鬼あざみ (漫画)
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『鬼あざみ』(おにあざみ)は、高階良子による日本の漫画作品。
あらすじ[編集]
幼少期から親しかった一也が大学に進学し上京。会えなくなってしまって寂しいとして、両親に頼んで転居・転校をした女子高生、城亜加里。一也と再会した直後、道ばたで男子高生達に襲撃されている少女、あざみを救出。お茶を飲んで行って欲しいと言う。その日の夜遅く、あざみが来訪するが、隣の住人などの邪魔が入りお茶を出せなくなってしまった。そして転校先の私立高校は不良達の暴力が横行し、教師達も彼女らを恐れていると同じクラスの少女に亜加里は聞かされる。放課後、因縁を付けられて体育倉庫に連行された亜加里だが、やって来た番長はあざみだった。あざみの命令で解放された亜加里。そしてあざみは再び亜加里と一也を訪れ、お茶を飲み喜んで帰ってゆく。突っ張ってはいるが、同時に幼い面を持つあざみは亜加里に心を開いてゆくが・・
登場人物[編集]
- 城亜加里
- 本作の主人公で高校生。小さい頃から婚約者として親しい一也と一緒にいたいと、東京の私立女子高校に転校。喧嘩で負傷していたあざみに声を掛ける。転校初日にトキを始めとする同級生の不良グループに睨まれてしまうが、あざみに救われる。のちにあざみの家庭環境と哀しみを知るが・・天真爛漫で心優しい性格。
- 西川一也
- 亜加里の恋人で3歳年上の大学生。高校卒業と同時に上京し、入学した大学のボクシング部に入部。痛めつけられていたあざみを救おうと不良達に殴りかかり、軽傷を負った事から亜加里と一緒にあざみを気に掛ける様になる。台所が共同の木造アパートに住んでいる。明るい性格。
- 沖田あざみ
- 亜加里と同じ高校に通う美人女子高生。両親が離婚し母親に引き取られるも、育児放棄で父に親権が移る。しかし父も彼女を持て余し、与えられたマンションで独居。父から渡されている小遣いと腕っ節の強さ目当てに柄の悪い取り巻きがいる。地域でも有名な不良少女で、飲酒、喫煙、暴力行為、恐喝などで警察沙汰も多い。しかし亜加里と一也に親切にされ感激。一也の隣の部屋の住人と住居を交換し、2人の元に越して来たり、「お母さんみたい」と校内でも亜加里を慕う様になるが、一也に抱きついてしまった事を誤解され、叱られると「愛し合うあなた達2人が好きだった」と悲しそうに去ってゆく。派手な印象でつっぱってはいるが、本心では空しさを感じており、子供っぽい言動が時折、見られる。亜加里と一也に危害を加えると言い出した不良達と対立。トキにナイフで刺されてしまう。
- あざみの父
- 資産家であざみの母と離婚。しばらく経った頃にあざみを引き受ける。しかしあざみを疎み、彼女に多額の小遣いを渡したり、学校に寄付をして不祥事を見逃させるなど、金銭で物事を解決しようとする面があり、あざみからは「親なんているの?」「親という名のスポンサー」と評される。そして「私が何をしても会おうとしない」と言われてしまうなど、補導されたあざみに対して警察からの身元引き受け要請にも応じていない様子が見られ、家を訪れた亜加里と一也に対しても、彼女が以前に起こした犯行をあげつらい「あざみの話を聞かせるな」「小遣いは充分に渡してある」「私はどうすればいいのか」と言い、亜加里を悲しませる。
- 私立高校の校長
- あざみの父から多額の寄付を受けているとして、彼女が目の前で、他生徒に暴力を振るった時も見て見ぬ振りをしている。他教師も同様の態度。
- トキ
- 亜加里と同じクラスの不良少女で、あざみの次に恐れられている。遅刻をしても注意を受けないとして亜加里を驚かせる。亜加里の出現で変わってしまったあざみに激怒。元に戻って欲しいと言うが拒まれ、亜加里らを痛めつけると言い放つが、最終的にあざみを刺殺し、逃げ出す。
- アパートの住人
- 一也の隣の部屋に住んでいた中年女性で家族が多い。やや図々しい面があり大声でプライバシーを喋ったり、たびたび一也の物を拝借している。その為、あざみが来た時にお茶が飲めなくなり、一也をがっかりさせる。のちにあざみにプレゼントされたマンションに喜び勇んで転居し、一也をほっとさせる。
出典・参考[編集]
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