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西武ドーム

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西武ドーム(せいぶドーム)は、埼玉県所沢市にあるドーム球場。プロ野球・パシフィック・リーグ(パ・リーグ)の埼玉西武ライオンズが専用球場(本拠地)として使用している。

埼玉県南西部の狭山丘陵に立地し、周囲を緑に囲まれたロケーションの中に位置している。2022年3月からは埼玉県上尾市に本社を置く通信販売企業のベルーナが命名権を取得しており、名称をベルーナドームとしている。

施設は西武鉄道が所有し、株式会社西武ライオンズが運営管理を行っている(一部の施設運営・管理・警備・清掃業務は協栄などに外部委託)。

当初は屋根が無い西武ライオンズ球場(せいぶライオンズきゅうじょう)だったが、のちに屋根を架設してドーム球場となった。ドーム架設以前は西武球場の通称表記が多用されており、最寄駅の駅名である西武球場前駅の名称はドーム架設後も変わっていない。

特徴[編集]

平地にスタンドなどの構造物を建設するのではなく、丘陵地を掘り下げて構造物を設置する手法が用いられており、掘り下げ部の斜面を利用してスタンドが設けられている。掘り下げ式のため、観客は外野バックスクリーン後方の中央口から入場し、外野スタンド外周のスロープ状の通路を経由して、各座席へ誘導する動線が取られている。そのため、バックネット周辺の座席へ向かうにはスタンドを概ね半周することになるが、ネット裏のボックスシートを利用する観客には専用の出入口が別途設置されている。

現存するドーム球場の中で最も低コストで造られ、最も環境に配慮した球場として、西武グループでは「自然環境共存型スタジアム」としてPRを行っている。また、狭山丘陵の豊かな自然を活かした部分などが評価され、埼玉県庁が優れた景観の建造物等を表彰する「彩の国景観賞」を1999年に受賞している。

壁面が無いため、日本で唯一「場外ホームランの出るドーム球場」である。(開閉式の屋根のあるドーム球場を除く)2001年から2007年まで西武ライオンズに所属していたアレックス・カブレラは、しばしば場外弾を打っていた。また天候条件によっては上段の客席まで雨が吹き込み、雷鳴も屋外と変わらない大きさで聞こえる他、ナイターの試合では虫が多く集まってくるという。2013年にはカラスに襲われた鳩がグラウンドに落下し、試合が中断したこともある。

内陸の狭山丘陵に位置する立地条件から春先や秋口は寒く、夏場はナイトゲームでも蒸し暑い。ドーム化によって日差しが遮られ、熱気や湿気がこもりやすくなったため、この傾向はより顕著になった。春先や秋口、降雨時には寒さ対策、夏場には熱中症対策が必要になる。2024年夏にはファンに対して氷嚢の販売と氷の無料提供サービスも実施されるほどである。強制的に換気を行う設備が設けられていない(外気を取り入れる大型扇風機を複数設置しているが、効果は限定的である)ことから、降水時には湿気がこもり、時にはフィールド内に霧が立ち込める。壁面がないため、デーゲーム時には日が差し込む。暑さが厳しいことから、他の全天候型のドームと異なり、夏場にはデーゲームの開催をしていない。近年は酷暑の影響から暑熱対策面で識者からも問題が指摘されており、選手からは「夏はサウナでプレーしているような感覚」とも言われ、熱中症が疑われる症状で途中交代する事態も起きていることから、空調が効く様に完全にドーム化するか屋根を外すかといった改築面での対策を求める意見もある。

分煙面では2021年に喫煙所は獅子ビル屋上に移動し、分煙状況は改善された。ただ、以前はドームの屋根内には消防法上の規定により、喫煙所を設置できないため、内外野共に屋根に覆われない部分に喫煙所を設置していた。しかし、喫煙室など空調を備えた別棟は設けておらず、露天のまま灰皿を設置しただけの簡素な形式のため、風向きによってはタバコの煙が通路やスタンドに流れ込むこともあり、完全分煙化には至っていなかった。

2008年度までは他の多くの球場と同じく一塁側ベンチをホームチーム用としていたが、2009年度からは球団事務所、練習場、合宿所等の諸施設に近い三塁側をホーム用として使用している。このベンチ変更に関し、元西武の選手で球団職員の髙木大成も前述のように各種施設が三塁側寄りに集中していることや観客の入退場時の動線を確保する点、各種店舗・設備が一塁側より充実している点などライオンズファンに対するサービス改善に加え、三塁側ベンチ裏に西武の選手用サブロッカールームを新設することが主な目的だった旨を説明している。西武のメインロッカールームはバックネット裏上段の棟内に設けられているためベンチから遠く、選手からもベンチ裏にロッカールームの設置を求める要望がかねてから寄せられていたものの、スタンドの構造上の問題で一塁側ベンチ付近はスペースの確保が困難なことから、構造的に余裕があった三塁側ベンチに各種設備を設けることになった。

交通機関[編集]

  • 西武狭山線・山口線(レオライナー)西武球場前駅下車すぐ
    狭山線は、定期列車として西所沢駅発着列車が運転されているほか、池袋線直通池袋駅発着列車も運転されている。山口線は多摩湖駅発着であるが、同駅で多摩湖線国分寺駅方面と連絡している。試合当日は狭山線・山口線・多摩湖線とも増発されるほか、狭山線は土日祝を中心に池袋線所沢駅方面(西武新宿線内発着列車および地下鉄有楽町線新木場駅始発列車・みなとみらい線元町・中華街駅始発列車を含む)から臨時直通列車が多数運転される。また、池袋駅・所沢駅・西武球場前駅のみに停車する臨時特急「スタジアムエクスプレス(ドーム)」が運転される。
    野球以外のイベントにおいても「ローズエクスプレス」(国際バラとガーデニングショウ)、「MISATO TRAIN」(渡辺美里コンサート、2005年まで)などの臨時特急列車が運転されることがある。
    コンサート時の臨時ダイヤの時には野球開催日に比べ、早い時間帯より池袋線からの直通運転が実施され、池袋線定期列車を補完する形で狭山線区間運用の運行間隔が短縮される。なお、新宿線からの直通列車は運転されない。
    試合終了後の池袋方面行きの一部列車は、試合が終了する時間帯に合わせたパターン輸送を行っている。これは、沿線に阪神甲子園球場がある阪神電気鉄道の輸送方法を模範としており、西武グループの球団取得直後に観客輸送のノウハウを阪神から学んでいる。また、コンサート終了時のパターンダイヤも存在している。
  • 立川駅・玉川上水駅・上北台駅よりプロ野球公式戦のうち、土・日・祝日の一軍公式戦開催日のみ臨時バスを運行(西武バス、立川バス)。なお、往路は最初の3便だけ立川駅北口始発、復路は全便上北台駅、玉川上水駅北口経由での立川駅北口行きとなる。2023年シーズンより、帰りのバスのりばをブルーパーキング内に変更している。
  • 東京都内から車の場合、青梅街道(東京都道5号新宿青梅線)芋窪交差点から北方2 km。
  • 埼玉県内から車の場合、圏央道入間インターチェンジから10 km。関越自動車道所沢インターチェンジから12 km。
    有料駐車場はA・ブルー(旧B)・レッド(旧C)・グリーン(旧D)の4つがあるが、プロ野球開催時はA駐車場は球団及び報道関係者専用となっており一般利用不可。ブルーパーキングはボックスシート購入者の特典駐車場となっているため、そのためのスペースを予め確保した状態で開放される。そのほか民間の駐車場もある。


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