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コーラル・キャッスル

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コーラル・キャッスル(Coral Castle)
コーラル・キャッスル(Coral Castle)(かつてロック・ゲート(Rock Gate)として知られた) Lua エラー モジュール:Mapframe 内、554 行目: attempt to index field 'wikibase' (a nil value)
所在地 フロリダ州マイアミ・デイド郡どの自治体にも属していない地
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建設 1920年
NRHP登録番号 84000840[1]
NRHP指定日 1984年5月10日

コーラル・キャッスル(英語:Coral Castle)は、ラトビア系アメリカ人の奇人エドワード・リーズカルニン(Edward Leedskalnin)(1887年 - 1951年)によって制作された、魚卵状石灰岩の構造物である。

字義通りには、「珊瑚城」という意味である。それは、アメリカ合衆国フロリダ州、ホームステッド(Homestead)とレジャー・シティー(Leisure City)とのあいだ、マイアミ・デイド郡のどの自治体にも属さない地域に在る。構造物は、無数の巨石、おもに珊瑚からできた石灰岩から成り、それぞれは数トンの重さである[2]。これは現在、私営の旅行者の観光名所である。

コーラル・キャッスルは、リーズカルニンが単独で逆磁気(reverse magnetism)あるいは超自然的能力を使用して何トンもの無数の石を移動させ、彫刻したとする、その制作をとりまく伝説で有名である[3][4]

沿革[編集]

コーラル・キャッスルの宣伝材料によれば、エドワード・リーズカルニンは、結婚のわずか1日前に、ラトビアで16歳のフィアンセ Agnes Skuvst に突然、拒絶された。アメリカへ向けて発って、彼は、末期の結核とされる病気で倒れたが、しかし自然に治り、磁気が病気に効果があったと述べた。

エドワードは、コーラル・キャッスルを建てるのに28年超を費やし、自分が働いている間だれにも自分を見ることを許すことを断った。少人数のティーンエージャーは、彼の働きを見たと主張し、彼は珊瑚のブロックを水素気球のように移動させたと報告した。リーズカルニンが使ったことを話した唯一の道具は、「永久運動ホルダー」("perpetual motion holder")であった。

 なお、これはあくまで宣伝であり、実際のリーザルカルニンは腕の良い石材職人であった。また、ラトビアを離れたのはロシア革命の混乱から逃れるためで、婚約破棄とは関係ないようである。 

 1923年ころ、リーズカルニンは、フロリダ州フロリダ・シティー(Florida City)に城を建てたが、彼はそれに「エズ・プレース」("Ed's Place")と命名した。彼は、ルーベン・モーザー(Ruben Moser)から土地を購入したが、彼の妻は、彼が結核のひどい発作を起こしたときに助けてくれていた[5][6]。フロリダ・シティーは、エヴァーグレーズ(Everglades)と接しているが、合衆国南端の都市であるが、島に在るのではない。それは、当時ほとんど開発されていない、たいへんな僻地であった。キャッスルは、リーズカルニンが移動し、城を持って行こうと決心した1936年ころまでフロリダシティーにあった。それの2番目のかつ最後の地は、 28655 South Dixie Highway, Miami, FL 33033 という郵便の住所があり、今は、センサスが産み出した、レジャー・シティーの上覆い(overlay)のうちにあるように見え、しかし実際は自治体に属していない地域である。城の始めた地域の土地を開発することに関する議論が始まったとき、彼は、伝えられるところによれば、プライヴァシーをまもる手段として移転を選んだ[7]。彼は、フロリダ・シティーの北10マイル (16 km)のコーラル・キャッスルの構造要素を、ホームステッドの現在地に移動させるのに3年間を費やした。

リーズカルニンは、彼が後ろの壁に作った巨大な揺れ動く裏門にちなんで、新たな地を「ロック・ゲート」("Rock Gate")と命名した。彼は、1951年の死亡まで城に取り組み続けた。新しい城の一部である珊瑚片は、元の地点から運搬されたもののなかではなく、城の壁から数フィート離れた財産に切り出された。プールと南の壁の横のピットは採石場である。東と西の採石場は、埋められている。

