井上尚弥 対 ジョンリル・カシメロ戦
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開催日 | 未 | |
認定王座 | WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦、リングマガジン世界バンタム級タイトルマッチ | |
開催地 | 未定 | |
会場 | 未定 | |
主催 | ボブ・アラム(トップランク) ショーン・ギボンズ&マニー・パッキャオ(MPプロモーションズ) トム・ブラウン(TGBプロモーションズ) | |
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井上尚弥 対 ジョンリル・カシメロ | ||
Monster(怪物) | Quadro Alas(クアドロ・アラス) | |
比較データ | ||
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27歳 | 年齢 | 31歳 |
神奈川県座間市 | 出身地 | レイテ島オルモック |
20戦 20勝 (17KO) 無敗 | 戦績 | 34戦 30勝 (21KO) 4敗 |
165.0cm | 身長 | 163cm |
171cm | リーチ | 163cm |
大橋秀行 井上真吾 |
指導者 | アンヘル・ギジェルモ・エレディア ジューン・アグラビオ |
WBA世界バンタム級スーパー王者・IBF世界バンタム級王者・リングマガジン世界バンタム級王者・WBSS優勝・世界3階級制覇王者 | 評価 | WBO世界バンタム級王者・世界3階級制覇王者 |
井上尚弥 対 ジョンリル・カシメロ戦(いのうえなおや たい ジョンリル・カシメロせん)は、開催される予定のボクシングの試合。WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥と、WBO世界バンタム級王者のジョンリル・カシメロが行う三団体王座統一戦。井上にとっては、日本人として初の三団体統一戦に挑む試合である。
試合成立まで[編集]
2019年11月8日、前日にボクシングのWorld Boxing Super Seriesのバンタム級決勝を制した井上が、横浜市内の所属ジムで会見を行い、今後について「ここまで来たら最強を証明していくだけ。バンタムで敵がいないくらいにしたい。ウバーリ、テテ。残っているのはそれくらい」と語り、バンタム級に残留し当時のWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ、WBO王者ゾラニ・テテの2人の名前を出し、四団体統一を視野に入れていることを明かした[1]。
しかし、2019年11月30日にバーミンガムのバークレイカード・アリーナで行われたWBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテとWBO世界バンタム級暫定王者カシメロの王座統一戦で、カシメロが3回2分14秒TKO勝ちを収め王座統一した。カシメロは、試合後のインタビューで「次は井上とやりたい。モンスター、私とファイトしよう」と井上との王座統一戦をアピールした[2][3]。また、カシメロのプロモーターを務めるショーン・ギボンズも「カシメロは井上をKOするだろう。俺の家を賭けてもいい」と言い切った。
WBSS優勝後はWBO王者ゾラニ・テテが井上の次戦の対戦候補に挙がっていたが、この試合結果を受け、井上は自身のSNSで「テテ3R TKO負け。もう少しやると思ったけど…カシメロの一発がひっくり返した」と試合の印象に言及。さらに「カシメロと戦う事に興味が湧いてきた」と対戦意欲を示した[4]。
さらに2019年12月2日、井上は従兄弟である井上浩樹のWBOアジア太平洋スーパーライト級王座決定戦観戦の際後楽園ホールで取材に応じ、カシメロについて「ターゲットにします」と語った上、カシメロが勝利するとすぐに大橋秀行会長にカシメロ戦を直訴した事を明かした。当時平岡アンディの試合のためラスベガスに滞在していた大橋会長はWBSS後複数年契約を結んでいたトップランクのボブ・アラムCEOに井上の意思を伝え、「前向きだった」との感触を得たという[5]。
また大橋会長は、井上が2014年に世界初挑戦を狙う際、当時IBF世界ライトフライ級王者だったカシメロをターゲットにし、両陣営とも対戦に同意していたが、IBFが安全のため10戦以上のプロ戦歴のないボクサーの世界挑戦を認めていなかったため流れ、WBCのベルトに照準を変更することになっていた因縁を明らかにした。なお、カシメロは井上とやるはずであった試合で体重超過により王座を剥奪されている[6]。
2019年12月9日、横浜市の所属ジムで大橋会長が、2020年の初戦が「4月ぐらいにラスベガスでほぼ確定している」と明かした[7]。
