CanCam
『CanCam』(キャンキャン)は、小学館の発行による月刊女性ファッション雑誌。『JJ』および『ViVi』と並ぶ「赤文字系」の代表的な雑誌で、20代前半の女性を主要購読者層に想定している。
雷鳥社編『雑誌タイトルコピー大全』の伝えるところによれば、誌名の由来は“I can campus”(アイ・キャン・キャンパス)の略で、すなわち「キャンパスリーダーになれるように」の意。
「OLのバイブル」などと言われる。他の赤文字雑誌と比較すると、蛯原友里に象徴されるような「めちゃモテ」と呼ばれるスタイルの徹底が特徴として挙げられる。その一方で「かわいい」を中心に、清楚からクール、カジュアルまで守備範囲は広い。
来歴[編集]
1982年1月創刊。創刊号の表紙は松崎悦子で、その後は6月号に至るまで連続して表紙に登場。小学館創立60周年を機とした創刊で、1980年代の小学館を牽引する雑誌となった。
初期の誌面は大学生活を舞台としたファッションや美容の情報が多かったものの、1980年代中盤頃から後半頃に掛けて高級化現象が起こり、それまでの大学という舞台を排除したうえでステータス感を伴うOL志向の雑誌に変容した。
2000年代に入ると本誌のブームが到来し、その火付け役となったのが押切もえと蛯原友里で、ともに誌面のみならずテレビなどへの露出を通して本誌モデルの存在を広く一般へ知らしめる。『JJ』の「神戸系エレガンス」に続く「東京エレガンス」と評されるスタイルが蛯原の人気とも相まって社会現象となり、発行部数は70万超に達した。
2020年6月号の表紙を飾った安達祐実はCanCamで史上最年長とされている。(当時38歳)
部数[編集]
蛯原友里、山田優、押切もえの3名が誌面の代表を担っていた頃、2006年には発行80万部に達したこともあった。日本雑誌協会の調査によれば、2008年4月〜6月期の部数がおよそ55万部。日本ABC協会の調査によれば、同年下半期の販売部数が34万6466部。2010年上半期(1月〜6月)の実売部数が21万2000部で、同年下半期(7月〜12月)の実売部数が19万3000部、2011年上半期が14万8000部となっている。
専属モデル[編集]
- 現行
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- 楓
- トラウデン直美
- まい
- 宮本茉由
- 山下美月(乃木坂46)
- 加藤史帆(日向坂46)
- 菜波
- 小室安未
- ほのか
- 生見愛瑠
- 佐々木莉佳子(アンジュルム)
- 2020年代卒業
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- 堀田茜
- 松村沙友理
- 石川恋
- 中条あやみ
- 2010年代卒業
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- 安座間美優
- アンナ・ケイ
- 池田エライザ
- 久住小春
- 近藤しづか
- 坂田梨香子
- 澤宥紀
- 高橋メアリージュン
- 土屋巴瑞季
- 徳澤直子
- 南條有香
- 西山茉希
- 橋本奈々未
- 東野佑美
- 久松郁実
- 平山美春
- 舞川あいく
- 峰えりか
- 森星
- 山本美月
- 吉原クリスティーナ
- 梨衣名
- 若山あやの
- 2000年代卒業
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- 鮎川なおみ
- 伊東美咲
- 犬伏まり
- 臼田あさ美
- 蛯原友里
- 大桑マイミ
- 小川奈那
- 押切もえ
- 熊澤枝里子
- 小泉里子
- 阪井あゆみ
- さくら
- 佐藤えつこ
- 澤野ひとみ
- 下釜すみれ
- 竹下玲奈
- 中田唯
- 中林美和
- 仁香
- 長谷川京子
- 藤井悠
- 藤本恵理子
- 堀内葉子
- 松浦ゴリエ
- 松崎麻耶
- 森泉
- 山田優
- 麗菜
- 渡香奈
- 1990年代卒業
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- 板倉香
- 北川弘美
- 国分佐智子
- 女華
- 譚理沙
- 長谷川理恵
- 原千晶
- 藤原紀香
- 向井田彩子
- 村上友紀
- 森本蘭
- 山崎友紀子
- 矢松亜由美
- 山本佳代子
- 山本美穂
- 米倉涼子
- 李ヒャン
- 梨花
- 和香
- 1980年代卒業
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- 遠藤よしえ
- 小野寺亜樹
- 加藤美樹
- 小牧ユカ
- 原みゆき
- 松崎悦子
- 三浦智子
- 三橋秀美
- レラーニ
読者モデル[編集]
創刊30周年を迎えた2011年11月発売号より「専属スター読者」の企画を始動。18歳以上の社会人や学生の女性読者を対象としたオーディションを催し、およそ6800名の応募者の中から第1期要員を選定した。当時の「スター読者」は野口容子、中岡志保、原麻里子、吉羽真紀、大井香、赤松麻里菜、山内美輪、原田あかね、丸林広奈の9名。2012年には第2期要員として新たに14名が加わった。