大阪シティバス
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒550-8552 大阪府大阪市西区九条南1丁目12番62号 大阪市交通局本局庁舎6階 |
設立 | 1988年6月20日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 |
自動車運送管理業務 バス路線施設維持管理業務 |
代表者 | 代表取締役社長 木田俊郎 |
主要株主 | 大阪市高速電気軌道 |
外部リンク | http://citybus-osaka.co.jp/ |
大阪シティバス株式会社(おおさかシティバス、英:Osaka City Bus CO.,LTD.)は、大阪市高速電気軌道株式会社が100%出資する子会社である。
概要[編集]
業務としては、大阪市営バスの運行受託(現在3営業所)などを行っている。2017年3月28日に大阪市交通局の廃止議案が可決され、バス事業については同社に譲渡されることになった[1]。
2018年4月1日より大阪市営バスの全路線を引き継いだ[2]。
大阪市営バスからの移管路線以外に、自社運行路線として「USJ直行バス」・「IKEA⇔梅田・大正 Express」・「IKEA ⇔ なんばExpress」の3路線がある。
沿革[編集]
- 1988年(昭和63年)6月20日:大阪市交通局と大阪交通労働組合の共同出資で「大阪運輸振興株式会社」設立(旧所在地は大阪市西区千代崎三丁目北2-30(京セラドーム大阪内)にあった)。
- 2002年(平成14年)4月1日:大阪市交通局より、USJ直行バスの運行業務が移管される。同時に、大阪市営バス古市営業所・住之江営業所の業務委託を受ける。
- 2005年(平成17年)4月1日:大阪市営バス長吉営業所の業務委託を受ける。
- 2006年(平成18年)4月1日:大阪市営バス酉島営業所の業務委託を受ける。また、大交労組の保有株式を交通局が買いあげ、実質100%子会社化を行う。
- 2007年(平成19年)4月1日:同じ大阪市交通局の外郭団体である交通サービスへニュートラムや長堀鶴見緑地線などの駅業務受託部門を譲渡する代わりに、交通サービスの保有していた自動車整備部門を譲り受ける。
- 2009年(平成21年)9月28日:大阪市議会決算特別委員会にて2010年3月末日で古市営業所を廃止することが表面化する。
- 2010年(平成22年)3月28日:古市営業所廃止に伴い、代替として大阪市営バス鶴町営業所の業務委託を受ける。
- 2013年(平成25年)4月1日:長吉営業所が廃止となり、受け持ちが3営業所となる。
- 2014年(平成26年)
- 2016年(平成28年)2月1日:IKEA鶴浜⇔大正Expressバスを大阪駅前まで延伸し、IKEA⇔梅田・大正Expressとして運行開始。
- 2018年(平成30年)4月1日: 大阪市交通局のバス事業を譲受[1][2]、PiTaPaなど交通系ICカード全国相互利用サービスも継承。同日からIKEA ⇔ なんばExpressの運行を開始。
本社および営業所[編集]
臨機応変な運行操車[編集]
大阪市営バスでは、かつては(概ね1970年代後半頃まで)ダイヤ管理は営業所ではなく操車場で行っていた。運転手は、操車場で初めて自分が担当する便を知らされていた。このような仕組みを総合操車制と呼んでいた。このため、総合操車制の実施当時は実質的に全部の営業所が全系統を担当していたため、担当営業所という概念はなかった[3][4]。また、乗務員も他の公営バスや民営バスで一般的な、営業所に配属される方式ではなかった。
この総合操車制は、バスが遅延した場合は遅延先に最も近い営業所から代走を送り込んだり、逆に遠く離れた営業所から車両が応援に入りやすいなど、直ちに対処しやすい利点はあったものの、逆に前述にある通り実質的に全営業所が全系統を担当していたことから、車両の運用は極めて広範囲に及び、また乗務員についても大阪市営バスの全系統の経路や全営業所および全停留所の位置などの熟知を必要とし、結果的に乗務員の負担が大きく生じてしまうという欠点もあった。
総合操車制廃止後は、ダイヤ管理は営業所で直接行うようになり、運転手も営業所所属の形態に変更されたものの、総合操車制の名残りで長らく各系統の担当営業所を正式に定めておらず(現在では公式サイトや、地下鉄駅およびバス営業所で配布している「市営交通のご案内」において、営業所別担当路線図や担当営業所一覧表が掲載されるようになった)、1つの系統を複数の営業所で担当するケースも多数あった(早朝・深夜の数便程度のみ担当する営業所もあった)など、公営バスの中ではかなりの臨機応変な運行操車を行っていた。
その後、2014年4月1日のダイヤ改正より、一旦は原則として1つの系統は1営業所専属で運行するようになったが、同年9月21日のダイヤ改正で98号系統が鶴町と酉島の2営業所の担当、2015年4月1日のダイヤ改正で60号系統と88号系統が中津、鶴町、酉島の3営業所、36号系統、53号系統、97号系統が中津、酉島の2営業所の担当となった。同年秋以降は再び複数の営業所で運行される系統が増えている。
担当系統[編集]
- 営業所ごとの担当系統は、出入庫等本数の少ないもの、区間便等は除いた。
- 営業所名の後に記した括弧内の文字は、配置車両の側面および後面窓ガラスに貼られる所属営業所を示すシールの表記である[5]。
現行営業所[編集]
担当系統は2018年4月1日現在
- 井高野営業所(井)南海バス(株)に管理委託
- 所在地…大阪市東淀川区井高野四丁目3番59号
- 開設年月日…1964年4月1日
- 担当系統…11・11A・27・34・37・50・78・83・86・93・95
- 中津営業所(中)
- 所在地…大阪市北区中津六丁目9番32号
