バイオハザード RE:2
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ジャンル | サバイバルホラー |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 4 Xbox One Steam |
発売元 | カプコン |
シリーズ | バイオハザードシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | ディスク/ダウンロード |
発売日 | 2019年1月25日 |
対象年齢 |
[通常版]CERO:D(17才以上対象)[1] [ZVersion]CERO:Z(18才以上のみ対象)[1] |
コンテンツ アイコン | [通常版/ZVersion共通]暴力[1] |
エンジン | REエンジン |
売上本数 | 400万本[2] |
『バイオハザード RE:2』(BIO HAZARD RE:2, 英語版タイトル:Resident Evil 2)は、2019年1月25日にカプコンから発売されたコンピュータゲームであり、1998年に発売された『バイオハザード2』のリメイク版に当たる。
概要[編集]
物語の大筋は『バイオハザード2』と同じであるが、主要人物以外の人物の行動や顛末は大幅に変更されており、新たな人物も追加されている。また、クリーチャーについてはゾンビが登場人数や容姿の種類を増やされた一方、登場そのものを見送られたクリーチャーもいる。
『2』に収録されていた「The 4th Survivor」や「The 豆腐 Survivor」も、それぞれ『RE:2』に準じた内容で収録されている[3]。
登場人物[編集]
登場人物の詳細については、「バイオハザードシリーズの登場人物」を参照。
主人公とパートナー[編集]
- レオン・S・ケネディ (Leon Scott Kennedy)
- 声:森川智之
- 本作の男主人公。ラクーン市警「R.P.D.」に配属された21歳の新人警察官。赴任日直前になって突然、自宅待機を命ぜられ、その後警察署との連絡が取れないため不審に思い、ラクーンシティへ向かうことに。正義感が強く、窮地を脱するサバイバル能力に優れる。
- クレア・レッドフィールド (Claire Redfield)
- 声:甲斐田裕子
- 本作の女主人公。19歳の大学生。前作の主人公クリス・レッドフィールドの妹で、連絡の途絶えたクリスの安否を確認するためラクーンシティを訪れる。クリスに戦闘術を仕込まれており、身体能力は高く、ナイフから大型の銃まで扱える。
- エイダ・ウォン (Ada Wong)
- 声:皆川純子
- レオン編のパートナー。謎めいた東洋系の美女。目的や素性は不明だが、立ち居振る舞いは専門の訓練を受けたエージェントのようだ。
- シェリー・バーキン (Sherry Birkin)
- 声:佐々木りお
- クレア編のパートナー。ウィリアム・バーキンとアネット・バーキンの娘。母から貰った大きなペンダントを身に着けている。
アンブレラ社[編集]
G-ウイルス開発者[編集]
- ウィリアム・バーキン (William Birkin)
- 声:関俊彦
- アンブレラのエリート研究者。アネットの夫で、シェリーの父。
- 自らに投与したG-ウイルスにより、G生物化を果たす。第1形態~第3形態は全シナリオで戦い、第4形態はクレア編でのみ、第5形態は2ndシナリオでのみ戦う。
- アネット・バーキン (Annette Birkin)
- 声:林真里花
- シェリーの母で、ウィリアムの妻。G生物と化したウィリアムとG-ウィルスの漏洩を止めるべく奔走する。オリジナルとは違い、レオンやクレアの事をスパイと疑うことはないが、エイダに対しては、G-ウィルスを狙う産業スパイであることを見抜いており、命を奪おうと罠に嵌める様子を見せている。
U.S.S.隊員[編集]
- ハンク (HUNK)
- 声:てらそままさき
- アンブレラ特殊工作部隊「U.S.S.」アルファチームに所属する隊員。どのような過酷な任務でも必ずただ一人生還することから、部隊内では「死神」と呼ばれている。
- ナイトホーク (NIGHTHAWK)
- 声:高橋大輔
- 「U.S.S.」のヘリパイロット。アルファチームの回収を担当している。
- ゴースト (GHOST)
