デニス・ブレイン
デニス・ブレイン（Dennis Brain, 1921年5月17日 - 1957年9月1日）は、イギリスのホルン奏者。[1][2][3]
ロンドン出身[4][5]。幼少時よりホルンに興味を持っていたが、父の歯とアンブシュアがしっかりと発達する10代までホルンの学習はさせないという意向により、ピアノとオルガンを学んだ。1933年からケンジントンのセント・ポール校に通い、合唱団員として音楽を学んだが、ヘンリー・ウィルソンの許でオルガンを学んでいる[6][7]。1936年から1939年までロンドン王立音楽院に通い、父にホルン、また1938年からジョージ・ドリントン・カニンガムにオルガンを師事。[8]在学中より演奏活動に従事しており、1937年にはアーネスト・リードの率いるオーケストラのホルン奏者を務めてジャック・ブライマー等と交友を結んだ[9]。1938年には、ロンドンのクィーンズホールでブッシュ室内管弦楽団によるヨハン・ゼバスティアン・バッハのブランデンブルク協奏曲第１番の演奏に父と共に参加して名を上げた。[10][11] 1939年からは第二次世界大戦の為、イギリス空軍に従軍して中央軍楽隊に所属し、空軍の組織した交響楽団で首席奏者を務めた。[12]また、マイラ・ヘスの企画するナショナル・ギャラリー・コンサートにも出演。1942年にはシドニー・ビーアの指揮するロンドンのナショナル交響楽団に参加し、カール・ハースの指揮するロンドン・バロック・アンサンブルやニュー・ロンドン管弦楽団等でも演奏した。[13]1943年にはウィグモア・ホールに於けるベンジャミン・ブリテンの《セレナード》の初演でホルン独奏を担当している。[14]1945年にフィルハーモニア管弦楽団の設立に参加。[15]1946年にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が設立された際にはフィルハーモニア管弦楽団との兼任で首席奏者を務めたが、1954年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のポストを辞している[16]。
エディンバラ音楽祭でのフィルハーモニア管弦楽団の公演が終了後、雨天の中、トライアンフTR2に乗ってハムステッドの自宅に帰宅する途上であったが、ハットフィールドにあるデ・ハビランド・エアクラフトの工場付近で道路から外れてオークの木に激突するという自損事故を起こして即死した。[17][18]
注[編集]
- ↑ アーカイブ 2022年9月10日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2016年12月10日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2021年12月18日 - ウェイバックマシン
- ↑ 祖父アルフレッド・エドウィン、伯父アルフレッド、父オーブリーも著名なホルン奏者であった。(アーカイブ 2016年12月10日 - ウェイバックマシン)
- ↑ 母マリオン・ビーリーはコヴェントガーデン王立歌劇場所属のコントラルト歌手だった。(“Dennis Brain (1921-1957) - IHS Online”. 2022年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。)
- ↑ アーカイブ 2022年9月11日 - ウェイバックマシン
- ↑ Gamble, Stephen; Lynch, William (2011). Dennis Brain: A Life in Music. University of North Texas Press. pp. 2-4. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9781574413076
- ↑ アーカイブ 2022年3月23日 - ウェイバックマシン
- ↑ Gamble & Lynch 2011, p. 3
- ↑ アーカイブ 2020年10月24日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2022年9月11日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2021年10月18日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2021年10月17日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2021年10月28日 - ウェイバックマシン
- ↑ Sanders, Alan (1998). Walter Legge: Words and Music. University of North Texas Press. pp. 121. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9780415921084
- ↑ アーカイブ 2022年9月12日 - ウェイバックマシン
- ↑ アーカイブ 2022年9月11日 - ウェイバックマシン
- ↑ Rees, Jasper (2007年11月1日). “Dennis Brain: Fanfare for the horn-player who blew up a storm”. The Telegraph. オリジナルの2022年9月12日時点におけるアーカイブ。 2022年9月12日閲覧。
 
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