You can edit almost every page by Creating an account. Otherwise, see the FAQ.

甲斐拓也

提供:EverybodyWiki Bios & Wiki
移動先:案内検索

甲斐 拓也(かい たくや、1992年11月5日 - )は、大分県大分市出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。福岡ソフトバンクホークス所属。

2016年までの登録名は「拓也」。日本シリーズでMVPを受賞した最初の育成ドラフト出身選手で、千賀滉大と共に育成出身選手史上初のオリンピック代表選手に選出された。

また、NPB史上初・パシフィック・リーグ唯一の育成選手出身のシーズン2桁本塁打達成者。

経歴[編集]

小学校1年生の時に3歳年上の兄の影響で野球を始めた。兄は第89回全国高等学校野球選手権大会に楊志館高校のエースとして出場している。中学時代は「大分リトルシニア」に所属し、内野手としてプレーし、田中太一(読売ジャイアンツ入団)とともに全国大会にも出場。

兄と同じ楊志館高校に入学後、捕手へ転向(この時の2年上の先輩マネージャーが『あっこと僕らが生きた夏』のモデルとなった人物である)。2年時から正捕手となった。夏の大分大会は明豊高校との準々決勝で今宮健太に完封負けを喫しベスト8に終わった。高校通算40本塁打のうち3年春から夏にかけて25本量産し、甲子園出場に期待がかかったが、3年夏は初戦の別府羽室台高校に1対4で敗戦し、大分県大会1回戦で姿を消した。そのため、7月下旬時点で野球部を引退、「進路にプロという選択肢なんてあるわけがなかった」状況下で大学進学か就職か、野球を続けるか続けないか決断を下せないままでいたところ、同校野球部監督の宮地弘明が、ソフトバンクの九州担当スカウト福山龍太郎に連絡を入れ、甲斐のプレーを一度見てやってくれないか、と依頼、要望を受けて福山がテストとして甲斐を視察し、スローイングなどが評価されたことと、翌年からソフトバンクが三軍制度を導入するタイミングと重なったこともあり、2010年10月28日のプロ野球ドラフト会議にて福岡ソフトバンクホークスから育成6位指名を受け、12月11日に入団発表を行った。背番号は130。登録名は「拓也」となった。

代表経歴[編集]

2017年10月12日に第1回アジア プロ野球チャンピオンシップの日本代表に選出された。

2019年11月に開催された第2回WBSCプレミア12の日本代表に選出された。

2021年は2020年東京オリンピックの野球競技の日本代表として、全5試合に出場(1試合のみ途中出場)した。正捕手としての役割を果たしたほかに打撃の面でも活躍した。開幕試合のドミニカ戦では、9回裏一死一・三塁の場面でスクイズを決め同点に追いついた。2戦目のメキシコ戦では、2回表二死一・二塁の場面で同点適時打を放った。圧巻は3戦目のアメリカ戦(準々決勝)で、延長10回裏(タイブレーク)の同点の一死二・三塁の場面で、変則的に相手守備陣が内野を5人で守る中、初球を打ち右翼フェンス直撃のサヨナラ打とした。オリンピック全体を通じてもチーム最高の打率.385と侍ジャパンの金メダル獲得に貢献した。

2023年3月に第5回ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表に選出された。中国戦、チェコ戦、イタリア戦で先発出場するなど、主戦捕手の一人として奮闘。打撃面では11打数1安打5三振の打率.091と振るわなかったが、途中出場した準決勝のメキシコ戦では源田壮亮の執念のタッチにつながる送球で盗塁を阻止し、優勝に貢献している。

WBCの優勝により【近藤健介】と共に史上初の国際大会4冠(アジアチャンピオンシップ、プレミア12、オリンピック、WBC)を達成

選手としての特徴[編集]

メジャーリーグベースボール(MLB)トップに匹敵する平均1.83秒・最速二塁送球1.71秒を記録する強肩を武器とし、「甲斐キャノン」の異名を持つ。

遠投は115メートルとプロとしては決して突出してはいないものの、甲斐本人は「動作が速いんだと思うんです」と話している。吉鶴憲治一軍バッテリーコーチ(当時)も「足が速いんだ。ステップワーク。だから捕って素早く投げられる。あと制球の良さ。いかに正確に早く投げられるかが勝負だから」と語っている。身長170cmとプロ野球の捕手としては小柄な体格から、素早い動きを見せている。上記の様に肩に対する高い評価が目立つが、プロ関係者やスカウトからは捕球と動作の評価も非常に高い。2013年末の台湾のウィンターリーグでは、インサイドワークが評価を集めた。なお、「甲斐キャノン」は『機動戦士ガンダム』に登場するガンキャノンとそのパイロットであるカイ・シデンに由来する。

