ラブ・ブレスレット
ラブ・ブレスレット （Love Bracelet、L⊝Veと称される。文字"O"の中の水平線はブレスレットの施錠機構をほのめかす）は、1969年にアルド・チプロ (Aldo Cipullo) によってカルティエのためにデザインされた宝石入りの装身具のひとつである[1][2]。 ラブ・ブレスレットの初期のヴァージョンは、金めっきを特徴とし、より近年のデザインは純金から製作されている。 ブレスレットの価格は品物の材料しだいでさまざまに異なり、なかには35000ドルを超えるものもある。 2015年現在、ラブ・ブレスレットはなお生産中であり、カルティエはオリジナルのブレスレットのデザインに基づく製品を含むラインをひろげ、カフリンク、リング、イアリング、ネックレス、ウォッチをふくむ。 2006年にラインは「カルティエ史上最も成功したコレクション」("most successful collection in Cartier's history") と見なされた[3]。
ブレスレットはそのデザインについていくつか批判を受けたが、なかにはこれを中世の貞操帯になぞらえる人々もいた[4][5]。 ラブ・ブレスレットは定期航空のセキュリティー職員と問題を引き起こし、連邦運輸保安庁(Transportation Security Administration)のエージェントは2015年に、ブレスレットは、搭乗客は空港の金属発見器を通過するときにすべての金属品を取り外す必要のため、そして道具がブレスレットを取り外すために必要とされるから、「最大の問題物品」("the biggest problem item") であると述べた[6]。
1990年代にカルティエはにせのラブ・ブレスレットを販売しているとして、マンハッタンおよびプエルト・リコの複合宝石店を相手取って訴えをおこした[7][8]。
施錠機構[編集]
伝統的なブレスレットは手から手首まですべるくらいにひろいかまたはたやすく開くことができてつけるかのいずれかで、それとはことなり、ラブ・ブレスレットは特別なねじ回しを使用することによってはじめて開くようにデザインされている[9]。 ねじ回しはネックレスという形で入手可能で、ふたりの関係へのコミットメントの象徴として、ブレスレットをひとりの人に「錠をかけ」("locked")、「鍵」("key") はもうひとりの首の周りにかける。
ヴァリエーション[編集]
カルティエは18金黄色金、18金「ピンク」（ローズ）金、18金白い金、そしてプラチナのラブ・ブレスレットを提供している。 ネジ-モチーフのかわりに、あるいはそれと順番に、ダイアモンドとともに供されているブレスレットもある。 そのうえセラミック・ディテールと特別な色付きの宝石も供されている。 2009年にパヴェのダイヤモンドのヴァージョンは入手可能になった。 閉じないあるいは施錠しないカフ・ヴァージョンもまた入手可能である。
2006年6月、カルティエは「ラブ・チャリティー・ブレスレット」(Love charity bracelet)を紹介し、これはシルクのコードと LOVE の語を帯びる金の環から成るヴァージョンである。 カルティエは各ブレスレットの売り上げから150ドルを、それぞれ有名人に後援されたさまざまなチャリティーに寄付した。 チャリティーのブレスレットの2000年のヴァージョンは女優エヴァ・メンデスによって宣伝された[10]。
脚注[編集]
- ↑ “Enduring Love: The Lasting Value of the Cartier Love Bracelet” (英語). Vogue. 2015年12月14日閲覧。
- ↑ “Who Wears the Cartier Love Bracelet?”. Town & Country Magazine (2015年9月10日). 2015年12月14日閲覧。
- ↑ Ballentine, Sandra (2006年8月27日). “Prisoner of Love”. The New York Times. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISSN 0362-4331 2015年12月14日閲覧。
- ↑ “Manacled! Why ARE so many women paying £4,000 for this look-at-me bracelet... which you can only take off with a screwdriver?”. Mail Online. 2015年12月14日閲覧。
- ↑ “Would you spend £4,000 on a bracelet that you need a SCREWDRIVER to remove?”. Daily Express. 2015年12月14日閲覧。
- ↑ Georgia Diebelius, Georgia (2015年11月24日). “What not to wear to the airport: The items of clothing most likely to spark a security delay revealed”. Daily Mail 2015年12月1日閲覧。
- ↑ “Cartier suing neighbor stores for fake bracelets. (alleged counterfeit Cartier Love Bracelet)”. Women's Wear Daily (subscription required) (1993年7月26日). 2016年2月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月14日閲覧。
- ↑ “CARTIER SUES LANDAU HYMAN”. Women's Wear Daily (subscription required) (1998年7月6日). 2016年2月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月14日閲覧。
- ↑ “Cartier Love Bracelet” (2009年11月22日). 2009年11月22日閲覧。
- ↑ “Cartier launches charity bracelet” (2009年6月12日). 2009年11月22日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Cartier Love Collection, Cartier's showcase website for the Love brand 2016.
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