シャドウ・ギャラクティカ
シャドウ・ギャラクティカ[注釈 1]とは、漫画『美少女戦士セーラームーン』およびその関連作品に登場する組織。主人公であるセーラームーンと原作第五期とテレビアニメ『セーラースターズ』で敵対する組織として描かれる。
首領格[編集]
- カオス
- 演 - 笠原竜司(ミュージカル版)
- 『セーラームーン』シリーズ本編の最後の敵である暗黒の生命体。カオスはギリシア語の「混沌」(希:Chaos)。
- 原作では銀河中の星が生まれる場所「ギャラクシーコルドロン」に巣食い、自らを「星になり損ねた者」と称して温かい輝きを放つ星たちに憧れている。ギャラクシアをそそのかしてセーラームーンをコルドロンに導かせ、彼女の「シルバームーン・クリスタル」を奪おうと企んでいた。セーラー戦士が今まで戦った全ての敵はカオスの分身たちであり、コルドロンから生まれたセーラー戦士たちの兄弟[注釈 2]でもあると明かしてセーラームーンに衝撃を与える。最後はコルドロンと一体化してセーラームーンをも取り込もうとするが、コルドロンのはじまりの海に飛び込んだセーラームーンのシルバームーン・クリスタルとコルドロンのはじまりの海に溶けた銀河中のセーラークリスタルが共鳴した力を浴び、コルドロンのはじまりの海の中に目視できないほど小さく溶けこんだ。気が遠くなるほどの未来ではセーラー戦士の最大の敵・セーラーカオスとして復活し、セーラームーンの究極の姿であるセーラーコスモスと戦う宿命を持つ。セーラーカオスのシルエットはヘッドドレスを除いてギャラクシアと類似している。原作初期設定のセーラーカオスは、ブレスレットを外したギャラクシアの生まれ変わりという設定だった。
- テレビアニメでは銀河の人々の悪の心が集合した生命体。銀河創世の時代から続く聖戦「セーラーウォーズ」を巻き起こし、セーラーギャラクシアとの戦いの末に彼女の体内に封印された。しかしカオスはギャラクシアの体を徐々に蝕み、セーラームーンとの最終決戦の際に完全にギャラクシアの体を乗っ取ってしまう。最期はセーラームーンの力と彼女の呼びかけにより、善なる心が再び目覚めたギャラクシアから完全に追い出され、銀河中の人々の心の中に戻って行った。
- ミュージカル「永遠伝説」ではギャラクシアの中に封印された後、残った分身はギャラクシアの手下に身をやつして解放の時を待っていた。ちびちびが変身した「封印の大剣」でギャラクシアが浄化されると、ギャラクシアから解放されて正体を現す。コルドロンと一体化してセーラームーンとひとつになろうとしたが、最後はセーラームーン、内部・外部太陽系セーラー戦士、セーラースターライツの合体技「セーラー・コスモス・アタック」でバラバラにされ、銀河中のセーラークリスタルが活性化したコルドロンの中でスターシードに生まれ変わった。
- セーラーギャラクシア
- 声優 - 堀江美都子 / ミュージカル 演 - 沙羅さおり、松本圭未、岳美、坂口祐未衣、五十鈴ココ
- シャドウ・ギャラクティカの首領で、「銀河の女王」や「破壊の戦士」とも称される黄金のセーラー戦士。イメージカラーは金色、モチーフは稲穂、イメージジュエリーはアレキサンドライト。
- 銀河一の破壊力を秘めた「青金石(サッファー)・クリスタル」を宿し、黄金のブレスレットを使った攻撃は星を吹き飛ばすほどの威力を持つ。テレビアニメではブレスレットの宝石から金色の光弾を発射する。鎧のような黄金のセーラースーツを纏い、真っ赤なグラデーションが入ったロングウェーブの金髪をシニヨンにまとめ、薄紫のアイシャドウとオレンジの口紅をつけている。第一期のうさぎの変身アイテムに似たブローチを所持し、変身前は髪を下ろしてノースリーブのワンピースを着ていた。
