2枚目の名刺
2枚目の名刺（にまいめのめいし）は、企業に勤めるビジネスパーソン等が、本業・本職以外での活動の中で持つ名刺。特に、本業の組織の役職や肩書きにとどまらず、自分の価値観や志向を表現するための名刺として用いられる。
従来の認識[編集]
従来、2枚目の名刺は、本業以外の兼業や副業を実施する際に用いられる名刺、もしくは趣味の延長としての自分の活動を紹介する際に用いられる名刺として捉えられてきた。
NPO法人 二枚目の名刺による定義[編集]
上記のような従来の捉え方に対し、NPO法人二枚目の名刺の共同代表 廣優樹らは、自身のビジネススクールでの体験を通じて、社会人が本業以外の場所で新しい活動を実践することの価値に着目し、「2枚目の名刺」を「本業・本職で持つ1枚目の名刺のほかに、社会をデザインする『二枚目な社会人』が持つ名刺」と定義づけた[1]。 ここで言う「二枚目な社会人」とは、2枚の名刺を持ち、1枚目の本業と2枚目の活動の場を行き来しながら、どちらのフィールドでも活躍し、社会に新しい価値を生み出す社会人のこととされている。
NPO法人 二枚目の名刺の「NPOサポートプロジェクト」[編集]
NPO法人二枚目の名刺では、社会人が2枚目の名刺を持つきっかけを作る取り組みとして、「サポートプロジェクト」を実施している。これは、様々な背景を持つ社会人がチームを組み、社会課題の解決をミッションに活動する組織（NPO：Not for Profit Organization 一般的なNPOの定義(Non Profit Organization)とは異なる）の事業推進を実践するプロジェクトで、これを通じて、パートナー団体とプロジェクトに参加する社会人の両方に変化を創り出す[2]。この取り組みは、2016年に日本国内のHR関連の賞では最も権威のある「日本の人事部HRアワード」で、次世代リーダーの育成やミドル世代のキャリア形成のための新たなプログラムとして、高く評価され、人材開発・育成部門 最優秀賞を受賞した。[3]
「NPOサポートプロジェクト」における企業との連携[編集]
最近では、このサポートプロジェクトを企業との連携の下で実施することで、社員が組織の枠を越えて活動をすることが、企業組織にとっても価値があることを明らかにする取り組みを行うようになっている。特に人材育成、CSR、イノベーションといった観点からの価値を企業から認識され、近年では株式会社インテリジェンス[4]やGap Japan株式会社[5]、NTTデータシステム技術株式会社[6]等との連携を行っている。
各方面からの「2枚目の名刺」の議論[編集]
上記のNPO法人二枚目の名刺の活動の他にも、各方面から「2枚目の名刺」をテーマに扱った書籍や番組が発信され、様々な観点（キャリアデベロップメント、イノベーション、人材育成、働き方改革、副業解禁[7] 等）から、「2枚目の名刺」を持つことの価値や意義が議論されている。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ NHK ジレンマ+「二枚目の名刺」を持とう：廣優樹
- ↑ 日経BP イノベータ進化論 会社を超えてスキルを磨く！ 磨いたスキルを本業にも生かす！ 自己成長のためのサードプレイス 「二枚目の名刺」（前編）
- ↑ 日本の人事部HRアワード
- ↑ 日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016 "2枚目の名刺"が新しい社会を創る（2016年9月26日時点のアーカイブ）
- ↑ 日経ビジネスオンライン「ビジネスとソーシャルをつなぐ人材育成の最前線」
- ↑ 日経BP BizCOLLEGEフォロワーからリーダーへ成長促す！「二枚目の名刺」×NTTデータシステム技術（前編）
- ↑ サンカク、二枚目の名刺 協働調査 「副業を含む社外活動*がキャリア意識に与える影響」
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
Lua エラー package.lua 内、80 行目: module 'Module:Message box/configuration' not found
- 日経BP BizCOLLEGE 「二枚目の名刺」を持とう
- 現代ビジネス 米倉誠一郎の「2枚目の名刺」を持とう
- ダイヤモンドオンライン石山 恒貴「本業×社会活動」パラレルキャリアを始めよう！――「２枚目の名刺」があなたの可能性を広げる
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