2019年12月13日、大橋会長は井上の対戦相手について、IBFがランキング1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)との指名試合を通告してきたことを明かした上で、これを受け入れるかどうかについては「これから決める」と語った。また、対戦相手にはダスマリナスを含めて「4人ほど候補がいる」と明かし、井上が対戦を希望したカシメロ、さらにはジェイソン・モロニー(オーストラリア)の名前も挙げた[8]。
2020年1月10日、契約を結ぶ米トップランク社のボブ・アラムCEOが、次戦が4月25日にラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターでメインイベントとして行われることを明かした。しかし、対戦相手については「ここでは明かせない」と明言を避けた[9]。なお、井上はIBFから指名試合を義務付けられているが、次戦が統一戦であれば、IBFからも指名戦を先送りにする許可が得られた事も明かした。
2020年1月22日、ボクシングシーン.comが、次戦が4月25日にラスベガスでWBO王者ジョンリル・カシメロと統一戦を行うことが決定的であり、会場についてはまだ確定していないもののマンダレイ・ベイ・イベント・センターが予定されていると報じた[10]。この報道を受けてカシメロは自身のSNS上で「最高な気分だ。オレは世界中を震撼させたい。モンスターキラーだ」と発言した[11]。また、井上も1月30日にインタビューに応じ、カシメロとの試合について「ほぼ決まっていると聞いています」と答えるとともに、今後の方針について、暫くは階級を上げず、指名試合を挟みつつも四団体王者統一について「してみたい」と意欲を示した[12]。
2020年1月28日、井上は大橋ジムでスパーリングを再開した。その際、WBSS決勝で骨折した右眼窩底と鼻の状態について「もう問題はない。大丈夫。目もまったく問題ない」と1月23日の最終診察を終え、今後は病院に行く必要がない事を明かした[13]。
対戦決定後の概要[編集]
2020年1月31日、井上は都内で会見し、4月25日にラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターでWBO王者かつ3階級制覇王者のジョンリル・カシメロと日本人初の三団体統一戦をメインイベントにて行うことを正式発表した。この会見で井上は「この試合は三団体統一に凄く意味がある。バンタム級で四団体統一を目指す上で欠かせない試合。まずはラスベガスでの試合を危なげなくクリアして次に進めたい」と語り、世界ボクシング史上4人しかいない四団体統一王者を目指していく方針を明らかにした[14]。また井上は、自身初めてのラスベガス初戦に向けて、異例の3週間前の渡米を計画している事を明かした。
地元紙「フィリピン・スター」は、ショーン・ギボンズがカシメロのファイトマネーについて「人生最大のマネーをゲットする。テテ戦の3倍以上だ」と明かした事を報じた[15]。
2020年2月5日、一方のカシメロも母国で会見を行い「じゃあな、イノウエ。お前はモンスターだそうだが、俺が真のモンスターだ」と語るとともに[16]、井上に勝利した後は「4つのベルトを獲得することが私と私のプロモーターの計画だ」とコメントし、WBC王者ノルディーヌ・ウバーリまたはノニト・ドネアにターゲットを絞る方針を明らかにした。さらにショーン・ギボンズは「もし、井上に勝ったら、私たちはもちろん再戦を検討しても良い」「118ポンドのベルトを全て獲得したら122への転向も考える」とも話した[17]。
2020年2月2日から2月6日までの3日間、井上はグアムでの体力強化合宿を行った。またフィリピン紙によると、一方のカシメロも早くも試合2か月半前の2月7日に渡米しており、今後1か月マイアミでトレーニングを行った後、3月7日に試合が行われるラスベガスに向かう予定である事を報じている[18]。
2020年2月13日、トップランクも公式サイトにて試合の開催を正式発表し、イベントの概要発表とともにチケット販売もスタートした。
井上を含めたメインの3試合は大手スポーツネットワークESPN+でライブ配信、その他のアンダーカードはESPN2での全米生中継、メイン3試合については現地時間午後9時(日本時間では4月26日午後1時以降)開始となった。チケットは、300ドル、200ドル、100ドル、50ドル、25ドルの5種類が発売された。
アンダーカードについても、WBOバンタム級1位ジョシュア・グリアと同2位ジェイソン・モロニーが同級10回戦、前WBA世界スーパーフェザー級王者アンドリュー・カンシオとタイラー・マクレアリーが同級10回戦を行い、スーパーライト級の平岡アンディ、アレックス・サウセドの出場が発表された[19]。
