遠州鉄道
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遠州鉄道株式会社(えんしゅうてつどう、英: Enshu Railway Co., Ltd.)は、静岡県浜松市で鉄道路線1路線(遠州鉄道鉄道線)と、静岡県遠州地方を中心としたバス事業を運営している会社である。関連事業として不動産、保険、介護事業も営む。略称は遠鉄(えんてつ)。本社は浜松市中央区旭町に所在し、鉄道営業所は浜松市中央区西ヶ崎町686-1(遠州西ヶ崎駅構内)にある。
かつては普通鉄道路線として奥山線、前身の遠州電気鉄道時代には軌道線として中ノ町線、笠井線も有していたが、1964年に奥山線を廃止した後は鉄道線(旧称:西鹿島線/二俣線)が残るのみである。また浜松市街では幾度か路線変更が行われている。広義の鉄道事業に含まれる索道路線としてはかんざんじロープウェイも保有している(運行は子会社の遠鉄観光開発に委託)。
歴史[編集]
- 1907年(明治40年) - 浜松鉄道株式会社(初代)設立。
- 1908年(明治41年) - 浜松鉄道株式会社が大日本軌道株式会社に吸収され浜松支社となる。
- 1909年(明治42年)
- 3月3日 - 中ノ町線(遠州馬込駅 - 中ノ町駅)開業。
- 12月6日 - 鹿島線(後の二俣線、現:鉄道線)開業。
- 1911年(明治44年) - 浜松軽便鉄道株式会社設立。
- 1914年(大正3年)
- 4月7日 - 笠井線(遠州西ヶ崎駅 - 笠井駅)開業。
- 11月30日 - 浜松軽便鉄道が元城駅 - 金指駅間で開業。
- 1915年(大正4年)4月24日 - 浜松軽便鉄道株式会社が浜松鉄道株式会社(2代目)に社名変更。
- 1919年(大正8年)10月12日 - 遠州軌道株式会社設立。大日本軌道浜松支社の路線を継承。
- 1921年(大正10年)8月23日 - 遠州軌道株式会社が遠州電気鉄道株式会社に社名変更。
- 1923年(大正12年)
- 4月1日 - 二俣線(現:鉄道線)を改軌・電化。
- 4月15日 - 浜松鉄道全線開業。
- 1925年(大正14年)4月8日 - 中ノ町線・笠井線を浜松軌道株式会社として分離。
- 1927年(昭和2年)
- 1月17日 - 浜松軌道株式会社が浜松電気鉄道株式会社に社名変更。
- 9月1日 - 二俣線(現:鉄道線)全線開業。
- 1937年(昭和12年)2月18日 - 浜松電気鉄道の中ノ町線廃止。
- 1943年(昭和18年)11月1日 - 遠州電気鉄道株式会社など6社が合併して遠州鉄道株式会社設立。
- 1944年(昭和19年)12月10日 - 浜松電気鉄道の笠井線廃止。
- 1947年(昭和22年)5月1日 - 浜松鉄道株式会社を合併し、同社の路線を奥山線(遠鉄浜松駅 - 奥山駅)とする。
- 1963年(昭和38年)5月1日 - 奥山線(気賀口駅 - 奥山駅)廃止。
- 1964年(昭和39年)11月1日 - 奥山線全線廃止。
- 1985年(昭和60年)12月1日 - 鉄道線新浜松駅 - 助信駅間高架化(遠州馬込駅廃止)。
- 1986年(昭和61年)12月1日 - 浜松市交通部の事業撤退に伴う市営バス路線の移管が完了。
- 2015年(平成27年)1月1日 - 浜松観光バスを合併。
- 2019年(令和元年)10月 - MaaSアプリ「EMot」(エモット)を使った交通実証実験を小田急電鉄と連携して開始。