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カートゥーン ネットワーク

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カートゥーン・ネットワーク(CARTOON NETWORK)は、アメリカを本拠地に世界展開を行っているワーナー・ブラザース・ディスカバリー・ネットワークス(英語版)傘下のアニメ専門チャンネルである。カートゥーン ネットワーク・スタジオで制作されたカートゥーン ネットワーク オリジナルアニメも放送している。

概要[編集]

日本では伊藤忠商事との合弁によって設立された衛星一般放送事業者の株式会社ジャパン・エンターテイメント・ネットワーク(2013年4月1日より、ターナージャパン株式会社に社名変更)により運営が行われている(2011年現在ターナーの100%出資)。

1997年9月1日より、パーフェクTV!(現・スカパー!プレミアムサービス(標準画質))とディレクTV、J:COM系ケーブルテレビ局の一部にて放送を開始。2002年7月1日には、スカイパーフェクTV!2(現・スカパー!(東経110度CS放送))(衛星基幹放送事業者はスカパー・エンターテイメント)、2009年10月1日にはスカパー!HD(現・スカパー!プレミアムサービス)(ハイビジョン放送の衛星一般放送事業者はスカパー・ブロードキャスティング → スカパー・エンターテイメント)でも放送を開始した。このほかJCNなど他事業者系列のCATVやひかりTVなどのIP放送でも視聴可能である。

開局当時、アニメを放送するチャンネルとしては既にキッズステーション、ファミリー劇場、チャンネルNECOなどが存在していたが、いずれもテレビドラマや時代劇、幼児向け教育番組などとの混合編成をとっていたため24時間アニメのみを放送するチャンネルはカートゥーン ネットワークが初であった。

初期(日本放映以前の短編シリーズ)のトムとジェリーやルーニー・テューンズのようなセリフを必要としない作品(いわゆるサイレント映画)や、日本制作作品を除いて原則として吹き替え2か国語放送が行われており、英語教育用の教材としての使用も可能である。

2001年には米カートゥーン ネットワーク・スタジオ(旧・ハンナ・バーベラ・プロダクション)制作の新作アニメであるパワーパフガールズを、日本の地上波TVアニメ番組として供給(テレビ東京、NASと共同制作)を行い、自局外での番組制作に進出。

2006年1月1日午前0時00分より、ロゴデザインの変更(後述)や公式サイトなどステーションフォーマットの大規模なリニューアルを行った。新たに「CN」のシンボルマークも採用された。テキストロゴでは「CARTOON NETWORK」または「カートゥーン ネットワーク」も表記されることになった。また、2009年7月より横浜・八景島シーパラダイスとタイアップを実施し、同施設のアトラクションにカートゥーン ネットワークで放送されている海外アニメキャラクターが描かれたり、同局のモバイルサイトなどと連携した懸賞企画などが実施される(2011年7月中旬で終了)など、日本法人独自の運営が行われている。

2011年10月1日からは、アメリカ本国と同じロゴマークに変更し公式サイトもリニューアルし、初代ロゴが6年ぶりに復活した。さらに、ロゴのフォントは初代・2代目ロゴで採用していた「Eagle Bold」から「CN 2012」に変更した。リニューアルに先立ち、スカパー!、スカパー!e2等で宣伝するチャンネルプロモでは新ロゴでラインナップを紹介中。また、スカパー!HDも1日からひかりTVと同じ「カートゥーン ネットワークHD」に名称を変更。

2012年6月18日にスカパー!e2(現・スカパー!)にて、16:9(1.78:1)の画角情報を付加し、フルサイズのSD放送を開始した。

2014年4月1日にJ:COMにて、ハイビジョン放送を開始した。

2014年5月31日にスカパー!プレミアムサービス(標準画質)にてSD放送を終了したが、スカパー!(東経110度CS放送)のSD放送は引き続き継続放送されている。

2014年12月1日にJ:COMのケーブル多チャンネルサービス「J:COM TV スタンダード」加入者向けに、見放題VOD(ビデオオンデマンド)パック「カートゥーン ネットワーク オンデマンド」を提供開始され、同年12月にカートゥーン ネットワークのプレスリリースが廃止された。

2015年6月1日にチャンネルの正式名称が「カートゥーン ネットワーク」から「海外アニメ!カートゥーン ネットワーク」に変更された。

2016年11月1日午後2時00分より、J:COMオンデマンドによる「海外アニメ!カートゥーン ネットワーク HD」は、J:COM TV スタンダードプラス/スタンダードの加入者向けに追加料金なしで視聴を可能な「チャンネル!オンデマンド」の提供を開始した。

