鋳造
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鋳造(ちゅうぞう、英: casting)とは、金属加工法のひとつで、原材料(主に鉄・アルミ合金・銅・真鍮などの金属)を、融点より高い温度で熱して液体にした後に型に流し込み、冷やして目的の形状に固める加工方法である。鋳造を行う工場などの施設を鋳造所(ちゅうぞうじょ、英: foundry)と呼ぶ。
鋳造に使用する型を鋳型(いがた)、鋳造して作った製品を鋳物(いもの)という。英語でcastingといえば、鋳造と鋳物の双方を指す。鋳造による製造物は、原材料の金属により鋳鉄、鋳鋼などと呼ばれる。
これに対し、金属をハンマーなどで叩いて変形させる加工方法を鍛造といい、いずれも人類の歴史の中で古くから利用されてきたものである。
概要[編集]
古代からある加工方法で、砂を型に利用した砂型鋳造は寺の梵鐘の製造などに用いられていた。現在でも、大量生産品の鋳造に幅広く用いられている。砂型で製造したものは表面のざらつきが大きく、そのまま機械部品として使えないため、仕上げ加工を行うことが一般的である。
一方、工芸品等の製作では、石膏型を使うことが多い。石膏型鋳造では原形を蜜蝋等の高温で溶ける材料で制作し、原形を石膏で塗り固めた後、加熱によって原形を除去して材料を流し込む。この方法では砂型に比べて表面のざらつきが小さく、型の合わせ目がないため、後処理が容易になる。
また、金型を用いた金型鋳造もある。金型は高額だが、精度の高い大量生産が可能なため、工業製品の生産などに用いられる。