ジオハープの哀歌
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『ジオハープの哀歌』は、大坪命樹の長編小説である[1]。
概要[編集]
大坪命樹が、シンガーソングライターの柴田淳に捧げるため、第56回文藝賞に投稿して[2]、受賞した作品の掲載された雑誌『文藝』を捧げようとしたが[3]、落ちたため、文藝同人無刀会刊行の、同人誌『空華』第一二号に掲載された[4]。
あらすじ[編集]
日外新重は、東京で、家族を持ち、一級建築士として働いていたが、突如として襲ってきた大地震によって、かけがえのない家族を失ってしまう。その時に、車のラジオから、得も言われぬ魅力的な歌声が聴こえてきて、チューニングの合わぬ雑音だらけの歌声だったが、痛くこころに響いたのだった。
妻子を失ってショックを受けながらも、復興のため、建築士の仕事が多忙になり、忘れるがためか、必死に働くが、その中で、ライブハウスの設計の仕事が入ってきて、それを完成させ、こけら落としのコンサートに出向いてみると、聴き覚えのある歌声が流れていた。それは大地震の時にラジオから流れてきたあの歌だった。その歌声の主は、秋月梓。日外は、すぐさまそのシンガーのファンクラブに入る。
それからも、安岡という営業マンとのタッグを組んで、仕事に邁進する日外だったが、そうしている最中に、コンサートホールの設計のコンペの情報を得、そのコンペには落ちてしまうのだが、それを機に、秋月梓に、コンサートホールのプレゼントをしようと決意する。
家族を奪った大地震に怒りを持っていた日外は、ずっと設計にはエコロジカルアンドセーフティーを心がけていた。歌姫に捧げるコンサートホールも、そのように造ろうと、固く決意するのだった。
そこへ、棚から牡丹餅のように、土地を活用したがっている矢崎というおじいさんが現れ、日外に好きなようにしていいと申し出る。日外は、うまくそのチャンスを掴み、コンサートホールの造築の歩みが始まる。いろいろな方面からの助っ人に助けられて、日外の夢は実現し、ついにコンサートホールは完成した。そのこけら落としに、秋月梓を読んで、歌ってもらうと、途中で日外が呼ばれて舞台に引き上げられる。コンサートホールのお返しとして、秋月梓がこころを込めて作詞作曲した感動的な歌を、日外は捧げられる。
登場人物[編集]
- 日外新重…主人公。一級建築士。
- 秋月梓…シンガーソングライター。
- 安岡…日外安岡設計の営業マン。
- 矢崎…山を提供してくれた老人。
- 沢原次長…H観光の次長。
- 浜島准教授…T工業大学の環境計画学科の准教授。
- 南郷義和…M芸術大学の教授。
書誌情報[編集]
『ジオハープの哀歌』大坪命樹著、文藝同人無刀会、2021、ISBN9798775095987
脚注[編集]
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