Exastro
Exastroはシステムライフサイクル(設計・開発・設定・運用)をデジタル化・自動化・省力化することを目的としたオープンソースのソフトウェアスイートである。システム構築や運用において、従来は人手がかかっていた部分を効率的に管理・運用する仕組みを提供する。AnsibleやTerrraformなどの自動化ソフトウェアや、Zabbixなどの監視ソフトウェアや、Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションツールと連携して使用する。
解説[編集]
Suiteには以下のソフトウェアが含まれている。(2021年7月19日時点)
システム構築・設定に向けたExastro IT Automation (ITA)およびExastro Playbook Collection、システム運用に向けたExastro Operation Autonomy Support Engine (OASE)、アプリケーション開発支援に向けたExastro EPOCHがある。
- Exastro IT Automation (ITA)[1]
- Exastro Playbook Collection[2]
- Exastro Operation Autonomy Support Engine (OASE)[3]
- Exastro EPOCH[4]
2019年4月にOSSとして公開された[5]、システムパラメータをデジタル化して一元管理するためのオープンソースのフレームワークである。[6][7][8]
システムパラメータは、自動化ソフトウェア(Ansible, Terrraform)を介してシステムに設定することが可能となっている。
- Exastro Playbook Collection
システム構築で利用されるOSやMiddleware用のAnsible Playbook集である。
実機からパラメータを収集するPlaybookが含まれており、構築後の設定確認時などに活用できる。
現在、OS(Linux,Windows)、Apache、IIS、SQL Server、Zabbix、Nginxが追加公開されている。[9]
システム運用業務の自動化・効率化・省力化を実現するためのソフトウェアである。2020年3月にOSSとして公開された。[10]
システム運用におけるノウハウやドキュメントをルールとして一元管理し、運用情報から対処方法を自動で判断する。
さらにExastro IT Automationと連携して、対処を自動で実行することも可能となっている。
判断するためのエンジンにはRed Hat Decision Managerを採用している。
高速なアプリケーション開発・デプロイ環境を提供するためのフレームワークである。2021年7月にOSSとして公開された。[11]
コンテナベースのアプリケーション開発を支援するためのプロセス及び環境をセットで提供している。
脚注[編集]
- ↑ Exastro IT Automation (ITA)
- ↑ Exastro Playbook Collection
- ↑ Exastro Operation Autonomy Support Engine (OASE)
- ↑ Exastro EPOCH
- ↑ “自動化支援ソフトウェア「astroll IT Automation」をOSS化し、業界におけるシステム構築の自動化を推進|最新企業動向”. ss-smb.nikkei.co.jp. 2020年10月27日閲覧。
- ↑ “IT運用の自動化を一歩先へ。OSS & Ansible Playbookが持つ可能性” (日本語). マイナビニュース (2019年10月30日). 2020年10月27日閲覧。
- ↑ “【特別対談】多くの企業は「どこで」自動化につまずくのか――ZOZOテクノロジーズ 岡氏×NEC 吉田氏” (日本語). マイナビニュース (2020年3月23日). 2020年10月27日閲覧。
- ↑ “既存システムとクラウドネイティブを別々に自動化していませんか” (日本語). @IT. 2020年10月27日閲覧。
- ↑ “exastro-suite/playbook-collection-docs” (英語). GitHub. 2020年10月27日閲覧。
- ↑ “Releases · exastro-suite/oase” (英語). GitHub. 2020年10月27日閲覧。
- ↑ “Releases · exastro-suite/epoch” (英語). GitHub. 2021年7月19日閲覧。
参考文献[編集]
外部リンク[編集]
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