ENGEIグランドスラム
『ENGEIグランドスラム』(えんげいグランドスラム、英: ENGEI GRAND SLAM)は、フジテレビ系列にて2015年から『土曜プレミアム』枠などのゴールデンタイム・プライムタイム(JST)で不定期放送されているお笑い演芸特別番組。
概要[編集]
お笑い芸人たちが漫才・コント・ピン芸・音楽ネタ(リズムネタ)・落語などの様々なジャンルのネタを披露する番組であり、番組コンセプトとして「お笑いの全てのジャンルにおいて人気と実力を兼ね備えた、国民の誰もが『面白い』と認める最強の芸人が勢ぞろいしてネタを披露する日本一豪華なネタ番組」というキャッチフレーズがつけられている。
タイトルロゴには、フジテレビが河田町に本社を置いていた1959年の開局から1986年の「目玉マーク」制定まで使用された同社の社章であった「8マーク」(亀倉雄策作)が使われている。
ネタ披露番組では珍しく、収録スタジオには演芸場を模した2階建ての客席が組まれている。第10回まで当番組の演出・チーフプロデューサーを務めていた藪木によるとこのセットはなんばグランド花月を参考に設計されており、笑い声をより効果的に反響させるためにカメラや照明などの技術スタッフを説得して天井や客席の傾斜を作ったという 。舞台中央奥には巨大な「8マーク」を模した階段(中央部分に番組ロゴが配置されている)が設置され、コントや一部のリズムネタを除く演目の出演者はこの中央からせり上がって登場する。また、舞台の手前と奥の2ヶ所には菱形の枠で舞台を囲うように細長いディスプレイが配置され、出演者の名前(ローマ字・英字表記)などが表示される。このようなセットや演出の派手さと、芸人のネタだけを見せるストイックなコンセプトが両立しているのが番組の特徴でもある。
この番組の出演者には「8マーク」をあしらった正方形の「ENGEIバッジ(『THE MANZAI』の認定バッジ・マスターズバッジと同様に、裏面にそれぞれグループ名と放送日が記されている)」が贈呈され、また放送前には、出演者の意気込みのコメント及び本番直後のインタビューの動画が公開される。
第1回では『M-1グランプリ』『R-1ぐらんぷり』『キングオブコント』『THE MANZAI』などの各賞レースを賑わせてきた優勝者・決勝進出者の人気芸人19組が集結したほか、以降も各賞レースの優勝者・決勝進出者が多数出演しており、売れっ子になってネタを見る機会の少なくなった中堅・ベテランクラスの芸人のネタを見る事ができる貴重な番組となっている。
第11回から第13回は『ENGEIグランドスラムLIVE』と題して生放送で放送された。この放送回は、会場がフジテレビ本社V4スタジオから行われた。この回から番組の立ち上げに携わった藪木CPが共同テレビ出向のためスタッフから外れた。現在では旧『爆笑レッドカーペット』班と旧『めちゃ2イケてるッ!』班のスタッフを中心に、「ENGEI歌謡祭」のコーナーでは音組のスタッフも加わって制作される一大特番として放送されている。
第12回は『フジテレビ開局60周年記念WEEK』の一番組として放送。
第13回はネタの夏祭りとして放送。
第14回は新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響により、従来の一般の観客は無しで代わりに番組常連の出演芸人が数組観覧していた。また、一部の出演芸人を除いて、過去の放送回を振り返る総集編での放送だった。
第15回は番組初の2部構成で、昼の部(16:30 - 17:30)では『ENGEIグランドスラム マチネ』(フジテレビ・北海道文化放送の2局ネット)、夜の部(21:00 - 23:10)では『ENGEIグランドスラム リモート』とそれぞれ題して放送された。また、新型コロナウイルスの感染拡大防止の3つの密を避けるため、完全リモートでの放送となった。
放送データ[編集]
※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。赤数字は最高視聴率、青数字は最低視聴率。
回 | 放送日 | 放送時間(JST) | 平均視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 2015年5月30日 | 21:00 - 23:10 | 14.3% | |
2 | 2015年7月12日 | 19:00 - 21:54 | 10.5% | この回のみ日曜日に放送 |
3 | 2015年9月26日 | 19:57 - 23:10 | 12.2% | |
4 | 2016年2月13日 | 19:57 - 23:25 | 12.5% | |
5 | 2016年5月7日 | 19:57 - 23:10 | 14.2% | |
6 | 2016年9月17日 | 19:00 - 23:10 | 12.8% | |
7 | 2017年2月25日 | 11.0% | ||
8 | 2017年5月6日 | 10.7% | ||
9 | 2017年9月23日 | 9.2% | ||
10 | 2018年4月7日 | 19:00 - 23:10 | ?・% | |
11 | 2018年9月29日 | 19:57 - 23:10 | ?・% | 生放送 |
12 | 2019年3月30日 | 19:00 - 23:10 | 9.8% | 生放送 |
13 | 2019年8月17日 | 19:00 - 23:10 | 7.5% | 生放送 |
14 | 2020年3月28日 | 21:00 - 23:10 | 11.1% | |
15 | 2020年5月23日 | 16:30 - 17:30
(マチネ) 21:00 - 23:10 (リモート) |
?・% | |
16 | 2021年2月20日 | 19:00 - 23:10 | ?・% | |
17 | 2021年5月1日 | 13:30 - 14:30
(マチネ) 21:00 - 23:10 |
?・% | |
18 | 2022年2月26日 | 19:00 - 23:10 | ?・% | |
19 | 2022年5月28日 | 21:00 - 23:10 | ?・% | |
20 | 2023年3月4日 | 21:00 - 23:10 | ?・% | 『R-1グランプリ』から連続で生放送 |
21 | 2023年9月23日 | 21:30 - 23:40 | ?・% |
出演者[編集]
- MC
- MC代理
- スペシャルゲスト
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- ビートたけし - 第12回に出演。フジテレビ開局60年記念としてオープニングで駆け出しの頃のたけしゆかりの地でもある浅草・東洋館から中継で浅草キッドを歌唱。その後、『FNS27時間テレビ』のキャラ「火薬田ドン」に姿を変えて一暴れしたのち、湾岸スタジオにやって来た。終盤は裏番組『新・情報7DAYS ニュースキャスター』(TBS)出演のため不在。
- 石橋貴明(とんねるず) - 第12回のエンディング(一部地域のみ放送)で『とんねるずのみなさんのおかげです』『とんねるずのみなさんのおかげでした』の石田弘(同番組のエグゼクティブプロデューサーだった)を模したキャラ「ダーイシ男」に扮してサプライズで出演。開局60周年記念としてケーキを用意した(後述)。
- ナレーション
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- RYO-Z(RIP SLYME)