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岩本虎眼

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岩本 虎眼(いわもと こがん)は、南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』収録の「無明逆流れ」およびそれを原作とした漫画に登場する架空の人物。


『駿河城御前試合』[編集]

慶長末から寛永のはじめにかけて一帯に名を知られた無双の達人。自らが体得した剣の技術と経験を元に一流派「虎眼流」を開き、名古屋城下に構える道場に集う門弟は千人を超える。年齢は五十近く。

妻の死後、何人かの妾をとったが、伊勢松阪の商家の娘いくを気に入り、朝夕の世話をさせている。子供は娘の三重(みえ)ひとり。

三重の結婚相手として、三重の意中の人である伊良子清玄(いらこせいげん)を考えるなど、娘思いのところがある。

しかし伊良子がいくと関係したことを知った虎眼は、性根を叩き直すと称して道場内で伊良子と真剣で立会い、秘剣「流れ星」によって伊良子の両眼を切り裂き失明させる。

それから3年後、伊良子は修行をつんで盲目のままに剣の達人となり、復讐のために虎眼の前に姿を現す。虎眼は再び「流れ星」を用いて伊良子を迎え撃たんとしたが、伊良子の秘剣「無明逆流れ」によって顎から脳天を切り裂かれ、絶命する。

『シグルイ』[編集]

山口貴由による漫画化作品『シグルイ』では、幾つかの設定改変[1]がされているが、特に人物造形について、原作と著しい乖離が見られる。

若き日には「濃尾無双」と謳われる剣の達人であり、かの柳生但馬守宗矩と互角以上の勝負を繰り広げた。また「無双」の看板を掲げる剣術道場を訪れ、無双を名乗ることの許可と剣術の教授という名目と引き換えに、道場破りに及ばずして金品を獲得するという「無双許し虎参り」で路銀を稼いだとされている。

ストーリ上では伊良子清玄の虎眼流への入門儀式の際に初登場するが、老耄が激しく正気を失った曖昧な状態と化して描かれる。白目をむき指が震えた状態で現れ、一瞬正気となり伊良子の額に付着させた小豆を抜刀で十文字に切り裂いた直後、また曖昧となり失禁している。

時折正気に戻るがその時見せる気性は曖昧の状態とは打って変わって苛烈そのもの、勝負に勝った相手にでもその内容に不満があれば強い憎悪を抱き続ける。また嫉妬心も非常に強く、妾のいくが少しでも親しくしたものは容赦なく斬り殺す。いくが菓子を与えた子犬、いくが声をかけた呉服屋の亭主などは内臓をぶちまけることになったと童歌に謳われている。[2]また虎眼流道場内で死人が出た場合、真っ先に容疑者として挙げられ(もちろん事実であった場合は不問に付される)しかも何が彼の逆鱗に触れるのかは古株の高弟にすらわからない。

ひとり娘である三重の結婚相手として、三重を敬っている人物だからという理由で藤木源之助を推挙した高弟(牛股)の口を顎関節まで真剣で切り裂いた。原作とは違い、己の強い「種」を残すことにのみ関心を集中させており、三重が女として生まれたことにも不満を見せている。そのため三重の心中を思いやる描写はなく、種受けとしか考えていない。多くの門弟が見守る道場内で、「種」のために伊良子に娘を強姦させようとしたこともある(曖昧時)。

伊良子との2度目の立会いの際、正気でも曖昧でもない第三の状態として、敵味方関係なく間合いに入ったものはすべて斬る「魔神」へと変貌を遂げた。しかし伊良子の「無明逆流れ」によって顔の半分を屋根まで削ぎ飛ばされ、大脳が「うどん玉のごとくこぼれ」落ちて絶命する。

『シグルイ』における岩本虎眼は原作『駿河城御前試合』の人物像を踏襲しつつも、完全な別人として描かれている。シグルイの虎眼には右手の指が六本あるが、このような異常さを演出する設定も原作にはまったくないものである。虎眼はシグルイという作品の「真剣な狂気」を演出する重要な役割を担っている。

なお、山口貴由は漫画化に際して岩本虎眼の原型となった人物は、原作者の南條範夫だと語っている。

脚注[編集]

  1. 道場の所在地は名古屋から遠江国掛川城下に移され、虎眼は武術指南役として三百石を拝領している。
  2. いくに過去の許婚であるふくの面影を重ねた牛股権左衛門の所業を匂わせる描写も存在するが、ストーリ上では詳細な真相が明らかにされることはなかった。


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