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レオナルド・ディカプリオ

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レオナルド・ウィルヘルム・ディカプリオ(英: Leonardo Wilhelm DiCaprio [liːəˈnɑːrdoʊ dᵻˈkæprioʊ], 1974年11月11日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、映画プロデューサー、脚本家、環境活動家。

キャリア[編集]

カリフォルニア州ロサンゼルスにて、父ジョージ・ディカプリオと母イルメリン・インデンバーケンとの間に生を受ける。父はイタリア系およびドイツ系 で、アンダーグラウンド・コミックスを描いて生計を立てていた。母は50年代に旧西ドイツのルール地方からアメリカに移住してきた、ロシア系およびドイツ系の女性で、母方の祖母エレーナ・スミルノワはロシアからドイツへ移民してきた人物であった。

レオナルドの名は、母が妊娠中にイタリアの美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を鑑賞している最中に、胎児が強い反応を示した(腹部を蹴った)ことに由来する。姓のディカプリオは、『カプリ島の』の意。

生後間も無くして両親は別れ、レオナルドは母に引き取られたが、父は隣に住んでいたため交流は途絶えなかった。幼少時は漫画の収集、さらに父と美術館に足を運ぶことが趣味であった。また、母の実家があるドイツを度々訪れ、そこで祖父母と時間を過ごすことが多かったため、ドイツ語が堪能になった。

俳優デビュー[編集]

父の再婚相手の息子のアダム(レオナルドの義兄)がテレビコマーシャルで多くの収入を得ていたことに感化され、俳優になることを志す。10歳頃からオーディションを受け始めたが幾度と無く不合格となり、挙句の果てには、本名の響きはエキゾチックであるとして「レニー・ウィリアムズ」への改名を打診されるなど不遇の時期が続いた。

14歳で初めてテレビコマーシャルへの出演を果たすと、テレビドラマにも出演を重ねるようになり、1993年に出演した『ギルバート・グレイプ』で、19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネート。その後も立て続けに映画への出演を重ね、『ロミオ+ジュリエット』ではベルリン国際映画祭の銀熊賞 (男優賞)を受賞した。

映画「タイタニック」で一躍スターに[編集]

ディカプリオを一躍スターに押し上げたのは、1997年公開の『タイタニック』である。数多くの興行収入記録を塗り替えたこの作品での、悲劇的にして純粋な役柄が生来の端整な顔立ちと相俟ってその名声と知名度が世界規模に飛び火した。

また、本作はアカデミー作品賞を受賞し、ディカプリオの主演男優賞ノミネートにも期待が高まったが、ノミネートされずに大きな話題を呼んだ。

「レオマニア」と呼ばれる熱狂的ファンが世界的に生まれ、1990年代後半を象徴するセックス・シンボルとなった。日本では各種メディアがディカプリオをレオ様と呼び、文化系の層を中心に高い人気を得た。

さらに、この頃サービスが開始されたインターネットにおいても、世界で最もその名が検索された人物となった。

2000年代[編集]

2001年、映画制作会社「アッピアン・ウェイ(アッピア街道の意)」を設立。翌2002年にはマーティン・スコセッシの監督作品『ギャング・オブ・ニューヨーク』に主演。アカデミー主演男優賞のノミネートを共演のダニエル・デイ=ルイスが獲得した不運に見舞われたが、長年苦しんできたイメージの払拭に成功し、観客・評論家双方の高い評価を得ることに成功した。また同年秋に公開された『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は各国でヒットした。

2004年、アッピアン・ウェイで初めて製作を担当した『アビエイター』でスコセッシと再度コンビを組んだディカプリオは実在したアメリカの大富豪、ハワード・ヒューズを演じゴールデングローブ賞 ドラマ部門主演男優賞を受賞。アカデミー主演男優賞受賞の期待も高まったが、同じく実在の人物、レイ・チャールズを演じた『Ray/レイ』のジェイミー・フォックスの前に涙を呑んだ。

2006年には『ディパーテッド』、『ブラッド・ダイヤモンド』と2作品に出演。前者はアカデミー作品賞を受賞し、後者では自身がアカデミー主演男優賞にノミネートされた。

その後も、2008年には『タイタニック』のケイト・ウィンスレットと再び共演した『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』で、ウィンスレット演じる主婦の夫を演じ、ウィンスレットの当時の夫だったサム・メンデス監督作品に初参加。

2010年代[編集]

2010年公開の『インセプション』では、クリストファー・ノーラン監督と初タッグを組む。その翌年にはクリント・イーストウッド監督作の『J・エドガー』でFBIの初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーを演じた。