- 「U.S.S.」アルファチームに所属する隊員で、NEST内でGに殺される[4]。『Ghost Survivors』ではGに殺されることなく、エイダが落としたG-ウィルスの回収に成功する[4]。
- J.マルティネス (J. Martinez)
- 「U.S.S.」アルファチームに所属する隊員。命令に抵抗したウィリアムを銃で撃ち重傷を負わせた。ハンクらと共にG-ウイルスの回収には成功したものの、後にGと化したウィリアムに下水道にて殺されている。
- A.カークパトリック (A. Kirkpatrick)
- 「U.S.S.」アルファチームに所属する隊員。ハンクらと共にG-ウイルスの回収には成功したものの、NEST内にてGに殺されている。
警察[編集]
- ブライアン・アイアンズ (Brian Irons)
- 声:広瀬彰勇
- 「R.P.D.」署長で、孤児院の院長も兼任する。地下駐車場にてクレアと遭遇後にシェリーを拉致し、孤児院の一室に監禁。シェリーが落としたペンダントを持ってくるよう、電話でクレアを脅迫する。
- マービン・ブラナー (Marvin Branagh)
- 声:小松史法
- 「R.P.D.」の警部補。警察署内の数少ない生存者。メインホールにて、エリオットを救おうとしてゾンビに襲われた主人公を救出しに来た。主人公との会話後はそのままメインホールで待機する。重傷を負いながらも職務への誇り、人間としての誇りを保ち続ける正義感に満ち溢れた善良な警察官。
- エリオット・エドワード (Elliot Edward)
- 声:高橋研二
- 「R.P.D.」の警察官。マービンやデビッドらと共に最後の生き残りとして署内で奮戦していた。単独で脱出方法を模索していたところ下半身をゾンビに喰われ死亡。後に自身もゾンビ化する。
- ダニエル・コルティーニ (Daniel Cortini)
- 声:露崎亘
- アークレイ郡保安局所属の保安官。主人公が最初に訪れる市郊外のガソリンスタンドにてゾンビに襲われ死亡した。『Ghost Survivors』の「No Way Out」では多数のゾンビを排除した末生還を果たした[4]。
民間人[編集]
- ベン・ベルトリッチ (Ben Bertolucci)
- 声:伊丸岡篤
- ラクーンシティへ取材に来たジャーナリスト。オリジナルとは違い、眼鏡を掛けており喫煙者である。加えて、キャサリンの恋人という設定も追加されている。
- レオン編にのみ登場し、所持していた駐車場のカードキーと引き換えに自分を留置所から出すようレオンに取引を持ちかける。
- ロバート・ケンド (Robert Kendo)
- 声:田中英樹
- 「ケンド銃砲店」店主。レオン編の察署脱出後の中盤ににて登場。ゾンビ化寸前の娘を殺した後、自らも命を絶つ。
- 『Ghost Survivors』では、自殺の直前に友人からの無線を聞き、自殺を想いとどめてラクーンシティから脱出する[4]。
- エマ・ケンド (Emma Kendo)
- 声:平田真菜
- ロバート・ケンドの娘。主人公と会った時には感染してからかなりの時間が経過しており、意識朦朧でゾンビ化寸前であった。
- キャサリン・ウォーレン (Katherine Warren)
- ラクーンシティ市長であるマイケル・ウォーレンの娘。剥製目的でアイアンズに殺される。
- 『Ghost Survivors』ではプレイヤーキャラクターの1人であり、アイアンズに殺されそうになるが、逆に返り討ちにして殺害し、恋人であるベンのもとへと向かう[4]。
- トラックの運転手 (Truck Driver)
- 声:蓮岳大
- トラックを運転中にゾンビを轢いてしまい、動揺している間に襲われ感染。その後、意識を失いかけながらも市内を運転をし続け、最終的に自身のタンカートラックを横転させ爆死している。その事故が原因でレオンとクレアは別行動をとらざるを得なくなった。
- ジェリー (Jerry)
- ラクーンシティ郊外にあるガソリンスタンドの従業員。主人公と出会った時には既に感染しており、ダニエル保安官が死んだ後はゾンビとなって主人公に襲い掛かる。
the 豆腐 Survivor[編集]
- 豆腐 (to-fu)
- 声:唐津麻勝俊[5][6]
- ういろう (Uirō-Mochi)
- 声:?
- こんにゃく (Konjac)
- 声:?
- 杏仁豆腐 (Annin Tofu)
- 声:?
- プリン (Flan)
- 声:?
