韓国
大韓民国(だいかんみんこく、ハングル: 대한민국、英: Republic of Korea)、通称韓国(かんこく、ハングル: 한국、英: South Korea)は、東アジアに位置する共和制国家。首都はソウル特別市。
2020年時点人口:5184万人
主要20か国(G20)、経済協力開発機構(OECD)、開発援助委員会、フランコフォニー国際機関、主要債権国からなるパリクラブのメンバー。国際通貨基金における先進国である。
2020年における平均賃金は4万2156ドル(USD)、平均世帯所得は6125万ウォン(約634万円)。社会構造は、急激な経済成長(世界最貧国→先進経済大国)がもたらした教養面における極端な世代間知的格差に特徴づけられる。近年は教育に力を入れており、人間開発指数は『極めて高い』を記録。
憲法上は「朝鮮半島及び付属島嶼全域」の22万4000km2(日本の本州と同規模)を領土とするが、北緯38度以北は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が実効支配している。森林と農地で国土の約81%を占め、平野部は少ない。首都ソウルへの一極集中の傾向が強く、2021年における都市圏人口は国民の50 %を超える2604万人であり、都市圏内総生産は世界4位、東京都の都内総生産と同規模である。
国名[編集]
正式名称[編集]
正式名称は、ハングル表記: 대한민국、漢字表記: 大韓民國。
1948年5月10日の総選挙で制憲国会が構成された後、同年6月23日に国号の採決が行われ、独促国民会が推す「大韓民国」が新国家の国号に決定した。大韓民国の国民は自国の国号を「大韓民国」、「韓国」などと呼び、自国を呼称する場合、よく「我が国(우리나라、ウリナラ)」と呼ぶ。
ヨーロッパ諸語でのコリア(Korea)はマルコ・ポーロの『東方見聞録』における「高麗(고려 [koɾjʌ]、コリョ)」に由来する。現在、大韓民国の公式英語名はRepublic of Koreaと呼ばれる。
大韓民国のヨーロッパ諸語の呼称は Republic of Korea(英語)を公式に使用しているが、略称としてSouth Korea と表記されることも多い。
旗の由来[編集]
太極旗とも呼ばれる。白地が国土を、円が国民を、四つの四角い記号が政府を意味する。白は平和の精神、中央の円は太極といって宇宙を表していて、青は陰を、赤は陽を示し、陰陽が一つとなって万物を創造することを表している 記号は易の掛で、乾☰・ 坤☷と坎☵・離☲が一対になって万物の対立と均衡を示している。
日本における呼称[編集]
日本語表記は、大韓民国。略称は、韓国。ただし、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府を「朝鮮の合法な政府」として支持する者(朝鮮総聯など)や共産趣味(チョソンクラスター)の間では、またはという呼称が使用される。また大韓帝国を韓国とも言った。
大韓民国の建国からしばらくの日本では、「韓国」のほかに「南朝鮮」「南鮮」などの呼称も一般的であった。1965年の日韓基本条約締結で国交が樹立されてからは「大韓民国(韓国)」の呼称も使用されるようになるが、メディアなどでは「南朝鮮・大韓民国」と二つ並べて呼称されることが多かった。1980年代半ば以降、「南朝鮮」「南鮮」の呼称は公式の場面でほとんど用いられない。また日本共産党では、南北が国際連合へ加盟するまで及びそれ以降数年間は、「どちらかが全体を代表するという響きがない」として用いていたことがあった。日本語での伝統的な異称としては「高麗(こま、「狛」とも表記)」があり、「こまひと(高麗人)」といえば朝鮮半島の人々の異称であった。