NEOLD能楽堂
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NEOLD能楽堂[編集]
NEOLD能楽堂は、奈良県吉野にある、一日一組限定の宿泊施設であるNEOLDプライベートハウスでお客様だけのために建設された、日本全国で数少ない屋外の能楽堂である。能・狂言をはじめ、居合、手妻、三味線・長唄、茶道など様々な日本伝統芸能を心ゆくまで堪能できる。
NEOLD能楽堂の建設[編集]
プライベートな空間での能・狂言を観劇するのが能楽の本来の観劇スタイルである。江戸時代は、全国の城や武家屋敷に能舞台が建てられ、折々の節目に儀式としての能が演じられた。[1]
それだけでなく、能は江戸時代、幕府の式楽として武家のいわば必修の芸事でもあり、社交の道具ともされていた。元禄期（1688～1704）には能を供応しあうことが大名間あるいは武家公家間の挨拶となった。能は、つまり経済的でかつ情報収集を図る各大名家の持続可能な手段であったといえる。[2]
このような歴史的背景もあり、日本伝統文化を、本来の能・狂言の在り方を、より多くのお客様に伝えたいという思いでできた、一日一組限定の宿泊施設・NEOLDプライベートハウス敷地内に、本物の能舞台が建設された。これは能楽発祥の地の一つである奈良県吉野に、令和初の能楽堂となった。
材料は全て、吉野桧材である。中には、吉野ひのきの柾目の羽目板や200mm幅の厚物フローリングなど、希少な材料も使用され、極めて格調高い空間に仕上がっている。[3]
NEOLD能楽堂の監修は、和泉流能楽師・野村太一郎氏を務めている。
2019年夏に行われた、NEOLD能楽堂の建設完成を祝するこけら落としにて、伝統芸能の日本国宝・大槻文藏氏と、日本を代表する狂言師・野村萬斎氏を迎えた。
「能楽発祥の地のひとつである奈良県吉野に令和初の能楽堂として建設されました「NEOLD能楽堂」。この日本最古の伝統芸能の原点ともいえる土地から日本の古き良き文化を、国内はもとより、全世界に発信していただきたいと考えています。食から文化、様々なものを発信し、今こそ日本の良き部分を広げていくべきと感じています。これを期に皆様のもとにも古き良き日本の伝統文化をお届けしたく存じます。」 NEOLD能楽堂監修 野村太一郎氏
「舞台披きでは三番叟を踏ませて頂き、この能舞台に気を入れさせて頂いた思いです。本格の能舞台で、本物の芸を、しかも自然に溶け込みながら、体験体感出来るまたとない施設です。日本人の奥に秘そむ、伝統のDNAを感じられるのではないでしょうか。」 狂言師 野村萬斎氏
NEOLD能楽堂の特徴[編集]
ラグジュアリーな宿泊施設・NEOLDプライベートハウスの中心に、武家社会を髣髴させるような位置に、能楽堂がある。母屋においてはほとんどの部屋から、能楽堂が見えるようになっている。また、主寝室においては、縁側より能楽堂が望め、まるで天守閣にいているような錯覚をさせるロケーションとなっている。
奈良吉野の豊かな自然に囲まれ、樹々のざわめき、川のせせらぎ、鳥の声、風の音、雲の切れ目から差し込む光、自然が奏でる音と一体化した演目を、能楽の本来のあり方を楽しむことができる。
なにもないからこそ生み出される、己の感性を磨けるスポットとしてあるNEOLD能楽堂は日本の方々に、海外の方々に注目されている。
出典[編集]
- ↑ https://www.the-noh.com/jp/trivia/149.html
- ↑ 小野芳朗「＜庭＞の聴覚的景観―大名屋敷・庭園の能音―」『景観・デザイン研究講演集』No.3、2007年、https://www.jsce.or.jp/library/open/proc/maglist2/00897/2007/pdf/B43D.pdf
- ↑ 吉田製材 納材実績、https://yoshidaseizai.co.jp/nouzai/jirei_49.html
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