その他:綿貫竜之介、吉田健司、SHUNICHI MINE、YUKI SHINZATO、JANET HSU、PETER FABIANO
登場武器[編集]
メインウェポン[編集]
レオン編の武器[編集]
- マチルダ(H&K VP70)
- レオンの初期装備として登場するハンドガン。弾薬は9mmパラベラム弾。装弾数は12発。カスタムパーツは「ストックホルスター」と「ロングマガジン」、「マズルブレーキ」。ストックホルスターを装着すると3点射撃が可能となる。ロングマガジンを装着すると装弾数が24発に増加し、リロードする時間が短縮される。マズルブレーキを装着すると発射時の跳ね上がりが抑えられる。入手時はアイテム欄1つ分の大きさだが、ストックホルスターを装着するとアイテム欄2つ分の大きさになる。
- W 870(レミントンM870)
- ショットガン。弾薬は12ゲージショットシェル。装弾数は4発。カスタムパーツは「ロングバレル」と「ストック」。ロングバレルを装着すると装弾数が8発に増加。ストックを装着すると連射速度が向上する。入手時はアイテム欄1つ分の大きさだが、ロングバレルを装着するとアイテム欄2つ分の大きさになる。オリジナル版のカスタムショットガンより使い勝手が良くなる。
- ライトニングホーク(デザートイーグル)
- マグナム銃。弾薬は.50AEマグナム弾。装弾数は7発。カスタムパーツは「ロングバレル」と「ダットサイト」。ロングバレルを装着すると、射撃ブレが軽減する上、弾速が速くなり破壊力も向上する。ダットサイトを装着すると、素早い照準が可能になる。入手時はアイテム欄1つ分の大きさだが、ロングバレルを装着するとアイテム欄2つ分の大きさになる。オリジナル版のカスタムマグナムより大きな反動がなくなり、連射速度としてはこちらが上である。
- 化学燃料火炎放射器
- 火炎放射器。予備弾薬である「燃料」を装着すると400秒間にわたって炎を噴射することができる。カスタムパーツは「レギュレーター」。装着すると、火炎放射の時間を延ばすことができる。
- 対戦車ロケット(M202)
- ロケットランチャー。スーパータイラント戦専用武器で、4発まで発射する。
- ブルームHc(モーゼルHSc)
- ハンドガン。エイダの初期装備として登場する。弾薬は9mmパラベラム弾で、装弾数は9発。レオン編で操作がエイダに切り替わった時のみ使用する。
- M19(コルト・ガバメント)
- ハンドガン。レオン編の2ndシナリオで入手できる。弾薬は「大型拳銃の弾」(.45ACP弾)で、装弾数は7発。
クレア編の武器[編集]
- SLS60(S&W M649)
- リボルバー銃。クレアの初期装備として登場する。装弾数は5発と少ないが、クリティカル率が高い。弾薬は9mmパラベラム弾。カスタムパーツは「スピードローダー」と「強化フレーム」。スピードローダーを装着すると、リロードする時間が短縮される。強化フレームを装着すると、9mmパラベラム弾に加え、マグナム弾と同等の威力があるSLS強化弾が使用できるようになる。
- JMB Hp3(ブローニングHP)
- ハンドガン。警察署B1Fの駐車場で入手できる。弾薬は9mmパラベラム弾で、装弾数は13発。入手時にレーザーポイントが既に装着されている。カスタムパーツは「ロングマガジン」。装着すると装弾数が26発に増加し、リロードする時間が短縮される。
- GM79(M79グレネードランチャー)
- グレネードランチャー。弾薬は焼夷弾と硫酸弾の2種類であり、このうち硫酸弾はガンパウダーの精製でのみ入手可能であり、リッカーに有効である。一方、焼夷弾はマップ上から入手できるが、ガンパウダーの精製では入手できず、こちらはイビーに有効である。
- カスタムパーツは「ストック」。装着すると、安定した弾道の換射が可能となる。入手時はアイテム欄1つ分の大きさだが、ストックを装着するとアイテム欄2つ分の大きさになる。
- MQ11(MAC11)
- サブマシンガン。弾薬は.380ACP弾で、装弾数は24発。カスタムパーツは「ロングマガジン」と「サプレッサー」。ロングマガジンを装着すると、装弾数が50発に増加。サブレッサーを装着すると、射撃のブレがなくなり発射音が静かになる。入手時はアイテム欄1つ分の大きさだが、サプレッサーを装着するとアイテム2つ分の大きさになる。
- スパークショット
- 実験動物撃退用の高電圧銃。予備弾薬である「ニードルカートリッジ」を装着すると7発まで発射できる。カスタムパーツは「高電圧コンデンサ」。装着すると、通常よりも高い電圧を流すことができるようになり、連続放電の時間も短縮される。リッカー、G生物に有効。
- ミニガン(M134)
- ミニガン。G第4形態戦専用で、400発まで発射する。クレア編のみ入手できるが、条件を満たすとレオン編でも入手できる。
- クイックドロウ・アーミー(コルトS.A.A.)