現役時代、ミットを動かすなというフレーミングとは逆の指導を受けた里崎智也は甲斐の守備を12球団ナンバーワンと評しており、若手の頃からも連覇の鍵となる存在と絶賛していた。

谷繁元信も甲斐について「下半身、ステップの使い方とか本当に上手。ほぼ出来上がっている。体の強さも今のところあると思う」と絶賛し、打撃面も「ちゃんと振れば、(打球が)飛んでいきますからパンチ力もある」と述べている。

「プレーでは良かった事よりも後悔することの方が印象に残っている」と言い、試合で勝ったことよりも配球ミスを悔やむ甲斐に対し、野村克也は「そういうのをちゃんと覚えて反省している」と称賛している。野村は「人は成功してもその理由を考えない」とし、日本シリーズに勝っても失敗した理由を考える甲斐の事を「間違いないね、名捕手になるね」と評価し、「失敗が糧になって良いキャッチャーになる」と太鼓判を押した。

2018年現在愛用しているキャッチャーミットは、2015年に、甲斐は憧れていたものの当時話したことも面識もなかった炭谷銀仁朗(当時埼玉西武ライオンズ)にいきなり話しかけ、ミットを譲ってもらえないか懇願し譲り受けたものである。ポケット部分が浅いためキャッチングが非常に難しいが、ボールを握りやすくキャッチングからスローイングにスムーズに移行できるという。

北九州市民球場との相性が良い。2017年7月19日の対西武戦では自身初の2打席連続本塁打を打った。また、2021年4月20日の楽天戦では自身最多の1試合5打点を記録し、通算打率は.500である(2021年4月20日試合終了時点)。

人物[編集]

  • 愛称は「甲斐キャノン」「タク」。
  • 守備につく際には必ずホームベース付近のグラウンドをしっかりと慣らし、最後に指でグラウンドに「」の一文字を記すことを毎イニング続けている。
  • 母子家庭で育ったため母思いであり、同じ境遇を持つ野村克也と対談した際も「お母さんのためにも頑張ってあげなきゃね」との激励に「母のためにと思ってずっと頑張ってこれました」と語っており、高校生時代から著書を読みあさるほど野村は捕手としての「教科書」としても尊敬する存在。その野村からは、2017年頃に甲斐と会った時に「次は君に19をつけてもらいたい」と直々に「背番号19の後継に指名」されたことがあり、そこから19を付けることを意識し始めたという。そして2020年シーズンから背番号19を背負うことになった。母は大分市内で個人タクシーの運転手をしており、車のナンバープレートの番号をかつての甲斐の背番号と同じ「・・62」にしている。
  • 2018年3月30日に育成選手時代の2013年から交際していた女性と結婚、同年10月10日には長男が誕生。
  • 東京オリンピック 野球日本代表(侍ジャパン)として金メダルを獲得した栄誉をたたえ、2021年12月27日、大分市のJR大分駅構内の大分駅内郵便局前に記念のゴールドポスト(第40号)が設置された(ゴールドポストプロジェクト)。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

塁 打

塁 打

塁 打

塁 死

殺 打

塁 率

打 率

O

P S

2014 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2015 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2016 13 7 6 1 1 1 0 0 2 1 0 0 0 0 1 0 0 4 0 .167 .286 .333 .619
2017 103 257 207 30 48 8 3 5 77 18 4 0 22 0 26 1 2 68 2 .232 .323 .372 .695
2018 133 363 314 27 67 13 1 7 103 37 2 1 23 0 26 0 0 79 6 .213 .274 .328 .602
2019 137 454 377 42 98 15 0 11 146 43 9 4 23 3 50 0 1 114 9 .260 .346 .387 .733
2020 104 360 289 44 61 15 0 11 109 33 4 4 22 3 43 0 3 80 7 .211 .317 .377 .694
2021 143 479 405 42 92 15 0 12 143 44 6 6 26 2 44 0 2 142 7 .227 .305 .353 .658
2022 130 405 323 25 58 9 1 1 72 27 1 3 38 1 38 0 5 85 9 .180 .275 .223 .498
2023 139 420 366 35 74 16 1 10 122 44 0 0 18 2 31 0 3 117 5 .202 .269 .333 .602
通算:10年 904 2745 2287 246 499 92 6 57 774 247 26 18 172 11 259 1 16 689 45 .218 .301 .338 .639
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 2022年の併殺打は三重殺1を含む

WBSCプレミア12での打撃成績[編集]

塁 打

塁 打

塁 打

塁 死

殺 打

塁 率

打 率

O

P S

2019 日本 4 7 7 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .143 .143 .143 .286

オリンピックでの打撃成績[編集]

