飼われた人妻
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「飼われた人妻」(かわれたひとづま)は、複数の白黒写真図版とストーリー本文で構成される、SMフォトストーリー。
概要[編集]
本作は、写真集『秘蔵版・緊縛フォト集』(「小説SMセレクト」1976年7月増刊・東京三世社)に収録。主人公・町子役のモデル女優名、写真撮影者の名前などの表記はなし。
内容は、結婚半年目の若妻が、かつての愛人からひそかに不倫関係を強要され、二人だけの密室できびしく淫らな調教を受けるもの。夫が勤務中の昼間、羞ずかしいSMプレイを強要される(あるいはその行為に耽溺する)若い女性の哀れで妖しい姿が白黒フォトストーリーの形式で、赤裸々に語られている。
あらすじ[編集]
銀行員の夫と結婚した町子。彼女は現在、幸福な新婚生活を送っていた。だがかつての愛人はそんな町子に接近し、不倫関係とSMプレイを強要。今日も町子は昼日中から、夫の知らぬ場で、サディストの愛人によってきびしく羞ずかしい調教の数々を受けるのだった……。
登場人物[編集]
町子[編集]
- 銀行員を配偶者に持つ20代女性で、ウェーブのかかった長い髪が肩まで垂れる美人。作中では柄物のブラウス、白のミニスカート、黒のミディスカート、白い無地のパンティなどを着用。買い物籠を右手に下げた姿も見られる。現在の夫と結婚して幸福な新婚生活を営んでいたが、以前に肉体関係があった愛人から不倫関係を強要され、SMデートを行う。
- 現在は昼間から愛人の求めるまま、夫にはもちろん秘密のSMプレイに付き合い、緊縛と浣腸プレイを主な趣向にしながら責め嬲られている[1]。フォトストーリーに映る表情からは苦悶・羞恥・屈辱・苦痛、それにマゾ特有の恍惚感が見出され[2]、彼女は愛人とのデートに激しく抵抗する一方、心のどこかではその愛人との秘密の逢瀬を待ち望んでいるようである。
愛人[編集]
- 氏名や年齢、素性など一切が不明。いずれにしろかなり重症のサディストで、昔の自分の女で、今は他人と結婚して新婚半年目の幸福な生活を送っている町子に接近。彼女を緊縛や浣腸プレイで淫らに容赦なくいたぶる。喫煙家。
- 緊縛の仕方はかなりマニアックなもので、例えば、和室[3]に連れ込んだ町子を木の柱を背負わせる立ち姿で着衣のままロープで緊縛。たっぷりその被虐姿を鑑賞したのち、煙草を口にくわえさせた町子[4]の下着(ブラジャー、スリップ、パンティなど)を鋏を用いて切り裂いて辱めていく[5]。もちろん丸裸に剥いた町子を緊縛するのも好きで、両手で膝を抱えるようなポーズに縛ったり、高手小手縛りで正座させたり、海老責めの変型で立ち膝を括った上で顔にくっつけるようにしたりもした。
- また浣腸には強いこだわりがあるらしく、イルリガートルを用いた高圧浣腸と、ガラス製の浣腸器[6]を用いたシリンジ浣腸を使い分けている。この結果、丸裸で高手小手縛り、縄での猿轡といった姿の町子が便意を催してくると、和室内に琺瑯引きのおまる[7]を用意してそこに座らせ、排泄する瞬間がよく見えるように脚を大きく開くように命じた。町子が辛そうな表情でこの命令に応じると「そうだ、なかなかいい眺めだ」と相手を賞賛する思いやりも見せている。
町子の夫[編集]
- 銀行員。氏名や年齢は不明。町子と愛人の、現在の不倫関係やSMプレイには気づいていない。
脚注[編集]
- ↑ すでに愛人とのデートが数回に及ぶことは、フォトストーリー中の町子の衣装が一律でないことからわかる。
- ↑ 丸裸をきびしく緊縛されながら1000ccの高圧浣腸を施される際の、いかにも陶然とした町子の表情など。
- ↑ フォトストーリーに登場する屋内の情景は、一貫して同一のものらしい和室。どこかの連れ込み宿か、愛人の自宅か、あるいは夫が留守中の町子の自宅かは特定できない。
- ↑ 苦しそうなその表情から、町子にはふだんは喫煙の習慣がないものとわかる。
- ↑ 着衣姿の町子を柱に縛り付けたまま、右足のみを天井から吊り上げ、パンティもしくは性器が下から丸見えになるようないやらしいポーズもとらせた。
- ↑ 100ccサイズ。
- ↑ 縁が少し錆びている、使い込んだ見た目のもの。
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