2016年12月1日、スカパー!プレミアムサービスの衛星一般放送事業者が、「スカパー・ブロードキャスティング」からスカパー!の衛星基幹放送事業者と同じ「スカパー・エンターテイメント」に変更。

2018年8月28日にスカパー!の多チャンネルによるHD化に伴い、物理チャンネル変更(ND22→ND6、12.961GHz→12.371GHz)されていたが、画質は標準画質のままである。

長年日本におけるカートゥーン ネットワークの公式ウェブサイトで使用された1992年版の初代ロゴは、2021年1月1日より廃止された。

2022年1月1日以降のバンパーやタイトルテロップは、「Dimensional」から「Redraw Your World(えがこう!キミだけの世界)」に一新され、同年2月より、日本におけるカートゥーン ネットワークの公式ウェブサイトは、2012年末ごろから長い間使われた「CHECK it 1.0」から「Redraw Your World(えがこう!キミだけの世界)」にリニューアルした。放送のバンパーは同時期に「CHECK it 1.0」に入れ替えた後、2016年ごろに「CHECK it 4.0」になり、「Dimensional」を経由した後、2022年に同様に「Redraw Your World」へと変更されている。

2022年7月1日にチャンネルの正式名称が「海外アニメ!カートゥーン ネットワーク」から「カートゥーン ネットワーク 海外アニメ国内アニメ」に変更された。

2023年6月以降、2003年より発行を続けていた月間番組表が廃止され、純粋なexcel方式のデザインでのみ配布されるようになった。ただし、一ヶ月後の番組を公式サイト上で見ることは引き続き可能である。

2023年8月1日、日本におけるワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下の放送事業者並びにJCOM傘下の放送事業者再編に伴い、運営(番組供給)事業者がディスカバリー・ジャパンに移管された。

番組内容と傾向[編集]

番組内容はハンナ・バーベラ・プロダクション、メトロ・ゴールドウィン・メイヤースタジオ、ルーニー・テューンズといった、ターナー・プロダクションが保有するアニメ作品と、近年のバットマンシリーズといったワーナー・ブラザース・アニメーションの作品(1996年にターナー・ブロードキャスティング・システムがワーナーに買収され、同一資本下)を中心とした欧米のアニメ(カートゥーン)がほとんどで、日本の多くの視聴者には海外アニメ専門チャンネルとして認識されている。なお「トムとジェリー」や「チキチキマシン猛レース」など日本で1960年代に地上波放送された際に製作された日本版オリジナルの主題歌は省略(存在しないとみなされる)されている。

開局から1年半の間は日本のテレビアニメ(主にエイケン、キティ・フィルム、スタジオぴえろ、NAS、葦プロダクションの制作・著作作品)が多く放送され、放送時間やタイトル数では外国アニメを上回っていた。

しかし1999年4月より日本作品の放送を平日6作品に留め、番組編成を外国作品中心に変更している。この頃からは1950年代後半から1960年代までにハンナ・バーベラ・プロダクションが制作し、かつ日本の地上波テレビ局で放送され、かつ放送当時の日本語吹き替え音声も現存する作品が中心(実際に日本の地上波で直接放送されたものは白黒にダウンコンバートされた映像がほとんどのため、その放送内容はターナーが直接保有するカラー映像に放送当時の吹き替え音声を充てたもの)のため、今となってはほとんど見られなくなった海外アニメが多く放送されていることから、海外アニメの愛好者や、子供時代に海外アニメを見て育った世代には特に人気がある。2003年以降には番組のほぼ全てが外国作品で占められるようになった。近年では韓国やフランス、カナダなどのアニメもしばし取り入れたりしている。

2004年での日本作品の放送は2番組のみで、積極的に日本のテレビアニメを放送している他国のカートゥーン ネットワークとは逆の経緯をたどっていたが、2005年から主にタツノコプロや手塚治虫原作のアニメを中心に再び増加の傾向にあり、2011年時点で7番組の日本アニメが放送されている(→後述)。

海外アニメを中心に扱うため、イースター・ハロウィン・クリスマス等の西洋の年中行事が行われる時期には、時間帯に関係なくテーマに沿った作品内容やアニメーション映画が放送される。

コマーシャル[編集]

番組の合間には一般的な企業CMの他、5分程度のショートアニメやミニ番組、アニメに関連するミュージッククリップ、各番組ごとに独自制作された番組宣伝CM(独自の10秒CMが比較的多い)、アイキャッチが挿入される。番組宣伝CMはただ単に放送時間を紹介するのみでなく、映画の予告編のような雰囲気を出したり、作品中の場面を編集とナレーションによってストーリーを持たせるなど視聴者の興味を引くように作られている。