2012年に公開されたクエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』で、タランティーノ監督との初タッグ、並びに初の悪役を演じた。有名監督の話題作に立て続けに出演し、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』と『J・エドガー』、『ジャンゴ 繋がれざる者』では、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。

2013年、ドイツのビルト紙上において俳優休業宣言をした。同年に中国で行われた青島東方影都の起工式にニコール・キッドマン、クリストフ・ヴァルツ、ケイト・ベッキンセイル、ユアン・マクレガー、ジョン・トラボルタ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ハーヴェイ・ワインスタインなどのハリウッド関係者とともに出席し、招待した大連万達グループから200万ドルを支払われたという。

また、同年にはスコセッシと再びタッグを組み、製作・主演を兼任した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』が公開。実在した株屋のジョーダン・ベルフォートを演じ、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞。その年の第86回アカデミー賞でも、プロデューサーとしての作品賞、並びに主演男優賞の2部門ノミネートされた。

2015年、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇えりし者』で主演のヒュー・グラスを演じた。本作では、凍った川に入ったり、生肉を食べるなど、過酷な撮影を強いられたが、本作でディカプリオは悲願のアカデミー主演男優賞を受賞した。

映画[編集]

公開年 邦題

原題

役名 備考 吹き替え
1991 クリッター3

Critters 3

ジョシュ 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
1992 ボディヒート

Poison Ivy

ガイ
1993 ボーイズ・ライフ

This Boy's Life

トバイアス・“トビー”・ウルフ シカゴ映画批評家協会有望俳優賞受賞

ロサンゼルス映画批評家協会ニュー・ジェネレーション賞受賞

草尾毅
ギルバート・グレイプ

What's Eating Gilbert Grape

アーニー・グレイプ シカゴ映画批評家協会有望俳優賞受賞

ロサンゼルス映画批評家協会ニュー・ジェネレーション賞受賞 ナショナル・ボード・オブ・レビュー助演男優賞受賞 ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート アカデミー助演男優賞ノミネート

1995 百一夜

Les Cent et une nuits de Simon Cinéma

ハリウッド俳優 クレジット表記なし TBA
クイック&デッド

The Quick and the Dead

フェー・ヘロド(“ザ・キッド”) 松本保典(ソフト版)

岡野浩介(テレビ朝日版)

バスケットボール・ダイアリーズ

The Basketball Diaries

ジム・キャロル 草尾毅
太陽と月に背いて

Total Eclipse

アルチュール・ランボー 三木眞一郎
1996 ロミオ+ジュリエット

Romeo + Juliet

ロミオ ベルリン国際映画祭男優賞受賞 草尾毅(ソフト版)

浪川大輔(テレビ朝日版) 鳥海勝美(フジテレビ版)

マイ・ルーム

Marvin's Room

ハンク 三木眞一郎
1997 タイタニック

Titanic

ジャック・ドーソン ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート 松田洋治(ソフト版)

妻夫木聡(旧フジテレビ版) 石田彰(日本テレビ版) 内田夕夜(新フジテレビ版) 草尾毅(機内上映版)

1998 仮面の男

The Man in the Iron Mask

ルイ14世 / フィリップ ゴールデンラズベリー賞ワースト・スクリーン・カップル賞受賞 草尾毅
セレブリティ

Celebrity

ブランドン・ダロー
2000 ザ・ビーチ

The Beach

リチャード 松田洋治(ソフト版)

石田彰(日本テレビ版)

あのころ僕らは

Don's Plum

デレク 浪川大輔
2002 ギャング・オブ・ニューヨーク

Gangs of New York

アムステルダム・ヴァロン 森川智之(ソフト版)

高橋広樹(日本テレビ版)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

Catch Me If You Can

フランク・W・アバグネイル ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート 猪野学
2004 アビエイター

The Aviator

ハワード・ヒューズ 製作総指揮

ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)受賞 全米映画俳優組合賞主演男優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート アカデミー主演男優賞ノミネート

浪川大輔
2006 ディパーテッド

The Departed

ビリー・コスティガン ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート

全米映画俳優組合賞助演男優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート

内田夕夜
ブラッド・ダイヤモンド

Blood Diamond

ダニー・アーチャー ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート

全米映画俳優組合賞主演男優賞ノミネート アカデミー主演男優賞ノミネート

浪川大輔
2007 The 11th Hour

The 11th Hour

ナレーション 製作

日本劇場未公開

(吹き替え版なし)
2008 ワールド・オブ・ライズ

Body Of Lies

ロジャー・フェリス 内田夕夜
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

Revolutionary Road

フランク・ウィーラー ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート 浪川大輔
2010 シャッター アイランド

