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PFU

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株式会社PFU(ピーエフユー、英文社名、PFU Limited)は、石川県かほく市に本社を置く、日本のコンピュータ関連メーカー・システムインテグレーター。以前は、富士通の完全子会社であったが、2022年9月1日付でリコー傘下となった。

PFUは世界の業務用イメージスキャナのシェアで50%以上の高いシェアを誇る。特にハードウェアに関しては、PFU以前から富士通のオフコン(Kシリーズ)・パソコン(FACOM 9450シリーズ)・ミニコン(A-30など)開発に大きく関与しており、PFUとなってからは富士通のオープン系サーバ(DS/90、Sファミリ、PRIMEPOWER)の共同開発などを手掛け、富士通とのオープンサーバビジネス分野において協力関係にあった。

社名の由来[編集]

「PFU」は、松下電器産業(現: パナソニック・2005年3月迄大株主)のブランド「パナソニック」のP、富士通ないしFACOM(富士通のかつてのコンピュータブランド)のF、ウノケ電子工業・ユーザック電子工業・USAC(内田洋行の情報システムブランド Unoke Standard Automatic Computerの略)のU、を並べたものである(P.F.U.=Pana-Facom-Usac)。

沿革[編集]

旧ウノケ電子工業→ユーザック電子工業[編集]

  • 1960年11月 - 深江溢郎が出資し、当時の石川県河北郡宇ノ気町にウノケ電子工業設立。
  • 1961年11月 - 初の自社開発コンピュータ「USAC5010」が完成。
  • 1962年5月 - 株式会社に移行し、内田洋行と販売提携。
  • 1969年 - ユーザック電子工業に社名変更。
  • 1972年 - 富士通とユーザック電子工業が技術提携。当初は日本電気(NEC)との提携を考えていたが、NECに断られたため、富士通との提携に舵を切った経緯がある。
  • 1982年 - ユーザック電子工業、ビジネスパソコンとして「USACカマラード」を発売。富士通にも「FACOM K-10」シリーズとしてOEM供給された。

旧パナファコム[編集]

  • 1973年 - 富士通と松下電器産業(現・パナソニック)の合弁で、パナファコム設立。
    • この社名の時期のロゴタイプは、アルファベット「PANAFACOM」は富士通「FACOM」の当時のそれに近いデザイン、カタカナの「パナファコム」は松下「ナショナル」の当時のいわゆるナショ文字に近いデザインである。

PFU[編集]

  • 1987年 - ユーザック電子工業とパナファコムが合併し、PFU設立。
  • 2010年
    • 1月29日 - 富士通が株式交換による完全子会社化を公表。
    • 4月1日 - 富士通の完全子会社化。
  • 2014年10月 - 東京地区事業所を横浜本社へ集約。
  • 2022年9月1日 - 富士通が保有していた全株式の80%をリコーへ譲渡されたことに伴い、リコーの子会社となる。
  • 2023年
    • 4月6日 - イメージスキャナーの現行全製品を「FUJITSU」ブランドから「RICOH」ブランドへ変更。
    • 5月25日 - 「RICOH」ブランドの15.6インチ有機ELポータブルタッチディスプレイ「RICOH Light Monitor」を「PFUダイレクト」にて発売。

主力製品・事業[編集]

  • ハードウェア
    • イメージスキャナ - 業務向けのfi/SPシリーズや、一般消費者/SOHO向けのScanSnapシリーズ。1982年に開発を開始、2001年に富士通のスキャナ事業が移管され現在の形になった。また、2020年には創業60周年を記念して、ScanSnap(iX1500)がかほく市のふるさと納税の返礼品として選ばれている。  詳細は「富士通のイメージスキャナ一覧」を参照
    • 情報KIOSK端末
    • エンベデッド製品 - COM Express準拠のSOMや組込向けなど産業機器向けコンピュータ
    • Happy Hacking Keyboard - 省スペースかつ多彩なカスタマイズ設定が可能なPC用キーボードで、1996年に発売されたPFUの主力商品のひとつ。UNIXユーザ向けに最適化したキーレイアウトをコンセプトとしている。2019年には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞している。
    • サーバ、ストレージ、スキャナ - 過去に笠島工場でFMVのタワー型モデルの最終組み立てを行っていたが、現在富士通との合弁会社である富士通ITプロダクツへ移管された。
    • 1980年代に16ビットMPU MN-1610を搭載したパーソナルコンピュータ PANAFACOM C-180 を発売。標準モデル C-180A、日本語モデル C-180K、グラフィックモデル C-180G、それぞれに容量5MBのハードディスクを内蔵した C-180DA、C-180DK、C-180DG があり、日本語モデルでは16ドットビットマップ漢字フォント、グラフィックモデルではストロークフォント漢字により表示された。提供されるBASICでは並列処理がサポートされ、また実行形式を生成してから実行する方式となっている。
  • ソフトウェア
    • XML関連プロダクト
    • XMLによるソリューション
    • Linuxサポートサービス - 富士通とは独立した活動も行っている。Linuxビジネスは、オープン系サーバでのUnixベースプラットフォームの基盤研究・開発で得たノウハウを強みとしている。
  • アウトソーシング

主要事業所[編集]

  • 本社 - 石川県かほく市宇野気ヌ98-2
  • 横浜本社 - 横浜市西区みなとみらい4丁目4-5 横浜アイマークプレイス
  • ProDeSセンター - 石川県かほく市高松シ1-1
    • 2006年に開設した開発生産拠点で、Product Design Serviceの造語。

主要関係会社[編集]

国内グループ企業(完全子会社)[編集]

  • PFU ITサービス株式会社
  • PFUテクノワイズ株式会社
  • PFUライフエージェンシー株式会社
  • PFUクオリティサービス株式会社

国内グループ企業(関連会社)[編集]

  • 株式会社コスモサミット

国外グループ企業(子会社)[編集]

  • PFU上海計算機有限公司(100%出資)
  • 上海必優信息系統有限公司(PFU上海100%出資)
  • 江蘇南通必優信息系統有限公司(PFU上海100%出資)
  • PFU America, Inc.(100%出資)
  • Fujitsu Computer Products of America, Inc.(100%出資)
  • PFU Canada Inc.
  • PFU(EMEA) Limited(100%出資)
  • PFU Hong Kong Limited
  • PFU Asia Pacific Pte. Ltd.(90%出資)


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