自局(ターナー・プロダクション)保有のキャラクターを起用した企画として、1997年後半 - 1998年前半にかけて三菱自動車工業とタイアップし、同社の自動車とCMへの出演を景品とした懸賞を行った後、当選者の一家がアニメキャラクターに扮し自動車でピクニックに出かけるという筋書きの短編アニメを制作してCMとして放送したこともある。これとは別段で同時期に、ターナー・プロダクション系作品のキャラクターがパジェロなど同社乗用車の地上波TV向けCMに起用されている(チキチキマシン猛レース、トムとジェリーなど)。余談ではあるが、同時期(1998年10月 - 1999年9月)に「原始家族フリントストーン」の実写映画版である『フリントストーン/モダン石器時代』をモチーフとしたキャラクター(俳優)とテーマソングがホンダ・キャパのTVCMに起用されていた。

海外のアニメ作品[編集]

カートゥーン ネットワークでの放送にあたり、地上波未放送エピソードの追加や原語に合わせた番組タイトルやキャラクター名の変更、それらに伴う新たな吹き替え作業が行われた作品もある。しかし地上波での放送の際に日本で独自に作られた主題歌は権利問題により放送されない場合もある。

また、アメリカでは現地の年齢制限にして18歳以上対象のアニメを放映する「Adult Swim」(アダルトスイム)ゾーンがある。この枠は南米・豪州には進出しているが、2023年現在日本には存在しない。

日本のアニメ作品[編集]

1999年から2000年初頭までに日本制作(国産)のアニメ番組の放送は殆ど終了したが、葦プロダクションの作品だけは2002年度まで長期に渡り放送が継続された。しかし決して優遇されていたというわけではなく、一部の作品ではアイキャッチや番組宣伝CMが制作されないまま放送が行われたり、広告チラシに葦プロダクション作品の掲載がされたものの実際の放送が遅れるなどといった問題点が見受けられ、むしろ軽視している印象を視聴者に与えていた(実際、局制作のアイキャッチには「日本的アニメのヒーローが叫んでいるシーンを見て、苦虫をかみつぶした表情をするジェットソン」が登場するものが存在する)。しかし2021年ごろから深夜枠で日本製アニメ作品を占める割合が急激に上昇したため、番組内の日本アニメと海外アニメの比率は変動しつつある。

2000年以降はアニメ制作の受託でワーナーとの関係が深い東京ムービーや、海外作品の日本語版を制作している東北新社の他、タツノコプロ・アニプレックス(アニマックスとは兄弟会社)・タカラモバイルエンタテインメントの作品も放送されている。ただし放送形態については次回予告がカットされたり、アイキャッチが局制作の物に差し替えられることがほとんどである。特に日本のアニメと海外のアニメは放映後のバンパーを挟む余尺に大幅な差があることも原因である。(原則としては、海外のアニメの方が余尺が長くなる傾向にある。)

さらには最終回を待たずに放送が打ち切られた番組があったことから一部で批判があった。ただしカートゥーン ネットワークは月単位で番組を代える方式のため、放送月中は何度も繰り返し放送し、放送月が終了すると話の途中でも放送を打ち切るので、これは日本製アニメに限らない話である。

2005年にはProduction I.Gと共同でSFアニメ『IGPX』の制作を行い、将来的には日本のアニメ制作会社と組んで同局発のオリジナルアニメを継続的に制作していきたいという意向が表明された。

2017年7月より『スクールランブル』の放送を開始。2018〜2021年にかけて『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズや『アイドリッシュセブン』といった女性向けのアイドルアニメを放送。2023年までは『鋼の錬金術師』『DEATH NOTE』といった作品やワーナー ブラザース ジャパン制作のアニメを放送している。

2024年現在は『ケロロ軍曹』、『HUNTER×HUNTER』、『モブサイコ100』シリーズの3作を放送することで留まっている。

番組宣伝ナレーター[編集]

過去の担当者

  • 山川亜弥(番組宣伝、番組予告、2005年12月31日まで)
  • 阪口大助(番組宣伝、番組予告、2005年12月31日まで)
  • 野田圭一(番組宣伝、番組予告(サムライジャック)、2005年12月31日まで)
  • 斉木美帆(番組宣伝、番組予告、2009年3月31日まで)
  • 西脇保(番組宣伝、番組予告、2017年8月31日まで)
  • 戸谷公次(TOONAMI)
  • 中江真司(いろはにほへトゥーン)
  • 屋良有作(カートゥーン シアター(旧名称:カートゥーン ネットワーク シアター)、2009年3月31日まで)
  • 小野友樹(6時でSHOW)
  • 柴田創一郎(番組宣伝、番組予告、毎月のお勧め番組)

現在の担当者

  • 松原大典(番組宣伝、番組予告、毎月のお勧め番組)
  • 小松由佳(番組予告、番組宣伝)


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