Shutter Island

エドワード・“テディ”・ダニエルズ 加瀬康之
インセプション

Inception

ドミニク・“ドム”・コブ 内田夕夜(劇場公開版)

浪川大輔(テレビ朝日版)

2011 J・エドガー

J. Edgar

ジョン・エドガー・フーヴァー ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート 小森創介
2012 ジャンゴ 繋がれざる者

Django Unchained

カルヴィン・キャンディ ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート

ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 助演男優賞受賞

加瀬康之
2013 華麗なるギャツビー

The Great Gatsby

ジェイ・ギャツビー 『グレート・ギャツビー』の5度目の映画化 内田夕夜
ウルフ・オブ・ウォールストリート

The Wolf of Wall Street

ジョーダン・ベルフォート 兼製作

ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞 全米映画俳優組合賞主演男優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート アカデミー主演男優賞ノミネート アカデミー作品賞ノミネート(製作者として)

加瀬康之
2015 レヴェナント: 蘇えりし者

The Revenant

ヒュー・グラス 第36回ボストン映画批評家協会賞・主演男優賞

ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)受賞 クリティクス・チョイス・ムービー・アワード 主演男優賞受賞 全米映画俳優組合賞主演男優賞受賞 英国アカデミー賞 主演男優賞受賞 アカデミー主演男優賞受賞

2016 地球が壊れる前に

Before the Flood

本人 兼製作

第20回ハリウッド映画賞ドキュメンタリー映画賞受賞 Evening Standard British Film AwardsBest Documentary受賞

2019 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

Once Upon a Time in Hollywood

リック・ダルトン ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート

英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート 第92回アカデミー賞主演男優賞ノミネート

2021 ドント・ルック・アップ

Don't Look Up

ランダル・ミンディ博士 内田夕夜
2022 キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン

Killers of the Flower Moon

アーネスト・バークハート 加瀬康之
TBA Billy Summers ビリー・サマーズ

テレビ[編集]

放送年 邦題

原題

役名 備考 吹き替え
1990 バックマン家の人々

Parenthood

ゲイリー・バックマン
The New Lassie 少年
Santa Barbara 少年時代のメイソン・カプウェル
1991 Roseanne ダーレンのクラスメート
1991 - 1992 愉快なシーバー家

Growing Pains

ルーク・ブラウワー 阪口大助

プロデュース[編集]

公開年 邦題

原題

備考
2004 リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

The Assassination of Richard Nixon

製作総指揮
アビエイター

The Aviator

2007 The 11th Hour

The 11th Hour

製作
Gardener of Eden
2008 Greensburg
2009 エスター

Orphan

2011 赤ずきん

Red Riding Hood

スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜

The Ides of March

製作総指揮
2013 ランナーランナー

Runner Runner

製作
ファーナス/訣別の朝

Out of the Furnace

2016 夜に生きる

Live by Night

製作
2018 フッド: ザ・ビギニング

Robin Hood

製作
2019 リチャード・ジュエル

Richard Jewell

製作
2020 マーキュリー・セブン

The Right Stuf

テレビシリーズ

製作総指揮

日本語吹き替え[編集]

主に担当しているのは、以下の四人である。

加瀬康之
『シャッター アイランド』で初担当。初担当となった同作は「原版に忠実」「超日本語吹替版」と評されるなど高い評価を得た。以降、大半の作品で吹き替えを担当しており、現在では「ディカプリオの吹き替えでお馴染みの加瀬」と表されるほどに定着している。
内田夕夜
『タイタニック』(フジテレビ新版)で初担当。現在は加瀬と並んで多く吹き替えている。同作は初めて新聞に自身の名前が載った作品であるとのこと。また、アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』の第3話では『タイタニック』のジャック(ディカプリオ)のパロディキャラクターであるレオナルドの声を担当した。
草尾毅
『ボーイズ・ライフ』で初担当。主にデビュー初期の作品を吹き替え、90年代におけるディカプリオのフィックスとして定着していた。『タイタニック』の機内上映版も担当していたが、草尾自身も未だに機内版の音源で本編を鑑賞出来ておらず、何とか鑑賞したいという旨を述べている。
浪川大輔
『ロミオ+ジュリエット』(テレビ朝日版)で初担当。主に中期の作品を担当した。初担当となった同作は改めて声優を目指すきっかけになったと語っている。

この他、石田彰、松田洋治、三木眞一郎なども複数回担当している。 特に石田が演じた日本テレビ版『タイタニック』はファンからの人気が高く、放送情報が流れる度にSNSなどで反響が起こる。

CM[編集]

  • オリコカード ※ 日本のみ
  • ワゴン‐R
  • サントリージムビーム                
  • トヨタエスティマハイブリッドなど


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