- 原作では「クズのような星」に生まれて銀河を孤独に彷徨う内にセーラー戦士として覚醒し、自分に相応しい最強の星を手に入れるようカオスに唆され、ギャラクシー・コルドロンに自身の城「ギャラクティカ・パレス」を建て、ブレスレットで支配したセーラーアニマメイツに「功績を上げれば真のセーラー戦士にする」と約束してセーラークリスタルを集めさせた。銀河一の無限の再生力を秘めた「シルバームーン・クリスタル」の真の力を欲し、コルドロンに巣食うカオスとセーラームーンを相打ちさせて自分がコルドロンの完全な支配者になろうと企み、ムーンの仲間たちやタキシード仮面のスターシードを次々に強奪してコルドロンに放り込み、セーラームーンが完全に絶望したのを機に計画を実行しようとしたが、カオスの力が強すぎて失敗に終わり、セーラームーンに助けられる。セーラームーンの全てを包み込むような愛の心に触れ、彼女が本当に自分が求めていた星だと悟るが、ブレスレットが砕けてサッファー・クリスタルを残し消滅してしまった。
- テレビアニメではセーラーアニマメイツにブレスレットで悪の心を植え付けて銀河中の「真のスターシード」を集めさせ、その力による強大なパワーで宇宙を支配しようと企んでいる。敵はもとより部下にも威圧的に接する尊大で酷薄な性格だが、ネヘレニアをたきつけた際は一貫して腰の低い態度[注釈 3]で接してみせるという狡猾さも併せ持つ。正体は「セーラーウォーズ伝説」でカオスと戦った銀河最強のセーラー戦士で、「封印の大剣」でカオスを自らの体内に封印したものの、カオスの邪悪な力に侵され始めたギャラクシアは、カオスに支配される直前に己の良心の集合体としてスターシードを放出する(スターシードは後に希望の光=ちびちびに)。最後にはカオスに完全に支配されてしまうが[注釈 4]、セーラームーンの呼びかけによって善なる心が再び覚醒。体内からカオスを完全に追い出した後、銀河中のスターシードを元の在るべき所へ戻す為に宇宙に旅立った。
- 必殺技
- ギャラクティカ・インフレーション(原作、ミュージカル)
- 稲妻が光る暗黒の力のフィールドを形成し、敵を飲み込む技。セーラームーンのシルバームーン・エターナルパワー・セラピーキッスと同等の力を持つ。「インフレーション」とは、宇宙のインフレーションのこと。
- ギャラクティカ・スーパーストリング (原作、ミュージカル)
- 宇宙エネルギーの波動を作り出す技。セーラーちびちびムーンに防がれた。
主な構成員[編集]
- セーラーΦ(ファイ)
- 演 - 小村美佳(ミュージカル版)
- ギャラクシアの側近で、ギャラクティカ・パレスの庭園「スターガーデン」の庭師(スターガーデナー)。テレビアニメ未登場。イメージカラーは黒。左右にスリットが入ったロングスカートをはいている。名前は恒星の命名に使用されるバイエル符号に由来すると思われる。
- スターガーデンに侵入したエターナルセーラームーンとセーラー火球と戦うが、エターナルセーラームーンに倒された。
- ミュージカルでは、スターガーデナーの地位を持たず、ギャラクシア軍団の末端として登場した。
- 必殺技
- ギャラクティカ・プランツ・ブリザード(原作漫画)
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- ギャラクシア軍団の合体技。
- ギャラクティカ・クライ(ミュージカル)
- ダーク・パワー(ミュージカル)
- ギャラクティカ・ツイスター(ミュージカル)
- セーラーΧとセーラーΘとの合体技。
- セーラーΧ(カイ)
- 演 - 安田麻理(ミュージカル版)
- ギャラクシアの側近で、Φとともにスターガーデンの庭師を務める。スターガーデンに侵入して来た火球皇女(セーラー火球)を倒したが、逆にエターナルセーラームーンに倒された。テレビアニメ未登場。イメージカラーは赤。ズボンをはいている。名前は恒星の命名に使用されるバイエル符号に由来すると思われる。
- ミュージカルでは、スターガーデナーの地位を持たず、ギャラクシア軍団の末端として登場した。
- 必殺技
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- ギャラクシア軍団の合体技。
- ギャラクティカ・クライ(ミュージカル)
- ダーク・パワー(ミュージカル)
- ギャラクティカ・ツイスター(ミュージカル)
- セーラーΦとセーラーΘとの合体技。
- セーラーレテ
