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Microsoft Windows 11

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Windows 11(ウィンドウズ イレブン)は、マイクロソフトが開発するWindows NT系のオペレーティングシステムである。Windows 10の後継バージョンにあたる。日本では2021年10月5日に公開された。開発コードネームは「Sun Valley」であり、正式発表前はWindows 10のバージョンの一つ(21H2の予定 / 現在は11の21H2と10の21H2が配布されている)とみられていた。Windows 11のシステム要件を満たすパーソナルコンピューターは、2015年のWindows 10リリース時と同様に無償でアップグレードが可能。

このOSより32bit版は廃止され、64bit版のみとなった。

沿革[編集]

正式発表まで[編集]

2015年にリリースされて以来、Windows 10は「Windows 最後のバージョン」と見られてきた。これはマイクロソフトが社として公式に発表したものではなく、同社所属のエンジニアが技術者向けセミナーの中で「何気なく」発言したものだった。しかし、マイクロソフトがこのエンジニアの発言を特に否定しなかったことから広く既定路線と見られてきた。

以降、Windowsオペレーティング システムは「サービス」として、新しいアップデートが定期的(年2回)にリリースされていたが、2020年下期のアップデート(バージョン"20H2")と2021年上期のアップデート (バージョン"21H1") はいずれも2020年上期のアップデート (バージョン"2004")と比べると小規模なものに留まっており、2021年下期にバージョン"21H2"としてリリースされるであろう開発コードネーム「Sun Valley」がユーザーインタフェース(UI)の再設計を含む大型アップデートになると報道されていた。

2021年5月25日、開発者向けイベントである「Microsoft Build 2021」の基調講演にて、サティア・ナデラCEOが次世代のWindowsについて予告した。ナデラCEOによると、数か月前からセルフホスティングしていたという。正式な発表については近日行うとした。この時点では前述の"21H2"に相当するWindows 10の大型アップデートの発表であるとする意見が多数だった。

しかし、ナデラCEOの発表から1週間後、マイクロソフトは2021年6月24日午前11時(EST)に開催されるWindowsイベントの招待状の送付を開始した。

この送付時間が「11時」であること、こういった発表イベントは10時開始がセオリーな中、11時開始だったことから、ついに新しいOSとして「Windows 11」が登場するのではないかという憶測が生まれた。

2021年6月10日、マイクロソフトはYouTubeに歴代Windowsの起動音をスロー編集した「11分間の動画」を投稿した。この時、次期Windowsの名称についてさらなる憶測を呼んだ。

2021年6月15日、「Windows 11 のベータ版」とされるビルドのデスクトップ画面をキャプチャしたリーク画像がネット上にアップロードされ、同日中に、「Windows 11」とされるISOファイル(ディスクイメージ・リークバージョン 21996)もリークされた。リークされたスクリーンショットとビルドには、既に開発中止が発表された「Windows 10X」に似たユーザーインタフェースと、再設計されたアウト・オブ・ボックス・エクスペリエンス(OOBE)と「Windows 11」の名称が見て取れる。このリークビルドにおいても、システム要件として既にTPM 2.0が必要とされていた。

2021年6月20日、マイクロソフトが誤って公開したサポート文書の中に「Windows 11」の記述があることが明らかとなった。

発表[編集]

マイクロソフトは米東部時間の2021年6月24日午前11時(日本時間6月25日午前0時)に行った「Microsoft Windows Event」と題するイベントにおいて、「Windows 11」を正式に発表した。

開発[編集]

2021年6月28日に初のInsider Previewが公開された。Windows 10に比べ、丸みを帯びた特徴的なUIなどについては既に実装されているものの、Androidアプリの実行機能の追加はまだなされていなかった。正式発表と同時に公開されたシステム要件ではインテルの第8世代Core及びAMDのRyzen 2000番台(APUは3000番台)以降のプロセッサとTPMの有効化が必須だった。

しかしプレビュー版では、第7世代Core及び初代Ryzenと、TPMが有効化されていない環境でも使用可能になるように要件が緩和されており、このうちCPUの要件については今後緩和される可能があるとされており、2021年8月末に一部モデルの緩和が発表された。

具体的には第7世代Coreの内、「Surface Studio 2」に搭載されている「Core i7 7820HQ」と第6世代のCore X、Xeon Wが新たに追加されたのみとなっており、その他の第7世代CoreやAMDのプロセッサは検証されたものの追加はされていない。

