性の喜びおじさん
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性の喜びおじさん（せいのよろこびおじさん）は、2016年に京王井の頭線の車内で「性の喜びを知りやがって！」などと叫んでいたことから話題になった日本の男性である[1][2][3]。性の悦びおじさんと表記される場合もある[3][4]。
人物[編集]
2016年9月、京王井の頭線の車内において「性の喜びを知りやがって！お前許さんぞ！性の喜びを知りやがって自分たちばっかし、俺にもさせろよ！」などと叫ぶ男性が撮影・拡散され、ネット上で注目を集めた[1]。その後、男性はバラエティ番組「BAZOOKA!!!」などのテレビ番組への出演、ニコニコ生放送などのメディアでの露出、アメリカCNNのニュースへの掲載などを通じてブレイクしていった[1][5]。
性の喜びおじさんは恋愛至上主義に異議を唱え、ルサンチマンを込めつつ現代文化を批判していた[1]。そのユーモラスな内容に、多くの非モテや草食系の者から共感を呼んだ[1]。
2017年2月の「BAZOOKA!!!」内でのインタビューによると、性の喜びおじさんは無職の55歳で、都内のワンルームマンションで1人暮らし、東洋大学文学部インド哲学科の出身であるという[1]。
死亡説[編集]
2017年3月11日、東急田園都市線の車内において、50代とみられる男性が大声を出して暴れていた[6][7]。居合わせた乗客が注意すると、男性が激昂、暴力を振るい始めた。そのため他の乗客3人が取り押さえたところ、男性は意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁は身元を公表していないが、公開された映像や直前の目撃情報から、死亡した男性は性の喜びおじさんではないかと噂されている[7]。また、産経新聞による後の報道では、性の喜びおじさんは2017年3月に死亡したとされる[8]。
発言・エピソード[編集]
発言の例[編集]
- 性の喜びを知りやがって！お前許さんぞ！性の喜びを知りやがって自分たちばっかし、俺にもさせろよ！[1]
- コノヤロー…許さんぞ…自分ばかりしやがってよ…コノヤロー…[1]
- 自分たち、お前たちには当たり前のこと俺はやっとらんのだ！ふざけんなよ。[1]
- あんなことこんなこと、ドラえもんみたいにヤっとんだろ。あんなことこんなことヤっとんだろお前。「あんなこといいな こんなこといいな」って言いながら、Loversやっとんだろ。[1]
エピソード[編集]
- 主な出没地は京王井の頭線の車内や渋谷センター街[2]。
- 交際経験が全くないわけではなく、2017年の時点で「23年間決まった恋人がいない」としている[2]。
- 好みの女性のタイプとして「最近は女優さんでも、卓越した人って少ない」としつつ篠崎愛を挙げている[2]。
- YouTuberの「NASA-KI」は、自身を「性の喜びおじさん公認YouTuber」であると語っている[9]。
派生[編集]
実業家のトイアンナは、SNSやマッチングアプリでみられる「女性へ性の喜びを教えてあげる」とアピールする男性のジャンルを「性の喜びおじさん」として紹介している[10]。典型的なプロフィールは、例えば以下のようなものとされる。
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「イク」気持ち、知りたくないですか？ イったことのない貴女に、新しい快楽を教えます。不感症の人、処女の方もたくさんイかせてきました。セックスを楽しんでみたい女性からの連絡をお待ちしています。身長172cm、息子18cm。無理強いやホテル代の請求はしません。
このような性の喜びおじさんは、実際に役に立つこともあれば、不快にさせることもあり、功罪を併せ持つ存在である[10]。トイアンナは、負の側面を減らすためには「女性がむやみにセックスを褒めない」「痛いものは痛い、不快なものは不快と伝える」ことが大切であるとする。そうした率直なフィードバックによって、性の喜びおじさんの勘違いによるセックス指導は減るだろうと指摘している。
関連商品[編集]
デザインTシャツの通信販売を行っているTシャツトリニティより、性の喜びおじさん関連のアパレル商品が発売されている[11]。具体的は、「性の悦びを知りやがって」と書かれたTシャツや、性の喜びおじさんのイラストが描かれたトートバッグなどがある。
出典[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 “話題沸騰「性の喜びおじさん」とは一体何者？ ネット人気有名人が、TV出演でブレイク”. exciteニュース. もぐもぐニュース (2017年2月1日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 “「お前ら許さんぞ！」“性の悦びおじさん”、YouTuberと若者にモノ申す!!”. 日刊サイゾー (2017年3月3日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 “「性の悦びおじさん」宅に侵入容疑で「ドローン少年」逮捕”. HUFFPOST (2017年6月26日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ “「ドローン少年」はなぜ「性の悦びおじさん」の自宅に侵入したのか…ネット有名人の点と線”. 産経新聞 (2017年7月23日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ “米国CNNが話題の「性の喜びおじさん」をニュースに掲載”. exciteニュース. Sirabee (2016年11月8日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ “「性の喜びおじさん」死亡？ 田園都市線で騒いだ直後 ネットで臆測広がる”. HUFFPOST (2017年3月13日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ 7.0 7.1 “「性の喜びおじさん」死亡情報、警視庁「まだ名前公表できない」…法的問題を検証”. 弁護士ドットコム (2017年3月14日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ “「性の悦びおじさん」宅に侵入…容疑の１７歳「ドローン少年」逮捕”. 産経ニュース (2017年6月24日). 2022年6月21日閲覧。
- ↑ 【性の喜びおじさん公式】生前最期の笑顔 - YouTube
- ↑ 10.0 10.1 “女性へセックスの良さを教える？ 「性の喜びおじさん」が次々と生まれる深刻実態”. 現代ビジネス (2021年3月30日). 2022年6月13日閲覧。
- ↑ “アイテムを探す 性の喜びおじさん”. Tシャツトリニティ. 2022年6月21日閲覧。
関連項目[編集]
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