- レテ星を守護に持つ、ギャラクティカ・パレスの二重の堀江「砂漠川」の忘却の川の番人の戦士。レテはギリシア神話の冥府の「忘却の河」(希:Lethe)だが、同名の小惑星は存在しない。母星は小さくて貧しく、いつも争いが続いて混沌としていた。テレビアニメ未登場。イメージカラーはブルーグレー。コスチュームはセーラーカラーがついたワンピース。
- 母星を滅ぼされ、ムネモシュネと二人で幸せを手に入れる為にギャラクシアについていくことを誓い、戦いを呼び寄せるセーラームーンが存在する限り戦いは終わらないと思って彼女を殺そうとする。ルナやアルテミス、ダイアナを消し、うさぎをも襲うが、ムネモシュネに止められ、セーラームーンの毅然とした態度を見てセーラー戦士を見逃した。その直後、裏切り者としてスターガーデナーに倒されてしまった。
- 必殺技
- ギャラクティカ・ミュソーティス・アルペーストニス
- 「ミュソーティス・アルペーストニス」とはワスレナグサ(ノハラワスレナグサ)の学名。正式には「ミュソーティス・アルペーストリス」となる。
- セーラームネモシュネ
- ムネモシュネ星を守護に持つ、「砂漠川」の記憶の川の番人の戦士。ムネモシュネは「記憶」の意味のギリシア語であり、記憶を司る女神ムネモシュネ(希:mnemosyne)の名前でもある。テレビアニメ未登場。
- イメージカラーはピンク。コスチュームはセーラーカラーがついたワンピース。
- レテと違いおとなしい性格で、ムーンたちを助けた為に、レテと共に裏切り者としてスターガーデナーに倒されてしまった。
- MCフラーイ
- 演 - 笠原竜司(ミュージカル版)
- ミュージカル版(1996年『セーラースターズ』)にのみ登場する唯一の男性構成員で、十番高校の音楽フェスティバルの司会者として登場。普段は仮面と黒い口紅をつけた黒装束の姿だが、戦闘時にはハエをモチーフにしたコスチュームに変身する。自分に変装したタキシード仮面にスパイ工作をされたため、お返しに白いタキシードを着て彼に勝負を挑んだ。
- 必殺技
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- ギャラクシア軍団の合体技。
- セーラーバトレス
- 演 - 関志織(ミュージカル版)
- ミュージカル版(1996年『セーラースターズ』)にのみ登場するギャラクシアの側近。常に扇子を持つ。ギャラクシアを黒く塗りつぶしたような外見で、カオス形態のギャラクシアによく似ているが無関係らしい。
- セーラーΘ(シータ)
- 演 - 遠藤あど、片桐梓(ミュージカル版)
- ミュージカル版(1996年『セーラースターズ』と1997年『永遠伝説』)にのみ登場する、セーラーΦとセーラーΧの仲間。ΦとΧにちなんだアルファベットの名前がつけられているが、1996年にセーラー万年筆から発売されたシータ万年筆に由来する可能性もある。
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- ギャラクシア軍団の合体技。
- ギャラクティカ・クライ(ミュージカル)
- ダーク・パワー(ミュージカル)
- ギャラクティカ・ツイスター(ミュージカル)
- セーラーΦとセーラーΧとの合体技。
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- キャオス
- 演 - 笠原竜司(ミュージカル版)
- ミュージカル版(1996年『永遠伝説』)にのみ登場する。弱くて臆病な性格でギャラクシアの部下にこき使われ、セーラームーンたちにギャラクシアを倒して欲しいと依頼した。ギャラクシアが浄化された後に、カオスの分身体という正体を現す。
セーラーアニマメイツ[編集]
第5部での反セーラーチーム。ギャラクシアに仕えるセーラー戦士で、忠誠の印としてブレスレットを嵌めている。原作とテレビアニメでは構成員の数が違う(原作では5人、テレビアニメではヘヴィメタルパピヨンを除いた4人[注釈 5])。
原作ではギャラクシアに滅ぼされた星の住人で元々セーラー戦士ではないが、与えられたブレスレットの力でかりそめの肉体と戦士の力を与えられ、支配される罪なき者たち。功績を挙げれば元の肉体を取り戻し、セーラークリスタルを与えられて真のセーラー戦士になれると信じていた。
