王将フードサービス
株式会社王将フードサービス(おうしょうフードサービス、英: OHSHO FOOD SERVICE CORP.)は、中華料理チェーン店「餃子の王将」を展開する企業である。
沿革[編集]
- 1967年(昭和42年)12月24日 - 京都市中京区の四条大宮に王将1号店を出店。京都市内を中心に店舗を展開。
- 1974年(昭和49年)
- 7月3日 - 資本金500万円をもって株式会社王将チェーンを設立。
- 8月 - 滋賀県へ進出。直営1号店(草津店)を草津市に出店。
- 1975年(昭和50年)11月 - 大阪府へ進出。直営1号店(高槻店)を高槻市に出店。
- 1977年(昭和52年)9月 - 京都市山科区に本社を移転。
- 1978年(昭和53年)
- 7月 - 兵庫県へ進出。直営1号店(阪神尼崎店)を尼崎市に出店。
- 12月 - 東京都へ進出。直営第1号店(新宿店)を新宿区に出店。
- 1979年(昭和54年)7月 - 愛知県へ進出。直営1号店(新瑞穂店)を名古屋市瑞穂区に出店。
- 1980年(昭和55年)
- 7月 - 株式会社餃子の王将チェーンに商号変更。
- 11月 - 福岡県へ進出。直営1号店(西新店)を福岡市早良区に出店。
- 1985年(昭和60年)
- 1月〜12月 - 静岡県、石川県、福井県にもそれぞれ出店。
- 12月 - 王将食品株式会社、株式会社王将商事、株式会社ビーピーエーシステム餃子館の3社を合併。
- 1987年(昭和62年)1月 - 和食事業へ進出。大阪府豊中市で寿司店を展開した後、いけすの王将などを出店[要出典]。
- 1989年(平成元年)10月 - 香川県へ進出し、高松市に1号店を出店。
- 1990年(平成2年)
- 6月 - 山口県へ進出し、1号店を含めFC4店を出店[要出典]。
- 9月 - 鳥取県へ進出し、1号店を出店[要出典]。
- 12月 - 株式会社王将フードサービスに商号変更。愛媛県へ進出(その後撤退したが、2014年6月16日に再出店)。
- 1991年(平成3年)2月 - 徳島県へ進出し、1号店を出店[要出典]。
- 1992年(平成4年)5月 - 高知県へ進出(その後撤退したが、2012年5月17日に再出店)[要出典]。
- 1993年(平成5年)
- 3月 - 株式を店頭登録市場(現・ジャスダック)に店頭公開
- 6月 - 創業者・加藤朝雄が死去。2代目社長としてアサヒビール出身の望月邦彦が就任
- 1994年(平成6年)6月 - 創業者・加藤朝雄の長男、潔が3代目社長に就任。次男の欣吾も代表取締役専務に就任。
- 1995年(平成7年)10月 - 熊本県へ進出し、1号店を出店[要出典]。
- 1995年(平成7年)1月 - 大阪証券取引所市場第二部および京都証券取引所に重複上場。
- 2000年(平成12年)4月 - 創業者・加藤朝雄の義弟で副社長の大東隆行が4代目社長に就任。
- 2003年(平成15年)3月 - 群馬県へ進出し、1号店を出店。
- 2005年(平成17年)7月 - 中国の大連市に海外1号店を出店。
- 2006年(平成18年)3月 - 大阪証券取引所市場第一部に指定替え。
- 2007年(平成19年)7月 - 500店舗達成。500店目は神奈川県川崎市の川崎駅東口店。
- 2008年(平成20年)9月 - アサヒビール株式会社が筆頭株主となる[要出典]。
- 2009年(平成21年)
- 2月 - 島根県へ進出し、1号店(松江学園店)を松江市に出店[要出典]。
- 12月25日[要出典] - 宮城県へ進出し、直営1号店を出店(仙台一番町店、仙台市青葉区)[要出典]。
- 2011年(平成23年)
- 7月27日[要出典] - 600店舗達成。600店目は奈良県天理市の天理インター店。
- 9月22日[要出典] - 新潟県へ進出し、直営1号店を出店(新潟駅前店、新潟市中央区)をに出店[要出典]。
- 8月31日 - いけすの王将三雲店(滋賀県湖南市)を閉店。和食事業から撤退。