- 開設年月日…1961年4月1日
- 担当系統…8・36・41・42・53・57・58・69・75・92・97
- 守口営業所(守)
- 所在地…大阪府守口市京阪本通一丁目10番23号
- 開設年月日…1935年9月4日(1946年3月6日閉鎖、1947年11月16日再開)
- 担当系統…10・21・31・34・35・45・46
- 住吉営業所(住)
- 所在地…大阪市住吉区万代東三丁目5番22号
- 開設年月日…1939年6月1日
- 担当系統…1・5・6・12・13・18・19・22・24・30・35・54A・54B・62・63・64・65・67・85
- 住之江営業所(ス)
- 所在地…大阪市住之江区新北島一丁目2番50号
- 開設年月日…1962年9月15日
- 担当系統…2・3・4・9・14・15・16・17・25・29・33・48・49・54D・61A・61B・73・76・89
- 鶴町営業所(ツ)
- 所在地…大阪市大正区鶴町四丁目11番55号
- 開設年月日…1967年9月30日
- 担当系統…51・55・60・70・70急・71・72・80・87・88・90・91・91急・94・98
- 酉島営業所(酉)
- 所在地…大阪市此花区酉島四丁目1番11号
- 開設年月日…1994年12月17日(春日出営業所から移転)
- 担当系統…36・38・39・41・43・51・52・53・56・58・59・60・75・79・81・82・84・88・97・98
廃止営業所[編集]
路線[編集]
いずれの路線も担当は酉島営業所。
- USJ直行バス
- 地下鉄住之江公園とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を・ATC経由で結ぶシャトルバスである。担当は事前予約可能で、全区間一般道経由だが座席定員制のため立席での乗車はできない。料金は現金でしか支払うことができず、PiTaPaなどのICカードは利用できない。なお、途中停留所ではUSJ行きは乗車のみ、地下鉄住之江公園行きでは降車のみ可能である。2014年10月4日から2017年2月28日まで堺駅西口から出発していた[6]。
- IKEA⇔梅田・大正 Express
- 2016年2月1日から運行を開始した。IKEA鶴浜と大阪駅前をドーム前千代崎・大正橋経由で結ぶ路線バスである。2014年11月1日から2016年1月31日まで IKEA鶴浜⇔大正 Expressバス としてIKEA鶴浜とドーム前千代崎を大正橋経由で結んでいた路線を大阪駅前まで延伸して運行している。料金は現金でしか支払うことができず、ICカードの利用はできない[7]。
- IKEA⇔なんば Express
- 2018年4月1日から運行を開始した。IKEA鶴浜となんば(湊町リバープレイス前)を結ぶ路線バスである。本路線は前日の3月31日までIKEA鶴浜とJR難波駅(OCAT前、運行開始当初は高島屋大阪店北西の国道25号上に停留所があった)を結ぶ無料シャトルバスとして運行されていたもので[8]、同日から一般路線バス化された。
車両[編集]
自社の保有車両は、USJ直行バスおよびIKEA⇔梅田・大正Express及びなんばExpressの運行に供する車両と教習車のみであったが、2018年4月1日より大阪市交通局のバス事業引き継ぎにより、元市バス車両全てが大阪シティバスの所属となった。大阪シティバスが以前より所有している車両は、大阪市交通局や東京都交通局(都営バス)で一般の路線バスとして使われたのを転用改造したもので、USJ直行バス用については前扉のみを使用し立席乗車はできなくなっている。
赤バスその他の車両は交通局の保有であったが、赤バスは2013年3月31日の運行を最後に廃止されている。
関連項目[編集]
注釈[編集]
- ↑ 1.0 1.1 地下鉄民営化 条例案を可決 - NHKニュース(2017年3月28日)
- ↑ 2.0 2.1 2018.4.1 大阪市営地下鉄・バスが変わります!(大阪市交通局・2018年1月8日閲覧)
- ↑ ただし、方向幕は営業所別に分けられていた関係上、営業所の車種によっては、営業所から遠いなどの理由で、その営業所の車両があまり入ることのない系統番号や行先の方向幕の表示を省略していたものもあったが、この場合はいずれか片方、または両方の方向幕を無表示としていたか、あるいは「臨時」を表示して対処していた(行先表示については、大阪市営バスの主要5拠点であった大阪駅前、今里、なんば、あべの橋、上本町六丁目の表示に限り、全営業所の全車両に用意されていた。なお、当時は現在とは異なり、前面の方向幕の系統番号表示と行先表示の部分とが分離されていた)。その関係で最初期(総合操車制末期)のバスロケーションシステムの停留所での接近表示には「臨時」が用意されていた。
- ↑ ネコ・パブリッシング『思い出色のバス 1950~1960 - カラーで甦る昭和中期のバス』に大阪駅前発安田行き(当時)であった36号系統で運用されているゼブラ塗装時代の写真が掲載されているが、その写真のバスに貼られている営業所のシールは「上」とあることから、この運用が沿線の営業所から離れた位置に当時設置していた上本町営業所の車両であることが確認できる。
- ↑ これは西鉄バスと同じ方法である。
- ↑ バス路線の新設及び延伸を実施いたします。 - 大阪シティバス2014年9月29日
- ↑ IKEA鶴浜/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行運行事業 - 大阪シティバス2015年1月11日閲覧
- ↑ 北港観光バス→両備バスが運行。
外部リンク[編集]
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