テレビアニメではギャラクシアに滅ぼされた星のセーラー戦士が洗脳された姿で[1][注釈 6]、普段は銀河テレビ局員として生活している。ブレスレットが無ければ肉体が消滅してしまうが、ブレスレットによって良心を奪われてもいる。また、ブレスレットの宝石の部分から光弾を撃ち出し、狙った対象に当てることでスターシードを抜き取るという能力を使い、これを使って目的である真のスターシードを探していた。目的地への移動には電話ボックスを使用するほか、命令の伝達に黒電話が使われる。
- セーラーアイアンマウス
- 声優 - 原えりこ / ミュージカル 演 - 丸山千絵、工藤明希、青木志穂
- アイアン(iron)は鉄の英語読み。ネズミを意識した白と灰色の戦闘服を纏っている。イメージカラーは白と灰色。モチーフはネズミ。
- 原作ではチュウ星出身のかりそめのセーラー戦士。スリーライツ(セーラースターライツ)が行っていたコンサート会場に現れるが、セーラースターヒーラーに倒される。
- テレビアニメでは「根津 宙子(ねず ちゅうこ)」と名乗り、普段は銀河テレビの局員(プロデューサー)として生活している。うさぎと星野のデートの時に星野の正体を突き止めたが、度重なる失敗によりギャラクシアにブレスレットをはずされ消滅した。整理整頓は苦手な性格だったらしく机には大量のゴミやダンボール1箱分の私物がぶちまけられていたほか、飲みかけのマグカップや枯れた花瓶までもが置きっぱなしにされており、彼女の死後その机を使用することになったセイレーンを辟易させた。
- 必殺技
- ギャラクティカ・クランチ(原作漫画、ミュージカル)
- 対象を破壊する光を放つ技。
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- ギャラクシア軍団の合体技。
- セーラーアルーミナムセイレーン
- 声優 - 井上喜久子 / ミュージカル 演 - 大貫杏里(大貫あんり)、小林由佳
- アルーミナムはアルミニウムの米語読み。セイレーンはギリシャ神話の怪鳥から由来する。戦闘服はマーメイドドレスのような薄い水色のビキニ。歌や氷気を操る力を持つ[2]。イメージカラーは水色、モチーフは魚。
- 原作ではマーメイド星出身のかりそめのセーラー戦士。星野光の歌声からスリーライツの正体に気づいてうさぎたちを襲撃し、ジュピターとマーキュリーのセーラークリスタルを奪うが、セーラースターファイターとメイカーに倒される。
- テレビアニメでは銀河テレビ局員「彩 れい子(あや れいこ)」を名乗る。丁寧な口調で話す。クロウとは表裏共に同僚で、漫才におけるボケのポジション。緊張するとお腹が空くタイプ。母親に「挨拶が出来ないと碌な大人になれない」と言い聞かせられて育ったため[3]、どんな相手にも初対面なら挨拶[注釈 7]を欠かさないことにしているらしい。またきれい好きで地球に来て最初にやったことはアイアンマウスが散らかした机と遺品の整理であった。物語の途中でセーラームーンの正体を突き止めるが、こちらも度重なる失敗でギャラクシアにブレスレットをはずされ消滅した。
- 必殺技
- ギャラクティカ・ツナミ(原作漫画、ミュージカル)
- 津波を起こす技。
- テレビアニメでもやけっぱちでこの技を使う場面があるが、飲料水のペットボトルを手当たり次第に投げつけたり、パックジュースの中身をぶちまけるだけで、厳密には技とは言い難い。
- セーラーレッドクロウ
- 声優 - 鈴鹿千春 / ミュージカル 演 - 遠藤あど、悠斗イリヤ
- レッドは鉛(lead)の英語読み。クロウは英語で「烏」の意。露出度が高くSMの女王様を思わせる赤と黒の戦闘服を纏い、カラスを意識した黒い羽根飾りが付いている。武器は鞭。腐気を操る力を持つ[2]。イメージカラーは暗い赤。モチーフはカラス。
- 原作ではセーラーフォボス&セーラーディモスと同じコロニス星出身で、訓練兵時代の同僚でもある。フォボス&ディモスを倒してセーラーマーズを人質に取るが、エターナルセーラームーンに倒される。しかしその直後、ギャラクシアがマーズとヴィーナスのセーラークリスタルを奪った。
