関西人
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関西人(かんさいじん)は、関西(近畿地方)在住、関西にルーツがある、あるいは出身の人。蔑称は贅六(ぜいろく)[1]。俗に言う関西地方は東京・関東地方との違いによって特に文芸やメディアによく取り上げられ、以下のようなステレオタイプが形成されている。
ステレオタイプな関西人像[編集]
ステレオタイプな関西人の特徴には以下のようなものがあるが、その多くは偏見である。大阪弁#役割語としての大阪弁も参照。
ステレオタイプに翻弄される東京在住関西人の心情を歌にした種浦マサオの「関西人 in Tokyo」(「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」(スティング)のカバー)では、大阪出身でなくてもステレオタイプ的な大阪出身者で括られる、巨人ファンでも阪神ファンで括られる、しゃべりに自信がなくても面白い人で括られる、などの悲哀を歌っている[5]。
近代以前[編集]
現在のステレオタイプな関西人像の多くは、直接的には江戸時代における上方と江戸の町人文化の対比に端を発し、江戸時代後期には相当完成されていたと金水は分析している[2]。 ただし、当時は上方者に対して「怖い」というイメージはなく、喧嘩っ早い江戸っ子に比べて、むしろ気が長くて柔弱であるとされていた[2]。 戦国時代の風俗・人情を記した地誌『人国記』では、洗練で雅やかであり、世渡り上手であると評している。 一方で、誑かしで欲心深いとも評しているが、この性質は関東人にも当てはまると記されている[6]。 また、人国記は日本各地の令制国に対して毒舌であり、好意的に評価された国が少ないことにも注意する必要がある。
参考文献[編集]
- 金水敏『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店、2003年、ISBN 978-400006827-7)
脚注[編集]
- ↑ 青二才を意味する言葉「才六(さいろく)」の江戸訛り。「贅六」は当て字。上方出身者に対する江戸における蔑称として江戸時代から使われ始め、現在では放送問題用語となっている。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 金水 (2003)、82-90頁。
- ↑ 日本一■小麦粉の購入量 (長野市) その理由は?、長野県、2010年03月16日配信、2012年10月1日閲覧。
- ↑ アニマルファッション東阪一致!?か?、生活総研ONLINE、2005年04月19日配信、2012年10月26日閲覧。
- ↑ 種浦マサオ、スティングの名曲を関西弁で笑撃カヴァー!、BARKS、2007年6月25日配信、2012年11月22日閲覧。
- ↑ 現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【東北&関東甲信越編】、2020年10月16日閲覧。
関連項目[編集]
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