塁 打

塁 打

塁 打

塁 死

殺 打

塁 率

打 率

O

P S

2021 日本 5 16 13 3 5 0 0 0 5 3 1 0 1 0 2 0 0 2 0 .385 .467 .385 .769

WBCでの打撃成績[編集]

塁 打

塁 打

塁 打

塁 死

殺 打

塁 率

打 率

O

P S

2023 日本 4 15 11 0 1 1 0 0 2 2 0 0 1 0 3 0 0 5 0 .091 .286 .182 .468
  • 太字は大会最高

年度別守備成績[編集]

捕手

備 率

図 数

盗 塁

塁 刺

止 率

2014 ソフトバンク 1 1 0 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
2016 12 16 2 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
2017 102 635 63 1 1 .999 3 34 23 11 .324
2018 133 770 97 8 16 .991 4 76 42 34 .447
2019 136 1015 101 3 13 .9973 8 76 50 26 .342
2020 104 835 88 3 8 .997 2 61 41 20 .328
2021 143 1118 102 1 15 .999 4 73 40 33 .452
2022 130 965 102 6 8 .994 3 67 44 23 .343
2023 139 931 101 5 10 .995 1 .329
通算 900 6286 756 27 61 .996 25
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 太字年はゴールデングラブ賞受賞年

表彰[編集]

NPB
  • ベストナイン:3回(捕手部門:2017年、2020年、2022年)
  • ゴールデングラブ賞:6回(捕手部門:2017年 - 2022年)※捕手として6年連続は城島健司に次ぐ歴代2位。捕手として6回は伊東勤、城島に次ぐパ・リーグ3位
  • 日本シリーズMVP:1回(2018年)
  • 最優秀バッテリー賞:1回(2020年 投手:千賀滉大)
  • 月間最優秀バッテリー賞:2回(2020年10月 投手:千賀滉大、2021年6・7月 投手:ニック・マルティネス)
国際大会
  • オリンピックの野球競技・ベストナイン:1回(捕手:2021年)

記録[編集]

初記録
  • 初出場:2014年6月7日、対広島東洋カープ4回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回裏に捕手で出場
  • 初打席:2016年6月16日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、9回表に鶴岡慎也の代打で出場
  • 初安打・初打点:同上、中澤雅人から左越適時二塁打
  • 初先発出場:2017年4月2日、対千葉ロッテマリーンズ3回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、8番・捕手で先発出場
  • 初本塁打:2017年5月2日、対埼玉西武ライオンズ4回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、2回裏にアレクシス・キャンデラリオから左越満塁
  • 初盗塁:同上、3回裏に二盗(投手:アレクシス・キャンデラリオ、捕手:炭谷銀仁朗)
その他の記録
  • 日本シリーズ6連続盗塁阻止:2018年 ※シリーズ歴代1位(従来の記録は広田順〈1952年〉、藤尾茂〈1958年〉の4)
  • オールスターゲーム出場:3回(2018年、2019年、2021年)

背番号[編集]

  • 130(2011年 - 2013年)
  • 62(2014年 - 2019年)
  • 19(2020年 - )
  • 10(2020年東京オリンピック、2023年WBC)

登場曲[編集]

現在の登場曲[編集]

  • 「あなたに贈る歌」ぱんち☆ゆたか(2018年 - )
  • 「君の太陽」山猿(2020年 - )
  • 「ダンスホール」Mrs. GREEN APPLE(2022年 - )

過去の登場曲[編集]

  • 「世界はまだ君を知らない」阿部真央(2014年 - 2015年)
  • 「Believe in yourself」阿部真央(2016年)
  • 「遥か」GReeeeN(2017年 - 2018年)
  • 「負けてたまるもんか」ぱんち☆ゆたか(2017年5月11日 - 2018年)
  • 「Kernkraft 400」Zombie Nation(2017年日本シリーズ)
  • 「俺たちの明日」エレファントカシマシ(2018年)
  • 「イチブトゼンブ」B'z(2018年)
  • 「あなただけ見つめてる」大黒摩季(2018年)
  • 「ありがとうの輪」絢香(2019年 - 2020年)
  • 「常超」山猿(2019年 - 2020年)
  • 「無口な明日をきらわないで」山猿(2020年)
  • 「ひとりぼっちの夜に」山猿(2020年)
  • 「熱くなれ」大黒摩季(2020年)
  • 「群青」YOASOBI(2021年)

登録名[編集]

  • 拓也(たくや、2011年 - 2016年)
  • 甲斐 拓也(かい たくや、2017年 - )

代表歴[編集]

  • 2017 アジア プロ野球チャンピオンシップ 日本代表
  • 2019 WBSCプレミア12 日本代表
  • 2020年オリンピック野球日本代表
  • 2023 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表


Read or create/edit this page in another language[編集]