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TOKYO IDOL FESTIVAL

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TOKYO IDOL FESTIVAL』(トウキョウ アイドル フェスティバル、東京アイドルフェスティバル)は、2010年(平成22年)より開催されている日本の音楽イベント。略称はTIF(ティフ)。女性アイドルグループを中心に多数の女性アイドルが出演する、日本最大級のアイドルイベント。

概要[編集]

2010年より開催。一つの会場に50組以上が集った初のアイドルイベントで、3年目となった2012年は111組732名と100組を超えた。2013年は111組616名、2014年は138組957名、2015年はアイドル参加人数が四桁に到達し、154組1140名が出演した。2016年には、参加グループは300組超となった。

来場者数も2012年は約2万1500人、2013年は約3万3000人、2014年は約4万1000人、2015年には5万1000人以上。開催日数が3日間に拡大された2016年は7万5978人を記録した。2017年には8万人を超え、特に土曜日の8月5日は1日あたりでは最大となる3万2787人を記録した。

2014年には、ウォール・ストリート・ジャーナルのブログで、3大ロックフェス(フジロックフェスティバル、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、サマーソニック)や東京JAZZと並んで「日本で見るべき夏の音楽フェスティバル5選」のひとつに選ばれている。

ライブだけでなく、物販コーナーでアイドルとの握手や写真撮影等の交流を楽しめることも大きな魅力。2013年までは会場間を歩いて移動するアイドルとそれを見守る観客という光景も本イベントの風物詩の一つだったが、2014年以降は会場規模の拡大および動線の変化もあってバス移動がメインとなっている。しかし、多数のアイドルファンが集まることから会場周辺ではチラシ等の配布を行うアイドルが公認・非公認を問わず多数出没したり、周辺で別のアイドルイベントが開催されることもある。

出演するアイドルの知名度はメジャーからローカルなマイナーアイドルまで様々だが、自分の好きなアイドルのライブや交流を楽しんだり、優れたライブを披露する未知のアイドルを探す等の楽しみがある。ただしライブは大小複数のステージ(過去最大は2012年の10か所)が同時進行で行われるため、同じ年の開催において全てのライブを見ることはできず、ステージや物販コーナーがフジテレビジョン本社屋から湾岸スタジオまで約1kmに渡り点在しており、鑑賞スケジュールを組む際にはその移動時間や湾岸スタジオ屋上のステージに向かうエレベーターの待ち時間、ステージの入場規制などに注意を要する。

経緯[編集]

このイベントは、2013年まで『アイドリング!!!』プロデューサーを務め、当イベントの総合プロデューサーも務めていたフジテレビの門澤清太が発案した。門澤は日比谷野外音楽堂で行われたアイドリング!!!6thライブ(2009年9月22・23日)の成功で「再び野外でのライブをやりたい、それなら他のアイドルも呼んでフェスティバル形式にするのも面白いんじゃないか」との構想を思いつく。そこに、よしもとプリンスシアターでYGAとのジョイントライブ「品はちライブ」(2010年4月 - 2011年11月)を開催していたのが縁で、2010年5月頃、品川プリンスホテルの関係者が「ステラボールが2日間空いているので、アイドリング!!!のイベントをやりませんか?」と持ちかけてきたことから、門澤が他のアイドルグループの関係者にも声をかけたところ、賛同の声があり実現の運びとなった。

そのため、本イベントではアイドリング!!!が活動を終了する2015年までヘッドライナーを飾っていたほか、メンバーがイベントMCを担当したりコラボレーションライブに参加するなどホスト的役割を担ってきた。ちなみに、2012年6月25日に日本武道館で開催されたイベント『指原莉乃プロデュース『第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』』にアイドリング!!!が参加表明した際には、リーダー・遠藤舞名で「『TOKYO IDOL FESTIVAL』のホスト役でもありアイドル多様化時代の先駆者として(ゆび祭りに)賛同する」というコメントが発表された。なお、指原が所属するHKT48はその翌年の2013年から2015年、2017年、2018年と本イベントに5度出演している。