- リボルバー銃。クレア編の2ndシナリオで入手可能。弾薬は「大型拳銃の弾」(.45ACP弾)で、装弾数は6発。
その他[編集]
- サムライエッジ
- ハンドガン。一定条件を満たすことで入手できる。装弾数は15発。複数のモデルが存在し、数量限定特典やDLCでも入手することが可能。
- MUP(H&K USP)
- ハンドガン。ハンクの初期装備として登場する。装弾数は16発。
- LE 5(H&K MP5A3)
- サブマシンガン。ハンクの初期装備として登場する。装弾数は32発。一定条件を満たすことで入手することも可能。
- ATM-4(FFV AT4)
- ロケットランチャー。一定条件を満たすことで入手可能。装弾数は∞。
サブウェポン[編集]
『RE:2』ではメインの銃器とは別にサブウェポンを装備し、敵への攻撃や、敵から攻撃された時の緊急回避に使うことができる。
- コンバットナイフ
- レオン編・クレア編ともに、1stシナリオのマービンから渡される形で入手する。攻撃の他、敵から攻撃を受けた時の緊急回避として使用できる。その一方で攻撃や緊急回避の度に耐久力が減り、それが尽きると壊れて使えなくなる。その関係で、探索の道中でナイフを複数本拾うことができる。さらに、ある条件を満たすと、隠し武器として耐久力が無限の「∞コンバットナイフ」が使えるようになる。
- 閃光手榴弾(M84スタングレネード)
- 強烈な閃光を発生させ、範囲内の敵の視力と聴力と一定時間奪い、移動も停止させることができる。
- 破片手榴弾(M61手榴弾)
- 爆発と同時に無数の破片を飛び散らせる。マグナム級の威力があり、多くの敵を巻き込むことができる。
登場クリーチャー[編集]
二次感染で誕生した生物[編集]
- ゾンビ(Zombie)
- 製薬会社アンブレラの開発した「T-ウィルス」の感染により変異した人間。
- 一度に画面上に登場する人数が増えたほか、容姿や動きのバリエーションも増えている。また、頭を撃っても1発では倒せず、何度も起き上がって主人公に襲い掛かるなど、過去作に比べ強い存在として描かれている。さらに、オリジナル版にあった、完全に死んだ時に周囲に血が広がる表現がなくなったため、ゾンビが倒れても完全に死んだかは判断しづらくなっている。
- 通常のゾンビに加え、エリオットら一部の登場人物のゾンビも登場する。
- このほかにも、追加コンテンツ『The Ghost Survivors』には以下のゾンビが登場する。
- P-Zガスゾンビ(P-Z Gas Zombie)
- アンブレラが開発した神経ガスである「P-Zガス」を取り込んだことで変異した紫色のゾンビで、口から紫色のガスを出している。これに噛まれると毒状態になるほか、倒した際に周囲に毒のガスをばら撒き、これに触れることでも毒状態になる。
- A装備ゾンビ(A-gear Zombie)
- 対人用防弾プロテクタ(A装備)を着用したゾンビで、頭、胴体、腕、足などの様々な部位にA装備を着用しており、A装備装着部位への銃撃を無効化する。ただし、電撃・火炎・酸・爆発によるダメージは有効。
- ガスボンベゾンビ(Gas Bomb Zombie)
- ガスボンベを背負ったゾンビ。背負ったガスボンベへの銃撃で大爆発を起こし、周囲の敵を巻き込んでダメージを与えることが可能。また、ガスボンベに攻撃を与えずにゾンビのみを倒すことでガスボンベがマップ上に落ち、任意のタイミングで銃撃して爆発させることが可能となる。
- ペイルヘッド(Pale Head)
- 突然変異で高い再生能力を身に着けた実験体で、体色は白く、目がない。通常のゾンビに比べて動きが早いが、体力が低くなると動きが遅くなる。ダメージを受けても時間経過で体力を回復させてしまうため、威力の低い武器では倒すことが難しい。高威力の武器や断続的にダメージを与えられる火炎放射器などが有効となる。
- リッカー(Licker)
- ゾンビがさらに変異した存在。
- 視力がなく聴覚が発達しているという生態がより強調されている。なお、特典として収録されているコンセプトアートの中にある没クリーチャーの設定画では、ゾンビからリッカーへの変異中の形態とうかがえる没クリーチャーの設定画が見られる。
- ゾンビ犬(Zombie Dog)
- 警察犬として「R.P.D.」で飼育されていたドーベルマンがT-ウィルスに感染したもの。敏捷さや獰猛さはゾンビ化した人間以上の脅威。
- ラージ・ローチ(Large Roach)
- T-ウイルスにより変異したゴキブリ。主人公に攻撃してこないため、敵クリーチャー扱いではない。