7月22日に公開されたInsider Preview Build 22000.100でTeamsのチャット機能を中心とした一部機能が統合された。

公開[編集]

2021年10月5日に「 Windows 11 」がリリースされる予定であることが8月31日に発表され、予定通り、2021年10月5日(米東部時間基準ではなく各タイムゾーンの2021年10月5日)に公開された。同日、女優の峰平朔良が出演し、アイドルグループ、わーすたの三品瑠香が楽曲を担当したテレビCM「Windows 11 の世界へ」も公開、放映され、富士通やNECなどPCメーカー各社よりWindows 11搭載パソコンの発売も発表された。

電気街として知られる秋葉原では、有名な1995年のWindows 95発売時の熱狂や2015年のWindows 10の発売時とは異なる反応がみられ、店頭商品の売り切れに至るような「お祭り騒ぎ」や互換性の問題から業務用などで従来型の環境を必要とするユーザーによる先代、先々代のOSであるWindows 10や8.1の大規模な買い漁りは起きなかった。

Windows 10のリリース時と同様、1年程かけ、一般ユーザーに向けて段階的に無償で配信されるが、対象は新しいデバイスが中心で、Windows 11のシステム要件を満たしたパソコンに限られており、Windows 7やWindows 8.1などからアップグレードし、Windows 10に対応が可能だったデバイス、また、Windows 10発売以降に発売された比較的新しいデバイスであっても、スペックによっては Windows 11 にアップグレードできない場合があるため、Windows 11へのアップグレードについては「システム要件」に注意が必要とされている。

主な機能[編集]

ユーザーインタフェース(UI)[編集]

正式発表前にリークされたWindows 11の開発ビルド及び、Insider Previewでは、マイクロソフトの新しいデザイン言語である「Fluent Design」のガイドラインに則ったユーザーインタフェース(UI)に変更され、半透明化のエフェクトやウィンドウの影、角が丸いウィンドウといった新しいデザインが各所に盛り込まれている。

スタートメニューも再設計され、Windows 8から10まで使われたライブタイルが廃止され、アイコンのみのボタンを配置する形となっている。なお、スタートメニューのサイズは変更不可となっている。

タスクバーも変更され、デフォルトでは「中央揃え」に配置されるようになったが、オプションで従来通りの左揃えに配置することが可能となっている

タスクバーの設定からは、「小さいタスクバーボタンを使う」と「画面上のタスクバーの位置」と「タスクバーボタンを結合する」という項目が廃止されたため、Windows Vista以前のような細いタスクバーの使用やタスクバーの位置を上や左右に表示させる方法やタスクバーのボタンのグループ化を解除という変更が出来なくなっている。 タスクバーの右クリックメニューからは「タスク マネージャー」の項目が消えたため、スタートボタンを右クリックしてタスクマネージャーを開く必要があったが、22H2で表示されるようになった。

またタスクバーの右端のデスクトップの表示のクリックではウインドウが最小化されるが、Windows 7以来のAero Peek(プレビュー)が廃止された。

エクスプローラーの変更点は、Windows 8から採用されたリボンUIが廃止され、大きなアイコンが並んだシンプルなメニューへと変更された。 エクスプローラーの一覧表示のファイルの空白の間隔はWindows 10と比較するとやや大きくなっている。

デスクトップやエクスプローラー内のコンテキストメニューも刷新され、シンプルな表示のものへと変更された。

ショートカットキーのコマンドが無くなっているが、一番下の「その他のオプションを表示」を選択すればWindows 10以前のコンテキストメニューを使用できる。また、デフォルトでWindows 10以前のコンテキストメニューを表示させることも可能。

スクロールバーはカーソルを合わせるとバーが表示されるものへと変更された。

Windows 10で導入された「タスクビュー」もデザインが刷新されている。また、スナップ機能も導入され、スナップナビゲーターにあるオプションから自動的にウィンドウの位置調整を行えるようになった。

そのほかにも、新しいシステムアイコンやアニメーション、サウンド、ウィジェットといった変更点がある。

Windows Vista以来の起動音の刷新が行われ、初期状態で有効に変更された。インタフェースやスタートメニューのデザインの多くは、開発が中止された「Windows 10X」のものを引き継いでいる。

Windows 11では新しいフォントである「Segoe UI Variable」が採用される。このフォントでは従来のSegoe UIでは考慮されていなかった、最近の高DPIディスプレイでの拡大や縮小に適した形に改善、設計されている。