- テレビアニメでは銀河テレビの局員「烏丸 あかね(からすま あかね)」と名乗る。セイレーンとは表裏共に同僚で、漫才におけるツッコミのポジション。実力は確かで、セイレーンとともに銀河の8割の惑星を制圧してアニマメイツ最強の座を争っていたが、地球ではあまりにマイペースなセイレーンを心配して[注釈 8]共に行動していた。後にセイレーンの遺した手帳からセーラー戦士やスターライツたちの正体を知り、十番高校の学園祭に現れてうさぎたちを襲撃。ブレスレットからブラックホールを生成して学園祭に来ている人々の命を盾に取り、うさぎのスターシード(銀水晶)を奪おうとしたが、その直後にティンにゃんこの裏切りでブラックホールが暴走、最後は暴走したブラックホールに吸い込まれて消滅した。最後の瞬間までセイレーンを気にかけていた。
- 必殺技
- ギャラクティカ・トルネイド(原作漫画、ミュージカル)
- 竜巻を起こす技。
- セーラーティンにゃんこ
- 声優 - 大谷育江 / ミュージカル 演 - 瀬尾智美、細川桃仁、橋垣美佑
- ティン(tin)は錫の英語読み。番気を操る力を持っており、分身の術や9つの命も持つ[2]。猫を意識した黒い頭巾[注釈 9]と戦闘服を纏い、衣装のあちこちに鈴がついている。地球での名は「鈴 にゃん子(すず にゃんこ)」。イメージカラーは黒。モチーフはネコ。
- 原作ではルナやアルテミスと同じマウ星出身で、かりそめのセーラー戦士。母星をシャドウ・ギャラクティカに滅ぼされ、ルナやアルテミスを裏切り者扱いしている。普段の姿は女子高生(リビアからの帰国子女という設定)で、うさぎのクラスに転入して来る。普段はネコのような口調で話し、焦りを見せるような性格。男は信用していない様子で、クラスメイトの男子にはツンとした態度を取っている。うさぎに近づくがルナやアルテミスに阻止され、正体を明かしうさぎたちを襲撃するが、セーラースターファイターの助太刀により退却。ギャラクシアにチャンスを求めるが、ブレスレットをはずされ消滅した。
- テレビアニメでの普段の姿は他の三人と同じ銀河テレビ局員。原作とは違い非常に陰湿で狡猾な性格で、セイレーンやクロウを小馬鹿にしており、火球皇女出現の一件ではレッドクロウを裏切って彼女が消滅する原因を作った。後に女子高生に変装して十番高校に潜入し、うさぎを襲撃したが、その際にセーラームーンの攻撃で右腕のブレスレットが外れて良心が戻り、その影響で心が善悪二つに分裂してしまい、その間で葛藤する[注釈 10]。最後はギャラクシアに残った左腕のブレスレットをはずされ消滅してしまった。テレビアニメにおけるアニマメイツ最後の戦士。
- 必殺技
- ギャラクティカ・パペット(原作漫画、ミュージカル)
- 紐状の光を放つ技。
- セーラー・ギャラクティカ・アタック(ミュージカル)
- ギャラクシア軍団の合体技。
- ギャラクティカ・ツイスター(ミュージカル)
- ピューターフォックスとチタンケロッコとの合体技。
- セーラーヘヴィメタルパピヨン
- 演 - 遠藤恵子(ミュージカル版)
- ギャラクティカ・パレス内の星の墓場の守護者で、自称「魂の狩人」。ヘヴィメタルは重金属の意で(英語:heavy metal)、パピヨン(papillion)はフランス語で「蝶」の意。火を操る力を持つ[2]。イメージカラーは青と紫。モチーフは蝶。テレビアニメでは登場しない。
- 原作でのセーラーアニマメイツ最後の戦士であり、ギャラクティカ・パレスに侵入してきたうさぎとちびちびを捕えたが、うさぎたちの危機を感知して駆けつけたセーラーちびムーンとセーラーカルテットの合体技であっけなく倒された。
- 必殺技
- ギャラクティカ・スケイルズ(ミュージカル)
- 設定資料集には記載してあるが本編で使われず、ミュージカルで初めて使用された。
- セーラーピューターフォックス
- 演 - 紅麗、家村順子(ミュージカル版)
- ミュージカル版(1996年『セーラースターズ』)にのみ登場するアニマメイツのリーダー格。ピューター(pewter)はスズ、アンチモンに銅などを混ぜ合わせ作られた合成金。フォックスは英語で「キツネ」の意。キツネのような耳をしている。モチーフは狐。