- アリゲーター(Giant Alligator)
- 下水道に捨てられたワニがT-ウイルスによって変異した存在。レオン編でのみ登場。猛スピードでレオンに食いついて即死させにかかる。ガス管のある場所まで逃げ切れば、ガス管を咥えるため、それを撃つことで倒すことができる。
生物兵器B.O.W.[編集]
- プラント43(Plant 43)
- 地下研究所「NEST」の温室でアンブレラが研究していた巨大怪植物。自身の種子を散布するために人間に種子を植え付け、イビーに変える。
- イビー(Ivy)
- プラント43に捕らえられ、種子を植え付けられた研究所の職員たち[7]。
- プラント43に種子を植え付けられてイビーとなった人間には、「移動する果実」の役割を与えられており、この種子を内包する果実が、身体に複数点在している。この果実が弱点となっており、果実を全て破壊することで一時的に活動を停止させることが出来る。
- ゾンビ同様に組み付いてから噛み付き攻撃を行い、主人公の体力の残量に関係なく受ければ即死となる。動きがゾンビ以上に不規則で、果実が狙いにくい上に、全ての果実を破壊しても種子が残されているため、時間経過で果実が復活して何度でも蘇る。完全に倒すには、火炎放射器や焼夷グレネードで、果実に内包された種子ごと焼き尽くす必要がある。
- タイラント(Tyrant)
- アンブレラの開発したB.O.W.。隠密行動用という設定が重視されて帽子を被っているほか、『2』より小型化されている[8]。また、オリジナル版と違い1stと2ndの両シナリオで登場し、主人公を執拗に追ってくる。隣の部屋に逃げても足音が聞こえ、扉を開けて入ってくる。ある程度攻撃すると膝をついて一時的に動なくなるが、しばらくすると復活する。そのため、倒すことは不可能。
- スーパータイラント(Super Tyrant)
- 施設の爆発による火炎に巻き込まれてスーパー化したタイラント。 レオン編1stシナリオおよび2ndシナリオにて登場し、1stシナリオではラスボスとして戦う。
G-ウィルス系統[編集]
G細胞の拒絶反応により誕生したクリーチャー。
- G成体(G-Adult)
- G細胞の強引な模擬複製により、宿主の身体を突き破るように新たな肉体を発生させている。腕や足など宿主となった犠牲者の痕跡がそこかしこに残されている。
- 通常クリーチャーとして、下水道に複数体登場する。水中に潜んでいることが多く、大きく発達した左腕で主人公を捕まえようとする。また、オリジナル版と違って毒を持っており、口から吐き出す毒液を食らうと毒状態になる。
- G幼体(G-Young)
- G成体の口から吐き出される幼体。
G/ウィリアム[編集]
G-ウイルス開発者であるウイリアム・バーキンが自らにG-ウィルスを投与し変異した存在。
- G第1形態(G1)
- 全シナリオ共通で、警察署の地下施設で戦う。また、多少の言葉を発することもある。
- G第2形態(G2)
- 全シナリオ共通で、下水道中層の浄水施設建設予定地で戦う。倒すには攻撃でダメージを与えるだけでなく、吊り下げられたコンテナを機械で操作してぶつける必要がある。
- G第3形態(G3)
- 全シナリオ共通で、研究所の生体培養槽で戦う。体の前側に3か所、背中に1か所目玉があり、全て破壊すると胸が開いて弱点の核が露わになる。
- G第4形態(G4)
- クレア編(1stと2nd両シナリオ)でのみ、列車のターンテーブルで戦う。1stシナリオではラスボス。普段は二足歩行で、攻撃時と弱ったときのみ四足歩行になる。弱点の目玉が口の中にある。
- G第5形態(G5)
- レオン編・クレア編ともに、2ndシナリオのラスボスとなる。
舞台[編集]
- ガソリンスタンド(Mizoil Gas Station)
- 1stシナリオで主人公が最初に訪れる、市郊外のアークレイ郡にあるエリア。レオンとクレアが出会う場所で、基本操作のチュートリアルを行う。
- ラクーン警察署(Raccoon Police Station)
- ラクーンシティ唯一の警察署。 オリジナル版よりも自然なレイアウトに変更された。
- 地下施設(Underground Facility)
- 警察署の地下にある秘密の地下施設。警察署ホールの女神像の下に入口があり、女神像の台座に3つのメダルをはめ込むことで入口が開く。地下駐車場のマンホールに繋がっており、下水道へと通じるエレベーターもある。
- 警察署裏通り(Behind R.P.D.)
