奈良県小6女児誘拐事件
奈良県小6女児誘拐事件(ならけんしょうろくじょじゆうかいじけん)は、2015年7月4日に日本の奈良県香芝市のリサイクルショップで発生した[1]誘拐事件である。公開捜査により被害者を救出することに成功した早期の公開捜査の大切さを知らしめた事件である。
事件の概要[編集]
2015年7月4日13時50分頃、家族でリサイクルショップで訪れていた小学6年生の女児(当時11歳)が排便の為に店舗外のトイレに行った際、誘拐の為にトイレ付近で待ち伏せしていた男(当時26歳)が女子トイレの個室に押し入り鍵を掛けずに用を足していた女児を車に押し込んで連れ去り、車内で両手首を結束バンドで緊縛し大型の旅行バッグに詰め込んだ。この際女児は両手首に軽い怪我をし、排便途中であったためバッグ内で残便を排便することとなった。帰りの遅い女児を心配した母親がトイレに探しに行った所、女児の履いていた右片方の水色サンダルと便器内に女児のものと思わしき便の一部が落ちていた為父親に報告し、父親が通報。
警察が駆け付け女児がいなくなる前に悲鳴を聞いてその場に駆け付け不審な青い車を目撃していた店員の証言から付近のコンビニの監視カメラからその青い車を特定し公開捜査に踏み切り、事件から23時間後に路上で車の中にいた男と共にいた女児を無事保護し、男を逮捕した。
判決[編集]
2016年1月8日に奈良地方裁判所は被告人の男に対し、未成年者略取罪などで懲役4年の実刑判決を言い渡し[2]判決確定した。
民事訴訟[編集]
犯行とは別に被害女児とその家族が身体的精神的な苦痛を味わったとして男に200万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こし受理された。2016年8月25日に奈良地方裁判所は男に慰謝料500万円の支払いを命じる判決を下した[3]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
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