フロリダシティーではリーズカルニンは、城の敷地を見て回るのに1人あたり10セントを請求したが、しかしホームステッドに移ったのちは、彼は25セントの寄付を求めたが、しかしもし彼らが金銭を持っていないならば自由にはいらせた。「ベルを2回鳴らせ」("Ring Bell Twice")と岩に彫られた標示が正面入口にある。彼は門のそばの城塔の2階の居住部から降りてきて、ツアーを実施した。リーズカルニンは、どのようにして城を作ったのかを訪ねるひとには決して語らなかった。彼はただ「やり方がわかれば難しくないさ」("It's not difficult if you know how")と答えた。

なぜ城を建てたのかと訊かれると、リーズカルニンは「スウィート・シックスティーン」("Sweet Sixteen")のためとあいまいにこたえた。これは、 Agnes Skuvst (しばしば誤って"Scuffs"(室内履きの意)と綴られる)を指していると広く信じられている。リーズカルニン自身の『A Book in Every Home』において、彼は、自分の「スウィート・シックスティーン」("Sweet Sixteen")は現実というよりもむしろ理想である。或るラトビア人の話によれば、その娘は実在したが、しかし彼女の名前はじつは Hermīne Lūsis であった[8]

1951年11月にリーズカルニンは病気になったとき、正面入口のドアに、「病院に行く」("Going to the Hospital")という標示を付け、マイアミのジャクソン・メモリアル病院(Jackson Memorial Hospital)へのバスに乗った。リーズカルニンは、いっとき、彼が病院に向かう前か、病院でのいずれかで、発作に襲われた。彼は28日後に、腎盂腎炎(腎臓の感染症)のために、64歳で死亡した。彼の死亡証明書には、彼の死亡は「尿毒症。感染症および膿瘍の結果として、腎臓の機能不全」("uremia;failure of kidneys, as a result of the infection and abscess")の結果であるとある[9]

財産が調査されているあいだ、3500ドルがリーズカルニンの私物のなかから見つかった。リーズカルニンは、ツアーを実施し、さまざまな主題(磁流をふくむ)のパンフレットを売り、そして国道1号線 (アメリカ合衆国)の建設のために財産の10エーカー (4.0 ha)の売却から収入を得た。リーズカルニンに遺言書は無かったので、城は、アメリカの最近親であるハリー(Harry)という名前のミシガン出身の甥の財産になった[10]

コーラル・キャッスルのウェブサイトは、甥は健康がすぐれず、彼は1953年に城をイリノイの或る一家に売ったと報告している。しかしながら、この話は、前コーラル・キャッスル所有者で、イリノイ州シカゴ出身の引退した宝石商ジュリアス・レヴィン(Julius Levin)の死亡記事とは違っている。死亡記事によれば、レヴィンは1952年にフロリダ州から土地を購入し、土地に城さえあると知らなかったかもしれない[11]

新たな所有者らは、それを観光名所にして、そしてロック・ゲートという名前をロック・ゲート・パーク(Rock Gate Park)に、のちにコーラル・キャッスルに、変えた[12]

1981年1月に、レヴィンは、城を17万5000ドルでコーラル・キャッスル会社(Coral Castle, Inc.)に売った[13]。会社はこんにち、所有権を保持している。

1984年に、財産は米国国家歴史登録材(National Register of Historic Places)のリストに載った[1]。それは、「ロック・ゲート」("Rock Gate")の名の下に追加されたが、しかしリスト上の名前は2011年に「コーラル・キャッスル」("Coral Castle")に変えられた[14]

「"Adm. 10c Drop Below"」という財産のすぐ内側の石の標示は、コーラル・キャッスルまでオリジナルではない。エドは、彼の低木の茂みを踏みつける不注意な訪問客に「無料観覧」("free show")を提供することに飽きたとき、この標示を作り、そしてフロリダ・シティーのもとの位置の正面にそれを置いた。この標示は、エズ・プレースの所有者らによって寄付され、そして近年、ここに置かれた。

キャッスル[編集]

リーズカルニンのコーラル・キャッスルからの眺め
30米トン石(The Thirty Ton Stone)

コーラル・キャッスルの敷地は、壁、彫刻物、家具そして城塔という形の1,100 米トン (1,000 t)の石から成る。それは、珊瑚で作られていると一般に信じられているが、魚卵状石灰岩(oolitic limestone)としてもまた知られる魚卵石(oolite)で作られている。魚卵石は、堆積岩で、炭酸塩が重層化された小球状の粒から成り、化石の貝および珊瑚の局所化された集中をふくむことがある。魚卵石は、パームビーチ郡からフロリダキーズまでのフロリダ州南東部に見つけられる[15]。魚卵石は、コーラル・キャッスルの敷地のような、わずか数インチの表土の下にしばしば見つかる。