- 警察署の裏手にある通りで、地下駐車場から地上に出た先にある。通りにはケンド銃砲店があり、レオン編でのみ訪れる。クレア編では、銃砲店の隣の抜け道を通って孤児院へ向かう。
- ケンド銃砲店(Gun Shop Kendo)
- 警察署の裏通りにある鉄砲店。レオン編でのみ、警察署脱出後に訪れる。
- 孤児院(Raccoon City Orphanage)
- 警察署の裏通りの先にある、孤児の養育施設。アンブレラ社をはじめとする企業と地元市民の寄付で運営されており、警察署長のアイアンズがこの施設の院長を兼任している。ステンドグラスがシンボルで、国外からも見学者が来るほど有名である。
- しかし、裏ではアンブレラ社が孤児をウイルスの被験体として利用しており、被験対象に選ばれた孤児を研究所に連れ出していた。他の子供たちには「養子になる」とごまかしていたが、電話や外出が一切禁止されていたこともあり、子供たちの間では「養子に貰われていくのではなくブギーマンに食べられている」という噂も立っていた。
- クレア編でのみ訪れる。地下室があり、そこから下水道に通じる通路がある。アイアンズが警察署でシェリーを連れ去り、一室にシェリーを監禁する。そのため、操作キャラがシェリーに切り替わり、彼女を操作して孤児院からの脱出を図ることになる。途中、脱走に気づいたアイアンズが追いかけてくるが、アイアンズに捕まったり隠れている所を見つかると即ゲームオーバーになるため、アイアンズから逃げ続けなければならない。
- 下水道(Raccoon City Sewers)
- ラクーンシティの下水道で、上層・中層・下層の3階層になっている。アンブレラ社の各施設ともつながっており、研究員が秘密の移動経路として用いていた。レオン編では、操作キャラが一時的にエイダに切り替わる。
- NEST
- ラクーンシティにあるアンブレラの地下研究所。オリジナル版『2』の研究所よりもさらに近代的な内装にアレンジされており、新たに職員の生活スペースである食堂や仮眠室が追加されたほか、オリジナル版『2』の工場にあった列車のターンテーブルも追加された。
- メインシャフトが『2』よりかなり広くなったほか、中央部のメインヒューズを設置するブレーカーが無くなった代わりに非常用のエレベーターが設置されており、そこからプラットフォームに行くようになっている。
- 扉の解錠手段に使用するリストタグには所有者の権限に応じて「ビジター」「一般職員」「上級職員」「マスター」の4種類のチップがついており、それぞれのチップで出入り可能な部屋の範囲が異なる。主人公が入手した時は一番権限が弱い「ビジター」のチップなので、探索を進めるにはより上の権限のチップを入手していく必要がある。
製作[編集]
背景[編集]
2002年の時点ではゲームキューブ版『2』がリメイクという位置づけになる予定だったが、当時開発中だった『バイオハザード4』の作業に支障が出るおそれがあるとして、シリーズ総括の三上真司から却下された[9]。
2008年、シリーズ内の武器デザインなどを担当していた当時『バイオハザード5』のプロデューサーを務めていたLua エラー package.lua 内、80 行目: module 'モジュール:仮リンク/link' not foundは、「『1』のように、いつか本作のリメイクをしたい」と話していた[10][11][12]。
『2』のリメイクの要望はかねてよりカプコンに多く寄せられており、2014年1月にはイタリアにて非公式リメイク作品『Resident Evil 2 Reborn』の開発が開始された[13]が、カプコンとの話し合いを経て2015年8月には開発が中止された[14]。それと同時期に、カプコンは『2』のリメイク計画が進行中である旨を公表した[15]。
2018年6月には、『バイオハザード RE:2』のタイトルで2019年に発売予定であることがE3にて明らかにされた[16]。
2018年7月3日には、『Game Critics Awards: Best of E3 2018』の「Best of Show」を受賞した[17]。
開発[編集]
開発は2015年8月に開始され、完成まで3年が費やされた。カメラシステムには『バイオハザード4』でナンバリングタイトルとして最初に採用された「肩ごしの3人称視点」を取り入れ、エンジンには『バイオハザード7』の「REエンジン」を採用している[18]。これについて、『RE:2』の神田剛プロデューサーは『7』のような1人称視点も検討したが、「レオンとクレアという人気の高いキャラクターを大事に表現すること」、「とにかく怖いゾンビを表現すること」という理由から、3人称視点を取り入れたと語っている[19][20]。
開発チームは2つのシナリオに集中してもらいたいと考え、『RE:2』をレオンとクレアの2人のシナリオとして作り上げた[21]。それと同時に、『2』のザッピングシステムのように、2人のシナリオを通じて全貌が見えてくる仕掛けも取り入れた[5]。
