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目的

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目的(もくてき、希: τέλος, テロス、英: goal)とは、成し遂げようとすることがら。行為の目指すところ。

概説[編集]

プラトンは、イデア論を唱えた。これは「観念や物質が合目的的に形成されるという考えを基礎にしていたという。

アリストテレスは『自然学』において、ものごとの原因について解説し、質料・形相・作用・目的の四種を挙げた(四原因説)。アリストテレスの『自然学』においては、《目的》は四つの原因のひとつである。

『自然学』第二巻第三章では次のように記述されている。

「物事の終り、すなわち物事がそれのためにでもあるそれ(目的)をも原因と言う。たとえば、散歩のそれは健康である、というのは、「人はなにゆえに[なんのために]散歩するのか」との問いにわれわれは「健康のために」と答えるであろうが、この場合にわれわれは、こう答えることによってその人の散歩する原因をあげているものと考えているのだから。なおまたこれと同様のことは、他の或る(終わりへの)運動においてその終わり(目的)に達するまでのあらゆる中間の物事についても、たとえば痩せさせることや洗滌することや薬剤や医療器具など健康に達するまでの中間の物事についても、言える。というのは、これらはすべてその終わり(すなわち健康)のためにある物事だから。ただし、これらのうちでも、その或る物事(前の二つ)は行為であるが、他の或る物事(後の二つ)はそのための道具である(そして道具はさらに行為のための手段である)という差別がある。」

アリストテレスは、質料が形相を実現していくなかで高まっていく過程をもって、万物が一定の目的の実現のために存在する、という説をたてた[要出典]。たとえば、ポリス的生物(Zoon politikon)にある目的は、「ポリス内でのみ可能な、良き生の実現とされた。アリストテレスの場合、目的は個人の自己決定によるものではない。「神的なものに与ることが、自由意志を超えた必然の目的とされた。

トマスにおいては、神によって目的が与えられるという考えに至り、そこから神の存在を証明しようとする試みもでてきた。

ライプニッツの予定調和説もこの系譜に属す。

目的法学[編集]

法学においては、ルドルフ・フォン・イェーリングが、目的は個人的目的と社会の目的の2種類に分けられる、とし、個人的目的は個人のエゴイズムで、等価交換を媒介にして経済生活や私法生活を生み出し、社会の目的は共同体を維持することであり、そのためには等価交換とともに強制が必要であり、これが国家および法を生み出す、と考えた。

この考えを基盤とした法学の傾向を目的法学という。

健康と目的[編集]

2016年2月/ 3月の心身医学:Journal of Biobehavioral Medicineの報告によると、より高い目的意識を持っている人も長生きする傾向がある。研究者は、136,000人以上を対象とした10の研究をレビューし、人生の目的と死亡または心血管疾患のリスクとの関係を評価しました。参加者は平均年齢67歳で、約7年間追跡された。まだ強い目的意識を持っていると報告した人の死亡リスクは約20%低かった。また、心臓発作や脳卒中のリスクも低くなった。研究者たちは、目的意識がストレスをよりよく管理し、よりアクティブなライフスタイルを促進するのに役立つかもしれないと推測した。

人生と目的[編集]

西田文郎は人生における目的の働きを自著で次のように説明した。

  • 目的が無くなると、努力が無意味に思えてくる
  • 目的が無いと、淋しい人生になる
  • 目的に支えられない目標は、面白くないし楽しくない
  • 目的は、目標を具体化し、面白くする

また西田は次のことも指摘した。

  • 人生の目的は、結局「自分を喜ばせる幸せ」か「自分以外を喜ばせる幸せ」のどちらかに行き着く
  • 真の成功者は「自分以外を喜ばせる幸せ」を知っていた

ただし、人生の目的というのは理屈でこねあげるようなものではなく、本当に心で感じなければならないものなので、良い人生の目的を持つためには、いくつかちょっとしたコツがある、と提案している。

コツのひとつは《死》というタイムリミットをイメージすることである。人は皆死ぬのであるが、普段はついそれを忘れてしまっていたりし、死を意識しないと「いつでもできる」などと(誤ったことを)考えてしまう。自分の死をありありとイメージしタイムリミットを意識することは、人生の目的・目標をはっきりさせ、目標に至るまでのプロセスを明確化し、今なすべきことを明確化させる。

今日本に生きている若者の中には、自分は生きるので精いっぱいで死はイメージできない、とか、自分は元気で自分の死はどうもリアルに思えないなどと思えてしまう者もいるかも知れないが、そういう場合は「もしあなたの人生が明日終わるとしたら、今日あなたは何をするか?」と問われたと想像すればよい。

ちなみにスティーブ・ジョブズは次のように自問する習慣を持っていた。

今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることを本当にやりたいか?


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