門澤は『グループアイドル進化論 「アイドル戦国時代」がやってきた!』(マイコミ新書)にあるインタビューで

  • 『東京アイドルフェスティバル』は『フジロック・フェスティバル』を意識している。「アイドルシーンが盛り上がっていること」「さまざまなアイドルが独自性を持ち、互いを補完し合う『アイドル多様性時代』へ向かっていること」を世間に広めたい。ビジネスとしてフジテレビが儲けることが目的ではないので、主催をフジテレビではなく「TOKYO IDOL FESTIVAL 実行委員会」とした。イベントの資金は全部イベント本編で使い切るつもり。

という趣旨を語り、一部の営利目的のイベントではなく、様々なアイドルを知って楽しむための合同祭典となっている。入場料など事務局の収入はすべて舞台演出などに費やすため、出演者に出演料や交通費が支払えない代わりに、会場には物販スペースを設け、その対価となる費用は受け取らないとしている。そのため、2011年は当初予定していたスポンサーの撤退で収益面では厳しかったとも語っている。2012年はスポンサーの目処がつき、(有料)入場者数が2万人を超えたこともあって赤字ではなくなったとのこと。

なお、2012年よりフジクリエイティブコーポレーション(FCC)が運営事務局、会場演出を担当、またフジテレビコンテンツ事業局の濵田俊也がイベント運営に携わる(2013年より運営プロデューサーとしてクレジット)。

夏の一大アイドルイベントとして認知されてきた本イベントではあるが、元々は継続的な開催が決まっているイベントではなく、2013年6月をもって門澤が『アイドリング!!!』のプロデューサーを退いたことで、2014年以降の開催を危ぶむ声もあった。2013年のTIF会場で公開生放送を行った『菊地亜美の1ami9』(アール・エフ・ラジオ日本)でも、来場者から「門澤さんが『アイドリング!!!』プロデューサーから外れたことで、インターネット上でTIFは今年で終わるという説があるが…」という質問があり、ゲストとして出演していた門澤は「会社(フジテレビ)が門澤がいなくても『やる』といえばTIFは続くだろうし『お前じゃなきゃダメなんだ』ということであれば僕がやるだろうし」とした上で「このイベントの素晴らしさは誰もが理解してくれていると思うので、(プロデューサーが)僕であろうとなかろうと続けるべきだと言っていきたい」と発言している。 また、この時点で翌年の開催が決定していないことを聞いた@JAM総合プロデューサーの橋元恵一は、TIFの受け皿となるべく大規模アイドルイベント「@JAM EXPO 2014」(2014年8月31日、横浜アリーナ)の開催を決断している。

2014年は、門澤の後任として『アイドリング!!!』プロデューサーに就任した神原孝が総合プロデューサーを務めた。なお、神原が同年6月にFCCに異動(前述の通り、FCCは運営事務局・会場演出を担当していることから、2015年以降もTIFには関わっている)となったことから、フジテレビ側の代表者として同社コンテンツ事業部長の宮道治朗が制作統括としてクレジットされている。

2015年より、同年発足したフジテレビの新プロジェクト「TOKYO IDOL PROJECT(TIP)の柱となるイベントとして開催されることになった。濵田俊也がTIFを含むTIPの総合プロデューサーに就任。濵田はTIF2015終了後、Twitterで「これまでは翌年の実施が決定・発表できなかったが、TIP発足によって『TIF2016は必ずやります』(と言えるようになった)」とツイートしている。TIF2016では、濵田の案でTIF初のオフィシャルスピンオフイベントが2016年5月広島で開催。勝ち上がった3グループが本選に出場した。

濵田はTIF2016終了時に自身の持株会社(フジ・メディア・ホールディングス)への異動により総合プロデューサーからの退任を表明、8月17日の「TOKYO IDOL @JAM中」(ニコニコ生放送)にて後任のプロデューサー(菊竹龍)を発表した。

TIF2017では、前年に続きオフィシャルスピンオフイベントを開催。運営・ニッポン放送、企画・SHOWROOMで1月末応募締め切り、1次、2次、最終選抜LIVEを経て8グループが本選に出場した。



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