登場人物などは『2』とほぼ同じだが、ドラマ性を強化するため、仕掛けや演出などが変更された[22][19][20]。たとえばマービンの場合、『2』ではレオンとクレアに出会った時点でロッカーの前に座り込んだまま動けないほど弱っていたが、『RE:2』ではまだそこまで弱っておらず、彼らに協力する[22][19][20]。また、『2』におけるエイダはスパイとしての要素がぼかされていたのに対し、『RE:2』ではプロ意識とレオンへの配慮の間で葛藤するキャラクターとして描かれた[6]。さらに、アイアンズも『2』より出番が増えており、『2』では署長室で初登場したが、『RE:2』では地下駐車場で初登場する[23]。
キャラクターのモデリングには『7』でも採用されたフォトスキャンが用いられた。たとえばレオンの服装の場合、映画の衣装デザイナーらの協力を得て実際の服を作成し、その服からデータを取得するという手法がとられた[19][20]。『2』におけるシェリーのデザインは設定年齢より幼く服装もアニメ調だったが、『RE:2』では年相応のデザインに変更され、服装も1990年代後半の制服らしさを出したものに変更された[23][24][22]。『RE:2』のゲームディレクターである門井一憲は、2018年12月の合同インタビューの中で、シェリーを子どもという記号ではなく、ちゃんと人格を持った人間として描きたかったため、あえて大人っぽい容姿にしたと述べている[22]。また、『RE:2』においてアイアンズやクレアに「Shit」や「FUCK」といった汚い言葉を使わせた意図について、開発スタッフはシェリーの危機を伝える演出として使わせたと、2018年12月の合同インタビューの中で述べており、ゲームで描かれている状況はネイティブスピーカーが使ってもおかしくないと話している[22]。クレアのデザインは一発で決まったのに対し、エイダのデザインの決定までには時間を要した[6]。チームディレクターの安保康弘はファミ通とのインタビューの中で「みんなが持っている“エイダ像”に仕上げるのがすごくたいへんでしたね。」と振り返っている[6]。
プレイヤーキャラクターの肩ごしの3人称視点でゲームが進むことから、ビジュアル面も強化された[24]。ビジュアル面においては「ウェットアンドダークネス」というコンセプトが掲げられ、水の表現が強化された[22]。門井は2018年12月の合同インタビューの中で濡れている様子が不潔感や不快感につながると述べており、同席していた『RE:2』のチームディレクターである安保康弘も「濡れているほうが生物の"ナマ感"を上手く表現できるんですよね。皮膚もカサカサしているよりも濡れてるほうがナマっぽいんです。」と述べている[22]。一方で、グラフィックの向上によりアイテムと背景の区別がつきにくくなってきたことから、『biohazard HD REMASTER』で採用したマップ上にアイテムの有無を示す手法がとられた[21]。『2』ではカメラのカットを利用して「先に進む恐怖」を演出していたのに対し、『RE:2』では曲がり角や全体の明度を落とすといった演出がとられた[23][24]。
怖いゾンビを表現することには特に力が入れられており、ゾンビの歩きモーションの多様化や倒れ込んだ後に再び起き上がるといった表現が取り入れられ[21][23][24]、同様の理由から倒した後に部屋へ戻ると姿を消すという演出が取り入れられたほか[23][25]、レオン編でエイダを操作するパートではレオンのアイテムを引き継げないようにし、エイダが使用できるアイテムもハンドガンに限定した[6]。素早くて恐ろしい敵はゾンビである必要が無いことから、開発スタッフはゾンビを走らせないようにした[25]。
さらに、『2』では完全に倒したことが周囲に広がる血の表現でわかりやすかったのに対し、『RE:2』ではあえてその表現を入れず、完全に倒したかどうかをわかりにくくした[26]。一方で、ゾンビは建物に侵入する存在として設定されており、木の板で塞ぐことで侵入率を下げられるようにした[22]。
タイラントは、テキスト上の設定を元に再構成された結果、帽子をかぶったデザインへと変化した[5]。それと同時に、帽子を撃ち落とすことにより、『2』のような姿が見える演出も付け加えられた[5]。また、プレイヤーの恐怖感を演出するため、タイラントが立てる物音が聞こえやすくなったほか、タイラントが来たときに音楽が変わる仕掛けも施された[25]。G生物の第1形態については「腕の目を狙いたい」というプレイヤー心理に応えるべくその部分を弱点に据えた一方、見た目は『2』のままにした[23]。
恐怖の演出には難しさも重要であるという門井の考えから、『RE2』の難易度はシリーズ過去作と同じ何度でも難しく感じるように設定された[6]。プレイヤーキャラクターの移動速度は、マップの広さや敵の性能などを加味したうえで、あえて遅く設定された[22]。また、プレイヤーにどのアイテムの取捨選択を試行錯誤してもらうために、アイテムを持てる量もあえて少なくした[22]。アイテムのうち、ナイフは性能を強化させた一方で強度を下げ、それに伴い入手率が上げられた[22]。開発中は、スタンダードモードよりも低い難度のアシストモードの難度も高めだったが、安保の要望を受け、最終的には難易度が下げられた[6]。
2017年1月、英語版『RE2』の声優には、『2』の声優を起用しないことが明らかにされ[27]、英語版のキャストは完全に一新されている。
広報[編集]