新型コロナウイルスによる試合延期[編集]
2020年3月4日、大橋会長が取材に応じ、日本での新型コロナウイルスの感染拡大を受けてアメリカが渡航規制を強化する動きがあることから、試合3週間前の現地入りを早めることを検討しているものの、年明けに申請したビザがまだ発給されていないことを明かした[20]。また、ボブ・アラムCEOも米スポーツ専門局ESPNにおいて「ビザを待っている状態で、来週にも発給される予定だ。発給され次第、井上とその家族をラスベガスに招きたい。」と語った[21]。
2020年3月16日、プロモーターのトップランク社が新型コロナウイルス拡大の影響を鑑みて、3月及び4月の自社プロモート興行について延期することを発表したことにより[22]、井上対カシメロ戦も試合が延期されることが決定した[23]。ショーン・ギボンズは、カシメロが母国フィリピンに戻らずラスベガスに留まってトレーニングを行なう事を明らかにした[24]。
2020年5月8日、ショーン・ギボンズは、再戦予定日について「我々は7月25日をターゲットにしている。」と語った。また、契約上無観客試合で、ゴングの前に両ファイターに消毒液が散布されることになるという可能性も指摘している[25]。
2020年6月1日、大橋会長は、トップランク社から試合開催について8月か9月の米国開催を打診されており、検討した上で来週に話し合うことを明かした。会場や観客を入れるかどうかについては未定で、トップランク社は興行を再開する際に2週間前から選手やスタッフを練習設備の整った宿泊施設に隔離し、隔離前と試合前にPCR検査する計画であり、井上も2週間前の渡米が求められる可能性が高いが、大橋会長は「2週間はきついが、コロナでジム会員が減る日本中のボクシング界に火をつけるため多少のことは受け入れる」と語った[26]。
2020年6月20日、ボクシングシーン.comは、ボブ・アラムCEOが「9月または10月にラスベガスにて試合を行いたいと考えている」と語ったことを報じた。アラムCEOは大橋会長や日本のプロモーターと9月に井上は渡米すると話したとし、「9月に井上がここに来ることを期待している。」とし「うまくいけば、その時までには限られた観客の中で試合をすることができるようになるだろう。日本からのファンも含め、15,000人収容のアリーナで2,000人か2,500人の観客を集めることができるだろう」と話した[27]。
試合中止、両者別々の相手との対戦に[編集]
しかし、三団体統一戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止となり、カシメロは2020年9月26日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノでWBO世界バンタム級11位のデューク・ミカーと対戦し、3回TKO勝ちで3度目の防衛に成功した[28]。 一方の井上も2020年10月31日、米ラスベガスのMGMグランドにてWBA世界バンタム級3位、WBC4位、IBF4位、WBO1位のジェイソン・モロニーと対戦し7回2分59秒KO勝利を収め、WBA王座4度目、IBF王座2度目の防衛に成功した[29]。
井上は、モロニー戦後のインタビューにおいて、「計画としては、WBCのドネアとウバーリ(の勝者)、WBOのカシメロ。両選手をターゲットとして考えているので、タイミングの合う方とやりたい」と統一戦を熱望した[30]。一方のカシメロも1日夜、自身のSNSで、フィリピンと日本の旗の絵文字とともに「さあ、続こう!」とツイートし、対戦に応じる姿勢を示した。また、米スポーツ専門局ESPN電子版はアラムの話として、井上の次戦は来年3月までにカシメロとの三団体統一戦になると報じた[31]。
対戦カード[編集]
未定
脚注[編集]
- ↑ 井上尚弥、来年は4団体統一に照準 テテか、拓真の敵討ちか「最強を証明していく」THE ANSWER 2019年11月8日
- ↑ Casimero Crushes Zolani Tete in Three, Captures WBO Title Boxing Scene.com(英語) 2019年11月30日
- ↑ テテ敗れる カシメロがWBOバンタム級王座統一 「モンスター、私とファイトしよう!」 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月1日
- ↑ 井上尚弥が“WBO新王者”との対戦に意欲「カシメロと戦う事に興味が湧いてきた」 THE ANSWER 2019年12月1日
- ↑ 井上尚弥が明言「一番やりたいのはカシメロ」次戦のターゲットはWBO王者との統一戦 Boxing News(ボクシングニュース)2019年12月2日
