射の発見(膨張宇宙の証明)」でノーベル物理学賞受賞
- スティーヴン・ウォルフラム, マセマティカの開発者
- ニック・バルア,1980年 日本にお住まいの実業家、宇宙工学者。
- 下村努(学部課程), 計算物理学者・コンピュータセキュリティ専門家, FBIによるハッカーのケビン・ミトニックの逮捕にあたり捜索し協力
- ハロルド・ブラウン (政治家), 1977年まで学長を務めた後、アメリカ合衆国国防長官に就任。
周辺[編集]
本学に因むもの[編集]
- 1983年にパロマー天文台で発見された小惑星(2906) Caltechは、同天文台が本学付属の施設であること、また本学のスタッフ2人が発見し、同じく本学の学生5人がそれを補佐したことから、本学にちなんで命名された[5]。
出典[編集]
- ↑ “Caltech: Did you know?”. California Institute of Technology. 2013年12月26日閲覧。
- ↑ As of June 30, 2014. “U.S. and Canadian Institutions Listed by Fiscal Year (FY) 2014 Endowment Market Value and Change in Endowment Market Value from FY 2013 to FY 2014”. National Association of College and University Business Officers and Commonfund Institute (2015年). 2015年12月1日閲覧。
- ↑ “Caltech: At a Glance”. California Institute of Technology. 2013年7月1日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “Fall Enrollment 2014-15”. Caltech - Office of the Registrar. 2015年4月2日閲覧。
- ↑ “(2906) Caltech = 1957 KJ = 1957 MA = 1974 LC = 1976 YS2 = 1983 AE2 = 1983 CD”. MPC. 2021年10月2日閲覧。
外部リンク[編集]
スクリプトエラー: モジュール「navbox/former」はありません。 スクリプトエラー: モジュール「navbox/former」はありません。 Lua エラー モジュール:Authority_control 内、423 行目: attempt to index field 'wikibase' (a nil value)