これらの石は、モルタルなしで固定されている。それらは、自重を利用してたがいに上に置かれている。職人の技量の詳細はあまりに熟練し、そして石はあまりに正確に連結させられているので、光が目地を通過しないほどである。外辺の壁を成す高さ8フィート (2.4 m)の複数の水平な石は、高さが統一している。何十回もの通過と1992年8月24日のカテゴリー5のハリケーン・アンドリューの直撃にさえ、石は動いていない。

城の呼び物および彫刻の多くは、有名である。それらのなかに、リーズカルニンの居住部となっていた2階建ての城塔(高さ8フィートの複数の石から成る複数の壁)がある。 正確な日時計1つ。北極星望遠鏡(Polaris telescope)1つ。 オベリスク1つ。バーベキュー器1つ。 井戸1つ。ファウンテイン(fountain。泉かそれとも噴水か)1つ。恒星複数と惑星複数。そして無数の家具。家具には、ハート型のテーブル1つ、フロリダの形のテーブル1つ、ロッキング・チェア25こ、細い月に似たチェア複数、バスタブ1つ、ベッド複数、玉座1つがふくまれる。

数少ない例外はあるが、物体は、それぞれ平均15米トンのひとつの石で作られている。最大の石の重さは30米トンであり、最も高いのは2つの一枚岩で、それぞれ25フィートである

重さ9米トンで高さ8フィートの回転する門は、城の有名な構造物であり、テレヴィジョン番組『In Search of...』と『That's Incredible![16]でドキュメントされた。門は、4分の一インチ以内に合うように彫刻されている。それは、バランスがよく、伝えられるところでは、それだから子供が指一本で押せば開くことができた。門の完全にバランスをとった軸と、それが回転したときの容易さの謎は、数十年間、続き、1986年に動かなくなった。それを取り除くために、6人の男性と50米トンのクレーンが使用された。ひとたび門が取り除かれると、技師らは、リーズカルニンがどのようにそれの中心をとり、バランスをとったかわかった。彼は、上から下までドリルで穴を開け、金属シャフトを挿入していた。岩は、古いトラック・ベアリングの上に載っていた。結果的に門を回転しないようにしたのは、このベアリングのさびであった。新たなベアリングと軸を備え付けられて、それは、1986年7月23日に元に戻し置かれた[17]。それは2005年に動かなくなり、そしてふたたび修理された。しかしながら、それは、かつての容易さでは回転しない。

コーラル・キャッスルは人気のある観光名所である。書籍、雑誌、そしてテレヴィジョン番組は、どのようにリーズカルニンが構造物を構造したり、何トンもの重さの石を移動させたりできたのかに関して推測している。だれも作業中のリーズカルニンを見なかった、そして、彼は梃子で石を動かしたという主張は、否認されてきた。オーヴァル・アーウィン(Orval Irwin)は、伝えられるところによれば、彼が石を切り出し、壁の一部を建てるのを目撃し、そして方法を書物『Mr. Can't Is Dead』で方法を図解した[18]。ネミス・フィルム・コレクション(Nemith Film Collection)は、1944年に作業中の彼のショート・フィルム・ドキュメンタリーをプロデュースした。コーラル・キャッスルのウェブサイトは述べている、「たとえだれかがエドにどのように珊瑚のブロックを移動させるか質問したとしても、彼はただ、自分は重さと梃子(てこ)の法則を十分に理解していると答えるだけであろう」("If anyone ever questioned Ed about how he moved the blocks of coral, Ed would only reply that he understood the laws of weight and leverage well")彼はまた、ギザの大ピラミッドに言及して、自分は、「ピラミッドの秘密を発見した」("discovered the secrets of the pyramids")と述べた[19]

ポピュラー文化で[編集]