2015年8月13日、『2』のリメイク版の開発が発表され[28]、2018年6月12日に開催されたE3のSIEカンファレンスにて『バイオハザード RE:2』のタイトルと発売日が発表され、後に2019年1月25日に発売された[29][30]。対応機種は、PlayStation 4、Xbox One、Windows[18]。また、4K画質および60毎秒フレームを誇るPlayStation 4 ProとXbox One Xにも対応する予定である[31]。
国内での製品は、CEROのレイティング区分が「D」(17歳以上対象)に準拠した通常版『バイオハザード RE:2』と、「Z」(18歳以上のみ対象)に準拠した『バイオハザード RE:2 Z Version』の2ラインナップで行うことが発表された[32][注 1]。また、日本語音声も収録されることが決定した[33]。
2019年1月11日から31日までの間、本作の体験版『バイオハザード RE:2 "1-Shot" Demo』が配信された。30分で遊べるこの体験版は世界観を体験して貰うために配信されており、あえて製品版とは若干の差異を持たせてある[21]。
DLC[編集]
『RE2』では複数のDLCが配信される予定である。このうち、「Extra DLC pack」は、『2』のBGMに切り替えられる機能に加え、没キャラクターであるエルザをモチーフにしたコスチュームなどが収録されている[34]。このDLCは、「COLLECTOR'S EDITION」および「DELUXE EDITION」の特典の一つとして収録されているほか、2019年1月25日には本編と同時に発売された。
本編発売後には、無料DLC「THE GHOST SURVIVORS」の配信が予定されている[35]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 人体損壊描写の違いに重きが置かれており、序盤ではマービンのもとへ向かう途中、ゾンビに襲われていたところを助けようとするも助からなかった警察官の身体が、通常版ではただ血まみれなのに対してZ Versionでは下腹部から下をすべて食いちぎられ、内臓も見えている点などが挙げられる。
出典[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “BIOHAZARD RE:2(PS4)”. イーカプコン. カプコン. 2018年1月24日閲覧。 / “BIOHAZARD RE:2 Z Version(PS4)”. イーカプコン. カプコン. 2018年1月24日閲覧。
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- ↑ “リメイク版「バイオハザード2」ハンク&豆腐モードを収録!”. シネマトゥデイ (2019年1月15日). 2019年1月19日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 “【ネタバレ注意】『バイオハザード RE:2』の「if」ストーリーが成立していたらどうなっていたのか?DLC「THE GHOST SURVIVORS」から見る4つの物語の考察”. IGN (2019年2月18日). 2019年3月2日閲覧。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 “『バイオハザード RE:2』ディレクター・プロデューサーインタビュー!第1作に携わった二人のディレクターは、新生『RE:2』にどのように挑んだのか”. IGN (2018年12月5日). 2018年12月15日閲覧。
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- ↑ 『バイオハザードRE:2 公式コンプリートガイド』(204P)の解説、及び『RE:2』で取得できるファイル《誰かが残したメモ》《ウェイン・リー宛てのメール》より
- ↑ “シリーズ最新作にして再:新作の「バイオハザード RE:2」ではゾンビに襲われる恐怖を再構築。開発の中核を担うキーマン3人に話を聞いた”. 4Gamer.net. Aetas (2018年12月5日). 2019年1月25日閲覧。
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- ↑ “ゲーム『バイオハザード RE:2』の日本語ボイス版に森川智之さん、甲斐田裕子さん、皆川純子さん、関俊彦さんらが出演決定!”. アニメイトタイムズ (2018年9月20日). 2018年9月20日閲覧。
- ↑ 簗島 (2018年10月9日). “「バイオハザード RE:2」,本編発売日に配信予定のDLCパック“Extra DLC pack”の内容が公開に”. 4Gamer.net. Aetas. 2019年1月25日閲覧。
- ↑ 緑里孝行(クラフル) (2019年1月25日). “「バイオハザード RE:2」ついに本日発売!無料追加DLC「THE GHOST SURVIVORS」近日配信決定”. Game Watch. 2019年1月25日閲覧。
外部リンク[編集]
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