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天井裏からどうぞよろしく

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天井裏からどうぞよろしく
ジャンル ファンタジー
小説:天井裏からどうぞよろしく
著者 くるひなた
イラスト 仁藤あかね
出版社 アルファポリス
レーベル レジーナブックス
巻数 全2巻
漫画:天井裏からどうぞよろしく
原作・原案など くるひなた
作画 加藤絵理子
出版社 星雲社
レーベル レジーナコミックス
巻数 全2巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画 文学

天井裏からどうぞよろしく』(てんじょううらからどうぞよろしく)は、くるひなたによる日本小説作品。大元となるWEB小説版は2012年8月31日に発表され[1]、その後小説版および漫画版として商業展開した[2]。小説版のイラストは仁藤あかねが、漫画版の作画は加藤絵理子がそれぞれ担当した。

概要[編集]

元々は作者が2012年8月31日WEB小説投稿サイトである『小説家になろう』に投稿した短編[1]を加筆改訂し膨らませ長編化したもの[2]で、アルファポリスの小説レーベルであるレジーナブックスから書籍化され、2013年に第1巻が、2014年に第2巻が刊行された(#小説参照)。

また、2014年より、加藤絵理子の作画による漫画化もされ、単行本発刊のほか、アルファポリスの公式WEBサイトでWEB漫画として有償公開されている(#漫画参照)。

なお、本作はくるひなたの執筆する「名も無き者達の幸福」シリーズのうちの一作であり[3]、発刊元のアルファポリスの書籍解説によれば、シリーズ累計の発刊数は9万部を超えている[4]

あらすじ[編集]

とある帝国の皇帝執務室の天井裏を舞台として、様々な国から派遣された密偵たちがそれぞれに争うことなくのんびりと平和的に皇帝を監視していた[5]

そのような状態の天井裏で、密偵の一人であった少女は新たな任務を申し付けられて祖国に帰還することとなったが、祖国で待っていたのは監視していた皇帝本人であり[6]、その皇帝が密偵少女を后に迎えると発言したことから騒動が始まる[5]

特色[編集]

「皇帝」や「少女」など、固有のキャラ名が登場しない。これは作者公式ブログによれば『国や人名を決めずにどこまで書けるか、という地味な挑戦から生まれた突発短編小説です』と解説されている[7]

登場人物[編集]

Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'Module:Message box/configuration' not found Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'Module:Message box/configuration' not found 原則として、年齢は初登場時点とする。

少女(17歳)
某属国から派遣されている密偵の一人であり、孤児で有ったところを、密偵である養父に拾われて育てられた。養父と共に、帝国の皇帝執務室の天井裏で仕事をしていたが、ある日、帝国の大貴族の元へと行くことが決まった。しかし、それを聞いた皇帝により、「皇妃候補」として、帝国へと連れ戻された。
ボスネコ
以前、重傷を負っていたところを少女に助けられ、以降は唯一の主と認めた黒猫。ただのボスネコに留まらず、密偵のような側面も持つ。
皇帝(23歳)
20歳で百の属国を従える大帝国の皇帝として即位し、即位後3年を経過した時点から物語が始まる[7]
宰相(25歳)
皇帝の二歳年上の叔父。クールな人物であり、右目用の片眼鏡を着けている。
参謀長
皇帝や宰相の幼馴染であり、忠誠心も高い真面目な人物。
先帝
現役時代は自ら剣を取り国家平定のために戦っていたが、世の中が平和になった後は政治に興味を失い、息子に譲位し引退してしまった[7]
皇太后
元は金の国の王女であり、美姫として、各国から求婚されていた。その中で、「一番面白そう」という理由で、当時はまだ一小国に過ぎなかった帝国の王子を選んだ。それに嫉妬した国が帝国に攻め込んだのを撃退したのが、小王国から大帝国への躍進の、始まりとなった。

国家[編集]

帝国
100の属国を抱え、先帝の遠征時に新たに属国に加わった国は30余り、と解説されている[7]
連邦国
銀の国、金の国、緑の国、が戦乱の世を経て一つになり成立した国家。かつての三王家はそれぞれ、銀の家、金の家、緑の家と呼ばれている。成立に大きく関わった事も有り、帝国との関係はとても良い。現連邦国王は金の家の出身であり、王妃は最後の緑の国王の娘である。
銀の国
いわゆる白人系の民族による国家であり、立地条件から、とても厳しい環境となっている。かつて金の国へと侵攻を開始したものの、帝国の介入により敗北した。
金の国
いわゆる白人系の民族による国家であり、銀の国と緑の国に挟まれていた。帝国の皇太后の祖国であり、「(当時の)王妃の祖国を守る為」という名目で、帝国は戦争に介入し、連邦国を成立させることとなった。
緑の国
王族に緑の瞳を持つものが多く生まれる事から、緑の国と呼ばれた。かつて銀の国同様に金の国に攻め込んだという事で、帝国によって滅ぼされた。ただし王権を奪われはしたものの王族が処分されたりはしておらず、最後の王女は連邦国の王妃となった。
某属国
主人公の少女の祖国で有り、第二王子が統括する密偵組織を持つ。だが、固有の通称などは登場しない。

書籍[編集]

小説[編集]

小説版は新書版、文庫版共に仁藤あかねがイラストを担当している。

新書版
文庫版


漫画[編集]

加藤絵理子画で2015年より発刊され、アルファポリスのWEB漫画サイトでも有償公開されている(#外部リンク、アルファポリス公式サイト参照)。

漫画版1巻は2015年12月2日時点で増版3刷、1万8千部を売り上げた[5]

なお、漫画版2巻にのみ描き下ろし番外編が収録されている[8]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. 1.0 1.1 くるひなた (2012年9月2日). “天井裏からどうぞよろしく 小説情報”. 小説家になろう. 2017年7月19日閲覧。
  2. 2.0 2.1 『天井裏からどうぞよろしく』書籍化のお知らせ”. くるひなた (2013年10月29日). 2017年7月19日閲覧。
  3. くるひなた (2014年10月1日). “名も無き者達の幸福”. 小説家になろう. 2017年7月19日閲覧。
  4. 天井裏からどうぞよろしく2 (コミックス)”. アルファポリス. 2017年7月19日閲覧。
  5. 5.0 5.1 5.2 レジーナコミックス (2015年12月2日). “天井裏からどうぞよろしく1 (コミックス)”. アルファポリス. 2017年7月19日閲覧。
  6. 天井裏からどうぞよろしく”. アルファポリス. 2017年7月19日閲覧。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 天井裏からどうぞよろしく”. くるひなた (2012年8月31日). 2017年7月19日閲覧。
  8. 天井裏からどうぞよろしく2 (コミックス)”. アルファポリス (2016年1月31日). 2017年7月19日閲覧。

外部リンク[編集]

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