- 必殺技
- ギャラクティカ・ミラージュ
- セーラー・ギャラクティカ・アタック
- ギャラクシア軍団の合体技。
- ギャラクティカ・ツイスター
- ティンにゃんこ、チタンケロッコとの合体技。
- ダーク・パワー
- セーラーチタンケロッコ
- 演 - 山口晴子、- 若松恵(ミュージカル版)
- ミュージカル版(1996年『セーラースターズ』と1997年『永遠伝説』)にのみ登場する。チタン(Tiatanium)は英語でチタン/チタニウムの意。緑の服を着ている。モチーフはカエル。『永遠伝説』では「セーラーミートケロッコ」という名前になっている。
- 必殺技
- ダーク・パワー
- セーラー・ギャラクティカ・アタック
- ギャラクシア軍団の合体技。
- ギャラクティカ・ツイスター
- ティンにゃんこ、ピューターフォックスとの合体技。
ファージ[編集]
テレビアニメ版のみ登場するザコ敵の総称。第一期後半の妖魔と同様に人間が変身した怪人で、スターシードを抜かれた者が、かりそめのセーラー戦士に変身した姿。ギャラクシアのブレスレットの力でスターシードを抜かれた際、対象者のスターシードが輝きを失い黒くなった(真のスターシードではない)場合、その対象者が黒い蔦のようなものに包まれ、男女問わずかりそめのセーラー戦士となる。セーラームーンによって浄化される際「ビューティフォー!!」(第184話のセーラーソムリエのみ「ごちそうさまでした」)と叫びながら浄化されていく。
- セーラーブリ
- 声優 - 伊藤美紀
- 第173話に登場。アイドルタレント「五木アリス」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。
- セーラーガッツ
- 声優 - 鈴置洋孝
- 第174話に登場。星夜が出会った十番高校アメリカンフットボール部のキャプテン「加山」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。ピンクの肌を持つ筋骨隆々の男性の姿をしており、セーラー服の襟と小さな翼の装飾がついている。
- セーラーゲキシャ
- 声優 - 片石千春
- 第175話に登場。美奈子とうさぎが出会ったスリーライツの写真を撮っていた女性のカメラマン「板橋サキ」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。腕についているカメラからビームを放って攻撃し、セーラーヴィーナスを気絶させた。
- セーラーディレクター
- 声優 - 島本須美
- 第176話に登場。演出家「具志堅あかね」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。
- セーラーティーチャー
- 声優 - 田中秀幸
- 第177話に登場。亜美が出会った高校の理科の先生「天野川わたる」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。髪が逆立ったロッカーのような容貌が特徴。
- セーラーオジョウ
- 声優 - 高田由美
- 第178話に登場。女優「岡町ノリ子」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。
- セーラーシェフ
- 声優 - 石塚運昇
- 第179話に登場。まこととうさぎが出会った料理番組のシェフ「吉野川」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。セーラームーンが甘い物好きであることから、ムーンに負けた振りをしてケーキを差し出し、隙をみて殺そうとしていた。
- セーラーコンダクター
- 声優 - 石森達幸
- 第180話に登場。みちるとスリーライツのジョイントコンサートに呼ばれた指揮者「Mr.ガラヤン」がアイアンマウスにスターシードを抜かれて変身した姿。人間時はぽっちゃり体型だったのが、ファージに変身するとスリムな体格に…。
- セーラーコップ
- 声優 - 松尾銀三
