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鋼の錬金術師

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鋼の錬金術師』(はがねのれんきんじゅつし、英題:FULL METAL ALCHEMIST)は、荒川弘による日本の漫画作品。また、それを原作とした派生作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2001年8月号から2010年7月号まで連載された。全108話。同年10月号には番外編が掲載された。略称は、『ハガレン』。

2019年4月時点で国外累計発行部数は1640万部を、2021年7月時点で全世界シリーズ累計発行部数は8000万部をそれぞれ突破し、SQUARE ENIX発行のコミックスとしては最高記録となっている。

連載終了から7年後にあたる2017年6月12日更新分からガンガンONLINEにてリバイバル連載がスタートした。

概要[編集]

錬金術が存在する架空の世界を舞台としたファンタジー漫画(作品の帯などでは「ダーク・ファンタジー」であるとされる)。物語の世界は、19世紀の産業革命期のヨーロッパを題材にしている。ダーク・ファンタジーがテーマとなる漫画作品であるにもかかわらず、世界観などの雰囲気が暗くなりすぎないイベントシーンなどに評価が高く、エニックスお家騒動により主要作品を次々と失って低迷していた『月刊少年ガンガン』の売上・発行部数にも貢献し、連載終了後は月刊少年ガンガンの発行部数が大幅に急落するなど、反響が大きかった作品ともいえる。また、連載終了時点で『月刊少年ガンガン』の連載中作品の中では最長連載された作品である。

最終回が掲載された2010年7月号は、通常の2割増しの発行部数であったにもかかわらず完売(スクウェア・エニックス発表)したため、最終回が同年9月号にも再び掲載されるという異例の事態となった。また、最終巻の27巻は初版発行部数152万部を記録し、SQUARE ENIXのコミックとしては史上最高記録となった。

公式でもよく用いられる略称は「ハガレン」。また、英語版タイトルの「Fullmetal Alchemist」(2009年アニメシリーズの副題にもなっている)の頭文字を取って「FA」、「FMA」と呼ばれることもある。「Fullmetal」という語は和製英語であり、本来は「Full Metal」と分けて表記する。

内容
  • 作者がリハビリセンターの交通整理のアルバイトをしていた時に得た義手の知識や、等価交換の概念などが、『鋼の錬金術師』の源流となっている。
  • 作中において、「死生観」や「人間の定義」が大きく取り上げられているが、これは作者自身が幼少のころから、動物の生き死にやクローン問題を見てきていることと、幼馴染が目の前で亡くなったことが大きいとインタビューで答えている。

ストーリー[編集]

幼少期から錬金術を学んでいた兄エドワード(エド)と弟アルフォンス(アル)のエルリック兄弟は、流行り病で亡くなった母を生き返らせるため、人体錬成という禁忌を犯す。しかし母の錬成には失敗し、「対価」としてエドは左足を、アルは全てを失うが、エドは自らの右腕を対価にアルの魂だけを取り戻す。その反動で「真理の扉」の前に飛ばされたエドは「『世界』『宇宙』あるいは『神』あるいは『真理』あるいは『全』あるいは『一』」と名乗る者に会う。

エドは右腕と左足を機械鎧で補い、アルは鎧を新たな体として生きることとなり、二人は「対価」として失った肉体を取り戻すため、錬金術の万能素材賢者の石を探して旅立つ。その過程で機密情報にも触れることができるアメストリス国の「国家錬金術師」の資格を取ったエドはの二つ名を与えられる。

旅の途中、焔の錬金術師の二つ名を持つ軍人ロイ・マスタング大佐や彼の部下たちに助けられ、またある時は錬金術師を狙う謎の男・傷の男(スカー)やホムンクルスのラスト、グラトニー、エンヴィーとの戦いを繰り広げることになる。そんな中、賢者の石について探っていたマスタング大佐の部下ヒューズ中佐が真相に気づき、しかし口封じにエンヴィーに殺害される。

艱難辛苦の末エドたちは賢者の石の研究者の研究資料を入手し解読するが、賢者の石の材料が大量の生きた人間であると知って愕然とし、肉体を取り戻すのに賢者の石は使わないと誓う。

他方、マスタング大佐はホムンクルスたちとの戦いを経て、大総統キング・ブラッドレイがホムンクルスだと気づき、軍そのものが陰謀に巻き込まれていると推測する。

エルリック兄弟はホムンクルスを作ったお父様に会い、恐ろしい陰謀が張り巡らされていることに気付く。アメストリス国の全体に密かに「国土錬成陣」が仕掛けられており、アメストリス国そのものを犠牲にする錬金術が、お父様やその手先であるブラッドレイによって長い時間をかけて準備され、後は決行日たる「約束の日」を待つばかりとなっていた。しかし兄弟より以前からお父様の陰謀を知り、その計画を阻止しようとする者たちもいた。行方不明だったエルリック兄弟の父ヴァン・ホーエンハイムと、その協力者たちである。エルリック兄弟、スカー、マスタング、オリヴィエ少将、スカー、皇位継承のため賢者の石を求めて東方から来た錬丹術師のリンやメイなどが手を組み、お父様を迎え撃つこととなる。

「約束の日」、お父様は人柱として「真理の扉」を見た錬金術師5人、エルリック兄弟、兄弟の師匠イズミ・カーティス、ホーエンハイム、マスタング大佐を集める。その後アメストリス全土を覆う皆既日食に合わせて国土錬成陣を発動させ、アメストリス国民全員の魂を犠牲に、お父様は神の力を手に入れる。ホーエンハイムたちによる錬丹術を用いた逆転の錬成陣により、アメストリス国民の魂は取り戻されたものの、お父様は神の力を手に入れたままで、それを維持するには賢者の石、すなわち生きた人間の魂を消費する必要があった。

お父様とエドたちの激しい戦いの最中、暴走を始めた神の力を抑え込むべくお父様は、身動きの取れなくなったエドへ迫る。それを見たアルは、自分の魂を対価にエドの失った右腕を再生させ、エドに反撃の力を与えた。そして神の力が不安定になっていたお父様との戦いの末、エドはお父様を撃破する。それらの戦いは、表向きはアメストリス軍上層部の暴走と言う形で決着した。そしてエドは最後の錬成を行い、自身の錬金術の能力(真理の扉)を対価に、アルの全てを取り戻す。

戦いが終わり、故郷に戻ったエルリック兄弟は、多くの犠牲者に報いるべく、新しい錬金術の在り方を模索すると決める。そこでアルは錬丹術を学ぶため東方へ、エドはさらに錬金術を研究するため西方へ、旅立った。



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