イングリット・ヘブラー
イングリット・ヘブラー（Ingrid Haebler, 1926年[1][2]6月20日[3] - 2023年[4]5月14日[5]）は、オーストリアのピアノ奏者。[6][7]
ウィーンの出身。父アルミンはポーランドのウッチ出身の男爵。[8]生後すぐにポーランドに移住し、[9]母シャルロッテにピアノの手ほどきを受けた。[10][11]1937年にザルツブルクで初舞台を踏んだ。[12]1940年から1942年及び1948年から1949年までザルツブルクのモーツァルテウム音楽院に通い、[13]ハインツ・ショルツに[6][14]ピアノを師事。1943年から1947年まではウィーン音楽院でパウル・ヴァインガルテンに師事。1950年から翌年までジュネーヴ音楽院に行ってニキタ・マガロフ、1952年から翌年までリヒャルト・ハウザー、1953年にパリ音楽院でマルグリット・ロンの各氏に指導を受けた。[13]1952年と1953年の両年のジュネーヴ国際音楽コンクールのピアノ部門で１位なしの２位入賞を果たし、[15]1954年にはミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ部門での入賞[16]及びジュネーヴでのシューベルト・コンクールでの優勝[17]により、ピアノ奏者としての名声を確立した。1966年には初来日。1957年にはハリエット・コーエン財団からベートーヴェン・メダル、1971年にはウィーンのモーツァルト協会から、1980年にはザルツブルクのモーツァルテウム財団からそれぞれモーツァルト・メダルを贈られた。[18]1986年にはウィーン市から名誉勲章を授与されている。[19]1969年から２年間、母校のモーツァルテウム音楽院で教鞭を執った。[20]2009年に隠退。[21]
ザルツブルクにて没。[22]
脚注[編集]
- ↑ Kennedy, Michael; Kennedy, Joyce Bourne; Rutherford-Johnson, Tim (2012). The Oxford Dictionary of Music. Oxford University Press. p. 363. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9780199578542
- ↑ 1929年生まれとする資料もある。(アーカイブ 2023年5月5日 - ウェイバックマシン)
- ↑ アーカイブ 2023年6月9日 - ウェイバックマシン
- ↑ Brachmann, Jan (2023年5月15日). “Musik, die Rausch und Risiko”. Frankfurter Allgemeine Zeitung. オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。 2023年5月18日閲覧。
- ↑ “Ingrid Haebler obituary”. The Times. (2023年6月1日). オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。 2023年5月18日閲覧。
- ↑ 6.0 6.1 “イングリット ヘブラーとは？ 意味や使い方 - コトバンク”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
- ↑ アーカイブ 2022年1月13日 - ウェイバックマシン
- ↑ “» TODESFÄLLE – STAND JUNI 2023Online Merker”. Klassik.com. (2023年5月15日). オリジナルの2023年6月10日時点におけるアーカイブ。 2023年6月10日閲覧。
- ↑ “イングリット・へブラー・ボックス（３４ＣＤ）｜HMV&BOOKS”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
- ↑ “Ingrid Haebler Biography, Songs, & Albums | AllMusic”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
- ↑ ６歳の頃からピアノを始めたとする資料もある。(“Pianistin Ingrid Haebler verstorben”. Pizzicato. (2023年5月15日). オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。 2023年5月18日閲覧。)
- ↑ “Search Results for Haebler, Ingrid - Oxford Reference”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
- ↑ 13.0 13.1 “Ingrid Haebler (Piano) - Short Biography”. 2012年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月22日閲覧。
- ↑ ハインツの弟であるロベルトの薫陶を受けたとする資料もある。(Tribot, Pierre Jean (2022年9月27日). “Ingrid Haebler, en toute objectivité”. Crescendo Magazine. オリジナルの2023年6月10日時点におけるアーカイブ。 2023年6月10日閲覧。)
- ↑ “Décès de la pianiste Ingrid Haebler”. ResMusica. (2023年5月15日). オリジナルの2023年6月10日時点におけるアーカイブ。 2023年6月10日閲覧。
- ↑ ミュンヘン国際音楽コンクールが順位をつけるようになったのは1958年になってからである。(アーカイブ 2023年4月8日 - ウェイバックマシン)
- ↑ Cummings, David M. (2000). International Who's Who in Music and Musician's Directory. Routledge. p. 257. モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9780948875533
- ↑ “イングリット・ヘブラーの訃報に寄せて”. 梶本音楽事務所. (2023年5月17日). オリジナルの2023年6月10日時点におけるアーカイブ。 2023年6月10日閲覧。
- ↑ “Trauer um Pianistin Ingrid Haebler”. Klassik.com. (2023年5月15日). オリジナルの2023年5月18日時点におけるアーカイブ。 2023年5月18日閲覧。
- ↑ “Austrian Pianist Ingrid Haebler has Died, Aged 93”. The Violin Channel. (2023年5月15日). オリジナルの2023年6月10日時点におけるアーカイブ。 2023年6月10日閲覧。
- ↑ “Ingrid Haebler Klavier”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
- ↑ “Untitled”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。
 
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