- ↑ 井上尚弥が「やらせて下さい」と来春米国での3団体統一戦を直訴したカシメロは5年前の因縁の相手だった THE PAGE 2019年12月3日
- ↑ 井上尚弥、来年4月ベガス「確定している」大橋会長 日刊スポーツ 2019年12月9日
- ↑ 大橋会長「候補は4人いる」 井上尚弥の次戦に言及 IBFからは指名試合ダスマリナス戦の指令 Boxing News(ボクシングニュース)2019年12月13日
- ↑ 尚弥、4・25ベガス「聖地」マンダレイベイで統一戦 来週にも発表 Suponichi Annex 2020年1月12日
- ↑ Naoya Inoue's Top Rank Debut Versus Casimero; Likely 4/25 In Vegas Boxing Scene.com 2020年1月22日
- ↑ 井上との「4・25」統一戦決定的 カシメロが早速挑発「オレはモンスターキラーだ!」 THE ANSWER 2020年1月23日
- ↑ 尚弥、“モンスター”の野望「4団体統一したい」 残すはWBCとWBO/BOX Sanspo.com 2020年1月30日
- ↑ 井上尚弥がスパーリング再開 骨折は「もう問題ない」/BOX Sanspo.com 2020年1月28日
- ↑ 井上尚弥「PFP3位にふさわしい試合を世界に見せる」 試合3週間前にラスベガス入りで万全期す Boxing News(ボクシングニュース) 2020年1月31日
- ↑ 井上尚弥戦のファイトマネーは「テテ戦の3倍」 カシメロ陣営「人生最大の小切手だ」 THE ANSWER 2020年2月3日
- ↑ カシメロが会見、井上尚弥等身大パネルを前に「お前はモンスターだそうだが…」 THE ANSWER 2020年2月5日
- ↑ 井上尚弥撃破なら「再戦しても良い」 カシメロ陣営が皮算用、ドネアとの統一戦計画も THE ANSWER 2020年2月6日
- ↑ 井上尚弥戦へ、カシメロがもう渡米 3月にドネアと接触プラン「助言をもらいたいね」 THE ANSWER 2020年2月8日
- ↑ Las Vegas ‘Monster’ Fight: Naoya Inoue Aims to Unify Bantamweight World Titles Against Johnriel Casimero April 25 LIVE on ESPN+ at Mandalay Bay Events Center TOPRANK(英語) 2020年2月13日
- ↑ 井上尚弥、米ビザいまだ発給されず…大橋会長「正直ちょっと分からない」/BOX Sanspo.com 2020年3月5日
- ↑ Top Rank bringing Japan's Naoya Inoue to U.S. now for April fight ESPN 2020年3月6日
- ↑ “UPCOMING TOP RANK EVENTS POSTPONED THROUGH APRIL” (英語) (HTML) (プレスリリース), Top Rank, (2020年3月16日) 2020年3月17日閲覧。
- ↑ "井上尚弥「カシメロ倒す準備続ける」統一戦正式延期". ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. 2020-03-17. 2020年3月17日閲覧。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。
- ↑ 井上尚弥戦が延期でも カシメロは母国に戻らず、現地合宿継続「延期に過ぎない」 THE ANSWER 2020年3月18日
- ↑ 井上尚弥、カシメロ戦は「7・25」開催か 相手プロモーターが明言、無観客の可能性も THE ANSWER 2020年5月8日
- ↑ 尚弥、3団体統一戦9月開催浮上 大橋会長「海外で活躍することが一番の活性化に」 Suponichi Annex 2020年6月2日
- ↑ 【ボクシング】井上尚弥vsカシメロ戦は9月か10月、限られた集客の開催準備へ=米プロモーター efight 2020年6月21日
- ↑ “双子のチャーロ兄弟が同時世界戦に勝利 ネリ、カシメロも勝つ”. AFPBB News (2020年9月27日). 2020年10月6日閲覧。
- ↑ 統一王者井上尚弥7回KOで防衛成功/世界戦詳細 日刊スポーツ 2020年11月1日
- ↑ 【ボクシング】井上尚弥がKOで20勝無敗に「次はカシメロ 、ウバーリ、4団体統一目指す」 efight 2020年11月1日
- ↑ カシメロ、井上尚弥との対戦前向き「さあ、続こう!」 障壁はIBF!? スポーツ報知 2020年11月2日
外部リンク[編集]
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