足立区
足立区(あだちく)は、東京都の区部北東部に位置する特別区。
概要[編集]
東京都区部(東京23区)の北東部に位置し、隅田川と荒川に挟まれた千住地区と、面積の大半を占める荒川以北の地区に分かれている。かつては陸続きだったが大正期に荒川放水路が建設されて分断された。東京23区最北端に位置している。
足立の地名は、大化の改新(645年)後に制定された地名「武蔵国足立郡」に由来する。現在の足立区から埼玉県北部にまたがる広大な地域で、さいたま市大宮付近に郡衙(政庁)があったという。
荒川の南に位置する千住地区は、江戸時代には日光街道と奥州街道の宿場町「千住宿」であり、古くから賑わっていた。現在は日本有数のターミナル駅である北千住駅を中心として区内随一の繁華街となっている。比較的静かだった東口も、東京電機大学が神田から移転してきたことで活気がでてきた。荒川の北では竹ノ塚が商業の中心地となっていたが、隣の西新井駅前で大規模な再開発が行われて新しい商業施設が開業した。
地理[編集]
地形[編集]
足立区は平たんで川が多いのが特徴である。 特に南部の千住地区・五反野地区・綾瀬地区には海抜0m未満の地域がある。
河川[編集]
- 主な河川と橋梁
- 隅田川:新神谷橋、新田橋、新豊橋、豊島橋、小台橋、尾久橋、尾竹橋、千住大橋、常磐線、つくばエクスプレス、東京地下鉄日比谷線、千住汐入大橋
- 南岸は概ね北区、荒川区であり、北岸の新田、宮城、小台、千住の各地区は、北側を平行して流れる荒川にはさまれた帯状の地域となっている。
- 荒川:鹿浜橋、五色桜大橋(首都高速道路中央環状王子線)、江北橋、扇大橋、西新井橋、千住新橋、千住鉄橋(東京メトロ千代田線、常磐線、つくばエクスプレス)、東武伊勢崎線、京成本線、堀切橋
- 当区内の流域は水害防止のため荒川放水路として隅田川に並行して掘削された人工河川であるため河川敷が広くとられており、氾濫防止のため堤防が高く設けられ、橋の数は交通量に比して少ない。
- 綾瀬川:桑袋大橋、浮花橋、内匠橋、新加平橋、綾瀬新橋、五兵衛新橋、伊藤谷橋、東京地下鉄千代田線、常磐線
- 中川:飯塚橋
- 東岸は概ね葛飾区である。
- 新芝川:入谷大橋、南平大橋
- 西岸は概ね川口市であるが、同市東領家の一部は東岸である。
- 毛長川:中居橋、砂小橋、舎人二つ橋、毛長橋、谷塚橋、東武伊勢崎線、毛長堀橋、水神橋、花畑大橋、鷲宮橋
- 北岸は概ね草加市である。
気候[編集]
- 気温
2004年7月20日区内江北で最高気温42.7℃を記録した。
地域[編集]
町名[編集]
区内の町丁数は268で、これは東京都区部の中で世田谷区の277についで2番目に多い(典拠、東京都総務局統計部人口統計課 編集・発行「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」平成22年1月分、平成22年3月発行、P.22より)。
人口[編集]
2005年に夜間人口(居住者)は622,500人であるが、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は539,309人で昼は夜の0.866倍の人口になる。通勤者で見ると区内から区外への通勤者は153,863人、区外から区内への通勤者は87,847人と労働人口の通勤では区内から区外へ出る通勤者の方が多い(東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行140,141ページ。国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)。
- 総人口690,114人、総世帯365,583
- 住民基本台帳 世帯数365,583(男328,476人、女325,590人、男女計654,006人)
- 外国人登録数 世帯数24,835(男17,039人、女19,009人、男女計36,048人)
足立区公式サイト「足立区の町丁別の世帯と人口(最新版)」2023(令和5年)1月1日現在 による