ウィジェット[編集]

Windows 11には、タスクバーの「ウィジェット」ボタンをクリックして開くことができるウィジェットが存在する。このウィジェットには、MSNニュース、スポーツ、天気、金融などが含まれる。発表前にリークされた開発者向けビルドでは、正式発表の際に紹介されたウィジェットのドラッグや並べ替えは、まだできなかった。ウィジェットを利用するには、Microsoft アカウントでのサインインが必要となる。これは、Windows 10の後期バージョンのタスクバーに登場した「ニュースと関心事項」に代わるものとして開発された。

統合されたアプリ[編集]

Microsoft TeamsはWindows 11に統合され、タスクバーからアクセスできるようになる。 Xbox Game PassはOS内で配布され、Xbox Series X/SのAuto HDRやDirectStorageといった機能もWindows 11に統合される。Auto HDR、DirectStorage機能の利用にはDirectX 12をサポートするグラフィックボードとNVMeソリッドステートドライブ(SSD)が必要となる。

また、これまでもMicrosoft Storeで提供されてきたロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ツール「Power Automate」がWindows 11では「Power Automate for desktop」としてデフォルトで付属する。

Android アプリの利用[編集]

新しいWindows Subsystem for Android(WSA)とAndroid Open Source Project(AOSP)を使用して、AndroidアプリをWindows デバイスにインストールして実行できるようになった。

Windows 11では、Microsoft Store内のAmazon アプリストアからAndroidアプリをコンピューターにインストールできるようになる。この機能を利用するには、Microsoft アカウント、Amazonアカウント、またWindows Amazon Appstoreのインストールが必要となる。またユーザーは、APKファイルを使用して、様々なソースからAndroidアプリをインストールできる。

2021年10月5日のWindows 11公開当時はAndroidアプリの実行機能は追加されていなかったが、Androidの利用に関する更新時にWindows 11に実行機能を付加するとみられるマイクロソフト製のアプリ「Windows Subsystem for Android」のページが既にMicrosoft Storeに存在することが判明している。

2021年10月20日には、Windows Insider Programのベータチャネルを通して、米国在住のWindows Insiderを対象としたAndroid実行機能の提供が試験的に開始された。利用には「Windows Subsystem for Android」と「Amazon Appstore」のインストールが必要となる。

「Windows Subsystem for Android」はHyper-V上でLinuxカーネル、AOSP(Android Open Source Project)ベースのAndroid 11を動作させる。インテルと協力して開発された「インテル・ブリッジ・テクノロジー」によって、ARM版アプリであっても、Intel CoreやAMD Ryzenといった一般的なパソコンのCPUでも動作させられるようになった。正式公開までにテストは数か月間続くとみられている。

なお、Windowsにおいて、Androidアプリを活用しようとするシステムの構想はWindows 10時代より「Windows Bridge for Android / iOS」(ただしAndroid版は開発中止)が存在していた。

セキュリティ[編集]

Trusted Platform Module(トラステッド プラットフォーム モジュール) 2.0(TPM 2.0)は最小システム要件の一部とされた。MicrosoftはTPM 2.0をファームウェアやハードウェアへの攻撃から保護するための「重要な構成要素」と位置づけ、さらに仮想化ベースのセキュリティ(VBS)、ハイパーバイザーで保護されたコード整合性(HVCI)、およびセキュアブートがデフォルトで有効となることを要求している。サポートするインテルおよびAMDのCPUにおいてゼロデイ攻撃から防護するためのハードウェア型強制スタック保護も備えている。また、以前のWindows同様、Windows Helloを介した多要素認証と生体認証もサポートしている。

Windows 95からWindows 10まで歴代のWindowsに標準で付属していたブラウザ「Internet Explorer」は付属せず、最新版であるIE11も2022年6月15日にサポートが終了し、廃止されるため、Windows 11での使用についてはセキュリティ面も含め公式的なサポートは受けられない。

マイクロソフトは後継ブラウザである「Microsoft Edge」(Chromium Edge)と、その「IEモード」(Internet Explorer モード)機能の使用を推奨しているが、ある設定をすればIEを起動することはできる。ファイル自体は存在しているという。

なお、この変更によりIntel Macにおいて使用可能であったBoot Camp上ではWindows 11においては公式には使用することが不可能になった。なお、Boot Campで公式で動作しないOSが存在するのはこれが初めてであり、この状態は2021年現在、改善されていない。



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