- 12月22日[要出典] - 北海道へ進出し、直営1号店(すすきの店)を札幌市中央区に出店。
- 2012年(平成24年)
- 5月30日 - 長崎県へ進出。直営1号店(佐世保四ヶ町店)を佐世保市に出店[要出典]。
- 11月15日 - 山梨県へ進出し、直営1号店(甲府国母店)を甲府市に出店[要出典]。
- 2013年(平成25年)
- 7月 - 東京証券取引所市場第一部へ移行。
- 12月19日 - 早朝、京都市山科区の本社前で、当時の社長・大東隆行が何者かに銃撃され死亡。これを受けて常務取締役の渡邊直人が5代目社長に就任
詳細は「王将社長射殺事件」を参照
- 12月19日 - 大分県へ進出。直営1号店(クロスモール大分店)を大分市に出店。
- 2014年(平成26年)11月13日 - 茨城県へ進出。直営1号店(水戸さくら通り店)を水戸市に出店。
- 2016年(平成28年)3月 - 子会社であった王将餃子(大連)餐飲有限公司を清算結了。
- 2017年(平成29年)4月20日[要出典] - 中華民国へ進出し、台湾1号店(餃子的王將 高雄漢神巨蛋店)を高雄市に出店。
- 2019年(平成31年、令和元年)4月27日 - 中華民国台北市に進出、餃子的王將 台北統一時代店を出店。
新人研修制度[編集]
2013年まで、スパルタ教育的とも評される内部研修が行われていた。
テレビでの紹介、反響[[編集]
具体的には山中の施設で外界と隔離され、社訓を覚える、3分間のスピーチで絶叫する、オリジナルの体操といった審査項目に合格しなければ卒業できないというもので、王将フードサービスではこれを当時「時代に逆行するのではないかと捉えられるが、躾をされる機会が少ない若者を、学生気分から脱却させるために必要な内容だ」とした。その様子が日本テレビ「TheサンデーNEXT」2010年(平成22年)4月11日の放送で紹介された際には、ゲストコメンテーターの弁護士・北村晴男は自身の高校時代の野球の部活経験と照らし合わせ「眠っている魂を引き出す」と絶賛[信頼性要検証]。さらに「感動した」という内容の投書が新聞に複数寄せられ掲載された。
一方で、インターネット上では研修の内容に対し「ブラック企業」などを想起させるなどといった否定的なコメントも J-CASTによると多勢を占め、実際に同社はこの方針で上手く行っているのだから、研修について部外者がとやかく言うべきではない、といった趣旨の意見も寄せられている一方、不当な厳しさは真の意味での人材育成に結びつかないという批判もあるなど、議論を呼んだ。
この放送に対する反響に対して同社も公式コメントを発表したが、そのコメントの内容にも「社会って怖い」のような批判的なコメントや苦言を含む賛否が寄せられた。王将フードサービスの新入社員教育を批判的に取り上げたダイヤモンド社の記事に対して、中には「育ててもらえるのをありがたく思え」といった同社を擁護する意見もあったというが、多くは社員教育に対して批判的なものであったという。
王将フードサービスの売上高は、2010年(平成22年)6月に2年11か月ぶりで前年割れするまで増収を続け、2010年3月期決算時点で9年連続で過去最高益を更新し、売上高も7年連続の増収と発表された。番組放送後に発表された2010年4月期の決算でも前年同月比を上回る過去最高益を記録しており、売り上げの向上は同社の料理の質や接客サービスが年々向上していることを示しているが、研修の成果か否か明らかでない。
2000年頃にゴルフ場開発など本業以外の投資が失敗して経営が危ぶまれたが、2002年に社長に就任した大東隆行は営業本部長を兼務し、現場の立て直しと前述の本業に無関係の関連事業から撤退を断行して一年で黒字化した。大東は「自分を切磋琢磨しなければ研修にならない。愛情を持って育てたいからこそ厳しく指導している」と主張しており、実際厳しい研修を終えた後にはハワイでの楽しい研修が待っている、細かい心遣いがあるから厳しい研修にも耐えられるのであり、この厳しい研修制度が功を奏し、従業員から次々と新しいサービスや商品が提案されているとしている。