  • コーラル・キャッスルは、ときどき「フロリダのストーンヘンジ」(Florida's Stonehenge)と言及される[20]
  • 1961年の映画『Nude on the Moon』の月のシーンは、コーラル・キャッスルで撮られた[21]
  • 1966年の子供ミュージカル映画『Jimmy, the Boy Wonder』で、コーラル・キャッスルはいくつかのシーンで背景幕として使用されている。
  • 2014年6月20日、ヒストリー・チャンネル(History Channel)は、『Ancient Aliens』シリーズ(シーズン8、エピソード2)「"Mysterious Structures"」でコーラル・キャッスルに関するセグメントを放映した[22]
  • ビリー・アイドルの1986年の歌「Sweet Sixteen」は、リーズカルニンとコーラル・キャッスルの話によって霊感を受けて製作された[23][24]
  • ジョン・マーティンの書籍『Coral Castle Construction[25]2012年11月刊、は、どのようにエド・リーズカルニンが基礎構造技術に基づいて構造を建てたかを記述している。

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 National Park Service (13 March 2009). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service. Cite webテンプレートでは|accessdate=引数が必須です。 (説明)モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。
  2. Coral Castle Review and Ratings of Sights in Miami”. New York Times Travel. 2017年10月15日閲覧。 “Frommer's Review”
  3. Radford, Benjamin. “Mystery of the Coral Castle Explained”. Live Science. 2017年8月27日閲覧。
  4. Stollznow, Karen (January 1, 2010). “Coral castle: fact and folklore”. Skeptical Inquirer. https://business.highbeam.com/5799/article-1G1-214603454/coral-castle-fact-and-folklore 2017年10月15日閲覧。. 
  5. City of Florida City”. City of Florida City. 2007年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月3日閲覧。
  6. City History”. City of Florida City. 2015年11月3日閲覧。
  7. Who's Ed?”. Coral Castle. 2010年10月9日閲覧。 “Ed was a very private person and when he heard about a planned subdivision being built near him he decided to move to Homestead and in 1936 bought 10 acres of land.”
  8. Stollznow, Karen. "Coral Castle Fact and Folklore", Skeptical Inquirer January/February 2010, pp. 49–53
  9. Coral Castle: The Mystery of Ed Leedskalnin and his American Stonehenge by best-selling author Rusty McClure and Jack Heffron”. Coralcastlebook.com. 2014年5月19日閲覧。
  10. William Stansfield. “The Enigma of Coral Castle”. Skeptic 12 (2): Chapter: Ancient and Modern Megaliths. http://www.bibliotecapleyades.net/ciencia/ciencia_modernmegalithsus02a.htm. 
  11. Julius Levin obituary”. Chicago Sun-Times (1990年4月14日). 2008年8月20日閲覧。
  12. Coral Castle”. SouthFlorida.com. 2008年7月20日閲覧。
  13. Warranty Deed for Coral Castle”. County Records. Miami-Dade County Clerk. 2007年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月20日閲覧。
  14. Recent Listings April 15, 2011, National Park Service, 2010-04-02. Accessed 2011-06-11.
  15. Miami Limestone, Florida Department of Environmental Protection
  16. "That's Incredible!". That's Incredible!.
  17. 9 Ton Gate. (2006年11月22日). https://www.youtube.com/watch?v=NvAyjqdwNV8 2014年5月19日閲覧。 
  18. Irwin, Orval M. (1996). Mr. Can't is Dead: The Story of the Coral Castle. Homestead, FL. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。OCLC 45263633 
  19. Radford, Benjamin (2006年3月28日). “The Mysterious Coral Castle: A Fanciful Myth”. Live Science & Skeptical Inquirer. 2008年8月20日閲覧。
  20. Jeff Klinkenberg. Florida's Stonehenge is Coral Castle in Homestead, Tampa Bay Times, February 1, 2013
  21. Beldin, Fred. “Nude on the Moon (1960)”. AllMovie. 2016年11月28日閲覧。
  22. Ancient Aliens, S. 8, E. 2, Mysterious Structures, U.S. TV channel History
  23. Billy Idol – Sweet Sixteen Live
  24. Stone, Rolling (2014年9月25日). “Preview Billy Idol's Candid Memoir 'Dancing With Myself'”. Rolling Stone. 2017年7月6日閲覧。
  25. John Martin (2012年). “Coral Castle Construction: How One Man Created a Megalithic Wonder”. 2014年5月19日閲覧。 モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9780988429703

文献資料[編集]

外部リンク[編集]

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