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人工知能機械としてのワードプロセッサJW-10

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以下は、JW-10関係は、東芝の天野真家京都大学及びNHK総合技術研究所関係は相沢輝昭九州大学関係は鶴丸弘昭首藤公昭稲永紘之提供の資料[要文献特定詳細情報]による。上記所属機関名は資料当時のものである。

概要[編集]

JW-10は、史上初の日本語ワードプロセッサであり、人工知能の一部門、自然言語処理の応用であるかな漢字変換を史上初めて実用化し、実装した機器である。

ここでは当事者が発表した一次資料だけを扱う。更に、JW-10に直接あるいは間接に関係する論文、資料だけを挙げる。また、JW-10のハードウェアは、漢字処理用に新たに東芝青梅工場により開発されたものであるが、ここでは人工知能としてのソフトウェアとアルゴリズムだけを扱う。

日本語ワードプロセッサJW-10の発表の経緯[編集]

  • 1977年7月28日
東北大学で開かれ昭和52年度電子通信学会情報部門全国大会で、天野真家・河田勉・武田公人が「カナ漢字変換を備えたワードプロセッサ」を発表。
かな漢字変換システムを用いたワードプロセッサ初出資料である。
  • 1978年9月15日
新聞発表が行われた。JW-10が出現する以前、日本語ワードプロセッサは存在せず、「ワードプロセッサ」という機械と名称は社会にも学界にもほとんど知られておらず、一般紙では「文書自動作成機」と注をつけて紹介された。
  • 1978年10月3日
この日から東京流通センターで開催されたデータショウで一般公開された。

JW-10に実装されたかな漢字変換アルゴリズム[編集]

JW-10に実装されたかな漢字変換システムでは、それまでの平仮名文節だけに対応する正規文法で解析するに留まらず、局所意味分析と呼ばれる処理を導入し、正規文法とともにレイヤーを形成した二層変換が実装された。これにより、複数の文字種をもち、複雑な形態の文節を構成する日本語に対応することで実用化を果たした。

1976年 昭和51年度電子通信学会総合全国大会 1134

「カナ漢字変換システム」 河田勉 天野真家

京都大学、九州大学、NHKに端を発する正規文法による文節の形態素解析方式かな漢字変換。

この方式は、仮名文字列のみからなる文節を解析するものである。正規文法とは、形式言語学上の文法形式の名称であり、有限オートマトンに対応する。

1980年 昭和55年度電子通信学会総合全国大会 1190

「かな漢字変換における局所意味分析」 天野真家 河田勉 

現実に生起する日本語文は、漢字、平仮名、片仮名、数字、英字等アルファベット、記号などからなる。かな漢字変換では、漢字部分を平仮名で入力するが、他は概ねそのままキーボードから入力する。従来の平仮名文節だけを解析するかな漢字変換方式では実用化できなかった。このため、学界、業界はかな漢字変換方式での日本語文書の入力には否定的であった。(引用資料)

局所意味分析により日本語文書の入力が可能になった。

日本語ワードプロセッサ 「JW-10」の意味[編集]

「JW」はJapanese Wordprocessorを意味し、「10」は、今後高価格モデルにはこれより大きいナンバーを用い、低価格モデルには、一桁ナンバーを用いる事業部の意図でつけられた。実際には、JW-10/model2、JW-5、JW-7、JW-3、JW-1という一桁系列しか存在していない。これは、1980年代のMPU、DRAMなどの発達が急速でハードウェアが低価格化したためである。

また、「TOSWORD JW-10」と2次資料では記される事があるが、これは誤りである。後年、小型化したJW-1の後継機、ポータブル型のパーソナル・ワードプロセッサ「Rupo」の発売に合わせて、企業用のモデルの愛称を「TOSWORD」としたものであり、JW-10は愛称なしで呼ばれる。

JW-10に先立つ仮名漢字変換の研究[編集]

日本語かな文の形態素解析の歴史[編集]

1963年 「言語の計算機処理」 相沢輝昭

京都大学時代の相沢輝昭のかな文解析の初出論文。

相沢は京都大学電気工学教室坂井利之研究室在籍時、指導教官長尾真の下で日本語かな文の解析の研究を行った。

1966年 「カナ漢字変換について(第1報)」栗原俊彦 黒崎悦明 小西彬允

自然言語処理の応用としての仮名漢字変換の初出資料である。

「仮名漢字変換」という名称で先行している論文は皆無であり、この論文が初出である。

これ以後、九州大学では下記のように連綿とかな漢字変換の研究が続く。

■ 九州大学工学集報関係

栗原俊彦、黒崎悦明:仮名文の漢字混り文への変換について 昭和42年 九州大学工学集報第39巻・4号 pp.659-664 栗原俊彦、稲永紘之:カナ漢字変換[Ⅰ] 昭和45年1月 九州大学工学集報第42巻・6号 pp.880-884

■ 電気関係学会九州支部連合大会関係

1965年

栗原俊彦 吉田将 桑野槇 中寺小夜子:日本語の分析・合成のための辞書について 昭和40年

栗原俊彦、黒崎悦明、小西彬允: カナ漢字変換について(第1報)  昭和41年10月

栗原俊彦、稲永紘之、小西彬允: カナ漢字変換について(第2報)  昭和43年10月

栗原俊彦、稲永紘之、小西彬允: カナ漢字変換について(第3報)  昭和44年11月

栗原俊彦、稲永紘之、小西彬允: カナ漢字変換について(第4報)  昭和45年10月

栗原俊彦、稲永紘之、小西彬允: カナ漢字変換について(第5報)  昭和46年10月

栗原俊彦、稲永紘之、小西彬允: カナ漢字変換について(第6報)  昭和47年11月

NHK総合技術研究所

1970年 「文法情報を利用したカナ漢字変換」 相沢輝昭  月報第13巻第11号

1973年 「計算機によるカナ漢字変換」     相沢輝昭 江原暉将 技術研究Vol.25 No.5

JW-10と、京都大学/NHK、九州大学の関係[編集]

直接的な協力関係はない。しかし、資料3「カナ漢字変換システム 河田勉 天野真家」は、NHKの発表を参考にして研究が行われた。

更に、NHK相沢と九州大学栗原は人脈があり、研究協力関係にあった。

JW-10の資料3は、そのような先行研究を参考にして行われた。

脚注[編集]

[脚注の使い方]


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