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遠音の海 ~トオネノウミ~

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『遠音の海 ~トオネノウミ~』(とおねのうみ ~トオネノウミ~)は、こにし桂奈による小説作品。2017年7月4日から2017年9月27日までウェブサイトエブリスタ上に連載されたオンライン小説

概要[編集]

旬の素材をつかい、店主の一楽が、主人公に料理法の解説をするなど、グルメ小説的な形式をとっている。また、主人公は深刻な状況にあり、物語の終盤まで、その真相は明かされない。

あらすじ[編集]

不治の病で鎌倉を訪れた西浄貴和美は、小町通りで人間の言葉を話す不思議な猫、「天糺」と出会う。彼の誘いで、鎌倉の地場野菜をつかう創作料理屋「三糺(さんきゅう)」にやってきた。ここは、観光マップにも載っていない店だった。余命宣告を受け、ふさぎがちな貴和美の心。 店主の土方一楽は、旬の食材を使う料理を通じて、彼女の興味を引き、明るく前向きな気持ちを、引きたてようとする。やがて貴和美は、秘かにつけていた自分の『夢日記』を、何者かが読んでいた形跡に気づく。

登場人物[編集]

西浄貴和美(さいじょう きわみ)

病気回復の祈願で、鎌倉に来た。料理屋「三糺」の店主・一楽と、出会った初日に、江ノ島デートに誘われる。余命の短いことを打ち明けるが、「僕も君と一緒に悩もう」の一言で交際を決意した。20歳。

土方一楽(ひじかた いちらく)

料理屋「三糺」の店主。「命をあざなう料理をつくりたい」。という想いをこめて、屋号をつけるほど、食材にとことんこだわる。25歳。

天糺(てんきゅう)

小町通りで貴和美に声をかけた、赤い首輪のしゃべる茶トラ猫。自分を「ミー」と称する。貴和美の、一楽に対する恋心を見透かし、デートに誘うよう背中を押したりして、ふたりの仲を近づけようとする。名前の由来は、世話好きで、いつも他の猫を見守っているので、『天』。店の屋号から『糺』の一文字をとってつけられた。義侠心に溢れた、『漢猫』。

風糺(ふうきゅう)

三毛の子猫で、甘え盛り。名前の由来は、風のようにクルクル動くところから、『風』の字をつけられた。

山糺(やまきゅう)

デブで、太く長い尻尾をもつ、白黒のぶち猫。ぐーたらな性格。名前の由来は、いつも腹を出して、『山』のように寝ているところから、つけられた。お腹を撫でられるのが好き。

左貫実(さぬき みのる)

小・中学校が一緒だった、一楽の幼なじみ。鎌倉野菜を栽培する農家で、契約店である「三糺」に、少量多品種の鎌倉野菜を、直接販売している。

左貫華津芽(さぬき かつめ)

実のいとこで、色の白い丸顔、額を全開にした短髪。佐貫の母親が、見合いの相手として、一楽に対し強く推薦する。外資系ホテルで、経営コンサルタントをしている。気が強く、行動力があり、見合い話の翌日には店を訪れ、頼まれもしない助言をしたあげく、一楽と 天糺を怒らせ、追い払われる。

朗玄(ろうげん)

三枚寺の僧侶。そのため坊主頭だが、ファッションはラッパー風の、恐ろしげな外見。初対面の貴和美に対して、「この店にも、一楽にもふさわしくないから出て行け」と言い放つ。さらに店の外で貴和美を待ち伏せして、ふたたび一楽にも店にも近づくな、と脅迫するが、猫の天糺に阻止され逃げた。後日、理由を明かして貴和美に謝罪し、和解した。福美のことが好きで、学生時代に三回告白して、すべて断られる。一楽が福美と付きあうなら、応援できると思っていたのが、貴和美の出現に逆上した理由のひとつ。そして、一目で彼女の境遇を、見抜けたからでもある。

栄福美(さかえ ふくみ)

初対面のときの貴和美の印象で、「焼けた肌に花柄のリゾートワンピースがよく似合っている」女性。貴和美を、店から追い出そうとした朗玄の頭を、自分の胸の谷間に押しつけて止め、貴和美には窒息していると見えたことから、メリハリのあるスタイルらしい。昔から、一楽のことを愛している。


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