- 第182話に登場。うさぎとせつなが出会った十番警察の署長がアルーミナムセイレーンに襲われて変身した姿。ロボコップをイメージしたような姿で、ファージとしてはじめての機械のような格好。
- セーラーアーティスト
- 声優 - 麻生智久
- 第183話に登場。レイの知己の陶芸家「伊吹」がアルーミナムセイレーンに襲われて変身した姿。
- セーラーソムリエ
- 声優 - 辻谷耕史
- 第184話に登場。たまたまやってきたTV番組の司会者「五代」が、うさぎの家の夕飯を調べようとしたところをレッドクロウとアルーミナムセイレーンに狙われて変身した姿。美奈子はその時人質に取られており、このファージが倒されるまで助けられなかった。
- セーラードクター
- 声優 - 河合義雄
- 第185話に登場。とあるきっかけで大気と知り合った少女「ミサちゃん」の手術をしようとアメリカからやってきた医師「Dr.ギア」が、ナースに化けたアルーミナムセイレーンに騙され変身した姿。腕についている大きな注射器が武器。それを振り回しながら「注射しましょう。」というのが口癖。
- セーラーアンティーク
- 声優 - 渡部猛
- 第186話に登場。ちびちびがキャンディーをもらっている金持ちの男性「桐山」がアルーミナムセイレーンによって変身した姿。アンティークなものを見せびらかしては壊すという狂った性格だが、おちゃらけた一面も持っている。
- セーラーリーガー
- 声優 - ならはしみき
- 第187話に登場。うさぎと星野が出会ったスリーライツファンクラブ会員番号1番を持つソフトボール部のキャプテン「伊集院園子」がアルーミナムセイレーンに襲われて変身した姿。この戦いによって、うさぎがセーラームーンであることがアルーミナムセイレーンにばれてしまった。
- セーラースチュワーデス
- 声優 - 大塚瑞恵、宇和川恵美
- 第188話に登場。星野たちとうさぎたちが乗った飛行機の客室乗務員たちがアルーミナムセイレーンによって変身した姿。「飛びます。飛びます。」が口癖。
- セーラーDJ
- 声優 - 金丸淳一
- 第189話に登場。DJ「ジャック」がレッドクロウによって変身した姿。
- セーラーアミューズ
- 声優 - 石井康嗣
- 第190話に登場。遊園地の支配人「篠タケオ」がレッドクロウによって変身した姿。
- セーラーゲーマー
- 声優 - 平松晶子
- 第191話に登場。ゲームアイドル「神奈川麗子」がレッドクロウによって変身した姿。マーキュリーアクアラプソディーとジュピターオークエボリューションが通用せず、素早い攻撃でマーキュリーとジュピターを圧倒した。
- セーラーミュージシャン
- 声優 - 速水奨
- 第192話に登場。美奈子がアイドルオーディション会場で出会った作曲家「諸星」がティンにゃんことレッドクロウの罠にはまって変身した姿。
- テレビアニメシリーズ最後のザコ敵である。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 原作第16巻 - 第121頁では「銀河の影(シャドウ・ギャラクティカ)」という表記もある。
- ↑ ギャラクシアは「闇の兄弟」と呼んでいた。
- ↑ ただしその時にも一瞬本性を出しかけていた。
- ↑ この時、金色の衣装が黒く染まり、背中から蝙蝠の翼が生えた悪魔を思わせる姿となった。
- ↑ ミュージカル版は4人だが、公演によって構成員が異なり、オリジナルキャラクターも登場する。なお、原作の構成員の内、アイアンマウスとティンにゃんこ以外は2003年夏公演までミュージカル版には登場していなかった。
- ↑ 火球皇女は善悪に分裂したティンにゃんこを見て「善人だったセーラー戦士がギャラクシアのブレスレットにより操られている」と語っている。
- ↑ セーラームーンとの初対面時は名刺も渡していた。
- ↑ セイレーンによれば地球へ着任させられたのは本来セイレーンだけで彼女は勝手に付いてきただけであるらしい。
- ↑ 三つ編み髪を出している上部のパーツは猫の耳の形をしている。
- ↑ この際、頭巾と戦闘服も右半分が黒から白に変化した。
出典[編集]
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