ガブリエル・タッキーノ
ガブリエル・タッキーノ（Gabriel Tacchino, 1934年8月4日[1] - 2023年1月29日[2]）は、フランスのピアノ奏者。[3]
カンヌ出身。[4]ヴァイオリンを堪能にする仕立て屋の父親の影響で幼少期より音楽に親しみ、隣人から音楽理論の手ほどきを受けた。６歳でピアノを学び始め、ニース音楽院でシモーヌ・デルベール＝フェヴリエの薫陶を受ける。12歳でパリ音楽院に進学してジャン・バタラ、ジャック・フェヴリエやマルグリット・ロンにピアノを師事し、1953年に卒業。[5]18歳の時には、ミラノでヘルベルト・フォン・カラヤンのオーディションを受けて才能を認められている。[6]パリ音楽院を卒業した年にはヴェルチェッリのヴィオッティ国際音楽コンクールで優勝。[7]1954年にはボルツァーノのブゾーニ国際ピアノ・コンクールで２位、1955年のジュネーヴ国際音楽コンクールのピアノ部門でマルコム・フレージャーと同着２位、1956年のナポリのアルフレート・カゼッラ国際ピアノ・コンクールで１位、1957年のロン＝ティボー国際音楽コンクールのピアノ部門で４位にそれぞれ入賞。1956年にモンテカルロでセルゲイ・プロコフィエフのピアノ協奏曲第３番を演奏してフランシス・プーランクの知己を得、プーランクと親交を結んだ。1975年から1994年まで母校のパリ音楽院に教授として在任。また1975年から2011年まで故郷のカンヌの「シュケの夜」音楽祭のディレクターを務めた。2006年から2008年まで東京藝術大学の客員教授を務め、2009年からパリのスコラ・カントルムで教鞭を執る。[8]
カーニュ・シュル・メールのサン・ジャン総合病院で肺疾患により死去。[9]
脚注[編集]
- ↑ “ガブリエル タッキーノとは？ 意味や使い方 - コトバンク”. 2023年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月2日閲覧。
- ↑ Roux, Marie-Aude (2023年2月2日). “Gabriel Tacchino, leading French classical pianist, has died”. Le Monde. オリジナルの2023年2月2日時点におけるアーカイブ。 2023年2月2日閲覧。
- ↑ Debra, Michelle (2023年1月31日). “Décès de Gabriel Tacchino”. Crescendo Magazine. オリジナルの2023年2月3日時点におけるアーカイブ。 2023年2月3日閲覧。
- ↑ アーカイブ 2023年2月2日 - ウェイバックマシン
- ↑ “Tacchino e Moretti Piano Duo”. 2023年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月2日閲覧。
- ↑ “Gabriel Tacchino: « J’ai une tradition à défendre »”. Pizzicato. (2016年1月26日). オリジナルの2023年2月2日時点におけるアーカイブ。 2023年2月2日閲覧。
- ↑ “Concorso Viotti | 1950-59”. 2023年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月2日閲覧。
- ↑ “ガブリエル・タッキーノ(Gabriel Tacchino）”. 2023年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月2日閲覧。
- ↑ Terragni, Daniela (2023年1月30日). “Morto il pianista francese Gabriel Tacchino, era originario di Castelletto d’Orba”. Il Secolo XIX. オリジナルの2023年2月2日時点におけるアーカイブ。 2023年2月2日閲覧。
 
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